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第1章 不穏な花
第3話 歯磨き倶楽部
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体育館の裏をぬけて、今は部室棟として使われている旧校舎に入る。そして階段を上がり3階の1番奥の部室の扉の前に立ち、きょんがノックする。
確か・・・この部室は・・・。
クロミん「・・・歯磨き倶楽部?」
扉のボロい掛札に歯磨き倶楽部と汚い字で書かれている。
あま「もしもーし!!テキちゃんいますかー!!」
すると、ドンッと中から凄い音がする。どうやら逆にドアを叩き返されたようだ。
ドアが乱暴にガラガラと開かれ、中から2人の女が出てくる。
???「うるせーよ!!誰だよ!!今歯磨きしてる最中なの!!つまんない事で呼ばないでくんね!!?」
あま「まだなんも要件言ってないのにー!!」
???「あ?・・・ってあれ?あまちゃんじゃねーか、それにホソカと・・・お!!クロミんもいるじゃねーか、久しぶり!!どうした?バスケ部三人衆がこんな朝っぱらから?」
???「やっほ~。ク!ロ!ミ!ん!おっひさ~♡元気そうでなによりだよ~。ふっふっふ!!その頭のチューリップを自慢しに来たの?可愛いね♡ナデナデしたげるよ!!」
そう言った彼女は私のチューリップをナデナデする。
クロミん「お久しぶりです・・・テキちゃん先輩、るたん先輩・・・」
この酒臭い熱血女子、なんで歯磨き倶楽部にいるんだろうと思いたくなってしまう、まるでスポーツマンの様な赤髪の彼女は『三条 摘蕾』先輩、通称『テキちゃん』歯磨き倶楽部のお偉いさんで、みんなから慕われている。
隣にいるピンクのゴスロリ服に身を包み、ウサギのぬいぐるみを持っていて、腕に包帯を巻いて眼帯までしているツインテールの美少女。
こちらもなんで歯磨き倶楽部にいるんだろうとツッコミたくなるような彼女は『鞠城ルーニャ』先輩、るたんやるーちゃんと呼ばれていて、テキちゃんと付き合っている。学校では結構有名なカップルだったりする。
テキちゃん「ぶぶっ!!なんだそのチューリップwww流行ってんのかよ!!ホソカも付けたらどうだ!?www」
ホソカ「嫌だ!!断じて断る!!」
るたん「えー!いいじゃ~ん♡とっても可愛いよ~。るーも付けたーい!ホソカも一緒に付けよう♡」
ホソカ「嫌だァ!!絶対嫌だー!!」
あま「なんかね、クロミん朝起きたら急に頭にチューリップが生えててね、取れなくて困ってるんだって!!」
テキちゃん「なんじゃそりゃ!?馬鹿らしいけど割と大変そうだなぁ。」
あま「そうなんだよ、それでね、ハサミで切ってみても、また生えてきちゃうの!!ほら、これさっき切ったやつ!!」
あまがさっきホソカが切り落としたチューリップをポケットから出す。
るたん「あー!!いいなぁチューリップ!!るーもほしい~!!よこせ!!よこせぇ!!」
るーちゃんがあまちゃんに飛びつく。
あま「はい!!あげる!!」
るたん「やったぁ~!!これでるーもクロミんとお揃い~♡ぬへへへへ!!チューリップ星人だぁ!!びびびびびびび!!かっわいいー!!」
るーちゃんがチューリップを頭に付けてはしゃいでいる。
るたん「ねぇえねぇテキちゃんこれ可愛い?るーちゃん可愛いだろー!!」
テキちゃん「おいおい、アホな事してねーで、クロミんを助けるぞ!!」
るたん「ぶー!!可愛いって言え!!言わなきゃ刺す!!」
テキちゃん「はいはい・・・似合ってるよ・・・」
るたん「やったァァァァァァァァァァァァ!!」
るーちゃんがぴょんぴょんと跳ね、スカートを揺らす。
テキちゃん「話は大体わかったぜ!!この力自慢のあたしに引っこ抜いて欲しいって事だな!!」
あま「さっすがテキちゃん!!話がはやーい!!」
るたん「ええー、引っこ抜いちゃうのー?もったいなーい、せっかく可愛いのにー?」
???「さっきからなにしてんねん!!タバコの煙が漏れるやろ!!バレたらどーするんや!!」
部室の奥から、関西弁で咥えタバコをした金髪のイケメンがドタドタと歩いてるくる。
彼の名前は『黒木 祀』先輩。歯磨き倶楽部のエースでイケメンと言われててファンが絶えない人物だ。
テキちゃん「おっと、悪ぃな黒木、今閉めるからよ。よしお前ら、とりあえず中入れ!!」
黒木「ったく、テキお前はセキルティガバガバすぎんねん、タバコ吸ってる時に部室の鍵閉めんし、むしろ開けっ放しやし、換気もせえへん。そんなんじゃホンマにバレるで!!先生とか風紀委員きたらどーすんねんや。」
どうやらこの部室は隠れてタバコを吸うためのちょっとした溜まり場になってるようだ。
テキちゃん「おう!!これからは気おつけるわ!!」
黒木「それ聞いたの14回目や!!」
テキちゃん「いや数えんなよwww」
るたん「大丈夫だよ黒木、こんな3階の端っこなんて誰も来ないよ~♡」
黒木「はぁ・・・呑気なもんやな・・・。」
黒木「で、クロミんどうしたん?実はチューリップ星から来た宇宙人だったん?」
あま「もう黒木までバカにしてー!!」
黒木「んー?別にバカにしてるなんて一言も言うてないやん、むしろ似合ってると思うで!!知らんけど!はっはっはっ!!」
黒木先輩はなんだか掴みどころのない性格で少し苦手である、イケメンな事に変わりはないが。
テキちゃん「黒木、ちょっと手ぇ貸せ。」
黒木「ええで、五千や。」
テキちゃん「あ゛あ゛ぁ?ふざけんな!!」
黒木「何怒っとるん?昨日の麻雀の点数言っただけやで?はははっ。」
テキちゃん「ちっ、ホント掴みどころねー奴だな!!行くぞっ!!」
そう言ってテキちゃんは私のチューリップを引っ張る。
テキちゃん「おい!黒木!!手伝え!!」
黒木「手伝うなんて一言も言っとらんで~?」
テキちゃん「いーから・・・てつ・・・だええええっうおおお!!」
黒木「はいはい、元からそのつもりや!!ふんっ!!」
クロミん「ぬぬぬぬ、頭が引っ張られる~。」
るたん「ちょっとクロミん縛るよ~。」
るーちゃんがどこからともなく縄を取り出す。
クロミん「ちょちょちょ、なにそれ!?怖い怖い怖い怖い!!」
るたん「大丈夫!!縛って固定するだけだから!!亀甲縛りでいい?♡」
クロミん「いーやーでーすー!!ヘンタイ!!」
るたん「んふふ~♡縛るよ~♡」
るーちゃんがお構い無しに私をグルグルまきにして柱に固定する。
テキちゃん「おい!!ホソカとあまも手伝え!!ぼさっとすんな!!」
ホソカとあまも加わりみんなでチューリップを引っ張る。・・・朝から何やってんだろう私。
テキちゃん「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!気合いだァァァァァァァァ!!」
次の瞬間
・・・抜けた
テキちゃん「よっしゃァァァァァァ!!」
るたん「いえーい!!ピースピース!!」
黒木「まったく、手間かけさせるなや・・・」
黒木がタバコの煙を吐き出す。
ホソカ「やっと抜けたか。おめでとう。」
あま「良かったねクロミん!!」
あま「・・・・・・あれ?クロミん?」
突然、視界がグニャリと歪む。
そして、私の意識は。
真っ暗な世界へ暗転した。
あま「えええええええ!?クロミん!?大丈夫!?クロミーーん!!うわーーーーん!!」
クロミん(ごめん・・・あまちゃん・・・)
確か・・・この部室は・・・。
クロミん「・・・歯磨き倶楽部?」
扉のボロい掛札に歯磨き倶楽部と汚い字で書かれている。
あま「もしもーし!!テキちゃんいますかー!!」
すると、ドンッと中から凄い音がする。どうやら逆にドアを叩き返されたようだ。
ドアが乱暴にガラガラと開かれ、中から2人の女が出てくる。
???「うるせーよ!!誰だよ!!今歯磨きしてる最中なの!!つまんない事で呼ばないでくんね!!?」
あま「まだなんも要件言ってないのにー!!」
???「あ?・・・ってあれ?あまちゃんじゃねーか、それにホソカと・・・お!!クロミんもいるじゃねーか、久しぶり!!どうした?バスケ部三人衆がこんな朝っぱらから?」
???「やっほ~。ク!ロ!ミ!ん!おっひさ~♡元気そうでなによりだよ~。ふっふっふ!!その頭のチューリップを自慢しに来たの?可愛いね♡ナデナデしたげるよ!!」
そう言った彼女は私のチューリップをナデナデする。
クロミん「お久しぶりです・・・テキちゃん先輩、るたん先輩・・・」
この酒臭い熱血女子、なんで歯磨き倶楽部にいるんだろうと思いたくなってしまう、まるでスポーツマンの様な赤髪の彼女は『三条 摘蕾』先輩、通称『テキちゃん』歯磨き倶楽部のお偉いさんで、みんなから慕われている。
隣にいるピンクのゴスロリ服に身を包み、ウサギのぬいぐるみを持っていて、腕に包帯を巻いて眼帯までしているツインテールの美少女。
こちらもなんで歯磨き倶楽部にいるんだろうとツッコミたくなるような彼女は『鞠城ルーニャ』先輩、るたんやるーちゃんと呼ばれていて、テキちゃんと付き合っている。学校では結構有名なカップルだったりする。
テキちゃん「ぶぶっ!!なんだそのチューリップwww流行ってんのかよ!!ホソカも付けたらどうだ!?www」
ホソカ「嫌だ!!断じて断る!!」
るたん「えー!いいじゃ~ん♡とっても可愛いよ~。るーも付けたーい!ホソカも一緒に付けよう♡」
ホソカ「嫌だァ!!絶対嫌だー!!」
あま「なんかね、クロミん朝起きたら急に頭にチューリップが生えててね、取れなくて困ってるんだって!!」
テキちゃん「なんじゃそりゃ!?馬鹿らしいけど割と大変そうだなぁ。」
あま「そうなんだよ、それでね、ハサミで切ってみても、また生えてきちゃうの!!ほら、これさっき切ったやつ!!」
あまがさっきホソカが切り落としたチューリップをポケットから出す。
るたん「あー!!いいなぁチューリップ!!るーもほしい~!!よこせ!!よこせぇ!!」
るーちゃんがあまちゃんに飛びつく。
あま「はい!!あげる!!」
るたん「やったぁ~!!これでるーもクロミんとお揃い~♡ぬへへへへ!!チューリップ星人だぁ!!びびびびびびび!!かっわいいー!!」
るーちゃんがチューリップを頭に付けてはしゃいでいる。
るたん「ねぇえねぇテキちゃんこれ可愛い?るーちゃん可愛いだろー!!」
テキちゃん「おいおい、アホな事してねーで、クロミんを助けるぞ!!」
るたん「ぶー!!可愛いって言え!!言わなきゃ刺す!!」
テキちゃん「はいはい・・・似合ってるよ・・・」
るたん「やったァァァァァァァァァァァァ!!」
るーちゃんがぴょんぴょんと跳ね、スカートを揺らす。
テキちゃん「話は大体わかったぜ!!この力自慢のあたしに引っこ抜いて欲しいって事だな!!」
あま「さっすがテキちゃん!!話がはやーい!!」
るたん「ええー、引っこ抜いちゃうのー?もったいなーい、せっかく可愛いのにー?」
???「さっきからなにしてんねん!!タバコの煙が漏れるやろ!!バレたらどーするんや!!」
部室の奥から、関西弁で咥えタバコをした金髪のイケメンがドタドタと歩いてるくる。
彼の名前は『黒木 祀』先輩。歯磨き倶楽部のエースでイケメンと言われててファンが絶えない人物だ。
テキちゃん「おっと、悪ぃな黒木、今閉めるからよ。よしお前ら、とりあえず中入れ!!」
黒木「ったく、テキお前はセキルティガバガバすぎんねん、タバコ吸ってる時に部室の鍵閉めんし、むしろ開けっ放しやし、換気もせえへん。そんなんじゃホンマにバレるで!!先生とか風紀委員きたらどーすんねんや。」
どうやらこの部室は隠れてタバコを吸うためのちょっとした溜まり場になってるようだ。
テキちゃん「おう!!これからは気おつけるわ!!」
黒木「それ聞いたの14回目や!!」
テキちゃん「いや数えんなよwww」
るたん「大丈夫だよ黒木、こんな3階の端っこなんて誰も来ないよ~♡」
黒木「はぁ・・・呑気なもんやな・・・。」
黒木「で、クロミんどうしたん?実はチューリップ星から来た宇宙人だったん?」
あま「もう黒木までバカにしてー!!」
黒木「んー?別にバカにしてるなんて一言も言うてないやん、むしろ似合ってると思うで!!知らんけど!はっはっはっ!!」
黒木先輩はなんだか掴みどころのない性格で少し苦手である、イケメンな事に変わりはないが。
テキちゃん「黒木、ちょっと手ぇ貸せ。」
黒木「ええで、五千や。」
テキちゃん「あ゛あ゛ぁ?ふざけんな!!」
黒木「何怒っとるん?昨日の麻雀の点数言っただけやで?はははっ。」
テキちゃん「ちっ、ホント掴みどころねー奴だな!!行くぞっ!!」
そう言ってテキちゃんは私のチューリップを引っ張る。
テキちゃん「おい!黒木!!手伝え!!」
黒木「手伝うなんて一言も言っとらんで~?」
テキちゃん「いーから・・・てつ・・・だええええっうおおお!!」
黒木「はいはい、元からそのつもりや!!ふんっ!!」
クロミん「ぬぬぬぬ、頭が引っ張られる~。」
るたん「ちょっとクロミん縛るよ~。」
るーちゃんがどこからともなく縄を取り出す。
クロミん「ちょちょちょ、なにそれ!?怖い怖い怖い怖い!!」
るたん「大丈夫!!縛って固定するだけだから!!亀甲縛りでいい?♡」
クロミん「いーやーでーすー!!ヘンタイ!!」
るたん「んふふ~♡縛るよ~♡」
るーちゃんがお構い無しに私をグルグルまきにして柱に固定する。
テキちゃん「おい!!ホソカとあまも手伝え!!ぼさっとすんな!!」
ホソカとあまも加わりみんなでチューリップを引っ張る。・・・朝から何やってんだろう私。
テキちゃん「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!気合いだァァァァァァァァ!!」
次の瞬間
・・・抜けた
テキちゃん「よっしゃァァァァァァ!!」
るたん「いえーい!!ピースピース!!」
黒木「まったく、手間かけさせるなや・・・」
黒木がタバコの煙を吐き出す。
ホソカ「やっと抜けたか。おめでとう。」
あま「良かったねクロミん!!」
あま「・・・・・・あれ?クロミん?」
突然、視界がグニャリと歪む。
そして、私の意識は。
真っ暗な世界へ暗転した。
あま「えええええええ!?クロミん!?大丈夫!?クロミーーん!!うわーーーーん!!」
クロミん(ごめん・・・あまちゃん・・・)
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