鮮明な月

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第十二章 愚者の華

102.

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ジワリと早くも夏の気配を感じさせる眩い陽射しの溢れる中に、ポツンと一人でいるその姿を見つけて了は足早に歩み寄った。彼と交流が出来るようになってから数ヶ月が経つが、既に遠目でもきっと見つけられるほど彼の姿は鮮やかに見える。艶やかな黒髪は少し長めに額にかかり、ボンヤリと何事かを考え込む気配の横顔はモデル張りに整っている。それなのに本人は、全く周囲の視線を気にする風でもないのだ。

「まぁた、ふられたんだって?恭平。」

その声にあからさまに綺麗な眉を顰めた榊恭平が、目の前に立つ成田了の顔を見上げ睨みつける。学食の片隅で遅めの昼食をとろうとしていたらしい恭平は、相変わらず整った綺麗な顔立ちで女性並みの食の細さ。それでも昼飯と問いかけたくなる軽い食材しか載っていないトレイを前に、了からプイッと視線をそむけた。肋をおられるなんて普通なら交流が断絶しそうな行為の後、迷惑顔の恭平に、しつこいくらいにまとわりついたのは何を隠そう了の方だ。最初は骨折させた負い目に渋々声に返事をしていたが、途中で遂に恭平から煩いと怒鳴られたこともある。ところが、そんな風に怒る顔すら面白がる了に、次第に恭平は他の学生には見せない顔を見せるようになった。

「お前に関係ない。」
「えー、関係なくないじゃん?親友だろ?」
「俺の親友は篠。お前みたいな軽薄な奴は友人以下だ。」
「おお!友人以下ってことは、知人ではあるわけだ!一歩前進じゃん。」

え?という顔をする恭平は綺麗で可愛い顔をするから、思わずニヤニヤとその顔を眺める。何故気に入られているか分からないでいる恭平に、こんな風に話しかけるのは元々親友の村瀬篠と自分くらいなものだ。

「お前と話してると………小学生と話してる気分だ。」
「何だよ小学生ってー。可愛いってことかぁ?」

了の言葉に力一杯違う!と突っぱねながら呆れたように溜め息をつく恭平の向かいに腰掛けながら彼を眺める。短い期間の付き合いではあるが了にとって、榊恭平という人物は少し不思議な男だと思う。
表だって会話をしたりする分には別段違和感はないが、基本的には人付き合いが苦手なのかもしれない。恭平は自分の容姿が整っているという自覚はないのに、何故か自分の容姿に関して変にコンプレックスがあるようだ。だから、綺麗な顔を隠すような髪型を変える気はないし、それに了が触れると不機嫌を隠しもしない。しかし、女性に関して言えば紳士的であると思うし、付き合っていた女性から悪い評価はない。それなのに、結果としてふられるなり別れるなりして長続きしていないのも事実だ。

「今回最短じゃないか?三ヶ月?」
「煩い。」

密かにだが了は別れた理由を相手から聞き出してもいるが、誰も彼も悪い理由は言わないのだ。ただ、恭平が無理してるみたいな気がするとか、気を使わせ過ぎてるとか相手は口にする。それをどこで感じるのかと聞いても、全員がなんとなくそう感じると言うのだ。

ある意味じゃそう言われちまうのは可哀想だよな?本人はそのつもり無さそうだし。

了にしてみれば恭平はなまじっか顔が綺麗すぎるから、無意識に相手に気を使ってしまうのではないかと思っている。無意識だから恭平には治しようがないし、相手の女にしてみてもどうしようもない。それを気にしない程の超美人を捕まえるか、反対の超絶ブスを捕まえるしか手がない気がする。

「何でかねー?こんなに恭平は美人なのに。俺が女、紹介してあげよっか?」
「美人でもないし、お前に紹介されるほど困ってない。」

既に就職活動の気配が漂い始めている辺りに、まだ三年目の夏前である当の恭平は既に翻訳で生計を立てる算段もつけていて他の人間よりも一段先を進んでいる感もある。あまりにも身を立てるために躍起になっているようにすら見えるその姿勢の答えが、実は彼が既に天涯孤独の身なのだと知ったのはつい先月のことだった。高級マンションに独り暮らしは当然で、親の保険でローンを済ませたマンションで天涯孤独の榊恭平は暮らしているのだ。そう言うところも人に気を使う上に、あまり人を寄せ付けない理由なのかもしれない。

「酷いなー、こんなに親身になってやってんのに。」
「……茶化してるだけだろ。」
「そんなことない、仕方がないから、俺が恋人になってやろうか?」
「馬鹿言うな、気色悪い。」

言葉少なに響く声は酷く耳に心地よく、もっと聞きたいと内心思う。だけど、恭平は無口な方で、中々思うように言葉を紡いではくれない。何気ない恋人案もアッサリと一蹴されて、了は何でかなぁと呟く。こんなに素っ気なくあしらわれて、なんでこんなに自分は彼の事を追い回しているのだろう。
何か新しい話題を向けようとしたと同時に目の前で、ふっとその視線が時計に視線を落とした。かと思うと恭平はまだ半分ほど中身の残ったトレイを持ち上げる、何か気にかけているように席を立つ。

「あれ?恭平、かえんの?」
「……ああ。」

折角なんだから食べてから行けばというと、お前が変に絡むせいで時間がなくなったと恭平が呟く。了がもったいないなぁと呟くと、なら食ってくれとトレイを押し渡される。確かに時間が無さそうな様子で、恭平は了には振り返りもせず足早にその場から立ち去った。
時折恭平が用事があると帰途につくのに気がつき始めたのは、大体半年位前のことだ。大概規則的な間隔でこんな風にイソイソと用事があると姿を消すが、相手は女性と言うわけではなく彼女というわけでもない。
遠ざかって行く後ろ姿は物思いに耽って普段とは違い微かに艶かしい色香を持っている。そんな気がして了は、不思議な思いでその背中を見送る。あの気配の相手が彼女だったらさぞかし恋愛も上手く行きそうなのに、その用事の相手は彼女ではないのだ。今では共通の友人にもなった村瀬篠にそれを問いかけても、のらりくらりとかわされるだけ。その理由は篠には分かっているようだが、了の手にはまだ届かないもののようなのだ。



※※※



「……何で……なんか…してきたんだと思う?篠。」

微かな声が恭平のものだと聞き分けた耳は、ヒソヒソと会話している相手が篠なのも理解した。自分がここにいることにはまだ気がついていない。何しろ了は調べものに書架の前に屈んでいるし、二人の小さな会話は隣の書架の合間。隣が図書館の一番端なのは見なくても分かっているし、だから二人もコッソリ内緒話をしているに違いない。
思わず書架越しに屈んだまま、意識を二人の会話に集中する。

「うーん……難しいこと…。」
「俺だって……。」
「…ね…り、……れたんじゃないの?」

うっと恭平が言葉に詰まるのが分かる。どうやら、何か気になることが起きて、それを篠に相談しているというようだ。しかもこんな場所で相談するなんて、正直恭平らしくない。らしくないからこそ、余計に恭平が混乱しているのが分かる。

「でもさぁ、いや……ったんだろ?」
「それは………。」
「前からずっと………けてる……さぁ?」

篠の言葉に黙り込んだ恭平は、何処か普段とは違って聞こえる声で呟く。

「でも、………なんだ……だから、…えない……。」

ふぅと篠が溜め息をつくのが分かる。恭平にはらしくないほどに彼が動揺するような出来事が起きたらしいのは理解した。でも、その後了が恭平と顔を会わせた時、恭平はもう何時もの恭平で動揺すら感じさせない。篠に相談して落ち着いてしまうようなことだったんだろうとは思うけど、了は少しだけ残念な気がする。

俺にも…あんな風に相談してくれれば

そう苦く考える自分は今まででになく、相手に固執しているのだと気がつく。
了は別段人付き合いが悪いわけでもなければ、恋人がいないわけでもない。だけど、基本的にはあまり深入れした感情は、相手に持たない方だと自覚している。そんな感情をもったら一人の相手に束縛されてしまうし、束縛されてもいいなんて思うほどの人間がまだいない。なのに、榊恭平に限っては自分のその思いは、邪魔にすら感じることがある。

俺を特別だって言ったら、俺だって……

そんな風につい了が考えてしまうのは、相手が榊恭平だからなのかもしれない。それでも榊恭平と成田了の関係性は、その後も何一つ変わらなかった。友人のまま親友にもならず、ただまとわりつく馴れ馴れしい友人。

「なぁ、恭平、親友の基準ってなんなの?」
「はぁ?」

馬鹿なことを聞くなという呆れ返った恭平の声。聞いてそれが可能な基準なのかは兎も角、知ったら変わるかもとは思った。でも、結局二人の間は何も変わらない。
卒業してそれぞれ就職して社会人になった後も交流だけが奇妙に続き、時間だけが過ぎていく。仕事柄もあってか極端に人との交流が減った恭平は、あの学食での話以降浮いた噂ひとつなかった。恭平自身はそれを気にした風でもないし、元があの容姿だ。その気になれば彼女なんか直ぐ出来るだろう。
だから、了には絶対に手の届かない相手。
まるで高嶺の華か孤高の月のような存在。
その傍に居るには、了にはただ友人であり続けるしかない。他の誰かと付き合うことは出来ても、欲しいと思う肌に自分を刻むことなど決して出来ない。最初からそんなことは、あの投げ飛ばされた一撃で嫌と言う程に思い知らされていた。



※※※



それなのに、やがてその時がやって来た。
あんなに頑なな迄に変わらない姿を見せていた榊恭平が、まるで蕾が綻ぶように鮮やかな変化を見せたのだ。直前に仕事を始めてからは女っ気もない恭平に、珍しく彼女が出来たようなのは気がついていた。篠と二人で恭平の家に行った時、勿論キスマークは一目で分かる明らかな証拠だけど、男には男にしか気がつかないものがあるものだ。
例えば誰かと寝た残り香とか。
それが何の匂いか敏感に嗅ぎとったのは、長らく相手にそんな匂いがなかったからかもしれない。

まあ、仕方ないよな、二十五にもなって女なしはあり得ないか

そんな風に思ったのに街中でその姿を見かけた時。実際には了の方もセフレの腰を抱いて歩いていたのだが、その視界の中で目に入った姿がどうみても彼だとは思えなかった。

「了?どうした?」

了が腰を抱く相手は艶やかな黒髪の二つ年下の青年。
スーツ姿が凛々しくて何処か恭平を感じさせたから、意図して捕まえて了のモノを後孔に咥えさせるのを丹念に覚えさせた。その快感が病み付きになったらしく、普段の尖った感じが抱くと淫らに崩れるのが恭平っぽかった。だけど、今まさに本物が目の前でコッソリと人目を憚るように手を繋いで、しかも相手に向かって見たことのない柔らかい顔で微笑んでいる。

誰だよ…そいつ。

その考えは酷く心の中を貫いた。見たことがある、そう心の中で自分が、その相手を恨めしく睨みつけている。恭平が柔らかな笑顔を向けて手を繋ぐ相手を、確かに見たことがあったのだ。数週間か前に夜中に酔いに任せて訪問した時に、恭平が出る筈のインターホンに出たガキ。どうみてもガタイはいいが自分や恭平よりは年下の、しかもどっからどうみても野郎だ。

何だよ、それ。

恭平らしくないと心が囁く。自分と同じようにまとわりつき話しかける相手に向けている顔が、何でそんなに綻んで甘く優しいのか。しかも、そのガキはお前の家に寝泊まりしてるんだよな?あの時自分を直ぐ帰らせるために、泊まりに来ている者がいるからと恭平は言った。

そいつの方が優先順位が高いってことだよな?

つまりキスマークはそのガキなのかと、胸の奥で煮えるような感情が呟く。何がいいんだ?そのガキの。それはハッキリとした嫉妬だった。
醜く妬み自分と何が違うのかと問いかける声に突き動かされて、恭平の身代わりの青年を力強くで組み敷いた。プレイの一環だと考えている青年を獣のように乱暴に貫く。

「あうっうう!き、切れちゃ、う!!」
「嘘つけ!大喜びで咥えやがってるくせに!」

張り詰めた怒張にジェルをまぶしただけで無理矢理捩じ込まれて、本当なら苦痛に叫ぶ筈なのに快感に飲まれた男は尻を突き上げた。ズコズコといきなり乱暴に抉じ開けられても突き破る程乱暴に怒張に擦られる腸内の快感に、四つん這いの後孔は女みたいに綻ぶ。ヒイヒイと泣きながら腰をくねらせる姿が、夕方に見かけた柔らかな笑顔に重なる。

「やだっ!激しいっ!あううっ!ゆ、ユックリしてっ!」
「激しい方が好きなくせに!淫乱だろ?!お前!」
「ああっ!そんなぁ!そんなことないぃっ、ああううう!」

悲鳴じみた喘ぎを頭の中で恭平の声にすり替えながら、あのガキに抱かれてるのかと頭の中で恭平に問いかける。変わり始めた恭平の身のこなしや、時々見せるようになった気だるげな様子。喉元につけられた鮮やかなキスマーク。物腰は柔らかく、所作もユックリとしなやかになって、全身に明らかな色気を纒だした恭平。見下ろしている男よりずっと華奢で、しなやかな肌で喘ぐ恭平を思い浮かべる。

「ああ!激しいっ!そんなに擦られたら、俺もぉ!俺ぇ!メスイキするぅ!」

激しく怒張を奥に突き込まれる衝撃で、怒張から全く射精もせずに男が絶頂で痙攣する。ゴリゴリと同じところを叩きつけるように抉ってやると、四つん這いの腰を突き上げて女のように孔を締め上げ尻が震えた。パンッと硬い尻を平手で打ちながら、了は苛立ちに叫ぶ。

「いけよ!ほら!何度もメスイキしろ!メス孔締めろ!」
「おお!あうう!んううう!!いくぅ!いくぅううっ!!」

こんな風にドライオーガズムで何度もいけるようになるには、実際は経験と練習が必要なのだ。物語みたいに初体験なのに男根を扱かずに、しかも後孔に突っ込まれて射精されて精子を出さずにいけちゃうなんてのは、絶対じゃないがまあない。

「おうっ!あああ!また、いくぅ!メスイキするっ!」

こいつだって、最初は了がジックリ時間もかけて快感に溺れさせた。男は射精の直後に性欲が落ちるが、その時に何度も亀頭を無理矢理絶頂にいかせていると射精なしでも潮吹きしていけるようになる。射精直後の亀頭責めは慣れる迄は拷問だが、慣れてしまうと病み付きになってしまうのは分かっていた。何度も繰り返し教えて亀頭オナニーに溺れたら、次は乳首でも感じるように教えてやる。男だって乳首は訓練すれば感じるようになるから、乳首で自慰をするように教え込むんだ。毎日弄ってやれば早い奴は一週間もあれば、乳首だけで空イキできるようになる。そうしたら乳首を弄りながら、もっと気持ちいい事があると囁いてやればいい。こいつは亀頭オナニーより乳首でオナニーする方が向いてて、落ちるまであっという間だった。

これより……気持ちいい?

戸惑いながら自分で乳首を弄くりまわして呟いたこいつを、ベットに股間を曝すようにひっくり返してやる。羞恥心で真っ赤になりながら乳首を捏ね回し続け、尻の孔を解される自分の姿を見せつける。後は前立腺を仕込んでやるだけ。感じさせて、グズグズに後孔も蕩けさせるくらい慣らしてやった。

あうう!それ、すごいくるぅ!乳首と中にくるぅ!

それからタップリ焦らして疼きに入れて貰うのを懇願するまで、前立腺を擦りいかせまくったのだ。それが病み付きになったのは、こいつがそうされるのが本能で快感として受け入れたのと、実際に了が仕込むのが上手いからだ。こいつは半年もかからず了に嵌められるとドライで何度もいきまくるようになって、結婚まで考えてた彼女とも別れて了に懇願して尻を差し出すようになった。
そう、男も女も簡単に快楽に落ちる。なのな恭平だけは手に入れられないと指を咥えてみていたら、あんなガキが横から了が欲しかった恭平を摘み取って行ったのだ。腹立たしさに何時までも抉るように突き込み続けると、虚ろな目で何度も空イキしながら恭平に似た男が痙攣する。

「いい!これ!あひぃ!いい!いくぅ!」

今まで誰も変えた事のなかった恭平の心を綻ばせた存在を知った時、理性が音をたてて崩壊する音を聞いた。それがもし女性だったら、自分も諦めがついたのだと了は思う。そうできないのは恭平が全てを許したのが、あのガキだからだ。




※※※



そこにいたのは、自分と同じ性別の人間。
何が自分と違ったのだろう。恐らく自分よりも十近く年下の子供に過ぎない存在に、何故彼は身を委ねるのだろう。了は高校の制服姿の男を、密かに影から見ながら考える。何度も何度もそのガキが、躊躇いもなく自ら鍵を開けて恭平の家に入っていくのを見ていた。インターホンを押すこともなく、合鍵すら持っているガキはそのまま泊まることの方が多い気がする。時には二人で並んで買い物までして、時にはコッソリと手を繋いで。自分だって同じ様に彼を想っていたと思うのに。自分に彼が身を委ねてくれたのなら、了だって今までの全てを塗り替えて恭平だけを大切にする事だって可能なはずなのに。

何をどう間違ったのだろう。

愚かにもしもを考える了が衝撃を受けたのは、冬の最中のガキの通う高校での事件の時だった。あの恭平が強ばった張り詰めたような表情で、飛び出してきて走る姿に了は目を見張る。冬の夜風にコートを羽織ることもなく、真っ直ぐに駆け出した恭平は、直ぐ傍を駆けていくのに了には見向きもしなかった。しかも、ガキが校舎から出てくるのを直ぐ傍で見守っていたのにも驚いたが、ガキの姿に躊躇いもなく恭平は声をあげたのだ。

「仁聖!!」

そして恭平は震える手で迷うこともなく、人前だと言うことも気にせずに、そのガキを宝物のように抱き締めた。安堵のあまりそのまま泣き出しすらした恭平の姿に、人波の陰で了は愕然とする。二人で並んで帰った姿を見送りながら、了は自分の中の最後の糸が切れる音を聴いた。

恭平はあいつのためになら、泣く

それが一番苦しくて、嫉妬で飲み込まれていく。一度も恭平が泣いた姿なんて見たことがない。そう考えた時、理性はもう一片も残ってはいないような気がしていた。

もう、限界だ。我慢できない。

恭平との糸を断ち切って、全てを失った自分に今残されたものがなんなのか、それを知りたいと思う。例えそれが、彼との永遠の決別だったとしても。
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