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39.上原秋奈

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裏路地の奥深くにある寂れた居酒屋の無口な親父さんから、私は暫く黙って話を聞く。自分の身元を探りだそうとしている人物がいるってのは、宏太が私の見元を知っているくらいだからそれほど驚く程の事ではない。でも、それが私の知られたくない部分に、ジワジワと絡んでくるとなると話は別だ。

「……あいつの事も調べ始めてる?」
「所在が分かるか調べちゃ居るようだがな。」
「親父さんに頼みに来てる?」
「いいや、他の連中に聞いてるだけだな。」

そっかと呟く私に、親父さんは珍しく溜め息をつく。
地味に自分を取り巻いてるのが、思っているよりヤバい状況なのだと私も感じ始めていた。親父さんがヤバいと言ったのは私の予想とは違う人物ではあったけど、それ以外の情報も聞いているうちに今の暮らしを続けるのが怪しくなりかけてる気がする。貴理子さんと一緒のところがバレてるのは兎も角、私の身元を調べようとしている奴が他にもいるって親父さんは言う。親父さんにも声がかかったらしいけど、先に私がここに来ていたからお茶を濁してくれたらしいのは幸いだ。親父さんに頼んでいる件を早めに調べてくれてるのは、それも理由の一つにあるからみたい。せめて私の目的が達成できるまではどっちも放っておいて欲しいんだけど、この勢いで調べられ続けるのは私としては不本意。

あんまり根掘り葉掘りされたくないんだよね、私だって。

私自身の身の上とかやってることくらいなら兎も角、詳しく過去をほじくり返されたくはない。母親とか出身校とかは別に知られても良い事だけど、詳しく調べあげられて私の目的を邪魔されるのはごめんだ。親父さんから余り動き回んなよと釘を刺されたけど、それにしたってこんな小娘独り追いかけ回す暇があるなら別なことしてりゃいいのに。大体にして知ったからって何だって言うんだろうか。

他のことに気を向けときゃいいのに

そんなことを考えながら白い息を吐きながらコートに手を突っ込んで、一先ずは夜道をあきちゃんの家に向かって歩いていた。世の中浮かれまくってるクリスマス前だってのにあきちゃんは彼氏が出来る風でもないし、良かったらクリスマスにご馳走作るからなんて言う始末。私の事は気にしなくてもいいよって予め言っておいたけど、彼女は私と過ごす方が気が楽だなんて言っている。そんなことを思い出して独り苦笑した私は、足早な自分の足音に重なる音にふと気がついた。冷え込んでいる夜気を肌に感じながら、自分の背後を一定の間隔で歩いてくる足音。私のヒールの音に紛れ込むようにして歩いている足音は、奇妙に息を潜めている気がして私は眉を潜めた。

過剰反応してる?でも、間隔とりすぎてない?この音。

こんな時期に痴漢とか?そんなことを考えるけど、どちらかと言うと距離を詰めて来ようとはしていない気がする。でも、逆にそれが家を調べようとでもしてるような気がして、更に強い不快感に変わってしまう。どうするかな、あきちゃんの家を知られちゃうのも嫌だし、かといって目が見えない宏太の家に行くわけにもいかない。駅前に戻るにはスッカリ足が逆方向だし、どこかで撒くしかないかなとか考えながら足取りを少しだけ緩める。ヤッパリ相手も足取りが遅くなって、間隔をとっているのが分かって私は耳を澄ます。

振り返ってみるのも手だけど、これで背後がヤバい奴だと不味いか。

コツコツと一定の足音が、一定の間隔で夜道に響き渡っている。ただ同じ道を帰る足音じゃないのは、もう私が変な道の曲がり方をしたのに後ろが変わらないので証明済みだ。変なって?左折で三回でグルッと道を回って元の道に戻ったのよ。それでも変わらず後をつけてるというか、隠す気が無さそうだな、この足音。ってことはこうなったらヤバい奴の可能性も考慮しつつ、一気に振り返った方が早いかもしれない。もしもの時は逃げられるように大きめの通りの近くで、覚悟を決めて振り返る。

あれ……?

背後には人の気配が全くない。夜道の人気のない道路が広がっているだけで、私は呆気にとられて立ち尽くす。どう聞いても足音は五メートル程度の距離にいた筈なのに、そこには暗い蛍光灯に照らされた夜道しか見えない。私が独りでかってに怯えて、歩き回っただけ?いや、そんな筈ないでしょ、ちゃんと足音は確認してる。

「何で………?」

呆然と口からその言葉が溢れ落ちた瞬間、不意に直ぐ背後に足音を聞いた気がして振り返った私の目の前には私より背の高い暗い目をした人物が立っていた。しまった、さっきグルッと回った道を逆に使われたと気がついた時には、その人物は逃げ出すには遅いほどに眼前に立って私の顔を覗き込んでいる。綺麗な顔立ちなのにその瞳はまるで感情の片鱗が感じられないし、温度すら感じられない爬虫類みたいに見えた。
艶やかな黒髪は本物なのかウィッグなのかわからないが、頬にかかる程度に切り揃えられ揺れている。服装は中性的でどちらとも取れないダウンにジーンズ。体型も華奢だから、若い少年のようにも見えるしボーイッシュな女性にも見えた。

こいつが………三浦……?

確かに中学の卒業アルバムの写真を見ているから、目の前の人物が三浦和希なのだと分かる。だけど目の前の人物からは、生き物らしい覇気っていうか生きてる気配が感じられない。突然目の前に現れたのか戸惑いながら後退る私の顔を、彼は不思議なものでもみているようにジッと覗きこんだままだ。それに同時に十月のあの時・あきちゃんに似ていると思った人物でもあるのが見るだけで分かる。けれど、似ていると思ったのは大きな間違いだった。確かに顔立ちは整っていて黒髪の長いウィッグ・赤い縁の眼鏡をかければ遠目には似てると思う。でも、目の前の彼には何でか個性って言うものを感じ取れない。

「………何のようなの?」
「………あんた、名前は?」

唐突に男女の境界のようなハスキーな声が問いかけてきて、その硝子玉のような瞳に吸い寄せられる。不思議な声にまるで催眠術にかけられたようにその瞳に吸い寄せられたまま、思わず名前を言いそうになって驚きながら私は呟く。

「知らない人間に名前なんか……言わないわよ。」
「……そっか、知らない……人間なのか………。」

そう視線を落としてボンヤリと呟く三浦は、何故か私の言葉に素直に納得したように見える。何?どう言うこと?こいつって五人だか殺した殺人鬼だって話じゃなかった?まるで迷子の子供みたいに見える。そう思ったら槙山忠志が言っていた事を思い出した。

三浦は頭が子供になってしまっている。

もしかして逃げ出したのは本当に偶々タイミングがあっただけで、本当に頭は子供のままなのかもしれない。子供のまま誰かを探し歩いているだけなのだとしたら?

「だ………誰か探してるの?」

私の問いかける言葉に三浦はふと視線をあげ、初めて戸惑ったように首を傾げる。誰を探しているのかわからなくなってしまったようなその仕草の向こうで、ユラリと瞳に影が射したのに気がついて私は我に返った。子供のままの筈がない。こいつは杉浦陽太郎が車にボールのように撥ね飛ばされグチャグチャになったのを、笑いながら見ていた人間だった。咄嗟に身を翻そうとした私の腕を、三浦は一瞬の内に掴んで軋むほどに握りしめている。驚く隙すらも与えない素早い動きに、私は息を飲む。ボンヤリしてた様に見えたけど、三浦はそんな訳なかったのだ。

「あんた、真名かおる?」

真名かおる?そんな偽名は使ったことない。だけど、三浦は全く力を込めた風でもないのに、ギシギシと掴まれた私の腕が軋んでいるのが分かる。苦痛に顔を歪めても相手は全く気にした風でもなく、同じことをもう一度繰り返す。

「真名かおるって誰よ?!知らないっ!離して!!」

苦痛に顔を歪めながら叫んでも三浦は能面みたいに無表情で、私の事を眺めながら暫し考え込んでいる。本気で腕が折れてしまうと覚悟を決めた時、夜道を駆け寄ってくる人の気配がして帰宅途中の会社員らしい男性が間に入った。

「何やってるんだ!君!離しなさい!」
「……は?」

三浦の手を引き離そうとする男性の声に、唐突に三浦の声質が変化して低く変化する。そしてその表情が突然ガラリと変わったのに、私は息を詰めた。憎悪と狂気。間に入られたのがそこまで腹立たしかったのか、私の腕を離した途端会社員の顔に向かって手を伸ばす。

「あ?」

その瞬間の声が耳に張り付き、直後に夜道に会社員の絶叫が響いた。私はその場にへたりこんだまま、助けに入った会社員の顔から笑いながら引き抜いた指を降る男を見る。目の前で起きていることが現実とは思いたくなかったけど、三浦和希は素手で会社員の眼球を抉り出して見せた。しかも絶叫が煩いと言いたげに頭を両手で掴んだかと思うと、ボールを蹴るように力一杯容赦もなく蹴りつけている。何処かで悲鳴を聞き付けて窓を開ける音がしているけど、私は悲鳴をあげることもできずに道端のブロック塀に背中を押し付けたままそれを見ていた。

どうしよう、逃げなきゃ……でも、動けない

グシャッと何かが潰れる鈍い音がして、会社員は微かな呻き声をあげている。人間の体ってこんなに脆いのってボンヤリ考えてしまうくらい、あっという間の出来事に声もでない。その場に崩れ落ちて動かなくなった会社員を眺めて、ふっと三浦は私の方に視線を向けてくる。

ヤバい……

その場に動けないまま頭の中でそう呟いた私を、両手についた血液を振り払いながら三浦はマジマジと眺める。そこには寸前までの憎悪も狂気も微塵もなくて、またあの硝子玉のような生気の感じられない瞳。寸前まで自分が何をしていたのか、全く気にもしてないのか覚えてすらいないような顔で私の事を見下ろす。

「真名かおる……知らないんだっけ?」

ほんの数分も経っていない事を思い出すのに、三浦は首を傾げながら呟く。私が低い声で知らないと呟くと、三浦は再びそっかと何気なく言うと驚いた事にもういいやと言わんばかりに踵を返した。呆気にとられたままの私とグチャグチャにされた会社員をその場に、三浦はまるでフワフワとした夢の中のような足取りで歩み去っていく。

どうしよう、逃げなきゃ

どれ位時間がたったのか遠くから人の気配がするのに、気がついて私は我に返った。助けてもらっていてなんだけど、誰か別な人に通報は任せたい。この場で警察に何が起きたのか説明なんてできる筈ないし、相手が三浦だなんて説明もしょうがない。大体にして何で三浦が外にいるか知ってる理由が話せないし、これ以上警察に関わるのもごめんだ。必死に立ち上がった私は痛む腕を押さえながら、その場を離れ始めていた。



※※※



「これでいいわ、秋奈ちゃん。」

何とかあきちゃんの家に辿り着いて、夜道で知らない男に襲われそうになったと嘘をつくしかなかった。すんでのところで自分はこれだけで済んだけど、どう考えても会社員の方はただでは済んでいないのが分かっている。湿布を貼ってくれて一先ず手当てを終えたけど、青ざめ震えている私が怯えているのに彼女は心配そうに見つめる。あきちゃんは手慣れた手つきで落ち着くようにと、蜂蜜入りのホットミルクを入れてくれた。

「手当て、慣れてるね、あきちゃん。」

彼女は私の言葉に少しだけ苦笑いして、私言わなかった?と呟く。もしかして、彼女は私が見ず知らずの男でなくDVの元彼に襲われたと内心考えているのかもしれない。彼女は頭を撫でくれながら、あえて話題を別なものにする。

「元看護師なのよ、私。」
「そ、うなんだ。」
「折れてないと思うけど、酷いことするわ。女の子に。」

二十八にもなった女に、女の子なんて表現するあきちゃんに思わず笑ってしまう。そう考えるとあの会社員も女の子に乱暴しているのを止めようとしてくれただけなのに、三浦が相手じゃ運が悪すぎたとしか言えない。それにしても三浦のあの変容は、どう考えても気味が悪くて震えがどうしても止まらないでいる。

「あきちゃん、ほんの数分も、ものが覚えてられない、病気ってある?」
「あるよ。認知症とか、健忘症とか言ったりするけど。」
「自分が問いかけたことも忘れる?」
「うん。」

あきちゃんはただの話題の転換だと思ってるけど、正直なところ私には違う。三浦はほんの数分の記憶もあやふやに見えたし、探しているはずの真名かおるって人の顔や姿を覚えてないんじゃないかと思ったのだ。覚えてるんなら、あんな風に私に真名かおるかと問いかける訳がない。もしかして真名かおるも化粧とか服とかで、印象が変わるのかもしれないけど、そうだとしたらあの質問で三浦が納得するわけがない。覚えていないけど探し出さないとならない相手、それだけが理解できている。だからあんな風に記憶に触れるような相手に声をかけるのか、それとも私が偶々あの時独りで歩いていたからなのか。そうなると既に私の事は忘れてしまったのだろうか、それとも改めて確認したから今度は記憶できたのか。

「そういう人って全部忘れるの?」
「ううん、そんなことないのよ。」

部分的に忘れることもあれば、記憶は忘れていても社会的なものは忘れなかったりもする。ある一部分だけ忘れていて、その他はなんともないこともあるのだと言う。同時に以前の事は全て覚えていても、新しいことは何一つ覚えられない事もある。それに認知症で記憶が保持できなくても、嫌だとか不快な気持ちは残ることがあるらしい。そうだとして、三浦の現状は一体どうなのだろう。

でも、なんで今になって真名かおるって人を探さないとならないのかしら。

もしかしたら三浦が事件を起こしたのに関係があるから、三浦自身も探しているのかもしれない。そんな荒唐無稽な話を考えてしまうけど、あの変容はなんだったのだろう。まるで別人のように会社員が憎い相手だと言わんばかりの行動だったのに、何故直後に自分にはそれほどの興味を示さなかったのだろうか。それを考えていたら、以前あきちゃんが三浦の事件を教えてくれたのを思い出す。三浦は男しか殺さないっていう都市伝説になってるって。確か自分と仲間でレイプした女の人の怨念で頭がおかしくなって、女の人をレイプした男達を殺させたとかいう話だった。ってことは真名かおるって人は、もう死んでるってこと?それともあきちゃんの話では死んだはずの三浦が生きてるくらいなんだから、真名かおるって人も生きてる?大体にして真名かおるって女でいいの?考えても答えなんか出てくるわけがない。宏太が三浦の話を聞くとトラウマで倒れてしまうっていうのが、今更だけど私にも理解できたような気がしていた。
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