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外伝 思緋の色
第一幕 運命
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運命という言葉をよく耳にするものだが、その言葉自体に余り思うことがない。よく運命の人だとか、運命的とか言う言葉を使うのは知っているが、自分には縁がないと思っているんだ。何でかと聞かれても、正直なところ昔っから運命って言葉に括られてしまうなんておかしいんじゃないかって思ってたからとしか言えない。その気持ちは今も変わらない。
幸運に喜んだこともなければ、不運を嘆いたことも実を言えば余りない。最良も最悪も自分次第。その時にはそれで良いと思えないことも、後になれば結局なるべくしてなったようにも思うからだ。万事が万事そんな考え方なので、自分は大分得をしてきたような気がする。
※※※
流石にあの時を思うと何故自分が、とは今でも思う。
自分が人と違う力を持つことになったのは、両親と親戚の全員が一堂に集まった姉貴の結婚式の前日の事だった。十も年の離れた姉貴は数年前に家を出て仕事をしていて、相手もその近くにいる。午前の朝一番の式に親戚一同が集合するには、前のりするしかなかったんだ。
親戚皆で夕食会をして盛り上がって、それぞれ部屋に戻ってから数時間。大人は誰もが酔って寝ていたし、子供は子供で久々の顔合わせに疲れきっていたんだ。親戚全員が同じホテルにいた、階は違っても結婚する姉貴まで五代最後の夜だからと一緒に泊まっていた。
深夜二時を過ぎた頃だろうか、不意に何かを感じたような気がして目を覚ましたのは偶々だったと思う。自分が泊まっていたのは、両親と姉貴が泊まっている部屋の二つ隣。何で目を覚ましたんだろうと思った自分が、真っ先に見たのは奇妙な光景だった。
窓の外が赤い。それに、熱いし、苦しい。
シングルベットの上で自分が見たのは、真っ赤に染まった窓ガラスでそれは舐めるように窓の外で揺らめく。
赤い水?いや、違う、窓の外に…焔?
そこまで考えた瞬間、高層ビルの強化ガラスの筈の窓ガラスに細かいヒビが走るのが見えた。次の瞬間ガラスが砕けて窓の外だった焔が、吹き込むのを感じて自分は確かに一度死んだような気がする。なのに自分は焔の真っ只中で別な≪生≫を受ける羽目になってしまった。
何事にも変えがたい全身を焦がし焼けていく臭いと苦痛から産まれた新しい≪生≫
肌が焦げて崩れていった筈なのに、その灰から元あったのと寸分違わない肌が焔を撒きながら生まれ落ちる違和感。経験のしようのない眼球が焼け落ちた後で、また目が生まれてくる不快感。それを自分で見つめながら、燃えていく全てを感じていた。
あの火災は何故、起きたのか未だにハッキリしていない。ホテルは数ヵ月前に出来たばかりで、防火設備も新しかったのにスプリンクラーどころか火災報知器すら動かなかった。火元といわれる二階と三階の間で、生と死の境界線はハッキリと別れることになってしまったのだ。
一階と二階にいたホテルの従業員は大部分が助かったが、二階から上にいた乗客や従業員は自分以外は皆死んだ。
真っ先に下に降りるための退路と外壁が燃えたのだと言うことは全てが終わった後になって自分も知ったが、何故外壁を伝うように燃え上がったのかは分からない。建築の際の断熱材が間違っていたとか様々言われていたが、煽るように風が吹き上げまるで松明のようだったらしい。外から急激に温められて割れた窓ガラスが体に刺さって死んだ者もいたらしいし、逃げようと廊下のドアを開いた瞬間バックドラフトで燃え尽きた者もいた。最上階のバーでは松明の先端の中で燃える人間がいたのが見えたらしいから、見ていた方も災難だっただろうと思う。
兎も角あの晩のあの場所は、さながら地獄の様相だったのだ。
そんな中で唯一生還してしまった自分は、暫くは珍獣扱いだった。何で生き残ったのかと周囲から口々に問われても、自分でも説明が出来る筈もない。一回燃えたけど、元に戻ったんですなんて言ったら頭がおかしいと思われるだろう。大体にして、元がどこかも知らないのに、一度は自分が放火したなんて疑いまでかけられたのだ。そんな世の中に一人で生きるのが幸運なのか不幸なのか。
※※※
緋色の世界の中で新しく生れ落ちた自分が幸運なのか不運なのかは分からないが、生き残ったのには何か意味があるのだと思いたい。そうして自分は新しい≪生≫とともに新しい道を進むことになったのだ。
不意に自分の前に姿を見せた僧服の男達に、半分拉致紛いに連れ出されても自分は動じる訳でもなかった。あの時から多分何かマトモでない世界に、自分が生まれ変わったのだと言う自覚はあったんだ。そりゃそうだろ?自分が燃えたのを知ってるのに、マトモだなんてあり得ない。それにしたって得たいの知れない場所に、連れ込まれて坊主頭のくそ爺に説明された話は予想を遥かに越えた奇想天外な話だった。
それは≪四神≫と呼ばれる異能の存在としての自分。
四神は、中国・朝鮮・日本で伝統的に、天の四方の方角を司る霊獣で、四獣、四象、四霊ともいうらしいのだが、自分達はあえて四神と呼ばれるらしい。それが何でかと聞いたらどうも自分達が全力で闘う時に、変化する姿が寺とかにある四神図に似ているからだと言う。
とんでもない話だと思うだろ?お前は超能力を身につけて、化け物に変化して闘うのだ。なんて、どこのヒーロー戦隊番組だよって話。しかも、四神ってことは四人だろ?戦隊ものなら奇数じゃね?と、言ったらくそ爺が哀れみの目で見てきた。
それまで寺なんか知りもしないし、ましてや龍と虎位は分かっても、朱雀に玄武なんて録に知りもしない。そんな人間にお前は朱雀だと言われても、意味が分からなかった。だけど、そこにいた他の仲間に出会った時、何も知らないのにそれが仲間だと一目で理解できたんだ。
四神。
東の青竜・南の朱雀・西の白虎・北の玄武と呼ばれる存在。
それが実在する人間に宿るなどと誰が思うだろう。
そんな話は嘘っぱちだと以前の自分ならば言い退けただろうが、あの緋色の世界から生還した自分には何も言いようがなかったのは事実だ。
≪四神≫の一人、南方の守護者である≪朱雀≫
それは、どの者も炎の中で産まれ落ちるといわれ、他の者よりも激しい気性と攻撃性を秘める炎の化身。他の者とは全く違う生まれ方を押し付けられるのは、その性質のせいじゃないかと自分は思うことがある。他の四神と違って朱雀は一番残酷な産まれ方をする星の元にあるのだという。後から密かに調べて先代の朱雀も、同じように火災事故にあっているのを知って内心ウンザリする。これで大半が同じようにして朱雀になっていると知ったら、立ち直れなくなりそうなのでしらべる事自体を止めた。
だけど、だからといって自分は生き残っていることを悔やむことはしない。悔やめばそれは自分が生き残った理由に、影をさすような気がしたのだ。
あの焔のなかで、自分は生きたいと願った。
確かに理由は兎も角、生きたいと強く願っていたのだ。その生きたい理由の方を失ったのは事実だけど、生き残ることだけは叶ったのだから。
だから前を向いて生きていくしかなかった。
前を向いて歩く、それは結局は自分のための理由にしか過ぎないかもしれないが、それでもそうする方が気が楽だと思う。
そして、ここからは俺自身の物語。
緋色の世界から生れ落ちた朱雀となった俺、五 武自身が仲間の中で見て感じたモノ。それを少しの間、語ろうと思う。
幸運に喜んだこともなければ、不運を嘆いたことも実を言えば余りない。最良も最悪も自分次第。その時にはそれで良いと思えないことも、後になれば結局なるべくしてなったようにも思うからだ。万事が万事そんな考え方なので、自分は大分得をしてきたような気がする。
※※※
流石にあの時を思うと何故自分が、とは今でも思う。
自分が人と違う力を持つことになったのは、両親と親戚の全員が一堂に集まった姉貴の結婚式の前日の事だった。十も年の離れた姉貴は数年前に家を出て仕事をしていて、相手もその近くにいる。午前の朝一番の式に親戚一同が集合するには、前のりするしかなかったんだ。
親戚皆で夕食会をして盛り上がって、それぞれ部屋に戻ってから数時間。大人は誰もが酔って寝ていたし、子供は子供で久々の顔合わせに疲れきっていたんだ。親戚全員が同じホテルにいた、階は違っても結婚する姉貴まで五代最後の夜だからと一緒に泊まっていた。
深夜二時を過ぎた頃だろうか、不意に何かを感じたような気がして目を覚ましたのは偶々だったと思う。自分が泊まっていたのは、両親と姉貴が泊まっている部屋の二つ隣。何で目を覚ましたんだろうと思った自分が、真っ先に見たのは奇妙な光景だった。
窓の外が赤い。それに、熱いし、苦しい。
シングルベットの上で自分が見たのは、真っ赤に染まった窓ガラスでそれは舐めるように窓の外で揺らめく。
赤い水?いや、違う、窓の外に…焔?
そこまで考えた瞬間、高層ビルの強化ガラスの筈の窓ガラスに細かいヒビが走るのが見えた。次の瞬間ガラスが砕けて窓の外だった焔が、吹き込むのを感じて自分は確かに一度死んだような気がする。なのに自分は焔の真っ只中で別な≪生≫を受ける羽目になってしまった。
何事にも変えがたい全身を焦がし焼けていく臭いと苦痛から産まれた新しい≪生≫
肌が焦げて崩れていった筈なのに、その灰から元あったのと寸分違わない肌が焔を撒きながら生まれ落ちる違和感。経験のしようのない眼球が焼け落ちた後で、また目が生まれてくる不快感。それを自分で見つめながら、燃えていく全てを感じていた。
あの火災は何故、起きたのか未だにハッキリしていない。ホテルは数ヵ月前に出来たばかりで、防火設備も新しかったのにスプリンクラーどころか火災報知器すら動かなかった。火元といわれる二階と三階の間で、生と死の境界線はハッキリと別れることになってしまったのだ。
一階と二階にいたホテルの従業員は大部分が助かったが、二階から上にいた乗客や従業員は自分以外は皆死んだ。
真っ先に下に降りるための退路と外壁が燃えたのだと言うことは全てが終わった後になって自分も知ったが、何故外壁を伝うように燃え上がったのかは分からない。建築の際の断熱材が間違っていたとか様々言われていたが、煽るように風が吹き上げまるで松明のようだったらしい。外から急激に温められて割れた窓ガラスが体に刺さって死んだ者もいたらしいし、逃げようと廊下のドアを開いた瞬間バックドラフトで燃え尽きた者もいた。最上階のバーでは松明の先端の中で燃える人間がいたのが見えたらしいから、見ていた方も災難だっただろうと思う。
兎も角あの晩のあの場所は、さながら地獄の様相だったのだ。
そんな中で唯一生還してしまった自分は、暫くは珍獣扱いだった。何で生き残ったのかと周囲から口々に問われても、自分でも説明が出来る筈もない。一回燃えたけど、元に戻ったんですなんて言ったら頭がおかしいと思われるだろう。大体にして、元がどこかも知らないのに、一度は自分が放火したなんて疑いまでかけられたのだ。そんな世の中に一人で生きるのが幸運なのか不幸なのか。
※※※
緋色の世界の中で新しく生れ落ちた自分が幸運なのか不運なのかは分からないが、生き残ったのには何か意味があるのだと思いたい。そうして自分は新しい≪生≫とともに新しい道を進むことになったのだ。
不意に自分の前に姿を見せた僧服の男達に、半分拉致紛いに連れ出されても自分は動じる訳でもなかった。あの時から多分何かマトモでない世界に、自分が生まれ変わったのだと言う自覚はあったんだ。そりゃそうだろ?自分が燃えたのを知ってるのに、マトモだなんてあり得ない。それにしたって得たいの知れない場所に、連れ込まれて坊主頭のくそ爺に説明された話は予想を遥かに越えた奇想天外な話だった。
それは≪四神≫と呼ばれる異能の存在としての自分。
四神は、中国・朝鮮・日本で伝統的に、天の四方の方角を司る霊獣で、四獣、四象、四霊ともいうらしいのだが、自分達はあえて四神と呼ばれるらしい。それが何でかと聞いたらどうも自分達が全力で闘う時に、変化する姿が寺とかにある四神図に似ているからだと言う。
とんでもない話だと思うだろ?お前は超能力を身につけて、化け物に変化して闘うのだ。なんて、どこのヒーロー戦隊番組だよって話。しかも、四神ってことは四人だろ?戦隊ものなら奇数じゃね?と、言ったらくそ爺が哀れみの目で見てきた。
それまで寺なんか知りもしないし、ましてや龍と虎位は分かっても、朱雀に玄武なんて録に知りもしない。そんな人間にお前は朱雀だと言われても、意味が分からなかった。だけど、そこにいた他の仲間に出会った時、何も知らないのにそれが仲間だと一目で理解できたんだ。
四神。
東の青竜・南の朱雀・西の白虎・北の玄武と呼ばれる存在。
それが実在する人間に宿るなどと誰が思うだろう。
そんな話は嘘っぱちだと以前の自分ならば言い退けただろうが、あの緋色の世界から生還した自分には何も言いようがなかったのは事実だ。
≪四神≫の一人、南方の守護者である≪朱雀≫
それは、どの者も炎の中で産まれ落ちるといわれ、他の者よりも激しい気性と攻撃性を秘める炎の化身。他の者とは全く違う生まれ方を押し付けられるのは、その性質のせいじゃないかと自分は思うことがある。他の四神と違って朱雀は一番残酷な産まれ方をする星の元にあるのだという。後から密かに調べて先代の朱雀も、同じように火災事故にあっているのを知って内心ウンザリする。これで大半が同じようにして朱雀になっていると知ったら、立ち直れなくなりそうなのでしらべる事自体を止めた。
だけど、だからといって自分は生き残っていることを悔やむことはしない。悔やめばそれは自分が生き残った理由に、影をさすような気がしたのだ。
あの焔のなかで、自分は生きたいと願った。
確かに理由は兎も角、生きたいと強く願っていたのだ。その生きたい理由の方を失ったのは事実だけど、生き残ることだけは叶ったのだから。
だから前を向いて生きていくしかなかった。
前を向いて歩く、それは結局は自分のための理由にしか過ぎないかもしれないが、それでもそうする方が気が楽だと思う。
そして、ここからは俺自身の物語。
緋色の世界から生れ落ちた朱雀となった俺、五 武自身が仲間の中で見て感じたモノ。それを少しの間、語ろうと思う。
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