鮮明な月

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第十二章 愚者の華

115.

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それから丸一日恭平の熱は下がらず、ウトウトと微睡むような状態が続いた。翌日になっても下がらない熱に病院に行こうと仁聖が言うと、いいから傍にいてと子供のように懇願されてしまう。仁聖は戸惑いながらも甲斐甲斐しく恭平の世話をしながら、深い溜め息をつく。嫌だと言われて病院に行かずに済ませていいことではない気がするのだと告げると、恭平は仁聖の気持ちが伝わったのか少し考え込む。

「恭平、明日まで下がらなかったら病院行こう、ね?」

その言葉に渋々頷いた恭平に、何か食べたいものある?と問いかける。何か口にしないと引きそうにない仁聖に、恭平が微かに微笑んで冷たい物と小さく呟く。直ぐ様分かったと踵を返してかけていく背中を見つめ、恭平はまたウトウトと微睡み始めていた。
一度アイスを手にしてベットに戻ると既に恭平は再び眠り込んでいて、次起きたら食べさせなきゃと仁聖は苦笑する。冷凍庫にアイスを戻してキッチンから出るのと殆ど同時に、軽やかな玄関の呼び鈴の音が鳴り響く。パタパタと急ぎ足に玄関に駆けた仁聖は、返事をしながら無造作に扉を押し開いた。そうして扉の前に立っている幼馴染の姿に目を丸くして、その小柄な姿を見下ろす。

「どしたよ?真希。」

春めかしい淡い色のワンピースにカーディガン姿の真希は、仁聖の無愛想な声に何よと言いたげに視線を上げる。上げた視線が驚いたように目を丸くした。

「用事があってって何その顔?!あんた!恭平さんと喧嘩したの?!」
「んな訳あるか!」
「もー、あんたが謝恩会途中で抜け出すから、私はいい迷惑だったんだからね?なのに何よその顔。」

本当は勢い込んで言う筈だった文句も言えないと頬を膨らませた真希の言葉に、仁聖は眉を潜めて意味を問い返す。意味が分からないでいる仁聖の表情に呆れたように、真希が左手の薬指を指差し眉をつり上げ腰に片手を当てるような体勢で言葉を放った。

「あんたがネクタイも渡さなかった上に、左の薬指に指輪してたって謝恩会で大騒ぎだったの!」
「へ?」
「せめてネクタイ位、渡せばよかったのに!」
「あー、いや、だって、ネクタイってなんかさぁ。」
「本命じゃなくても、モモちゃんとかならいいでしょうよ!」

いや、本命にしかあげたくないから断ったんだと言うとお陰で大変だったんだからと真希は言う。ネクタイくらい生け贄だと思って誰かに渡していれば、仁聖だって謝恩会で女子の視線からは逃れられた。つまり、ネクタイを渡さなかったことで逆に注目を集めてしまって、指輪まで見つかってしまったのだ。

「お陰でこっちは、またあんたが、私の相手じゃないかって疑われて散々な目にあったんだからね?」

その話は真希の妊娠発覚の辺りも一度出た噂だったが、いつの間にか仁聖は年増好みとかいう噂がたって立ち消えになった筈だった。それが何故か謝恩会の最中に、再燃したというのだ。区切るようにはっきりと批難を含めたその言葉に驚いたように仁聖は自分の左手の薬指に光る指輪をまじまじと見下ろす。仁聖が指輪を嵌めてほんの一時間程度しか経ってないのに、何でそんな話になるのだろう。

「誰にも気がつかれてないと思ったんだけどな…。」
「馬鹿ね、女の子は貴金属には目が利くんだから、そんなの目立つの一発で見つかってるわよ。」

女性の目端の鋭さに感嘆の声を放ちながらも睨みつけられ素直に謝罪を口にした仁聖に、真希は少々憮然としていた表情を緩める。そして用件を思い出したように表情を変えながら少し息をつく。それがポーズではなく妊婦でもある彼女が悪阻の症状があって体調が悪いのだと気がつき、仁聖は案じるような気配を浮かばせた。

「……もう大分治まってるんだけどね。篠ちゃんも直ぐ来るけど、中、イイ?恭平さんは?」
「あ……寝………てる。…篠さんと一緒に来なかったのか?」
「来る途中、お友達に呼び出されて。一緒にいこうとしたら先に行ってて欲しいって言われたの。」

その言葉は普段からの篠の真希への態度を知っていれば、それは酷く違和感の感じる。微かに仁聖は眉を潜めながら、兎も角真希に手を貸すようにして迎え入れる。

「真希、何か飲むか?匂いがキツイと駄目だろ?」
「うん、…………紅茶があれば紅茶がいいなぁ。」
「わかった。」

手慣れた様子でキッチンに立つ仁聖の姿に微笑みながらも、リビングの上の救急箱に眉を顰める真希が溜め息交じりにそれを眺めると仁聖に心配そうに口を開く。

「怪我してんの?仁聖。大丈夫?」
「あ、たいしたことないって。昨日さ、調子に乗ってこけたんだよ。」

ふぅんと言いながらもまだ納得した様子でない真希に冷や冷やしながら、仁聖はキッチンのカウンターで彼女には見えないのにほっとしながらそっと袖を下ろして手首の傷を隠す。真希の前に紅茶を置いたと同時に再び玄関のチャイムが鳴り顔を上げた仁聖が、もう一度軽やかな足取りで玄関に足を向けた。

「篠さん、いらっしゃい。」
「仁聖君…その顔……。」

ドアの先で少しか青ざめた様に見える篠に向けてニッコリ微笑みかけながら、転んじゃってと肩をすくめる仁聖にふっと陰りの射した篠の表情が向けられた。そして招き入れられながら少し思案げな篠の声が響く。


「恭平は?」
「あ…えっと…まだ寝てるんだ…、少し熱があって…。」
「話がしたいんだ、少しだけでいいから…寝室?起こしていいかな。」

その言葉に少し慌てた様に仁聖が、篠の顔を懇願の瞳で見る。

「ちょ…ちょっと待って、今起こしてくるから。寝室はちょっと…。」

リビングに居てと懇願された篠が浮かない表情でいるのに気がつきながら、仁聖は少し待っててと言い残して後ろ手に寝室のドアを閉じた。
室内に降りかかる柔らかな陽射しの中で、フワリと香る甘い香りを漂わせて先ほど仁聖が抜け出した時と変わらずベットの中で深い眠りに落ちていた。身を寄せた時に少し毛布に包まるような姿勢で規則正しい吐息を溢す恭平に歩み寄り、そっとその体に覆いかぶさる様にして覗き込む。

「……恭平、…起きて?恭平。」

微かに揺さぶられかけられる声に、小さな吐息めいた声が落ちてモソモソと身動ぎしたその体はまるで仁聖の体の陰に隠れようとする様に布団に潜り込もうとする。その仕草に思わず苦笑しながら仁聖がもう一度その耳元で名前を呼ぶと、まだ寝ぼけてトロンとした瞳が毛布の陰から仁聖を眩しそうに見上げゆっくりと瞬きした。

「恭平、あのね?」
「……んぅ…?………仁…聖…。」

スルリと毛布の下から伸びた手が首に絡みつく甘い感触を受けながら、仁聖は寝ぼけた恭平のその仕草に再度苦笑を漂わせる。その体を少し抱きかかえるようにしながら、腕の中で次第に覚醒していく恭平の艶めいた表情を見下ろす。やがて、ホンノリけぶる様な甘い表情を浮かべた恭平に仁聖が微笑みながら言葉をかける。


「ごめんね?恭平。もっと眠らせてあげたいんだけど、篠さんと真希が来てるんだ。」
「ん?………篠と真希ちゃん…?」
「何か用があるみたいなんだけどね、それよりも篠さんが恭平と話がしたいって。」

抱きかかえる様にしながら暫し考え込みその体を見下ろしていた仁聖の視線に、少し恭平が眉をしかめるのを見つめて言い難そうに仁聖が言葉を繋ぐ。

「でも…やっぱり無理だね…?…熱もあるし…」

辛いでしょ…と囁く声に、恭平が頬を朱に染めたまま腕の中で視線を落とす。それを見下ろしながら、仁聖が更に気遣う様に声をかける。

「寝室でもいいって言われたけど、俺が聞こうか?」
「少し繋いでおいてくれよ…何とかして…出るから。」

でも・と言う言葉に大丈夫と返しながら少し体を起こす恭平の表情が微かに苦痛に歪むのを認めて、咄嗟に仁聖の腕が気遣わしげに体を支える。何気ないその仁聖の仕草に恭平は目を細めながら、ゆっくりと身を起こす。一つ息をついてもう一度大丈夫だと囁くその声に、言い出したら恐らく恭平は意地でも引かないだろう事に仁聖が渋々頷きながら労わる視線を向ける。

「分かったけど…ゆっくり動いてね?本当は全部俺がやってあげたいけど……。」

その言葉の示す意味にポゥッと頬を染めながら恭平がもう一度大丈夫だと呟き、仕方なしにその体から離れようとした仁聖を不意に引き寄せた。引き寄せられそっと柔らかく甘い唇が重なって、まるでホンノリ甘く熱を伝えるように蕩けるような口付ける。恭平が麗しいほどの艶を放つ視線で、仁聖を真正面から見つめ呟く。

「………愛してる…、仁聖…。」

不意に囁くようでいてはっきりとそう告げられ・咄嗟に反応できなかった理性が見る間に仁聖の頬を朱に染めた。まるで音が立ちそうなほど一気に真っ赤になった仁聖を不思議そうな視線で恭平が見つめ返すと、泡を食った様に慌てふためいた表情で仁聖が狼狽した口を開く。

「も…も~…恭平ってば…そうやって!!今何も出来ないのに酷いよ!」
「…な…お前がいつもすることだろうが。」
「そうだけどさ…恭平ってば・もう…可愛過ぎるんだよ、何時もはかっこいいのに……。」

チュと再び頬にキスをして念を押す様にゆっくりね?と口にした仁聖が踵を返すのを見送りながら、恭平は小さな吐息を零し少し怖々と体を動かし始めた。
何か言いたげな篠の様子を気にかけながらキッチンで紅茶を入れていた仁聖は、微かな音と一緒にドアから姿を見せた恭平に視線を向ける。普段にも増して透き通るほどに青味がかった肌をした恭平は、熱のせいかフワリと甘い香りを放つように気だるげな気配を放っている。息をのむほどしっとりとした艶を放ちながら、揺らめくような足取りで姿を見せた。その鮮やかで儚げにも見える姿に、仁聖は思わず感嘆の想いを抱きながら歩み寄る。そうしながら同時に一目で、少なくとも恭平のその様子の原因の一端が自分との行為にあると分かってしまう。その姿に仁聖は何と言われても、やっぱり無理させずに寝かしておくべきだったと内心呟く。足元が少しおぼつかない恭平を気遣う仁聖に微かに視線を向けながらも、黙ったままの篠の様子に恭平はふと訝しげに眉を潜めていた。

「篠さん、恭平体調悪いからソファで話して?いいよね?恭平、座って?」

心配で一時も離したくないと言いたげに腰を軽く支え、そっと促されソファに座らされて少しきまり悪そうな表情を恭平が浮かべる。恭平の様子を気遣いながらも、話をしたいと口にした篠が言葉に詰まるのに気がついた仁聖が不思議そうな表情を浮かべた。次の瞬間、様子を無言で見つめティーカップを両手に包むようにしていた真希が唐突に視線を上げる。実はほんの少しだけしか口をつけていない様子のティーカップの暖かさを指先に伝えるようにしていた真希が、ふと思い立ったようにカップを置きゆったりした動作で腰を上げ仁聖を手招く。

「ね、仁聖。私あんたの部屋が見てみたい。どっち?」
「あぁ??ちょ…真希?待てってば!!おい、こら!」
「だって、あんたの部屋なんて見たことないもの!」

本当はあまりカフェイン飲んだら駄目なのよとあっけらかんと口にする真希に、仁聖が早く言えよと慌てて食い下がりながらスタスタとリビングを横切っていく。

「飲んだら駄目って…赤ちゃん平気かよ!!?」
「1杯位なら平気だってば。体が冷えて辛かったんだもん。」
「だけどなぁ……。」
「あ~うるさい。何でもかんでも妊婦にいちいち我慢ばっかりさせたらストレスよ。…淹れてもらってて悪いと思ったけど殆ど飲んでないから平気だってば。」

幼馴染の気安さからかぽんぽんと会話を投げあいながらドアを閉めた二人の後ろ姿に、微かに安堵した篠に気がつく。真希が外気に冷えた指先をティーカップで暖めていたのと同時に、二人きりで話をするように気を使ってくれたのだ。それ分かって恭平は、気遣いながら目を細めた。
扉の向こうに消えた気配を暫し様子を伺う篠が、躊躇いがちに視線を向け恭平見つめる。息を詰めた様に張りつめた表情を浮かべてる篠に訝しげに眉を寄せた恭平に、篠はポケットから小さな封筒を取り出してテーブルに置きながら重い口を開く。

「さっき了に呼び出された。」

その言葉にテーブルの上の封筒に伸ばしかけた恭平の指先が凍りつき、篠は息を詰めたままその様子を見つめる。

「……仁聖君は転んだって言ってるけど、あれはそんな怪我じゃない。真希ちゃんも見えない処に打ち身か何かしてるみたいだって言ってるし、僕はドアを開けた時に見えた腕の傷の方が気になる。」

母親が看護師でもあり本来は大学の看護科に進学しようとしていた真希の指摘も含まれている。その実情に篠は表情を硬くして言葉を繋ぎ、それが何を言おうとしているのかが手に取る様に理解できて恭平は視線を揺らがせた。凍りついた恭平の指先がキュッと握り込まれ、青ざめた肌が更に青味を増していくのを見つめる。篠が真剣な表情で揺らぐ事もなく、目の前の恭平の瞳を見据える。

「何があった?話して。」
「………仁聖を……拉致されて…とり返しに……行った…。」

凍りつき膝の上で握り込まれた指を見下ろす様にして小さく震える声が告げた言葉に、篠は表情を強張らせた。
つい数十分前…公園で逢った了は具体的には何も口にせず、それでも何かを起こした事を匂わせる口ぶりで話しかけた。篠自身も了の起こした事が、ただ事ではない事は容易に想像できる。恭平達がどういう状況なのか、そして了に逢わせたくなくてあえて先に行かせた真希が目にして動揺するような事態でなければイイと願っていた。そして、来訪して直ぐ何が起こったか見た限りで予想はしていたものの、実際に恭平の言葉を直に聞いた瞬間それがただ事でないと容易に想像でき篠は苛立つようにきつく唇を噛む。

「……それは犯罪だよ。どうして警察に言わなかった?……僕にでもよかった、どうして一人で何でも解決しようとするんだ。相談するべきだろ!恭平!!」

問い詰めるその声に恭平の肌がビクリと震え、微かに握りしめられた手が震える。

「…今なら分かってる……、だけど……。」

ポツリと呟く言葉と恭平は、一緒に不意に自分の視界が揺らぎ涙が零れ落ちるのが分かった。
どんな理由をつけたとしても、自分の行動が過ちだったと言う事は分かっていた。ただ自分の力を過信した訳でもなく、友人や他の力を信じなかった訳でもない。何も考えられなかった。ただ仁聖のことしか考えられなかったのだ。自分の事よりも仁聖をどうにか無事に取り返すことしか考えられないほどに、自分が我を忘れていたのだと今は理解できて恭平は唇を噛んだ。それが引き起こした結果に、もし仁聖が無事に戻らなかったら、もし仁聖を無事取り戻す事はできても彼が起こった出来事で恭平を受け入れる事ができなくなってしまったら。どうなってしまったのだろうかと考えると、全身が凍りついていく気がする。そして受容れてくれると分かっている今ですらその不安はまだ深く淀みの様に心の奥にこびり付いていた。

「……何も考えられなかった………間違ってるって…馬鹿だって…分かって……、けど…。」

震える声がそう呟きながら一度も見せた事のない涙を溢す姿に、篠は困惑した表情で息を詰めた。不意に背後で呆れ声を上げながら仁聖が、ドアを開きながら姿を見せたと同時に言葉を失って涙が溢れ落ちる恭平の姿に驚いた様に目を見開いた。

「恭平!どうしたの?!」

弾かれた様に歩み寄り労わる手つきでその体を抱き寄せた仁聖が、自分の胸に引き寄せる様に優しい声で囁く。

「どうしたの?辛い?やっぱり無理だったんだよ…横になろ。ね?」
「仁…聖……っ……。」

労わる仕草で抱き寄せ背を撫でる仁聖に、言葉を放つ事も出来ずに抱き寄せられるままになりながら恭平が微かに身を震わせる。

「篠さん、恭平ベットに連れてっていいでしょ?話なら後は俺が聞くから。いいよね?」

有無を言わせないという声でそう言い切った仁聖が先程の恭平の立ち姿を脳裏に、覗き込むようにして恭平の瞳を見つめ微笑みかけながらきっぱりとした声で再度言う。

「嫌でも、抱いてくからね?」
「じ…自分で歩く…。」
「だぁめ、許しません。」

微笑みかけ冗談めかしてそう言いながら無造作に下肢を掬いあげ、軽々とその体をヒョイと抱き上げてスタスタと歩き出す。仁聖に思わずしがみ付く様にしてしまう自分に、頬を染めながら恭平が息を呑む。気遣わしげに見送る視線を背中に感じながら、ドアをくぐると同時に真希が一足遅れてリビングに戻ってきた気配が分かる。それを知りながらも仁聖はベットに優しくその体を下ろすと、涙で潤んだその瞳を覗き込むようにして涙を指で拭った。

「大丈夫?二人の話が終わるまで一人で平気?」
「………仁聖…。」

戸惑うように囁くその声に仁聖はまるであやす様にその頬を撫でて、愛おしそうに目を細めると微笑みかける。

「後で…何で泣いちゃったか話してね?……篠さんじゃなかったらただじゃ済まさないとこだよ?」

冗談めかした口調で言いながら、ね?と労わる仕草で微笑む仁聖の姿に、息が詰まるように恭平が小さく嗚咽に似た声を溢す。それに少し困ったように仁聖の視線が覗き込む。
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