Flower

３月

306.シダレヤナギ

３月１２日　日曜日
いや、もう昨日の鈴徳さんの全力過ぎて、自分のお菓子に自信がなくなりそう。悲哀にまみれている場合じゃないけど、あのパフェって絶対に労力と材料費で採算がとれてない。時々鈴徳さんてあんなことしてるけど、そこを自由にさせてるのがマスターさんなんだろうなぁ。そういう意味では楽しんでやってるに違いないと思う私。

さてさて、話は変わってね。
今日作るのはアイスボックスクッキーでーす。粉は振るわないし使うのはポリ袋だから、初心者の衛でも簡単に出来ちゃいます。ただオーブンは危ないから、私が変わりに焼くけどね。
さて材料だよ。今回のは二色の市松模様のボックスクッキーを作ります。ベーシックなヤツにするのは保存的な意味合いもあってなの。まあ、パウダーなら他のでもいいかもしれないけど、一先ずプレーンとココア生地のヤツね。
プレーンの生地は薄力粉100グラム、マーガリン20グラム、サラダ油30グラム、お砂糖25グラムだよ。
ココア生地は薄力粉90グラム、マーガリン20グラム、サラダ油30グラム、ココアパウダー10グラム、お砂糖25グラムね！
お抹茶で作りたいときはココア生地のココアパウダーを抹茶パウダーに変えて作ってね。紅茶の生地の時はプレーンにティーバックの茶葉を練り込んじゃえばオッケーだよ。
それじゃ、次は手順ね。
①オーブンを170℃で余熱しておきます！
②プレーンの材料をポリ袋に全部入れて、外からコネコネ。他の生地も同じようにポリ袋に入れて捏ねてひとかたまりにします。四角くまとめると後がやり易いから、四角くまとめておいてね。
③生地を同じように整えて、冷蔵庫で少し冷やします。
④切れるくらいになったら、４等分に切ります。
⑤２個ずつを交互にくっつけます。
⑥５ミリ位の厚さに切って、クッキングシートに少し離して並べます。
⑦170℃のオーブンで１３分から１５分焼きます。

で、出来上がりね！
市松模様はもっと細く切って組み合わせてもいいよ。味は２種類位迄にした方がいいかな。昔試しに４つの味を組み合わせたことあるんだけど、紅茶とイチゴと抹茶とカボチャだったかなぁ？兎も角、色は割りと綺麗だったんだけど、微妙に味が主張しちゃって伝説のお菓子になってしまいました。
さて、ラッピングの前に裏技なんだけど、このクッキーってバターや卵がないからそれほどこれだと生焼けってことはないんだよね。でも、絶対にないって訳ではないので、３０秒くらいお皿にのせてレンジでチンします。この時にラップはしないでね、っていうのも生地の中の水分を飛ばすためなんだ。後、チンしてると目を離すと焦げちゃったりするから要注意、離れないで眺めててね？チンし終わったら、クッキーが完全に覚めるまで待ってからラッピングしてね。手作りクッキーの傷んじゃうのって、乳製品や卵の問題もあるんだけど、一番は湿度なんだよね。焼きたては美味しいけど、贈り物の時は水分をキチンと予防すること。今回は何せ渡す相手が小学生だから使えないんだけど、もし、大人だったら100均で売っている乾燥剤と一緒にラッピングするのも手だよ。そうすると一週間くらいは日持ちするかな。それでも手作りだから、基本的には早めに食べてくれるようにするといいけどね。あ、乾燥剤ってよくお菓子に入ってるようなのが売ってるんだけど、他にも珪藻土のスプーンとかもあるってそれも乾燥剤と同じように使えるんだって。最近の100均ってほんと凄いよね！ココアとプレーンの２色の市松模様のアイスボックスクッキーは、よくみるクッキーだし簡単に作れるんだけど。100均で売っている抹茶パウダーでもいいし、イチゴパウダーでもカボチャパウダーでも。紫芋パウダーもあるかな。簡単になんでもできるから市松でなくても色々柄も作れるよ。プレーン生地にイチゴ生地で肉球模様にしてみたり、抹茶とイチゴ生地にセサミを使ってスイカ柄とか、プレーンと抹茶生地とセサミでキウイ柄とか？兎も角色々楽しく作れるんだよ。今回はあえて皆おんなじ市松なのは、ファンクラブの子達のお返しだからね。まあ、食用色素を使うんなら青だろうと緑だろうと簡単についちゃうんだけど、出来たら食材で色をつけてほしいなぁ、個人的には。

「衛、何人に渡すの？」
「んーと、ね、全部で１０人かな。」

今回は３枚位ずつ可愛くラッピングして１０人分なんだ。っていうか１０人からも貰ったの？！凄くない？！衛モテモテじゃん！小学１年でファンクラブ１０人って………凄いけど正直なところ、ちょっと心配。お願いだから、本気で何処かのお兄さんみたいにホスト系イケメンにならないでねって私が言ったら素直な衛はまーちゃん、ホストってなーに？って。あ、ホスト自体が分かんないのか。そうか。

「好きじゃない人にもニコニコして、好きなふりする人かなー。」
「えー、そんなのへーん！！」

よし！衛はいい子だ！そのまま育つんだよ！けして源川先輩みたいに気がつかないでフェロモン振り撒かないでね！と頭を撫でると衛は嬉しそうに笑いながら、元気よくはーいとお返事したのだった。あ、いや、源川先輩が悪いわけではないんだけどね。