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第十一章 Raison d'etre
99.
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仁聖が帰宅したのは少し前のこと、一体何かあったのか少し髪を整えて普段とは違った姿。それを指摘しようにも相変わらずボンヤリしている様子の仁聖に、恭平は戸惑ってしまう。
やっぱり何かあったのか……?
それがなんなのか依然として分からないし、おまけに昨日の仁聖の起たないという事態も非常に気にかかっている。自分が何時も仁聖任せに甘えたのが悪かったのかと思えば、恭平の胸の奥にはチクリと棘のように痛む罪悪感を感じてしまう。少し様子を見ていたが仁聖は薄暗くなったリビングで電気もつけずに、未だにボンヤリした様子でソファーの上でクッションを抱きかかえている。そんな仁聖の姿に仕事を中断して書斎から顔を出した恭平は戸惑う表情で眺める。やがてボンヤリ考え込む様子の仁聖に、ほんの少し躊躇いを滲ませながらも決心したように恭平は歩み寄った。
「仁聖?」
柔らかい囁くような恭平の声に気がついたように、仁聖が今更ながらに周囲の暗さに驚いたように目を丸くする。
「あれ?こんなに暗くなってたんだ、ごめん、考え事してた。今すぐ夕飯の支度するね、恭平。」
立ち上がろうとした仁聖を押し止めるように、恭平が肩に手を置きソファーに座り直させた。そんな動作に少し驚いたように目を丸くする仁聖の腕の中からクッションを抜き取り横に置いて、恭平が屈み込むように腰を折る。見下ろした仁聖は無造作に見えるが髪を少し撫で付けるようにしていて、普段とは違い大人びて男っぽく色っぽい。それに少し心が惹かれて緊張する自分に、恭平は気がついている。
なんで、そんな格好で帰ってきたんだ?お前。
問いかけたいのに出来ない。チュと軽い口付けが仁聖の唇に触れて、目を丸くする仁聖の頬をそっと恭平の手が包み込む。唇を挟むようにした甘い愛撫に加えて、そっと舌が差し込まれて誘うように歯列をなぞる。
「ん、ふ……っ。」
思わず吐息をあげる仁聖に恭平は丹念に口付けを続け、何度も仁聖の吐息ごと飲み込んでいく。蕩けてしまいそうなキスに頬を染めてボーッとする仁聖に、それでも恭平は執拗にキスを止めようとしない。
「ふ…あ……っ……。」
唾液が滴りそうになるのをネロ…と舌で舐め上げられ、仁聖の口から何時になく甘い可愛い声が漏れる。チュ…チュ…と繰り返し繰り返し何度も音をたてて口付けてから、トロンとした瞳になった仁聖を恭平は伏し目がちに瞬きして見下ろす。
「え……?きょうへ……何、で?」
「仁聖、その……。」
躊躇いがちに呟く声に目の前で恭平の顔が、薄暗闇の中でも分かるくらい薔薇色に染まっていくのが分かる。ボーッとその顔に見とれていた仁聖に、少し恥ずかしそうに視線を伏せたまま呟く。
「その……、何か…して欲しいこと…あるなら、って。」
「えっ?!」
「昨日から、元気がないから……俺に出来ることなら。」
何でもしてやると消え入りそうになる声で、そう呟く恭平の潤んだように揺れる瞳。仁聖は思わず息を飲んで、何でも?と呟いてしまう。それに躊躇いがちに恭平がコクリと頷くのに、仁聖は目を丸くする。
何でも?何でもって何?何を何処まで?でも、何でもってことは、ホントに何でもなの?
彩花との再会で沸き上がった罪悪感を、その彩花当人から笑われ木っ端微塵に粉砕された。しかも、当時の仁聖は年齢以上なんてもんじゃなく、単に掌で転がされていたと言われてしまったのだ。女の人なんて誰も同じで自分の気持ちなんか理解できず、自分の体の良さにのめり込んでいる。なんて調子に乗っていたのは、お子さまな自分だけだった。そう気がつかされただけでなく、お子さまはお子さまと相手から温かく見守られてすらいる。そんな格好悪い状態だったなんて今更言われて、恥ずかしさと余りの衝撃で穴があったら入りたい。
でも、同時に今の仁聖は大事な恭平に、こんな風に甘やかされ宝物のような恭平から沢山の事を与えてもらえる。恭平は純粋に彼の事を愛してくれて、伴侶に選んでもくれたのだ。調子をあわせてただ楽しむ相手ではなく、永遠の相手として選んでくれた。そんな彼は自分と違って凄く恥ずかしがりだし、そう簡単には何でもなんて言わない。何でもしてやると前に一度言ったのは、仁聖が嫉妬でおかしくなりそうな自分に自己嫌悪で動けなくなった時のこと。
あの時はホテルの廊下で脱いで誘えなんて馬鹿なこと言った。
夏休みの旅行で仁聖が馬鹿なことを言ったのに、彼は戸惑いもなくその通りの事をしてくれようとした。ホテルの誰が何時来るか分からない廊下で、浴衣の帯を解いて肌を曝しかけたのだ。思わず仁聖は頭の中で何でもという言葉を妄想して、クラクラと眩暈がしそうになる。そして同時に自分のナニはちゃんと反応するのだろうかと、不安が胸を刺すのに気がつく。恭平の言葉と仕草で熱くなる体は自覚できるが、昨日もそれは確かにあったがナニがちゃんと硬くなる事には結び付かなかった。
怖い…。
その表情に仁聖の心が垣間見えたのか、恭平はそっと仁聖の手を取ると立ち上がらせ寝室に向かって手を引く。誘うように手を引かれてベットに押し倒された仁聖が、彼を下から見上げると恭平は仁聖の目の前で着ている服のボタンを外し始める。
「恭平……?」
「いいから、そのまま…見てろ……。」
パサッと床に滑り落ちる軽い布の音。それに続き自分の手で曝されていく、暮明にほの白く浮き上がる滑らかな肌には数日前の仁聖がつけた口付けの跡が薄く残る。その跡が至るところに残されているのに、思わず仁聖の頬が赤くなってしまう。全裸を曝した恭平は、躊躇いがちに仁聖の腹の辺りに跨がる。その淫らな跡を至るところに刻まれた体に走る仁聖の視線に、恭平の頬が仁聖の目の前で微かに羞恥に染まる。
「何処に……触りたい?…仁聖。」
その誘うような甘い声に、仁聖の喉がゴクリと興奮に上下する。何度も見ているのに改めて目の前で、しかもこんな風に恭平の全裸をジックリと観察したことは仁聖にも初めてのことだ。華奢だが滑らかでうっすらと筋肉のついたしなやかな手足、自分より薄い胸板には薄い桃色の粒のような乳首、女性のように細い腰、それでも引き締まった腹筋。手で隠されもしないで仁聖の視線に、仄かに芯を持ち始めた肉棒が股間で雫を滲ませて微かに揺れている。
スッゴいエロ……い……
思わず手を伸ばそうとした仁聖の手を押し留め、恭平が掠れた声で何処?と覆い被さるようにして囁く。どうやら恭平はまだ仁聖には直に触らせてくれないつもりだと気がつき、仁聖は唇を舐めながら喉を鳴らす。
「先…だけ………右手の指だけで……撫でて。」
言われた通りの仕草で恭平が、亀頭の先端の雫をすりこむように指先がクチクチと湿った音をたてる。頬を染めて肉茎を突きだすように差し出し、恭平が指を這わせながら微かに吐息をあげた。見つめられながら撫で回す感触に腰が震え、先端から見る間に蜜が溢れ音が上がる。
「ん…ッ、んっ、ふっ…ッ。」
「反対の手で……乳首も弄って……。」
左の指が自分の胸の小さな粒を摘まむようにして、擦り上げると腰が一度大きく揺れた。淫らに体を震わせながら仁聖のいう通りに自分に触れる恭平の姿にクラクラする。
「乳首も感じるように……なっちゃった?」
「誰のっ……せいだ、と……んっ……ふっ、ん。」
暗に仁聖がそう変えたくせにと訴える声に、仁聖はジリジリと官能に焙られていく。
「右手も乳首弄って、腰突きだして?」
馬鹿…と掠れる声が呟きながら、それでも言われた通りにする動作で突きだされた腰に目の前で肉茎がヒクヒクと揺らめく。触れもしない先端から、トロリと滲んだ蜜が糸をひいて仁聖の胸に滴る。
「凄い……エッチ……。」
「ば…か、しゃべっ……んんっ!」
仁聖の吐息が亀頭を撫でた微かな感触に、目の前の恭平の肉棒が硬く怒張して反り返り蜜を更に溢れさせていく。ハァハァと熱い吐息を溢しながら腰を突きだしている恭平に、もっと前に来てと誘う。
「……さ、……さ、わるな…よ?」
「分かってるから、もっと前。」
「な……、馬鹿、こんな……。」
仁聖に促されてずり上がった恭平は、羞恥心に真っ赤になって戸惑うように仁聖を見下ろす。それはスッカリ顔を跨ぐような位置で男が男にするような体勢とは、傍目でなくてもどう考えても思えない。
「……後ろにも触って…見せて?ね?。」
「ば、ばか、そんなの」
「何でもしてくれるんでしょ?ね?見せて。」
グッと恭平が反論の言葉に詰まるのが分かる。素直で生真面目な仁聖の可愛い人は、自分で言ってしまったことを簡単には覆す事が出来ないのだ。そんなこと出来るか!と一言言えば良いだけなのに、素直に恭平は仁聖の言葉に従ってしまう。彼が流されやすい訳ではない、ただ恭平が仁聖を特別にして許しているから従ってくれる。そう仁聖にも分かっている。
「ん、ふっ、ふぁっ!」
扇情的な光景。
恭平が仁聖の顔の上で怒張から蜜を溢れさせながら両手を後ろに回し、自分の後孔を細い指で弄り始めているのだ。自分の肉棒を先ほどまで弄った滑る指が、孔の縁をなぞる刺激に思わず腰がくねる。
「中に……指、いれて…?」
「ああっ!あっ!」
クプリと濡れた指を柔らかく呑み込んだ瞬間、甘い声で喘ぎながら腰が突きだされ怒張が反り返り腹を擦るのが見えた。肌は完全に薔薇色に染まって、苦しげな恭平の吐息が弾んでいく。見つめられていると肌で直に感じているのか、何時になく羞恥心に震える指が辿々しい。
「もっと、奥まで、いれて……?」
「やぁっ!そこでっしゃべるなってっああっ!」
体勢と快感に僅かに腰が下がって吐息に股間を撫でられたらしい恭平が、甘く叫びながらその反動で指を深く中に呑み込むのが見える。怒張した肉棒は触れてもいないのに、羞恥にまみれて快感を証明するようにビクビクと跳ね回った。揺らめく腰に指で掻き回される後孔ひくつきが卑猥で、仁聖の喉が大きく鳴るのが響く。
「ん、ふぁ…じ……んせ……、こ、ふん…す、る?」
グチグチと後孔を掻き回しながら切れ切れに囁く掠れ声に、仁聖はやっと恭平が何故こんなことをしてくれるのかに気がついた。淡く微笑みながら淫らな恭平の姿を見上げる。
「凄い、興奮する…、指もう一本、入れて見せて?ね?」
「や、む、りっ…あ、んっ!」
「何でもして……くれるんでしょ?……見てたら起ちそう。」
囁くように強請る声が股間に吹き付けられるのに、肌は更に赤く染まっていく。強請る言葉を飲み込んだ恭平は、躊躇いながら後孔に飲み込んだ指にもう一本を添える。綻んだ後孔の中にユックリと指が飲み込まれていくのに、仁聖は身動ぎして喉を鳴らす。
「こんな……エッチなの見たことない……、ああ、美味しそうに指二本も咥えちゃって……、凄い……。」
「やぁ……ばかぁ…い、うな、エロ過ぎ、んぁ!」
「エッチなのは恭平の方だよ…、指……気持ち、い?」
「い、うな、ばかあぁ、あっ、ああ!」
素直に二本の指を後ろに咥えて激しく掻き回しながら揺らめかせる恭平の腰が快感に再び下がり、仁聖はほんの少しだけ顔を上げて彼の股間に舌を這わせる。
「ひぁ!!さ、さわっ!んんっんあっ!」
肉棒の根本から陰嚢や後孔の間をなぞるように舐めまわる舌に、恭平がガクガクと腰を痙攣させた。指を咥え込んでいた孔の縁を仁聖の舌がなぞった瞬間、そこが見て分かるほど指をきつく喰い締める。途端にガクンッと突き上げるような腰の反動が走り、張り詰めた怒張の先から白濁の蜜が大量に溢れだす。そのまま崩れ落ちるように前のめりに倒れこんだ恭平の下から、スルリと顔を抜いた仁聖は色気を滲ませて唇を湿らせた。
自分の指で激しく掻き回され、熟したように綻んで濡れる恭平の後孔。絶頂に達したばかりでヒクツクそこは、淫らに仁聖に向かって差し出され早くと誘いかけている。
四つん這いに近い体勢の恭平の腰をそっと掴んだかと思うと、仁聖はいつの間にか曝していた硬く反り返った肉棒を一気に根本迄捩じ込んだ。
「ああ?!!ああ!あーっ!!」
達したばかりの腰に打ち込まれる熱く硬い杭の大きな質量に、悲鳴のような声で恭平が叫び仰け反る。唐突に奥を擦り上げ激しく注挿される怒張の固さに、頭を振って恭平は言葉にならない歓喜の悲鳴を上げ続けた。
「ひあっ!あーっ、ああ!やっ!ああっ!」
「スッゴいっ!蕩けて、あっついっ!うっ!ああっ!」
ビクンと戦慄く恭平の腰をキツく引き寄せ、中を思い切り掻き回す快感に仁聖の口からも喘ぎめいた声が溢れ落ちる。仁聖に激しく突きあげられる度に、恭平の亀頭の先から白濁から透明に変わった蜜がトロトロと噴き出しシーツに滴り落ちていく。
「や、ああ!も、掻き回すの、や、あ、あ、あ!」
「ああ!いきそ、う!出すよ、恭平!」
「ああ!も、いくっ、ああ!ああ!あ、ああ、あ!」
ドプと中に熱くて煮えるような仁聖の精が勢いよく大量に注ぎ込まれ、恭平は腰を撓らせて肉杭をギチギチと締め付ける。
「んんっ、あ!ああ、なか……に、あ、ああ!」
「ん、ふぅっ、出てる、沢山っ!出ちゃってる、よ、ああ…。」
怒張仕切ってガチガチに反り返ったままの恭平の肉棒を見下ろしながら、切れ切れに喘ぐ恭平の中に自分の杭を深く打ち付ける。精液を放った直後なのに狂ったようにそそりたったままの仁聖の肉棒が、中に注ぎ込まれたものを掻き出すように音をたてて後孔を抉り続けていく。
弱く息を荒げながら頭を振る恭平は、もう抵抗も出来ないまま仁聖のものを深く奥まで咥え込まされていた。何度も達しているのに刺激に硬くなった恭平の肉棒は、快感を外に吐き出せないまま蜜を溢して突きこまれる動きに淫らに揺れる。そんな状態がもう長く続き、狂うほどに体内を擦りたてられていた。
「も、ゆる、して、あ、もう、やぁ、でな、い!」
グリと内部を亀頭が抉り擦りたてると、恭平の体はヒクヒクと痙攣して仰け反る。既に射精できる精液もつきて出るのは透明な液だけだが、それももう限界だと懇願する甘い声に仁聖は腰を激しく振り立て続けていた。
「出なくて、いい、から、擦られて、いって。一杯、いって、恭平、もっと、いって。」
「む、むり、あ、もう、やぁっ!たの、む、からぁ!」
仁聖のいきり立った怒張の全てを、恭平の蕩けるような熱さで根本まで飲み込まれて包まれ扱かれる。頭の中が焼ききれてしまいそうな強い快感に、仁聖の理性が完全に崩壊しているのは分かっている。自分でもおかしくなっていると分かるくらい、甘くて絡み付く痺れる快感に全身が狂ってしまいそうだ。
分かってるけど、おさまんない…全然足りない
全てを奪うような口付けで悲鳴さえも吸いとって舌を絡める仁聖に、既に恭平は限界を超えて朦朧とし始めている。立て続けに絶頂に昇り詰めさせられる恭平は、呼吸さえままならないのだ。そんな恭平の片足を高く抱えて、体を捻るようにして腰をバツンバツンと激しく打ち付ける。
「ああ、凄いっ!うねって、熱くて、おさまんないっ!」
「ひ、あ、あ、…あ、ああ………あ、ああ。」
ゴリッと奥を抉られる衝撃に恭平の全身が燃えるように赤くなり、仁聖の肉棒を更に熱く燃え立たせていく。それでもズンッズンッと振動に揺さぶられて、半分失神しかけている恭平の後孔がキツく締め上げてくる。
「ゆ、るして、も………、だめ。」
仁聖は肩で息をしながらその言葉を聞き流して、更に腰を打ちすえ続けられてヒクヒクと震える恭平をウットリと見下ろす。覆い被さる重さに焦点の合わない恭平の瞳が、弱く小さく頭を振った。
「も………、たの、む……から………。」
体から滴り落ちる大量の汗に気がつき仁聖はゼエゼエと荒い息を吐きながら、抜き取った自分の肉棒が僅かな合間を置いただけなのに再び硬くなり始めている。切れ切れの懇願にすら、欲情してる自分は獣のようだ。そんな風に考えながらハァハァと荒い息を吐いていた仁聖は、あまりの快感に目の前がチカチカと瞬くのに気がついた。
あれ?何これ?
揺れる視界に違和感を感じた瞬間、スッと意識が遠退く感覚がする。唐突に恭平の上にクタクタっと崩れ落ちるように、仁聖の体が覆い被さってきた。それに一瞬身を硬くした恭平は、そのまま覆い被さった体が彼の上でピクリとも身動ぎしないのに気がつく。朦朧としていた意識が時間を追い、ジワジワと回復しハッキリしてくる。我に返った恭平は、恐る恐る肩に押し付けられた仁聖の顔を覗きこんで驚いたように目を丸くする。
お、おち……てる………?
一瞬助かったと感じてしまった自分に、ユルユルと深い吐息を吐いて恭平は暗い天井を仰ぎ見る。どうやら限界も分からず全力疾走を続けたようなものなのだろうが、仁聖はこんなことあり得るタイプでもない。思わず恭平の口元に苦笑が浮かび上がる。
や、やり過ぎ?っていうかイキ過ぎ……?……子供か、お前は。
ズシリと重い仁聖の体の下になって激しい行為に力の入らない体で恭平は、何とかこの体勢から抜け出すにはどうしたらいいかと思案し始めていた。
やっぱり何かあったのか……?
それがなんなのか依然として分からないし、おまけに昨日の仁聖の起たないという事態も非常に気にかかっている。自分が何時も仁聖任せに甘えたのが悪かったのかと思えば、恭平の胸の奥にはチクリと棘のように痛む罪悪感を感じてしまう。少し様子を見ていたが仁聖は薄暗くなったリビングで電気もつけずに、未だにボンヤリした様子でソファーの上でクッションを抱きかかえている。そんな仁聖の姿に仕事を中断して書斎から顔を出した恭平は戸惑う表情で眺める。やがてボンヤリ考え込む様子の仁聖に、ほんの少し躊躇いを滲ませながらも決心したように恭平は歩み寄った。
「仁聖?」
柔らかい囁くような恭平の声に気がついたように、仁聖が今更ながらに周囲の暗さに驚いたように目を丸くする。
「あれ?こんなに暗くなってたんだ、ごめん、考え事してた。今すぐ夕飯の支度するね、恭平。」
立ち上がろうとした仁聖を押し止めるように、恭平が肩に手を置きソファーに座り直させた。そんな動作に少し驚いたように目を丸くする仁聖の腕の中からクッションを抜き取り横に置いて、恭平が屈み込むように腰を折る。見下ろした仁聖は無造作に見えるが髪を少し撫で付けるようにしていて、普段とは違い大人びて男っぽく色っぽい。それに少し心が惹かれて緊張する自分に、恭平は気がついている。
なんで、そんな格好で帰ってきたんだ?お前。
問いかけたいのに出来ない。チュと軽い口付けが仁聖の唇に触れて、目を丸くする仁聖の頬をそっと恭平の手が包み込む。唇を挟むようにした甘い愛撫に加えて、そっと舌が差し込まれて誘うように歯列をなぞる。
「ん、ふ……っ。」
思わず吐息をあげる仁聖に恭平は丹念に口付けを続け、何度も仁聖の吐息ごと飲み込んでいく。蕩けてしまいそうなキスに頬を染めてボーッとする仁聖に、それでも恭平は執拗にキスを止めようとしない。
「ふ…あ……っ……。」
唾液が滴りそうになるのをネロ…と舌で舐め上げられ、仁聖の口から何時になく甘い可愛い声が漏れる。チュ…チュ…と繰り返し繰り返し何度も音をたてて口付けてから、トロンとした瞳になった仁聖を恭平は伏し目がちに瞬きして見下ろす。
「え……?きょうへ……何、で?」
「仁聖、その……。」
躊躇いがちに呟く声に目の前で恭平の顔が、薄暗闇の中でも分かるくらい薔薇色に染まっていくのが分かる。ボーッとその顔に見とれていた仁聖に、少し恥ずかしそうに視線を伏せたまま呟く。
「その……、何か…して欲しいこと…あるなら、って。」
「えっ?!」
「昨日から、元気がないから……俺に出来ることなら。」
何でもしてやると消え入りそうになる声で、そう呟く恭平の潤んだように揺れる瞳。仁聖は思わず息を飲んで、何でも?と呟いてしまう。それに躊躇いがちに恭平がコクリと頷くのに、仁聖は目を丸くする。
何でも?何でもって何?何を何処まで?でも、何でもってことは、ホントに何でもなの?
彩花との再会で沸き上がった罪悪感を、その彩花当人から笑われ木っ端微塵に粉砕された。しかも、当時の仁聖は年齢以上なんてもんじゃなく、単に掌で転がされていたと言われてしまったのだ。女の人なんて誰も同じで自分の気持ちなんか理解できず、自分の体の良さにのめり込んでいる。なんて調子に乗っていたのは、お子さまな自分だけだった。そう気がつかされただけでなく、お子さまはお子さまと相手から温かく見守られてすらいる。そんな格好悪い状態だったなんて今更言われて、恥ずかしさと余りの衝撃で穴があったら入りたい。
でも、同時に今の仁聖は大事な恭平に、こんな風に甘やかされ宝物のような恭平から沢山の事を与えてもらえる。恭平は純粋に彼の事を愛してくれて、伴侶に選んでもくれたのだ。調子をあわせてただ楽しむ相手ではなく、永遠の相手として選んでくれた。そんな彼は自分と違って凄く恥ずかしがりだし、そう簡単には何でもなんて言わない。何でもしてやると前に一度言ったのは、仁聖が嫉妬でおかしくなりそうな自分に自己嫌悪で動けなくなった時のこと。
あの時はホテルの廊下で脱いで誘えなんて馬鹿なこと言った。
夏休みの旅行で仁聖が馬鹿なことを言ったのに、彼は戸惑いもなくその通りの事をしてくれようとした。ホテルの誰が何時来るか分からない廊下で、浴衣の帯を解いて肌を曝しかけたのだ。思わず仁聖は頭の中で何でもという言葉を妄想して、クラクラと眩暈がしそうになる。そして同時に自分のナニはちゃんと反応するのだろうかと、不安が胸を刺すのに気がつく。恭平の言葉と仕草で熱くなる体は自覚できるが、昨日もそれは確かにあったがナニがちゃんと硬くなる事には結び付かなかった。
怖い…。
その表情に仁聖の心が垣間見えたのか、恭平はそっと仁聖の手を取ると立ち上がらせ寝室に向かって手を引く。誘うように手を引かれてベットに押し倒された仁聖が、彼を下から見上げると恭平は仁聖の目の前で着ている服のボタンを外し始める。
「恭平……?」
「いいから、そのまま…見てろ……。」
パサッと床に滑り落ちる軽い布の音。それに続き自分の手で曝されていく、暮明にほの白く浮き上がる滑らかな肌には数日前の仁聖がつけた口付けの跡が薄く残る。その跡が至るところに残されているのに、思わず仁聖の頬が赤くなってしまう。全裸を曝した恭平は、躊躇いがちに仁聖の腹の辺りに跨がる。その淫らな跡を至るところに刻まれた体に走る仁聖の視線に、恭平の頬が仁聖の目の前で微かに羞恥に染まる。
「何処に……触りたい?…仁聖。」
その誘うような甘い声に、仁聖の喉がゴクリと興奮に上下する。何度も見ているのに改めて目の前で、しかもこんな風に恭平の全裸をジックリと観察したことは仁聖にも初めてのことだ。華奢だが滑らかでうっすらと筋肉のついたしなやかな手足、自分より薄い胸板には薄い桃色の粒のような乳首、女性のように細い腰、それでも引き締まった腹筋。手で隠されもしないで仁聖の視線に、仄かに芯を持ち始めた肉棒が股間で雫を滲ませて微かに揺れている。
スッゴいエロ……い……
思わず手を伸ばそうとした仁聖の手を押し留め、恭平が掠れた声で何処?と覆い被さるようにして囁く。どうやら恭平はまだ仁聖には直に触らせてくれないつもりだと気がつき、仁聖は唇を舐めながら喉を鳴らす。
「先…だけ………右手の指だけで……撫でて。」
言われた通りの仕草で恭平が、亀頭の先端の雫をすりこむように指先がクチクチと湿った音をたてる。頬を染めて肉茎を突きだすように差し出し、恭平が指を這わせながら微かに吐息をあげた。見つめられながら撫で回す感触に腰が震え、先端から見る間に蜜が溢れ音が上がる。
「ん…ッ、んっ、ふっ…ッ。」
「反対の手で……乳首も弄って……。」
左の指が自分の胸の小さな粒を摘まむようにして、擦り上げると腰が一度大きく揺れた。淫らに体を震わせながら仁聖のいう通りに自分に触れる恭平の姿にクラクラする。
「乳首も感じるように……なっちゃった?」
「誰のっ……せいだ、と……んっ……ふっ、ん。」
暗に仁聖がそう変えたくせにと訴える声に、仁聖はジリジリと官能に焙られていく。
「右手も乳首弄って、腰突きだして?」
馬鹿…と掠れる声が呟きながら、それでも言われた通りにする動作で突きだされた腰に目の前で肉茎がヒクヒクと揺らめく。触れもしない先端から、トロリと滲んだ蜜が糸をひいて仁聖の胸に滴る。
「凄い……エッチ……。」
「ば…か、しゃべっ……んんっ!」
仁聖の吐息が亀頭を撫でた微かな感触に、目の前の恭平の肉棒が硬く怒張して反り返り蜜を更に溢れさせていく。ハァハァと熱い吐息を溢しながら腰を突きだしている恭平に、もっと前に来てと誘う。
「……さ、……さ、わるな…よ?」
「分かってるから、もっと前。」
「な……、馬鹿、こんな……。」
仁聖に促されてずり上がった恭平は、羞恥心に真っ赤になって戸惑うように仁聖を見下ろす。それはスッカリ顔を跨ぐような位置で男が男にするような体勢とは、傍目でなくてもどう考えても思えない。
「……後ろにも触って…見せて?ね?。」
「ば、ばか、そんなの」
「何でもしてくれるんでしょ?ね?見せて。」
グッと恭平が反論の言葉に詰まるのが分かる。素直で生真面目な仁聖の可愛い人は、自分で言ってしまったことを簡単には覆す事が出来ないのだ。そんなこと出来るか!と一言言えば良いだけなのに、素直に恭平は仁聖の言葉に従ってしまう。彼が流されやすい訳ではない、ただ恭平が仁聖を特別にして許しているから従ってくれる。そう仁聖にも分かっている。
「ん、ふっ、ふぁっ!」
扇情的な光景。
恭平が仁聖の顔の上で怒張から蜜を溢れさせながら両手を後ろに回し、自分の後孔を細い指で弄り始めているのだ。自分の肉棒を先ほどまで弄った滑る指が、孔の縁をなぞる刺激に思わず腰がくねる。
「中に……指、いれて…?」
「ああっ!あっ!」
クプリと濡れた指を柔らかく呑み込んだ瞬間、甘い声で喘ぎながら腰が突きだされ怒張が反り返り腹を擦るのが見えた。肌は完全に薔薇色に染まって、苦しげな恭平の吐息が弾んでいく。見つめられていると肌で直に感じているのか、何時になく羞恥心に震える指が辿々しい。
「もっと、奥まで、いれて……?」
「やぁっ!そこでっしゃべるなってっああっ!」
体勢と快感に僅かに腰が下がって吐息に股間を撫でられたらしい恭平が、甘く叫びながらその反動で指を深く中に呑み込むのが見える。怒張した肉棒は触れてもいないのに、羞恥にまみれて快感を証明するようにビクビクと跳ね回った。揺らめく腰に指で掻き回される後孔ひくつきが卑猥で、仁聖の喉が大きく鳴るのが響く。
「ん、ふぁ…じ……んせ……、こ、ふん…す、る?」
グチグチと後孔を掻き回しながら切れ切れに囁く掠れ声に、仁聖はやっと恭平が何故こんなことをしてくれるのかに気がついた。淡く微笑みながら淫らな恭平の姿を見上げる。
「凄い、興奮する…、指もう一本、入れて見せて?ね?」
「や、む、りっ…あ、んっ!」
「何でもして……くれるんでしょ?……見てたら起ちそう。」
囁くように強請る声が股間に吹き付けられるのに、肌は更に赤く染まっていく。強請る言葉を飲み込んだ恭平は、躊躇いながら後孔に飲み込んだ指にもう一本を添える。綻んだ後孔の中にユックリと指が飲み込まれていくのに、仁聖は身動ぎして喉を鳴らす。
「こんな……エッチなの見たことない……、ああ、美味しそうに指二本も咥えちゃって……、凄い……。」
「やぁ……ばかぁ…い、うな、エロ過ぎ、んぁ!」
「エッチなのは恭平の方だよ…、指……気持ち、い?」
「い、うな、ばかあぁ、あっ、ああ!」
素直に二本の指を後ろに咥えて激しく掻き回しながら揺らめかせる恭平の腰が快感に再び下がり、仁聖はほんの少しだけ顔を上げて彼の股間に舌を這わせる。
「ひぁ!!さ、さわっ!んんっんあっ!」
肉棒の根本から陰嚢や後孔の間をなぞるように舐めまわる舌に、恭平がガクガクと腰を痙攣させた。指を咥え込んでいた孔の縁を仁聖の舌がなぞった瞬間、そこが見て分かるほど指をきつく喰い締める。途端にガクンッと突き上げるような腰の反動が走り、張り詰めた怒張の先から白濁の蜜が大量に溢れだす。そのまま崩れ落ちるように前のめりに倒れこんだ恭平の下から、スルリと顔を抜いた仁聖は色気を滲ませて唇を湿らせた。
自分の指で激しく掻き回され、熟したように綻んで濡れる恭平の後孔。絶頂に達したばかりでヒクツクそこは、淫らに仁聖に向かって差し出され早くと誘いかけている。
四つん這いに近い体勢の恭平の腰をそっと掴んだかと思うと、仁聖はいつの間にか曝していた硬く反り返った肉棒を一気に根本迄捩じ込んだ。
「ああ?!!ああ!あーっ!!」
達したばかりの腰に打ち込まれる熱く硬い杭の大きな質量に、悲鳴のような声で恭平が叫び仰け反る。唐突に奥を擦り上げ激しく注挿される怒張の固さに、頭を振って恭平は言葉にならない歓喜の悲鳴を上げ続けた。
「ひあっ!あーっ、ああ!やっ!ああっ!」
「スッゴいっ!蕩けて、あっついっ!うっ!ああっ!」
ビクンと戦慄く恭平の腰をキツく引き寄せ、中を思い切り掻き回す快感に仁聖の口からも喘ぎめいた声が溢れ落ちる。仁聖に激しく突きあげられる度に、恭平の亀頭の先から白濁から透明に変わった蜜がトロトロと噴き出しシーツに滴り落ちていく。
「や、ああ!も、掻き回すの、や、あ、あ、あ!」
「ああ!いきそ、う!出すよ、恭平!」
「ああ!も、いくっ、ああ!ああ!あ、ああ、あ!」
ドプと中に熱くて煮えるような仁聖の精が勢いよく大量に注ぎ込まれ、恭平は腰を撓らせて肉杭をギチギチと締め付ける。
「んんっ、あ!ああ、なか……に、あ、ああ!」
「ん、ふぅっ、出てる、沢山っ!出ちゃってる、よ、ああ…。」
怒張仕切ってガチガチに反り返ったままの恭平の肉棒を見下ろしながら、切れ切れに喘ぐ恭平の中に自分の杭を深く打ち付ける。精液を放った直後なのに狂ったようにそそりたったままの仁聖の肉棒が、中に注ぎ込まれたものを掻き出すように音をたてて後孔を抉り続けていく。
弱く息を荒げながら頭を振る恭平は、もう抵抗も出来ないまま仁聖のものを深く奥まで咥え込まされていた。何度も達しているのに刺激に硬くなった恭平の肉棒は、快感を外に吐き出せないまま蜜を溢して突きこまれる動きに淫らに揺れる。そんな状態がもう長く続き、狂うほどに体内を擦りたてられていた。
「も、ゆる、して、あ、もう、やぁ、でな、い!」
グリと内部を亀頭が抉り擦りたてると、恭平の体はヒクヒクと痙攣して仰け反る。既に射精できる精液もつきて出るのは透明な液だけだが、それももう限界だと懇願する甘い声に仁聖は腰を激しく振り立て続けていた。
「出なくて、いい、から、擦られて、いって。一杯、いって、恭平、もっと、いって。」
「む、むり、あ、もう、やぁっ!たの、む、からぁ!」
仁聖のいきり立った怒張の全てを、恭平の蕩けるような熱さで根本まで飲み込まれて包まれ扱かれる。頭の中が焼ききれてしまいそうな強い快感に、仁聖の理性が完全に崩壊しているのは分かっている。自分でもおかしくなっていると分かるくらい、甘くて絡み付く痺れる快感に全身が狂ってしまいそうだ。
分かってるけど、おさまんない…全然足りない
全てを奪うような口付けで悲鳴さえも吸いとって舌を絡める仁聖に、既に恭平は限界を超えて朦朧とし始めている。立て続けに絶頂に昇り詰めさせられる恭平は、呼吸さえままならないのだ。そんな恭平の片足を高く抱えて、体を捻るようにして腰をバツンバツンと激しく打ち付ける。
「ああ、凄いっ!うねって、熱くて、おさまんないっ!」
「ひ、あ、あ、…あ、ああ………あ、ああ。」
ゴリッと奥を抉られる衝撃に恭平の全身が燃えるように赤くなり、仁聖の肉棒を更に熱く燃え立たせていく。それでもズンッズンッと振動に揺さぶられて、半分失神しかけている恭平の後孔がキツく締め上げてくる。
「ゆ、るして、も………、だめ。」
仁聖は肩で息をしながらその言葉を聞き流して、更に腰を打ちすえ続けられてヒクヒクと震える恭平をウットリと見下ろす。覆い被さる重さに焦点の合わない恭平の瞳が、弱く小さく頭を振った。
「も………、たの、む……から………。」
体から滴り落ちる大量の汗に気がつき仁聖はゼエゼエと荒い息を吐きながら、抜き取った自分の肉棒が僅かな合間を置いただけなのに再び硬くなり始めている。切れ切れの懇願にすら、欲情してる自分は獣のようだ。そんな風に考えながらハァハァと荒い息を吐いていた仁聖は、あまりの快感に目の前がチカチカと瞬くのに気がついた。
あれ?何これ?
揺れる視界に違和感を感じた瞬間、スッと意識が遠退く感覚がする。唐突に恭平の上にクタクタっと崩れ落ちるように、仁聖の体が覆い被さってきた。それに一瞬身を硬くした恭平は、そのまま覆い被さった体が彼の上でピクリとも身動ぎしないのに気がつく。朦朧としていた意識が時間を追い、ジワジワと回復しハッキリしてくる。我に返った恭平は、恐る恐る肩に押し付けられた仁聖の顔を覗きこんで驚いたように目を丸くする。
お、おち……てる………?
一瞬助かったと感じてしまった自分に、ユルユルと深い吐息を吐いて恭平は暗い天井を仰ぎ見る。どうやら限界も分からず全力疾走を続けたようなものなのだろうが、仁聖はこんなことあり得るタイプでもない。思わず恭平の口元に苦笑が浮かび上がる。
や、やり過ぎ?っていうかイキ過ぎ……?……子供か、お前は。
ズシリと重い仁聖の体の下になって激しい行為に力の入らない体で恭平は、何とかこの体勢から抜け出すにはどうしたらいいかと思案し始めていた。
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