502 / 693
間章 ちょっと合間の話3
間話111.そしてこちらも余波。4
しおりを挟む
淫らな仕草で拘束されたままの源川仁聖の腰に跨がり、榊恭平は仁聖に更に激しく強い絶頂をその身体で促していた。そう今まさに濡れて淫らにグポグポと室内に響き渡る激しい出し入れの淫音を立てているのは、普段とは真逆の恭平なのだった。普段は強気で恭平を責め立てている筈の仁聖ではなくて、全て受け止める方である恭平が未だに拘束されて動けない仁聖の上に跨がり腰を淫らに振り立てているのだ。
「う、はぁ!!あん!うぅ!くぅ!」
淫らに頬を染め腰を振り立てる恭平の、上気した身体から放たれる強く甘い欲情の香り。温感なだけでなく性感を高める痛痒を感じさせるジェルのせいで、仁聖の怒張だけでなく恭平の後孔も増していく快感に完全に狂っている。
「あ、いい、固いっ……凄い……いぃ、んっ、…………はっうん、……ほら、じんせ。」
ジンジンとまるでそれ自体が高い熱を持ったように疼く仁聖の怒張を自らの腰を振り立てて、快感をタップリと堪能し続ける恭平の淫らな姿に仁聖は堪えられる筈がない。
「あ、あぁ!でる、でちゃ、う、もれるぅ!」
「ん、ほら、いいから、出せよ、んっ!ほら。」
そう卑猥な腰つきでヌチャヌチャと音を立てて、見せつけて煽り立てながら早くと仁聖に射精を促す。既に何度目かの射精だというのに熱く尿道の中をジクジクと競り上がってくる感覚を、仁聖は快楽で溺れそうになりながら訴える。既に何度も射精した体液と塗り込めていた痛痒を煽るジェルが、仰け反りつつ仁聖に見せつけられる恭平の後孔から白濁したクリームのように泡立てられて滴っていく。脚を広げてそんな淫らな光景を見せつける恭平の艶やかな色香に、もう怒張ははち切れる寸前の様相だ。
「も、むり、むりぃ!あぁんん!!きょう、へぇ!!はぅうん!」
「ふ、ふふ、凄い…………あぁ、奥で……出して、そこで、ん、んん。」
「あぁいくっ!出るっでるぅ!」
根本まで深々と飲み込まれ締め付けられながら情けない程甘く叫ぶ仁聖に、更に追い討ちとばかりに恭平がルユリと腰を回してきて、怒張を体内で捏ねるように擦られる。奥深く嵌まり込んだ亀頭をうねるように締め付け捏ねられ、ヌルンと奥に吸い上げられていく。
「あぅううう!!!うぅん!!くぅううっ!でちゃうっ!」
奥で絞められグリグリと擦りつけられてしまって、仁聖は身体を強張らせて腰を突き上げ、ビクンッと強く跳ね上げて再びソコに勢い良く射精を始めていた。
「くううぅ!!うう……っ!くふぅ……っ!」
「あぁ……また、深い…………とこで、濡れて…………あぁあ…………。」
トプトプと今までよりは遥かに粘度の低く、それでも熱く甘い飛沫を奥底で全て受け止める。それを全て嵌め込んだままにして身体を起こし覆い被さってくる恭平の舌が、快感に喘ぎすぎて半開きになったままの仁聖の唇をヌルリと淫らに這い舐め始めていた。
「んぅ…………も、ら…………めぇ…………くぅ…………んんっ。」
チロチロと恭平の舌で唇から歯列まで舐められ、閉じられないままの口の中を舌で丹念に愛撫される。それにトロリと甘くゾクゾクと震えるような快感を感じながら、最後の最後に薄く少ない飛沫まで恭平の淫らな体内のうねりに完璧に搾り取られてしまっていた。
「ん、ふぅうう…………くぅ……ん…………。」
散々に喘ぎ続けていた仁聖は気がつくと拘束されていた両手の枷が外されていて、ソッと柔らかな手付きで恭平に両方の腕を持ち上げられていくのを感じていた。まだ腰をピッタリと仁聖の股間に添わせるみたいに密着させたままの恭平が、ホンノリと欲情に濡れて潤んだ瞳を向けて覗き込む。
「じんせ、痛く……ないか?」
拘束の後の違和感を問われながらソッと恭平の手で恭平の細い腰に巻き付けられていく腕だけでなく、足首もいつの間にか…………恐らくはさっき恭平が仰け反りつつ腰を動かしている最中に既に外されていたのだろう。そう言われても仁聖は、恭平に腰を振られている快感が強すぎて何時のことなのか全く分からなかったのだけれど。と言うか、何でこんなに上手に恭平が手枷足枷を使いこなせてしまうのか。正直いうと呆気にとられる。それ程の手際の良さで、外崎宏太が拘束の技術は古武術の捕縛術も併用と言っていたのが頭を過るのは強ち間違いではない気がしてしまう。やっぱり恭平もその技術を使えるの?もしかして、そういう才能があったりするの?なんて思ってしまう…………兎も角気がつけば、いつの間にか手も足も自由になっているし、枷をつけられた割には痣もなにも残っていない。
それでも仁聖は余りにも激しく何度も絶頂を繰り返しすぎていて、まだ仁聖を根本迄飲み込んだままの腰に引き寄せられた腕を回していても、仁聖には何時ものように自分から恭平を抱き締めることも出来ない。
「だいじょ、ぶか?じんせぇ……?」
柔らかく自分も快感に蕩けた声なのに少しだけ悪戯な視線の恭平が、トロンと蕩けたままの仁聖の瞳を覗き込んでくる。それに仁聖は惚けたまま頬を緩ませて見せて、自分が完全に快感にグダグダに骨抜きにされているのだと訴えた。
「ぜんぜん、ちから、はいんにゃい……よぉ……きょうへぇ……。」
「ふふ、イイコにしてたから、全部……たべられちゃったもんな?」
「う、……ふぅ…………こんにゃ、……の……らめ………らよ。」
これ程にヘニャヘニャになった身体では恭平を抱き上げて動くことも出来ないし、快感で失神仕掛けそうだと訴える仁聖の胸の上で恭平がホンノリ染めたままの頬を擦り付ける。
「…………ふふ、たまには…………こういうの、良いかも……な?」
肌を擦り寄せてそんなことを言う恭平が、幸せに満ち足りた薔薇色の頬をしている。そうして心地よく肉襞を鞘のようにして包み込まれたままだった陰茎がやっと柔らかくしなってヌルンと孔から抜け落ちたのに、胸の上で蕩けた瞳をした恭平が甘くフルフルと震えたのを感じていた。
「あふぅ…………あぁ…………。」
栓を失ってトロリと孔から溢れ出す粘液の感触が恭平の股を伝い、仁聖の股間まで淫らに流れ落ち濡らしていく。その感触に恭平が上に乗ったまま甘く喘ぐのに、仁聖は再び蕩けるような甘い気分でボンヤリとただ見守るのだった。
※※※
「少し、だけど、気持ちは理解した…………けど。」
あの後流石に限界だったらしくて、二人はそのまま失神するように抱き合って眠ってしまっていた。最近では二人の関係が落ち着いていて、後が困るようなことは余り多くないし、後始末をしないで寝るというのも早々なくなっていた。けれど、今回はとんでもなくタップリネットリズッポリ……なんて表現は勿論フシダラ過ぎるけれども…………とんでもなく激しい愛の営みになってしまった訳で。しかもグダグダに弛緩する程いかされてしまった仁聖も普段とは違って眠りから覚めても殆ど回復に至れず、二人で縺れ合うようにして風呂場まで来るのも大変な有り様。それでも何とか乾いてガビガビになってしまった体液を落としあって、恭平の体内の方も何とかしたのだった。(そういう点ではベットもある意味ではかなりの惨状ではあるのだが、最初に仁聖が腰に巻いていたバスタオル一枚を腰の下に敷いていたのもあって、不幸中の幸いで少しだけ被害は緩和された模様である。それでも今夜はシーツをひっぺがしてはおいたけれど、回復次第では仁聖の部屋のシングルベットでくっついて寝るか、和室の布団を引き出して寝るかという選択になりそうだ。)
あの仁聖が産まれて始めて身につけたセクシーランジェリーは、残念ながらこの1度でお役御免。いや、洗濯すればもしかしたら良いかもしれないと思うだろうが、体液でドロドロのグチョグチョなだけでなく脱ごうとしたら紐が妙なところに食い込むし、布地から怒張が外せないと言う珍妙な事態に陥ったのだ。色々と濡れ過ぎて布も紐も伸縮性がなくなったのだろうけれど、脱げなくて色々と食い込んで痛いと仁聖が半分泣きそうに言うので残念ながら紐は切る羽目になった。
「ん?理解したって?……何を?」
ヘロンとした顔で湯船に浸かり、同じく湯に浸かる恭平を脚の間に納め背後から抱き締めている仁聖が肩越しに問い返す。その声に恭平は仁聖の胸に凭れかかりながら、目を伏せて綺麗な顔で頬をホンノリと染めて見せている。
「その、そういうの………その、………着せたいって…………思うの。」
好きだと思う相手に、淫らな下着を着せてみたくなる。元々そういう面では淡白な質だったんだと恭平は以前から言っていたし、事実女性との交際では性的な欲求は出てこなかった。それは女性に興味がないとか言うことではなくて、ただ単にそういうこと事態に元は興味がないだけの事だ。何しろ子供の頃から余り欲求不満になるという感覚がなかったから、そういうことに興味が向かなかったとも言える。
そんな性的なモノに淡白な筈の恭平が『したい』とか『欲しい』とか、欲情して妙なエロいスイッチが入るのは確かに愛していると思う仁聖だけである。そう言うと今までだって急に恭平の意地悪スイッチに切り替わって、手首をタオルで拘束されてみたり陰茎までリボンで縛られて散々に喘がされたこともあったりするのだ。
確かに……エロくて………見てたら…堪らなくなった…………
以前男として好きな相手に淫らな下着をつけられたら興奮するだろう?と外崎了から恭平は言われたことはある。それに了に相手が身に付ける下着にも、好みだってあるだろと指摘されたこともあるのだ。でもその時は考えたこともないし、そういうものには興味ないと答えた恭平だった。けれども確かに仁聖がモジモジと恥じらいながら、自分の前に恥ずかしい下着を身に付けて出てくるのには……ちょっと……どころではなく、凄く男として興奮したのだ。
「………………えっ……と…………それって…………。」
ポッと更に頬を染めて恭平は俯き加減に、ポソ……と『凄かった』と小さな声で粒やく。男として好きな相手が性的な興奮を煽る姿で現れて、しかも何もかも自由に出来ない状態で全てを委ね身を任せる。そんなの興奮しないわけがないし、何時もは猛々しく男らしい仁聖の弱くて脆い姿は何とも淫らでそそるのだ。そんなのを見られるのは自分だけだと思うと、尚更興奮するし気持ち良くしてやりたくもなる。つまり好きな相手が着るから、興奮するというのは理解できたというわけだ。いや、本当はそれは恭平に履かせたかったのにと仁聖だって心の中では思うけど、色っぽく頬を染めながら恭平から満ち足りた笑顔で言われると流石に答えに困る。
「仁聖が……凄い……エロくて……可愛くて……堪んなくなった。」
ポポッと更に色っぽく薔薇色に頬を染められ、肩越しに上目遣いに見上げられて恭平からチュと口づけまでされてしまう。
「ええ、…………でも、あの…………。」
「ん?何だ?」
これが恭平の癖になったらどうしようと、正直言って仁聖は困惑してしまう。ある意味自分が恭平に抱かれる立場になるよりも、これが新たにスタンダードになって恭平の癖になるのは仁聖としては困るのだ。
「だって、凄い辛い…………気持ちいいけど、狂っちゃう…………。」
自分が自由にならない上にリードされての快感は、足腰が立たなくなる程の激しさに飲まれてしまう。いや、仁聖だってこれが嫌いだったとかではなくて、こんなに激しすぎる快感に慣れてしまったら。…………そんなことは心配するものでもないのかもしれないけど、この与えられる快感は途轍もなく激しすぎる。そう訴える仁聖に、恭平は一瞬目を丸くした。
「……は?…………お前、何いってんだ…………もぉ。」
仁聖の訴えに呆れたように恭平が可愛く頬を膨らませて、また肩越しに上目遣いで睨む。え?何で怒るの?と言いたげな仁聖は、恭平からまた甘い口付けを返されて思わず抱き締めた腕に力を籠める。
「お前…………が、何時も俺にしてるんだぞ?それ。」
抱き締められながら口付けを何度も交わす恭平が、仁聖の耳元でおかしそうに小さく笑い囁いてくる。何時ものように仁聖が恭平を抱く時、恭平は仁聖から与えられる酩酊する程の快感で何時もグズグズに蕩けさせられてしまう。仁聖が今日感じさせられた快感は、普段は仁聖が恭平に与えるものだったのだ。それをこれからも恭平が逆に仁聖に与えたら駄目だなんて、そんなの不公平だし、大事な相手との愛の営みなんだから不公平はおかしい。
「…………お前を……愛してるんだから。……愛してるなら…………俺の……するのも受け止めろ。な?」
そう恭平が囁やきながら甘い唇がもう1度唇を奪ってくるのに、告げられた方の仁聖はもう素直に『はい』と頷くしかないのだった。
「う、はぁ!!あん!うぅ!くぅ!」
淫らに頬を染め腰を振り立てる恭平の、上気した身体から放たれる強く甘い欲情の香り。温感なだけでなく性感を高める痛痒を感じさせるジェルのせいで、仁聖の怒張だけでなく恭平の後孔も増していく快感に完全に狂っている。
「あ、いい、固いっ……凄い……いぃ、んっ、…………はっうん、……ほら、じんせ。」
ジンジンとまるでそれ自体が高い熱を持ったように疼く仁聖の怒張を自らの腰を振り立てて、快感をタップリと堪能し続ける恭平の淫らな姿に仁聖は堪えられる筈がない。
「あ、あぁ!でる、でちゃ、う、もれるぅ!」
「ん、ほら、いいから、出せよ、んっ!ほら。」
そう卑猥な腰つきでヌチャヌチャと音を立てて、見せつけて煽り立てながら早くと仁聖に射精を促す。既に何度目かの射精だというのに熱く尿道の中をジクジクと競り上がってくる感覚を、仁聖は快楽で溺れそうになりながら訴える。既に何度も射精した体液と塗り込めていた痛痒を煽るジェルが、仰け反りつつ仁聖に見せつけられる恭平の後孔から白濁したクリームのように泡立てられて滴っていく。脚を広げてそんな淫らな光景を見せつける恭平の艶やかな色香に、もう怒張ははち切れる寸前の様相だ。
「も、むり、むりぃ!あぁんん!!きょう、へぇ!!はぅうん!」
「ふ、ふふ、凄い…………あぁ、奥で……出して、そこで、ん、んん。」
「あぁいくっ!出るっでるぅ!」
根本まで深々と飲み込まれ締め付けられながら情けない程甘く叫ぶ仁聖に、更に追い討ちとばかりに恭平がルユリと腰を回してきて、怒張を体内で捏ねるように擦られる。奥深く嵌まり込んだ亀頭をうねるように締め付け捏ねられ、ヌルンと奥に吸い上げられていく。
「あぅううう!!!うぅん!!くぅううっ!でちゃうっ!」
奥で絞められグリグリと擦りつけられてしまって、仁聖は身体を強張らせて腰を突き上げ、ビクンッと強く跳ね上げて再びソコに勢い良く射精を始めていた。
「くううぅ!!うう……っ!くふぅ……っ!」
「あぁ……また、深い…………とこで、濡れて…………あぁあ…………。」
トプトプと今までよりは遥かに粘度の低く、それでも熱く甘い飛沫を奥底で全て受け止める。それを全て嵌め込んだままにして身体を起こし覆い被さってくる恭平の舌が、快感に喘ぎすぎて半開きになったままの仁聖の唇をヌルリと淫らに這い舐め始めていた。
「んぅ…………も、ら…………めぇ…………くぅ…………んんっ。」
チロチロと恭平の舌で唇から歯列まで舐められ、閉じられないままの口の中を舌で丹念に愛撫される。それにトロリと甘くゾクゾクと震えるような快感を感じながら、最後の最後に薄く少ない飛沫まで恭平の淫らな体内のうねりに完璧に搾り取られてしまっていた。
「ん、ふぅうう…………くぅ……ん…………。」
散々に喘ぎ続けていた仁聖は気がつくと拘束されていた両手の枷が外されていて、ソッと柔らかな手付きで恭平に両方の腕を持ち上げられていくのを感じていた。まだ腰をピッタリと仁聖の股間に添わせるみたいに密着させたままの恭平が、ホンノリと欲情に濡れて潤んだ瞳を向けて覗き込む。
「じんせ、痛く……ないか?」
拘束の後の違和感を問われながらソッと恭平の手で恭平の細い腰に巻き付けられていく腕だけでなく、足首もいつの間にか…………恐らくはさっき恭平が仰け反りつつ腰を動かしている最中に既に外されていたのだろう。そう言われても仁聖は、恭平に腰を振られている快感が強すぎて何時のことなのか全く分からなかったのだけれど。と言うか、何でこんなに上手に恭平が手枷足枷を使いこなせてしまうのか。正直いうと呆気にとられる。それ程の手際の良さで、外崎宏太が拘束の技術は古武術の捕縛術も併用と言っていたのが頭を過るのは強ち間違いではない気がしてしまう。やっぱり恭平もその技術を使えるの?もしかして、そういう才能があったりするの?なんて思ってしまう…………兎も角気がつけば、いつの間にか手も足も自由になっているし、枷をつけられた割には痣もなにも残っていない。
それでも仁聖は余りにも激しく何度も絶頂を繰り返しすぎていて、まだ仁聖を根本迄飲み込んだままの腰に引き寄せられた腕を回していても、仁聖には何時ものように自分から恭平を抱き締めることも出来ない。
「だいじょ、ぶか?じんせぇ……?」
柔らかく自分も快感に蕩けた声なのに少しだけ悪戯な視線の恭平が、トロンと蕩けたままの仁聖の瞳を覗き込んでくる。それに仁聖は惚けたまま頬を緩ませて見せて、自分が完全に快感にグダグダに骨抜きにされているのだと訴えた。
「ぜんぜん、ちから、はいんにゃい……よぉ……きょうへぇ……。」
「ふふ、イイコにしてたから、全部……たべられちゃったもんな?」
「う、……ふぅ…………こんにゃ、……の……らめ………らよ。」
これ程にヘニャヘニャになった身体では恭平を抱き上げて動くことも出来ないし、快感で失神仕掛けそうだと訴える仁聖の胸の上で恭平がホンノリ染めたままの頬を擦り付ける。
「…………ふふ、たまには…………こういうの、良いかも……な?」
肌を擦り寄せてそんなことを言う恭平が、幸せに満ち足りた薔薇色の頬をしている。そうして心地よく肉襞を鞘のようにして包み込まれたままだった陰茎がやっと柔らかくしなってヌルンと孔から抜け落ちたのに、胸の上で蕩けた瞳をした恭平が甘くフルフルと震えたのを感じていた。
「あふぅ…………あぁ…………。」
栓を失ってトロリと孔から溢れ出す粘液の感触が恭平の股を伝い、仁聖の股間まで淫らに流れ落ち濡らしていく。その感触に恭平が上に乗ったまま甘く喘ぐのに、仁聖は再び蕩けるような甘い気分でボンヤリとただ見守るのだった。
※※※
「少し、だけど、気持ちは理解した…………けど。」
あの後流石に限界だったらしくて、二人はそのまま失神するように抱き合って眠ってしまっていた。最近では二人の関係が落ち着いていて、後が困るようなことは余り多くないし、後始末をしないで寝るというのも早々なくなっていた。けれど、今回はとんでもなくタップリネットリズッポリ……なんて表現は勿論フシダラ過ぎるけれども…………とんでもなく激しい愛の営みになってしまった訳で。しかもグダグダに弛緩する程いかされてしまった仁聖も普段とは違って眠りから覚めても殆ど回復に至れず、二人で縺れ合うようにして風呂場まで来るのも大変な有り様。それでも何とか乾いてガビガビになってしまった体液を落としあって、恭平の体内の方も何とかしたのだった。(そういう点ではベットもある意味ではかなりの惨状ではあるのだが、最初に仁聖が腰に巻いていたバスタオル一枚を腰の下に敷いていたのもあって、不幸中の幸いで少しだけ被害は緩和された模様である。それでも今夜はシーツをひっぺがしてはおいたけれど、回復次第では仁聖の部屋のシングルベットでくっついて寝るか、和室の布団を引き出して寝るかという選択になりそうだ。)
あの仁聖が産まれて始めて身につけたセクシーランジェリーは、残念ながらこの1度でお役御免。いや、洗濯すればもしかしたら良いかもしれないと思うだろうが、体液でドロドロのグチョグチョなだけでなく脱ごうとしたら紐が妙なところに食い込むし、布地から怒張が外せないと言う珍妙な事態に陥ったのだ。色々と濡れ過ぎて布も紐も伸縮性がなくなったのだろうけれど、脱げなくて色々と食い込んで痛いと仁聖が半分泣きそうに言うので残念ながら紐は切る羽目になった。
「ん?理解したって?……何を?」
ヘロンとした顔で湯船に浸かり、同じく湯に浸かる恭平を脚の間に納め背後から抱き締めている仁聖が肩越しに問い返す。その声に恭平は仁聖の胸に凭れかかりながら、目を伏せて綺麗な顔で頬をホンノリと染めて見せている。
「その、そういうの………その、………着せたいって…………思うの。」
好きだと思う相手に、淫らな下着を着せてみたくなる。元々そういう面では淡白な質だったんだと恭平は以前から言っていたし、事実女性との交際では性的な欲求は出てこなかった。それは女性に興味がないとか言うことではなくて、ただ単にそういうこと事態に元は興味がないだけの事だ。何しろ子供の頃から余り欲求不満になるという感覚がなかったから、そういうことに興味が向かなかったとも言える。
そんな性的なモノに淡白な筈の恭平が『したい』とか『欲しい』とか、欲情して妙なエロいスイッチが入るのは確かに愛していると思う仁聖だけである。そう言うと今までだって急に恭平の意地悪スイッチに切り替わって、手首をタオルで拘束されてみたり陰茎までリボンで縛られて散々に喘がされたこともあったりするのだ。
確かに……エロくて………見てたら…堪らなくなった…………
以前男として好きな相手に淫らな下着をつけられたら興奮するだろう?と外崎了から恭平は言われたことはある。それに了に相手が身に付ける下着にも、好みだってあるだろと指摘されたこともあるのだ。でもその時は考えたこともないし、そういうものには興味ないと答えた恭平だった。けれども確かに仁聖がモジモジと恥じらいながら、自分の前に恥ずかしい下着を身に付けて出てくるのには……ちょっと……どころではなく、凄く男として興奮したのだ。
「………………えっ……と…………それって…………。」
ポッと更に頬を染めて恭平は俯き加減に、ポソ……と『凄かった』と小さな声で粒やく。男として好きな相手が性的な興奮を煽る姿で現れて、しかも何もかも自由に出来ない状態で全てを委ね身を任せる。そんなの興奮しないわけがないし、何時もは猛々しく男らしい仁聖の弱くて脆い姿は何とも淫らでそそるのだ。そんなのを見られるのは自分だけだと思うと、尚更興奮するし気持ち良くしてやりたくもなる。つまり好きな相手が着るから、興奮するというのは理解できたというわけだ。いや、本当はそれは恭平に履かせたかったのにと仁聖だって心の中では思うけど、色っぽく頬を染めながら恭平から満ち足りた笑顔で言われると流石に答えに困る。
「仁聖が……凄い……エロくて……可愛くて……堪んなくなった。」
ポポッと更に色っぽく薔薇色に頬を染められ、肩越しに上目遣いに見上げられて恭平からチュと口づけまでされてしまう。
「ええ、…………でも、あの…………。」
「ん?何だ?」
これが恭平の癖になったらどうしようと、正直言って仁聖は困惑してしまう。ある意味自分が恭平に抱かれる立場になるよりも、これが新たにスタンダードになって恭平の癖になるのは仁聖としては困るのだ。
「だって、凄い辛い…………気持ちいいけど、狂っちゃう…………。」
自分が自由にならない上にリードされての快感は、足腰が立たなくなる程の激しさに飲まれてしまう。いや、仁聖だってこれが嫌いだったとかではなくて、こんなに激しすぎる快感に慣れてしまったら。…………そんなことは心配するものでもないのかもしれないけど、この与えられる快感は途轍もなく激しすぎる。そう訴える仁聖に、恭平は一瞬目を丸くした。
「……は?…………お前、何いってんだ…………もぉ。」
仁聖の訴えに呆れたように恭平が可愛く頬を膨らませて、また肩越しに上目遣いで睨む。え?何で怒るの?と言いたげな仁聖は、恭平からまた甘い口付けを返されて思わず抱き締めた腕に力を籠める。
「お前…………が、何時も俺にしてるんだぞ?それ。」
抱き締められながら口付けを何度も交わす恭平が、仁聖の耳元でおかしそうに小さく笑い囁いてくる。何時ものように仁聖が恭平を抱く時、恭平は仁聖から与えられる酩酊する程の快感で何時もグズグズに蕩けさせられてしまう。仁聖が今日感じさせられた快感は、普段は仁聖が恭平に与えるものだったのだ。それをこれからも恭平が逆に仁聖に与えたら駄目だなんて、そんなの不公平だし、大事な相手との愛の営みなんだから不公平はおかしい。
「…………お前を……愛してるんだから。……愛してるなら…………俺の……するのも受け止めろ。な?」
そう恭平が囁やきながら甘い唇がもう1度唇を奪ってくるのに、告げられた方の仁聖はもう素直に『はい』と頷くしかないのだった。
0
お気に入りに追加
249
あなたにおすすめの小説
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!?
※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。
いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。
しかしまだ問題が残っていた。
その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。
果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか?
また、恋の行方は如何に。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる