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外伝 思緋の色
第二幕 桜
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本当は色々と澪に聞きたいことはある。それなのにそれを上手く言葉に出せないまま時は緩やかに過ぎていく。
武が昔が住んでいた土地よりずっと短く暖かい冬が終わり、若く青い萌黄色の芽吹きと同時に花をつけた桜が既に花弁の吹雪となって舞い落ち始める。それを何かを思って見守るなんて、暫くぶりのことかもしれない。
同じく横に並んで桜を見守る隣の青年を見やる。
四神になって、自分や優輝の生活は一変した。優輝は十五の時に四神になってから、殆どの生活を院の管理に置かれていて住所すら持たない。武の方は大学のために一人で暮らしていたから、住所はまだ外部にあったが大学も休学のまま生活の糧は院任せだ。それが異常だと思わないのは、それがつ普通だと言われて四神になり院に確保されたから。ところが鳥飼澪はそれを断固として拒絶した。しかも、二人に対してそれを普通と考えるのは、大きな過ちと説教までする始末だ。
そんな生活してるから、あの爺どもに馬鹿にされるのよ!
そんな痛い説教をされて、しかも当の澪は社会的な生活を決して諦めない。子供のために生活の糧をえるのは自分の仕事と考えて院からの金品はけして受け取らず、四神の仕事もこなし表の仕事もこなす。しかも、子供のための行事や何やと手を抜くこともない。そんな姿を見せつけられて、普通の生活を送る気力がない等と男が言ってもいられなくなる。優輝は最近アパートを借りて外で暮らし始め通信で勉強をし始めているし、武は武で大学に再び通い始めたところだ。
そんな中、昨夜の四神としての仕事をあえて二人でこなしたので、今日は二人ともだいぶ普通の生活を送る気力に乏しい。そんな状況で並んで桜を見上げている訳だが、男二人の会話は妙に物悲しい。
「なァ、今頃始まったかなァ?」
「あぁ、そうだなぁ……もう少しで始まるか。」
眠気でぼんやりした優輝が、春の暖かい日射しの下で答える。
事実昨日は急に仕事が増えて、明け方近くまで二人で活動していたのだ。あの仕事の増えかたは澪を仕事に来るようにしてなくて、良かったと心から思いもする。で、それから数時間後にこうして土手の桜の木の下で帰途の途中に小休止をしているわけである。機動力では朱雀の能力者はだいぶ得をしているとは武も思う。玄武の優輝には昨日のように、一晩で北の果ての土地から東南までと言われてしまうとどうしても時間がかかる。これに何時もは移動速度の速い白虎が加わっていたのだから数ヶ月ぶりの徹夜はこたえたのだろう事は想像に難しくはない。それでいて、この麗らかな陽気。思わず道端で座り込んでしまうのも納得は出来る。
「………見に行ってみるか?」
ふと珍しく自分が考えていたことと同じ事を先に言われ武は思わず優輝を見やる。今は体育座りの膝の間に顔を伏せた姿の優輝の頭だけしか彼には見えないが、それでも何となく心の機微は判る気がした。彼自身も恐らく気にはしていたのだろう。
仲間が息子が学校に入るから、そいつは仕事を休む。
そんなことは今までの彼らの常識にはありえないことだったが、今は現実として存在している。桜の花弁がふわりと2人の上に舞い降りるのを見つめながら、澪と信哉が手を繋いで歩く姿が、何だか眼に浮かぶような気がした。別に自分は血縁でもないのだが、奇妙なこそばゆさを持って心を擽られる光景に思わず行ってみよかと答えた自分に気がついて武は少し心に苦い微笑を噛んだ。
※※※
正装した可愛らしい幼い息子の手を握る自分の手が、ちょっとした感傷に包まれている様な気がして澪は思わず苦笑する。
まさか十八で子供を産むとは昔の自分は思っても見なかったし、こうして子供と二人で過ごす時が来るとも思っていなかった。もっと自分の未来は平凡なものになるに違いないと、たった数年前の彼女は信じて疑ったことはなかったし、そうでない将来を送りたいとすら考えていたのだ。十六歳のあの三月の誕生日を迎えるその日、彼女の両親が交通事故で亡くなるまでそんな未来があるなんて考えたことは一度もなかった。
でも現実は、今や澪には息子以外の血縁者はいないし、そういうこの息子の父親にもこの子があなたの子ですと事実すらも伝えていない。しかし、それは何時か幼い息子にも息子の父親である彼にもバレてしまう事だという事も彼女自身はよく理解していた。何しろ、この子はどちらの血も濃く継いでしまった気がしてならない。自分も昔は古武術の師範である祖父や父親から褒められた事があったが、自分の子供ながら素質は自分以上のものがあるのは明確になりつつあるのだ。自分が教えたことはほぼ完璧に近い程習得して、実の父親の道場に通い始めた信哉はあっという間に合気道に関しては習得してしまった。迎えに行った時に躊躇いがちに真見塚成孝から、古武術を指南してもよいかもしれませんと言われ正直唖然としたのだ。
私より……早い。
ゆうに三年か四年は早い。しかも合気道自体を始めたのは自分より二年も遅いのに、我が子ながら末恐ろしい吸収ぶり。たった数年前に幼稚園で他の子に女の子みたいだと泣かされて、幼馴染みの土志田悌順に慰められていたとは思えない。しかも、ここ最近の二人の友人から空手とかカポエラだかを教えられ、それすら意図も容易く身に付け始めている。それ知って咄嗟に澪はちょっと控えて頂戴・うちの子を格闘家にでもする気なの?!と仲間に詰め寄ってしまったくらいだ。恐らく後数年もすれば澪に教えることはなくなりそうで、この子が成長したら道場を再開した方がよかったのかしらとまで考えてしまう。
「お母さん?」
真新しいスーツが初々しい信哉が、不思議そうに澪を見上げる。こんなに可愛いのになんでまた、そんなに吸収がいいのかしらと我が子ながら染々してしまう。
「お母さん、武兄と優輝おにいちゃん来てたね。」
「はぁ?」
息子の何気ない言葉に思わず彼女は声をあげる。
最近二人と親しく触れ合ったせいか目覚しく増えたような気がする信哉の語彙は、少し実年齢より大人びているような気がする。それはある意味、彼が通い続けている古武術の道場での指導も関係しているかもしれないのだが、それはさて置き帰途の桜並木を歩いていた親子の間で奇妙な空気が流れた。小学校の入学式に、父兄でもない五代武と氷室優輝が居る筈もない。澪に昨日の仕事には来なくていいから、隈のない顔で入学式に出ろといったのは武だ。その二人が来ていたと信哉はニコニコ顔でいうのだ。なんですって?でも、父兄席の一番後ろにいた澪にはその姿は見えなかったし、体育館の中にいれば気がつかないはずがない。
「お兄ちゃん達いたの?」
「うん。僕、窓のトコにいたの見たよ。」
よくよく信哉から話を聞けば、どうも天井に近い窓辺越しに木立の中にいたらしい。思わず目を丸くした澪は誰にも見つからなかったでしょうねと心の中でごちつつ、彼女は物思いにふけった。自分は全く気がつかなかったが、信哉が嘘をつく子供でないこともよく分かっている。別に何のことはないことなのかもしれないが、自分は気がつかなかったという事が澪には凄く気にかかった。時々澪自身も不安を感じることがあるのだ。信哉のずば抜けた才能がただ自分と成孝だけの血によるものなのか、それとも澪のもう一つの才能が何か悪さをしているのではないかと。院の検査では特殊なものは何も見つからない、だがそれは澪達にも見つからないのだから信哉に見つからないのは当然のことなのだ。
何もなければ良いけど、と息子を見下ろすと黄色い子供らしい帽子の上に薄紅色の桜の花弁を乗せた息子が少し心配そうに彼女を見つめている。
「なぁに?どうしたの?」
「お兄ちゃん達来たの駄目だった?お母さん困った顔してるよ?」
自分の心の機微に敏感な信哉の言葉に、澪は思わず苦笑いする。母子しかいない二人だから、余計に自分も過敏になっているのかもしれないともこういう時には感じるのだ。
「あぁ違うの、信哉。ちゃんと中に入って来ないなんて失礼でしょ?後でお説教ね。」
彼女が子供っぽく笑いながらそう言うと少年はホッとした様に「うん、お説教だ」と子供らしい無邪気さで笑う。そんな我が子の様子を微笑みながら見つめ、彼女はぬける様に澄んだ桜の花弁を抱く青い空を思わず見上げた。
彼らも、そして彼女自身も沢山の不安と隣り合わせで生きている。だけどこうして少しだけど幸せである時間も存在して、これが自分の両親も味わっていたのかとも思う。そう思いながら、彼女はふと可愛い息子の手を柔らかく優しく握りなおし、あぁそういえばこの子のお父さんは、まだこの感じは味わってないわよね、と思わず苦い微笑を浮かべていた。
武が昔が住んでいた土地よりずっと短く暖かい冬が終わり、若く青い萌黄色の芽吹きと同時に花をつけた桜が既に花弁の吹雪となって舞い落ち始める。それを何かを思って見守るなんて、暫くぶりのことかもしれない。
同じく横に並んで桜を見守る隣の青年を見やる。
四神になって、自分や優輝の生活は一変した。優輝は十五の時に四神になってから、殆どの生活を院の管理に置かれていて住所すら持たない。武の方は大学のために一人で暮らしていたから、住所はまだ外部にあったが大学も休学のまま生活の糧は院任せだ。それが異常だと思わないのは、それがつ普通だと言われて四神になり院に確保されたから。ところが鳥飼澪はそれを断固として拒絶した。しかも、二人に対してそれを普通と考えるのは、大きな過ちと説教までする始末だ。
そんな生活してるから、あの爺どもに馬鹿にされるのよ!
そんな痛い説教をされて、しかも当の澪は社会的な生活を決して諦めない。子供のために生活の糧をえるのは自分の仕事と考えて院からの金品はけして受け取らず、四神の仕事もこなし表の仕事もこなす。しかも、子供のための行事や何やと手を抜くこともない。そんな姿を見せつけられて、普通の生活を送る気力がない等と男が言ってもいられなくなる。優輝は最近アパートを借りて外で暮らし始め通信で勉強をし始めているし、武は武で大学に再び通い始めたところだ。
そんな中、昨夜の四神としての仕事をあえて二人でこなしたので、今日は二人ともだいぶ普通の生活を送る気力に乏しい。そんな状況で並んで桜を見上げている訳だが、男二人の会話は妙に物悲しい。
「なァ、今頃始まったかなァ?」
「あぁ、そうだなぁ……もう少しで始まるか。」
眠気でぼんやりした優輝が、春の暖かい日射しの下で答える。
事実昨日は急に仕事が増えて、明け方近くまで二人で活動していたのだ。あの仕事の増えかたは澪を仕事に来るようにしてなくて、良かったと心から思いもする。で、それから数時間後にこうして土手の桜の木の下で帰途の途中に小休止をしているわけである。機動力では朱雀の能力者はだいぶ得をしているとは武も思う。玄武の優輝には昨日のように、一晩で北の果ての土地から東南までと言われてしまうとどうしても時間がかかる。これに何時もは移動速度の速い白虎が加わっていたのだから数ヶ月ぶりの徹夜はこたえたのだろう事は想像に難しくはない。それでいて、この麗らかな陽気。思わず道端で座り込んでしまうのも納得は出来る。
「………見に行ってみるか?」
ふと珍しく自分が考えていたことと同じ事を先に言われ武は思わず優輝を見やる。今は体育座りの膝の間に顔を伏せた姿の優輝の頭だけしか彼には見えないが、それでも何となく心の機微は判る気がした。彼自身も恐らく気にはしていたのだろう。
仲間が息子が学校に入るから、そいつは仕事を休む。
そんなことは今までの彼らの常識にはありえないことだったが、今は現実として存在している。桜の花弁がふわりと2人の上に舞い降りるのを見つめながら、澪と信哉が手を繋いで歩く姿が、何だか眼に浮かぶような気がした。別に自分は血縁でもないのだが、奇妙なこそばゆさを持って心を擽られる光景に思わず行ってみよかと答えた自分に気がついて武は少し心に苦い微笑を噛んだ。
※※※
正装した可愛らしい幼い息子の手を握る自分の手が、ちょっとした感傷に包まれている様な気がして澪は思わず苦笑する。
まさか十八で子供を産むとは昔の自分は思っても見なかったし、こうして子供と二人で過ごす時が来るとも思っていなかった。もっと自分の未来は平凡なものになるに違いないと、たった数年前の彼女は信じて疑ったことはなかったし、そうでない将来を送りたいとすら考えていたのだ。十六歳のあの三月の誕生日を迎えるその日、彼女の両親が交通事故で亡くなるまでそんな未来があるなんて考えたことは一度もなかった。
でも現実は、今や澪には息子以外の血縁者はいないし、そういうこの息子の父親にもこの子があなたの子ですと事実すらも伝えていない。しかし、それは何時か幼い息子にも息子の父親である彼にもバレてしまう事だという事も彼女自身はよく理解していた。何しろ、この子はどちらの血も濃く継いでしまった気がしてならない。自分も昔は古武術の師範である祖父や父親から褒められた事があったが、自分の子供ながら素質は自分以上のものがあるのは明確になりつつあるのだ。自分が教えたことはほぼ完璧に近い程習得して、実の父親の道場に通い始めた信哉はあっという間に合気道に関しては習得してしまった。迎えに行った時に躊躇いがちに真見塚成孝から、古武術を指南してもよいかもしれませんと言われ正直唖然としたのだ。
私より……早い。
ゆうに三年か四年は早い。しかも合気道自体を始めたのは自分より二年も遅いのに、我が子ながら末恐ろしい吸収ぶり。たった数年前に幼稚園で他の子に女の子みたいだと泣かされて、幼馴染みの土志田悌順に慰められていたとは思えない。しかも、ここ最近の二人の友人から空手とかカポエラだかを教えられ、それすら意図も容易く身に付け始めている。それ知って咄嗟に澪はちょっと控えて頂戴・うちの子を格闘家にでもする気なの?!と仲間に詰め寄ってしまったくらいだ。恐らく後数年もすれば澪に教えることはなくなりそうで、この子が成長したら道場を再開した方がよかったのかしらとまで考えてしまう。
「お母さん?」
真新しいスーツが初々しい信哉が、不思議そうに澪を見上げる。こんなに可愛いのになんでまた、そんなに吸収がいいのかしらと我が子ながら染々してしまう。
「お母さん、武兄と優輝おにいちゃん来てたね。」
「はぁ?」
息子の何気ない言葉に思わず彼女は声をあげる。
最近二人と親しく触れ合ったせいか目覚しく増えたような気がする信哉の語彙は、少し実年齢より大人びているような気がする。それはある意味、彼が通い続けている古武術の道場での指導も関係しているかもしれないのだが、それはさて置き帰途の桜並木を歩いていた親子の間で奇妙な空気が流れた。小学校の入学式に、父兄でもない五代武と氷室優輝が居る筈もない。澪に昨日の仕事には来なくていいから、隈のない顔で入学式に出ろといったのは武だ。その二人が来ていたと信哉はニコニコ顔でいうのだ。なんですって?でも、父兄席の一番後ろにいた澪にはその姿は見えなかったし、体育館の中にいれば気がつかないはずがない。
「お兄ちゃん達いたの?」
「うん。僕、窓のトコにいたの見たよ。」
よくよく信哉から話を聞けば、どうも天井に近い窓辺越しに木立の中にいたらしい。思わず目を丸くした澪は誰にも見つからなかったでしょうねと心の中でごちつつ、彼女は物思いにふけった。自分は全く気がつかなかったが、信哉が嘘をつく子供でないこともよく分かっている。別に何のことはないことなのかもしれないが、自分は気がつかなかったという事が澪には凄く気にかかった。時々澪自身も不安を感じることがあるのだ。信哉のずば抜けた才能がただ自分と成孝だけの血によるものなのか、それとも澪のもう一つの才能が何か悪さをしているのではないかと。院の検査では特殊なものは何も見つからない、だがそれは澪達にも見つからないのだから信哉に見つからないのは当然のことなのだ。
何もなければ良いけど、と息子を見下ろすと黄色い子供らしい帽子の上に薄紅色の桜の花弁を乗せた息子が少し心配そうに彼女を見つめている。
「なぁに?どうしたの?」
「お兄ちゃん達来たの駄目だった?お母さん困った顔してるよ?」
自分の心の機微に敏感な信哉の言葉に、澪は思わず苦笑いする。母子しかいない二人だから、余計に自分も過敏になっているのかもしれないともこういう時には感じるのだ。
「あぁ違うの、信哉。ちゃんと中に入って来ないなんて失礼でしょ?後でお説教ね。」
彼女が子供っぽく笑いながらそう言うと少年はホッとした様に「うん、お説教だ」と子供らしい無邪気さで笑う。そんな我が子の様子を微笑みながら見つめ、彼女はぬける様に澄んだ桜の花弁を抱く青い空を思わず見上げた。
彼らも、そして彼女自身も沢山の不安と隣り合わせで生きている。だけどこうして少しだけど幸せである時間も存在して、これが自分の両親も味わっていたのかとも思う。そう思いながら、彼女はふと可愛い息子の手を柔らかく優しく握りなおし、あぁそういえばこの子のお父さんは、まだこの感じは味わってないわよね、と思わず苦い微笑を浮かべていた。
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