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第一部
第四幕 土志田邸
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五人は室内に立ち尽くしたまま、窓硝子を通して目の前で始まる奇異な現象を無言のまま見つめていた。
高層ビル群の合間から中空に向け、音もなく打ち上げ花火のような黒い塊が飛び上がる。その黒い塊はここから見える程だから、実際にはメートル単位の巨大さなのだろう。そして、塊は宙で水平に四散するように、音もなく破裂した。それはまるで破裂した場所に透明なガラスが壁としてあったかのようにも見える。破裂したそれは闇よりも一段と黒い色を放ち地面に向かって、垂れ花火のように降り落ち始めた。噴水が滴り落ちるように、鮮やかな色とりどりのネオンサイの中で墨を散らすようにそれは曲線を描き地面に向かって降り注いでいく。やがてそれは地表に黒い半球体のように黒く壁を描き尽くした。その瞬間、その黒い半球体の表面が夜の闇の中で、ネオンを反射して光を反射する。その反射光は何故か、周囲のネオンの光を吸いとって、深い黒光りを放った。僅かに時間をおいて、ズズンッと地響きがはるかに離れている筈の土志田邸にいても感じられる。
そして、彼らの目の前で様々な色を放っていた都市の一部が突然その半球体に呑み込まれるのが見えた。同時にズズッと地震にも似た地響きが、大分離れた彼らの足元まで伝わって辺りか突然光を点滅させフッと音もなく闇に飲まれる。
「停電か。」
ズズズと深い地鳴りが響き、微かに激しい衝突音が遠くから聞こえる。都市部での大規模な停電に、要の信号機も暗転したに違いなかった。多くの事で電気に頼りきった生活の中で、唐突に電気が失われるのは誰にとっても死活問題だ。しかも、発電所等大元の故障などによるものではなく、ゲートが出現したことで起きた停電だとするなら問題が解消するまで電気の復旧は望めない。目の前に出現したゲートは今まで見た物とは趣が違った。彼らが今までに目にして来たゲートはどれも地表に存在して、あんな風に地表の上に半球体を形成したことはない。
強いて言えば、六年前の人外が張った結界のようなものが似てるか。
苦々しく信哉は舌打ちしながら、あの半球体自身がゲートなのだと認める。つまりは、ゲートの中になった場所と外部との連絡は、現在は不可能に近いに違いない。あの半球体は都市部でも中心部に繁華街を飲み込んでいる。中心部に当たる繁華街にどれだけの人間がいたかは分からないが、それ以外にも会社や電車やバスなどに乗って帰宅しようとする人間もいる筈だ。電気を失って視覚を奪われる闇の中で、電車やバスなどの交通機関が上手く機能するとも思えない。しかし、四人にはそれよりも深刻な悪寒が、体の奥を炙り切り刻むように神経に障る。
半球体は間違いなく地面の下に、残り半分を隠しているのだ。そして、あれは形は違うが巨大なゲートなのだということは、あの中は魑魅魍魎の跋扈する魔窟と変わらない。人間を餌にするものが道溢れた場所に、万単位の人間がいる可能性がある。
室内に満ちた四人が一心に見つめる前で、今まで薄く内部を透かしていた半球体が突然漆黒に塗り込まれていく。
「あれは、ゲート……?」
今まで自分達が見てきたゲートの様に地表から地下に向けて円形に開くのとは違う。それに戸惑いを隠せない忠志が呟く。
そこに生まれたドーム状に地上盛り上がった黒い球体は、今や中を透かしてみることも出来ない闇に変わり果てていた。数回の点滅の後で四人と、もう一人がいる室内に弱い明かりが灯る。しかし、周囲が灯りを取り戻したことで、その球体の闇はより鮮明に都市を飲み込んで姿を表していた。
黒い球体は高層ビルの下半分くらいまでを飲み込み、その中の光りを全て闇色に変える。先程まであった筈のビル街のネオンが、完全に闇に飲まれているのだ。直径だけでも数百メートル以上はありそうな、あまりにも巨大なドームの出現。
その奇異の現象に四神の能力を秘めた四人は凍りつき、息をするのも忘れたかのようにそれを見つめた。
その部屋の中で仁だけが、今までと変わらない様子で深い溜め息をつく。仁はまるで硝子窓をキャンバスにするかのように窓ガラスの上から、まるで半球を撫でるように手を滑らた。気がついた様にその瞳が揺れたかと思うと、無意識に目を細め口を開いた。
「闇の中に…もっと深い闇がいる。」
仁の言葉に四人はまるで呪縛を解かれた様に、ハッと我に返った。今までにない巨大で異質なゲート、そして今の仁の放った言葉。あのゲートは異能がなくても視覚的に確認できるものなのか、それはここにいる者では確認のしようがない。何故ならここにいるのは恐らく五人全員が、それを見ることの出来る能力者だからだ。そう思った瞬間、素早いテレビカメラの速報が画像を速報として流した。
『一体この球体の中はどうなっているのでしょうか!繋がる道路上には多くの車が動く事も出来ずに、駐車されています!』
その言葉に彼らは初めて、他の人間も自分達と同じものを見ているのだと気がつく。この黒い球体は今までのものと違って、自分達以外の者にも見えている。つまりはあの境界線の向こうを、覗こうとしかねない人間は出てくるに違いない。四人はほぼ同時に同じ事を考え判断し、結論付けているのが、そのそれぞれの表情でお互いが理解できた。早く対処しないとあの境界を越えて、わざわざ猛獣の目の前に餌になりに行こうとする人間は後をたたない。
「あれ自体、奴がやってるんだな。」
ゴクリと緋色の異装を纏う忠志の喉が鳴り、緊張した表情から絞り出した声が微かに震えをおびる。その横では黒衣を翻す悌順が、忌々しげに舌打ちして目を細めた。
同時間に既にゲートの中にいた人間がどうなったか、現時点では予想もできない。しかし、大都市の一部と言うこともあり、平日のオフィス、塾に通う学生、帰宅途中の人間、それだけでなくあの場所には水族館やテーマパーク、ライブハウス等の人間が多量に集まる場所が数多く集まっている。つまりは万単位の人間があの場にいた可能性が高い。
異質な見たことのないゲートという闇と人外≪饕餮・トウテツ≫の脅威に沈められた都市の一部の空間が、今どういう状況に置かれているのか皆目見当がつかないのだ。
「奴しかいねぇよ、あんな事しやがるのは。」
吐き捨てるように言う悌順の言葉に、白銀の異装を身につけた信哉と同じ危惧を抱いていた青い異装を装う義人の表情を曇らせた。
何の目的か未だ理由は分からないが、人外・≪饕餮・トウテツ≫は彼等の直ぐ傍に定住して人を喰い続けていた。饕餮は既に充分な力を蓄え、目の前で彼らの見たこともない何かを始めている。その事実が四人の前に、今やありありと突きつけられたのだ。
「仁。」
普段より穏やかにも聞こえる信哉の静かな声に、ふと我に帰った仁が四人を振り返る。しかし、未だ仁の瞳は月光のような光を反射させたかのように、不思議な五色にも見える耀きを湛えている。それに気がつきながらも、穏やかだが有無を言わせない口調で諭すように信哉が言葉を繋いだ。
「お前は家に戻っていなさい。」
信哉の言葉にその光をたたえるような瞳で少し眩しそうに彼らを見回すと、仁はまるで全てを理解しているようにガラス越しの半球体の闇を指さしながら口を開く。
「あそこに行くのか?」
ゲートに関して信哉達が何を話した訳でもないのに、まるで全て知っているとでもいう様に仁はさらりと簡潔に問いかける。彼の言葉に不思議と湧き上がった穏やかな気持ちで、四人は隠そうともせずにそれぞれに彼等らしい表情を浮かばせて小さく頷く。
「僕らが行かなきゃならないんだよ。」
静かに微笑んで優しい声音で義人が再び諭す様に言った。仁はその不思議な色を放ち輝いている様に見える瞳で、窓辺に立ち尽くす。そして、胃装を纏う四人の姿を身じろぎもせずにジッと見つめていた
高層ビル群の合間から中空に向け、音もなく打ち上げ花火のような黒い塊が飛び上がる。その黒い塊はここから見える程だから、実際にはメートル単位の巨大さなのだろう。そして、塊は宙で水平に四散するように、音もなく破裂した。それはまるで破裂した場所に透明なガラスが壁としてあったかのようにも見える。破裂したそれは闇よりも一段と黒い色を放ち地面に向かって、垂れ花火のように降り落ち始めた。噴水が滴り落ちるように、鮮やかな色とりどりのネオンサイの中で墨を散らすようにそれは曲線を描き地面に向かって降り注いでいく。やがてそれは地表に黒い半球体のように黒く壁を描き尽くした。その瞬間、その黒い半球体の表面が夜の闇の中で、ネオンを反射して光を反射する。その反射光は何故か、周囲のネオンの光を吸いとって、深い黒光りを放った。僅かに時間をおいて、ズズンッと地響きがはるかに離れている筈の土志田邸にいても感じられる。
そして、彼らの目の前で様々な色を放っていた都市の一部が突然その半球体に呑み込まれるのが見えた。同時にズズッと地震にも似た地響きが、大分離れた彼らの足元まで伝わって辺りか突然光を点滅させフッと音もなく闇に飲まれる。
「停電か。」
ズズズと深い地鳴りが響き、微かに激しい衝突音が遠くから聞こえる。都市部での大規模な停電に、要の信号機も暗転したに違いなかった。多くの事で電気に頼りきった生活の中で、唐突に電気が失われるのは誰にとっても死活問題だ。しかも、発電所等大元の故障などによるものではなく、ゲートが出現したことで起きた停電だとするなら問題が解消するまで電気の復旧は望めない。目の前に出現したゲートは今まで見た物とは趣が違った。彼らが今までに目にして来たゲートはどれも地表に存在して、あんな風に地表の上に半球体を形成したことはない。
強いて言えば、六年前の人外が張った結界のようなものが似てるか。
苦々しく信哉は舌打ちしながら、あの半球体自身がゲートなのだと認める。つまりは、ゲートの中になった場所と外部との連絡は、現在は不可能に近いに違いない。あの半球体は都市部でも中心部に繁華街を飲み込んでいる。中心部に当たる繁華街にどれだけの人間がいたかは分からないが、それ以外にも会社や電車やバスなどに乗って帰宅しようとする人間もいる筈だ。電気を失って視覚を奪われる闇の中で、電車やバスなどの交通機関が上手く機能するとも思えない。しかし、四人にはそれよりも深刻な悪寒が、体の奥を炙り切り刻むように神経に障る。
半球体は間違いなく地面の下に、残り半分を隠しているのだ。そして、あれは形は違うが巨大なゲートなのだということは、あの中は魑魅魍魎の跋扈する魔窟と変わらない。人間を餌にするものが道溢れた場所に、万単位の人間がいる可能性がある。
室内に満ちた四人が一心に見つめる前で、今まで薄く内部を透かしていた半球体が突然漆黒に塗り込まれていく。
「あれは、ゲート……?」
今まで自分達が見てきたゲートの様に地表から地下に向けて円形に開くのとは違う。それに戸惑いを隠せない忠志が呟く。
そこに生まれたドーム状に地上盛り上がった黒い球体は、今や中を透かしてみることも出来ない闇に変わり果てていた。数回の点滅の後で四人と、もう一人がいる室内に弱い明かりが灯る。しかし、周囲が灯りを取り戻したことで、その球体の闇はより鮮明に都市を飲み込んで姿を表していた。
黒い球体は高層ビルの下半分くらいまでを飲み込み、その中の光りを全て闇色に変える。先程まであった筈のビル街のネオンが、完全に闇に飲まれているのだ。直径だけでも数百メートル以上はありそうな、あまりにも巨大なドームの出現。
その奇異の現象に四神の能力を秘めた四人は凍りつき、息をするのも忘れたかのようにそれを見つめた。
その部屋の中で仁だけが、今までと変わらない様子で深い溜め息をつく。仁はまるで硝子窓をキャンバスにするかのように窓ガラスの上から、まるで半球を撫でるように手を滑らた。気がついた様にその瞳が揺れたかと思うと、無意識に目を細め口を開いた。
「闇の中に…もっと深い闇がいる。」
仁の言葉に四人はまるで呪縛を解かれた様に、ハッと我に返った。今までにない巨大で異質なゲート、そして今の仁の放った言葉。あのゲートは異能がなくても視覚的に確認できるものなのか、それはここにいる者では確認のしようがない。何故ならここにいるのは恐らく五人全員が、それを見ることの出来る能力者だからだ。そう思った瞬間、素早いテレビカメラの速報が画像を速報として流した。
『一体この球体の中はどうなっているのでしょうか!繋がる道路上には多くの車が動く事も出来ずに、駐車されています!』
その言葉に彼らは初めて、他の人間も自分達と同じものを見ているのだと気がつく。この黒い球体は今までのものと違って、自分達以外の者にも見えている。つまりはあの境界線の向こうを、覗こうとしかねない人間は出てくるに違いない。四人はほぼ同時に同じ事を考え判断し、結論付けているのが、そのそれぞれの表情でお互いが理解できた。早く対処しないとあの境界を越えて、わざわざ猛獣の目の前に餌になりに行こうとする人間は後をたたない。
「あれ自体、奴がやってるんだな。」
ゴクリと緋色の異装を纏う忠志の喉が鳴り、緊張した表情から絞り出した声が微かに震えをおびる。その横では黒衣を翻す悌順が、忌々しげに舌打ちして目を細めた。
同時間に既にゲートの中にいた人間がどうなったか、現時点では予想もできない。しかし、大都市の一部と言うこともあり、平日のオフィス、塾に通う学生、帰宅途中の人間、それだけでなくあの場所には水族館やテーマパーク、ライブハウス等の人間が多量に集まる場所が数多く集まっている。つまりは万単位の人間があの場にいた可能性が高い。
異質な見たことのないゲートという闇と人外≪饕餮・トウテツ≫の脅威に沈められた都市の一部の空間が、今どういう状況に置かれているのか皆目見当がつかないのだ。
「奴しかいねぇよ、あんな事しやがるのは。」
吐き捨てるように言う悌順の言葉に、白銀の異装を身につけた信哉と同じ危惧を抱いていた青い異装を装う義人の表情を曇らせた。
何の目的か未だ理由は分からないが、人外・≪饕餮・トウテツ≫は彼等の直ぐ傍に定住して人を喰い続けていた。饕餮は既に充分な力を蓄え、目の前で彼らの見たこともない何かを始めている。その事実が四人の前に、今やありありと突きつけられたのだ。
「仁。」
普段より穏やかにも聞こえる信哉の静かな声に、ふと我に帰った仁が四人を振り返る。しかし、未だ仁の瞳は月光のような光を反射させたかのように、不思議な五色にも見える耀きを湛えている。それに気がつきながらも、穏やかだが有無を言わせない口調で諭すように信哉が言葉を繋いだ。
「お前は家に戻っていなさい。」
信哉の言葉にその光をたたえるような瞳で少し眩しそうに彼らを見回すと、仁はまるで全てを理解しているようにガラス越しの半球体の闇を指さしながら口を開く。
「あそこに行くのか?」
ゲートに関して信哉達が何を話した訳でもないのに、まるで全て知っているとでもいう様に仁はさらりと簡潔に問いかける。彼の言葉に不思議と湧き上がった穏やかな気持ちで、四人は隠そうともせずにそれぞれに彼等らしい表情を浮かばせて小さく頷く。
「僕らが行かなきゃならないんだよ。」
静かに微笑んで優しい声音で義人が再び諭す様に言った。仁はその不思議な色を放ち輝いている様に見える瞳で、窓辺に立ち尽くす。そして、胃装を纏う四人の姿を身じろぎもせずにジッと見つめていた
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