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1月
257.グズマニア
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1月22日 日曜日
昨日雪ちゃんと待ち合わせしたのは、実は家のパパの誕生日のためにケーキと買い出しに行くため。勿論お誕生会は家でするんだけど、ケーキは『茶樹』にお願いしてあったんだ。衛は先に家に行っていて、理想の夫婦なのかおじいちゃんおばあちゃん気分なのか私の両親と和やかにお出掛けしてたりする。最近のママの情熱は何でか立ち居地がおばあちゃんなんだよね、まあママがそれでいいのならいいんだけど。パパも衛と遊んでると何でかおじいちゃん立ち居地なのは何故だろう。
なので、私は雪ちゃんと二人でママに頼まれていた物を購入する係りだったというわけ。買い物は滞りなく済んだし、お誕生会も問題なしでパパは嬉しそうだったし。で、その後はパパとママを二人っきりにしてあげようと娘は気を使いました。え?泊まりに行きたかったんだろって?まあ半分はそうとも言うんだけど。そんなわけで夜道を3人で私は雪ちゃんのお家にお泊まりに向かっている訳なんだけど、そう言えば雪ちゃん宅にお布団はまだ持ってきてなくてですね。
「ねぇまーちゃん、雪と一緒に寝たら?」
「ええ?!何いってんの?!衛!」
「だって、まーちゃんお泊まりする時いっつも雪、ソファーで寝てるでしょ?」
「う、そうだね…確かに。」
「いいんだよ、衛。麻希ちゃんが風邪引いたら困るでしょ?」
「だから、一緒に寝たらっていってるの。だって、雪のベットの方が大きいじゃん、僕のベットより。」
あ、そういう意味ね、あー驚いた。確かに雪ちゃんのベットの方が衛が使っているベットより大きいのは事実だけど。一緒にって小学生のいうことではないと思ったけど、ただ単に広いベットと狭いベットと程度の考えだった。まあ、衛の中ではただ単に幼稚園とかのお昼寝的に、一緒に寝たらって言ってるんだろうけども。それが分かって手を繋いでいる雪ちゃんも苦笑いなのに、私も何て答えたらいいのかなぁって考える。
「大きいとか小さいの問題じゃなくてね?」
「だって、僕もママがいた時は一緒に寝てたんだよ?」
うん、それは衛がまだ小さかったからだね。とは内心思うんだけど、夜道を手を繋ぎながら歩いていてそこを理解できるようにちょっと説明は難しい。
「そうだね、一緒に寝てみる?麻希ちゃん。」
「え?!」
雪ちゃんが悪戯っぽくそんなことを言う。な、なに一緒になって言ってるんですか!一緒に………ただ寝るだけってありなのかな?これってどうなんだろうってちょっと考え込んでしまう。ただ一緒にベットに寝るだけなら、あり?そんなことを考え込んだ私に雪ちゃんが慌てて冗談だよ?って言ってくる。衛はそれに何で?寝ればいいのにって言うし。お布団持ってきてないし、一緒に並んで寝るくらいはいいのかなって私が声をかけたら雪ちゃんからごめんなさい・許してといわれてしまった訳なのだった。
結局今回はちゃんとパジャマも持参しているし、私がソファーで寝るって言ったんだけど。頑として雪ちゃんが許してくれなくてベットを再びお借りしました。何でソファーで私が寝るのは駄目なのって聞いたら、そんなこと決まってるってだけ雪ちゃんに言われてしまう。何で決まってるのかなぁ、別にソファーでも大丈夫なんだけど。兎も角、パジャマは持ってきてるし安心って思ったら、すぐ寝付いてしまったみたい。
爽やかに目の覚めた朝。朝御飯の支度を始めると音で目を覚ましたのか、衛が元気よく起きてくるのを台所でおはようっていいながら迎える。雪ちゃんはまだソファーで熟睡してるけど、衛の方は元気一杯だ。小学生の朝ってこんなに元気いいんだって思うと、自分もそうだったのかな何て思ってしまう。自分の小さい頃って、そんなに昔でもないのにあんまり覚えてないな。衛とか智美君は小学生とかの事を、どれくらい鮮明に覚えているのかなぁ。衛が私の歳になった時、どれくらいの事を覚えているのかなって考えてしまう。
「まーちゃん、雪と一緒に寝たのー?」
「寝てないよー、雪ちゃんがまだ駄目って。」
「えー、何でー?」
うん、やっぱり幼稚園とかのお昼寝感覚でいってるんだね?何でって言われても、雪ちゃんが駄目って言うから仕方ないの。そう言うと衛は少し不満そうに頬を膨らませる。
「ちぇー、雪ヘタレだなぁ。」
え?!どういう意味って聞くとだって、雪ヘタレだから僕が応援しないとまーちゃんお嫁さんになれないでしょ?ってまるで当然みたいに言う。衛?!何か方向性ちがくない?!って言うか本当に衛成長が早すぎて何処まで理解してやってるか心配。いや、全部分かっててやられたら、それはそれで困っちゃうんだけど。
「まーもーるー。」
唖然としていたら背後から怒りの声と、一緒にワシッと大きな手が衛の頭を掴む。誰からそういうバカな方法を聞くんだって雪ちゃんがお怒りモードになったら、衛ってばだって貴士くんと恵ちゃんがパパとママを仲良くするには一緒に寝るって言ってたもん!と弁解してる。いや、あの、小学生って何言ってるか本当に分かんないね!間違ってはいないんだろうけど、そういうのはもう少し大人になってから理解してほしい!
昨日雪ちゃんと待ち合わせしたのは、実は家のパパの誕生日のためにケーキと買い出しに行くため。勿論お誕生会は家でするんだけど、ケーキは『茶樹』にお願いしてあったんだ。衛は先に家に行っていて、理想の夫婦なのかおじいちゃんおばあちゃん気分なのか私の両親と和やかにお出掛けしてたりする。最近のママの情熱は何でか立ち居地がおばあちゃんなんだよね、まあママがそれでいいのならいいんだけど。パパも衛と遊んでると何でかおじいちゃん立ち居地なのは何故だろう。
なので、私は雪ちゃんと二人でママに頼まれていた物を購入する係りだったというわけ。買い物は滞りなく済んだし、お誕生会も問題なしでパパは嬉しそうだったし。で、その後はパパとママを二人っきりにしてあげようと娘は気を使いました。え?泊まりに行きたかったんだろって?まあ半分はそうとも言うんだけど。そんなわけで夜道を3人で私は雪ちゃんのお家にお泊まりに向かっている訳なんだけど、そう言えば雪ちゃん宅にお布団はまだ持ってきてなくてですね。
「ねぇまーちゃん、雪と一緒に寝たら?」
「ええ?!何いってんの?!衛!」
「だって、まーちゃんお泊まりする時いっつも雪、ソファーで寝てるでしょ?」
「う、そうだね…確かに。」
「いいんだよ、衛。麻希ちゃんが風邪引いたら困るでしょ?」
「だから、一緒に寝たらっていってるの。だって、雪のベットの方が大きいじゃん、僕のベットより。」
あ、そういう意味ね、あー驚いた。確かに雪ちゃんのベットの方が衛が使っているベットより大きいのは事実だけど。一緒にって小学生のいうことではないと思ったけど、ただ単に広いベットと狭いベットと程度の考えだった。まあ、衛の中ではただ単に幼稚園とかのお昼寝的に、一緒に寝たらって言ってるんだろうけども。それが分かって手を繋いでいる雪ちゃんも苦笑いなのに、私も何て答えたらいいのかなぁって考える。
「大きいとか小さいの問題じゃなくてね?」
「だって、僕もママがいた時は一緒に寝てたんだよ?」
うん、それは衛がまだ小さかったからだね。とは内心思うんだけど、夜道を手を繋ぎながら歩いていてそこを理解できるようにちょっと説明は難しい。
「そうだね、一緒に寝てみる?麻希ちゃん。」
「え?!」
雪ちゃんが悪戯っぽくそんなことを言う。な、なに一緒になって言ってるんですか!一緒に………ただ寝るだけってありなのかな?これってどうなんだろうってちょっと考え込んでしまう。ただ一緒にベットに寝るだけなら、あり?そんなことを考え込んだ私に雪ちゃんが慌てて冗談だよ?って言ってくる。衛はそれに何で?寝ればいいのにって言うし。お布団持ってきてないし、一緒に並んで寝るくらいはいいのかなって私が声をかけたら雪ちゃんからごめんなさい・許してといわれてしまった訳なのだった。
結局今回はちゃんとパジャマも持参しているし、私がソファーで寝るって言ったんだけど。頑として雪ちゃんが許してくれなくてベットを再びお借りしました。何でソファーで私が寝るのは駄目なのって聞いたら、そんなこと決まってるってだけ雪ちゃんに言われてしまう。何で決まってるのかなぁ、別にソファーでも大丈夫なんだけど。兎も角、パジャマは持ってきてるし安心って思ったら、すぐ寝付いてしまったみたい。
爽やかに目の覚めた朝。朝御飯の支度を始めると音で目を覚ましたのか、衛が元気よく起きてくるのを台所でおはようっていいながら迎える。雪ちゃんはまだソファーで熟睡してるけど、衛の方は元気一杯だ。小学生の朝ってこんなに元気いいんだって思うと、自分もそうだったのかな何て思ってしまう。自分の小さい頃って、そんなに昔でもないのにあんまり覚えてないな。衛とか智美君は小学生とかの事を、どれくらい鮮明に覚えているのかなぁ。衛が私の歳になった時、どれくらいの事を覚えているのかなって考えてしまう。
「まーちゃん、雪と一緒に寝たのー?」
「寝てないよー、雪ちゃんがまだ駄目って。」
「えー、何でー?」
うん、やっぱり幼稚園とかのお昼寝感覚でいってるんだね?何でって言われても、雪ちゃんが駄目って言うから仕方ないの。そう言うと衛は少し不満そうに頬を膨らませる。
「ちぇー、雪ヘタレだなぁ。」
え?!どういう意味って聞くとだって、雪ヘタレだから僕が応援しないとまーちゃんお嫁さんになれないでしょ?ってまるで当然みたいに言う。衛?!何か方向性ちがくない?!って言うか本当に衛成長が早すぎて何処まで理解してやってるか心配。いや、全部分かっててやられたら、それはそれで困っちゃうんだけど。
「まーもーるー。」
唖然としていたら背後から怒りの声と、一緒にワシッと大きな手が衛の頭を掴む。誰からそういうバカな方法を聞くんだって雪ちゃんがお怒りモードになったら、衛ってばだって貴士くんと恵ちゃんがパパとママを仲良くするには一緒に寝るって言ってたもん!と弁解してる。いや、あの、小学生って何言ってるか本当に分かんないね!間違ってはいないんだろうけど、そういうのはもう少し大人になってから理解してほしい!
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