鮮明な月

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第四章

33.

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週末の夕暮れ時の店内で食料品を選別しながら並んで歩くその姿は、その気はなくても人目を引いていた。
痩身と言ってもいいほどの首筋や腰の華奢さを漂わせながらもしなやかで滑らかな筋肉の付いた四肢を優美に動かす。和美人を思わせる陶器の様な肌や艶やかな黒髪は何をする訳でもなくとも周りの人の目を引いてしまう。噂の美青年・本人にはその気は全くないのではあるが、近隣に住んでいるらしいその姿が時々買い物に現れるのを楽しみにしている人間が少なからずいる。そんな話題の青年に不意に今日は目立つお供がついたので、更にこっそりと盗み見る姿が増えていた。

「あ、俺それ嫌い。」
「子供扱いされるのが嫌なら、食べれるようになるんだな?」
「ずるいよ、俺・知らないから何もいえないじゃん。」

やんちゃそうとも言える人好きしそうな笑顔でまるで仔犬の様に纏わりつく仕草、少しだけ隣を歩く青年より身長は低いながらもそれでも規格よりははるかに高い身長。均整のとれた無駄のない筋肉・地毛なのか柔らかく陽射しに透ける様な茶色の髪と表情が鮮やかな瞳が印象深い、まだ少年の気配を漂わせる青年の姿が横で一緒に食品に目を向けている。
単体でも十分目の保養になりそうな姿に過分なほどの二人連れの姿に、カートを押しながら思わず耳をすましてしまう者すら居そうであるが、当の二人はあまり気が向いていない様子で選別を続けていく。ここのスーパーには他にも名物と呼ばれる目の保養になる者が幾つかあるが、この二人もその一つになりそうだ。

「だからぁこの間、嫌いなものの話途中だっただろ?何が嫌いなの?」

またその話かという様な、微かな呆れた表情が浮かんだのに負けじと仁聖が食い下がる。

「…別に普段の食生活でそうそう触れ合わないものだから構わないだろ。」
「だから?何って聞いてるのに。」

何でそんな事を知りたがるんだかと、呆れ顔で恭平はヒョイと野菜を籠に入れながら足を進める。強請る様な仁聖の視線をあっさりと受け流す。友人と酒類やつまみを買う機会は今までも何度かはあったが、こんな風に日常の買い物を並んでする事にはまだ戸惑いもある。自分の後に追いすがる様にして声をかけてくる仁聖は傍目にも分かるほど酷く嬉しそうな様子で、思わずまぁいいかと恭平にまで思わせてしまう。

本当にこいつには甘いな…俺。

楽しそうな様子の仁聖に、結局様々な事を許してしまっている自分。自分自身に内心呆れつつ足を進める恭平は、苦笑交じりの微笑みを浮かべながら横に並ぶ姿に視線を向けていた。
陽射しが傾きながらもまだ熱帯夜を思わせる道を歩きながら、スーパーの袋を片手に並んで歩く二人の姿はさぞかし奇妙なものだろう。恭平が思わず苦笑すると、その姿に気が付いたように仁聖が不意と首を傾げて顔を覗き込む。陽射しに濃い茶色に色を深める髪を揺らして覗き込む視線は興味深そうな好奇心に溢れながらじっと自分を見つめてくる。

「どうしたの?なんかした?」
「いや?別になんでもない。」

ふぅんと何だか納得していないような様子で声を上げた仁聖が、視線の先にマンションのエントランスが見えた瞬間ふと気が付いたように唐突にその腕を引く。疑問の声を上げさせるまもなく物陰に引き込まれて恭平が戸惑うような声を上げようとするのを、無造作に仁聖が空いた手で押さえ込んだ。驚いたように目を見開く恭平にこっそりと耳元に顔を寄せて小さく囁く。

「恭平……?」

声に含まれた熱に驚きながら、ゆっくりと口元から手を離されて非難めいた視線がその表情を睨む。

「外で何かしてみろ……暫く一緒に寝てもやらないからな。」

きっぱりした声に「え?」と言う驚愕に満ちた落胆の声が溢れて、目の前の表情がまさに青菜に塩のようにショゲていく。余りにも分かりやすいその表情に恭平の口元に苦笑が溢れた。その魅力的な若い恋人のくるくる変わる表情が、面白くて仕方がないというような微笑みに思わず変わる。こっそりと人目につかないことを視線で分かる範囲で出来るだけ確認しながら、恭平は思い切ったように小さな声で呟く。

「………抱き締めるだけなら許してやってもいい、ただし1回だけだぞ?」

パッと花が咲くように満面の笑顔を浮かべる仁聖が、外気の熱さなど全く気にならない様子で自分の体に腕を回してしっかりと抱き締めるのを感じた。そうしながら、恭平も思わず視線を下げてその縋るような肩を見つめる。自分の中にある様々な不安を理解しようとしてくれる肩にも、当の本人ですら知らないたくさんの不安が見え隠れしている。触れ合うほどにそれに気が付いて、何だか愛おしくて仕方がない気持ちになっていく。自分の中に思わぬほど純粋に知りたいし守ってやりたいと思う気持ちが膨らんで、少しでも喜ぶ事をしてやりたいとすら願う自分が存在している事に気がつかされる。

「こら…いい加減にしろ、暑いし…家はすぐソコなんだからな?」

名残惜しそうに体を離しながら不意にその顔が悪戯っ子のように何かを企むような笑みを浮かべたかと思うと、さっとその唇が軽く重ねられてチュと可愛い音を立てる。一瞬呆気にとられた表情をした表情が朱に染まり、ペンと音を立てて頭を叩かれた仁聖がそれでも嬉しそうに笑う。

「ばか!……お前は暫く客間で寝ろ!!」
「えっ!!冗談でしょ?!これだけでそんなお預けなんて酷いよ?!」

その抗議の声を無視して物陰から滑り出しさっさと先にエントランスに向かう背中に、仁聖が懇願の声を上げながら必死に追いすがるのを感じ取る。エレベータの中でも必死に懇願する声を柳に風と受け流しながら、ドアの前に視線を向けた恭平が微かに表情を変えたのに気がつき仁聖も同じようにその先に視線を向けた。少し神妙な表情をしてそこに立つ姿に仁聖は内面が少しざわめくのを感じながら小さく溜息をつく。先を歩く信弥は何気ない仕草で鍵を取り出しながら、その人影に視線を向けた。

「何時から待ってたんだ?慶太郎。」
「あ・さ…さっき着たばっかりです!」

直前に怒らせてしまったせいか少し優しい口調で慶太郎に語りかける恭平の声に、心の内が小さく軋むような気持ちになりながら仁聖は後悔しながら幼馴染みを無言のまま見つめる。何気ない仕草で、家の中に招き入れるようにしている恭平の様子に嬉しそうに笑う慶太郎を自分がどんな表情でみているのかが不安になって仕方がない。そう感じた瞬間、不意に夕闇に反射するような綺麗な恭平の瞳が自分を見ていたような気がした。
声を出そうとしたのと殆ど同時にすっと恭平が身を翻してしまうのに、思わず唇を噛みながら後に続く。そのままキッチンに恭平が身を滑り込ませ、食材を一先ずしまう姿を横目に買い物袋を仁聖もおろした。仁聖の腕を近寄った慶太郎が無理やり引きずり、リビングの中で声を潜める。

「昨日…何処行ってたんだよ?!」
「…来てもいないぞってメールしてやっただろう?わざわざ。」
「だから何処に行ったんだってっ!」
「お前に話す必要ないだろ。」
「だ…だからっお前の事は認めないって言ってるだろ?!」

ヒソヒソと交わしている割に語気が荒くなってくる言葉に、微かに眉を寄せ仁聖が微かな苛立ちを示す。仁聖が苛立ち思わず声を上げようとした瞬間、不意に冷たいお茶をついだグラスをスイと目の前で恭平が慶太郎に手渡す。仕草に驚いたように二人が恭平を見やる。同じようにグラスを仁聖にも手渡して、彼は静かに冷ややかな視線で二人を順に見つめた。

「お前は毎日ここで喧嘩する為に来てるのか?慶太郎。」
「え?あ?いや…違います…。」
「仁聖もわざわざ喧嘩しなくていい。別に映画を見に行ったくらい隠す事じゃない。」
「…う…、はい……。」

真っ直ぐに言い包められて喧嘩の意思を失った様子の二人を眺め、暫し何かを思う様に無言で佇んでいた恭平が慶太郎に向け静かな声を放つ。

「慶太郎。……それを飲んだら帰れ。」
「え…………。」

思わぬ声に一瞬言葉を失って真っ直ぐにその言葉の先を見つめる慶太郎と同じく、横に立つ仁聖も驚いたような視線で恭平を見つめる。

「…俺の肩はもういい。見舞いはもう必要じゃない。」
「で…でもっ…僕は。」
「他にココに…通う理由はお前には無いだろ。」

穏やかなのに酷く寒々とした恭平の微塵も崩れない表情を信じられないという風に見つめる。慶太郎の表情が揺れながら、その戸惑う視線が縋る様に動く。

「…それは僕が邪魔だって事ですか?兄さん。」

真っ直ぐな全てを曝け出す様な蛍光灯の光の下で恭平は、視線を外しもせずにゆっくりと口を開く。

「……俺に言わせたいか?全部ハッキリ言って欲しかったら言ってやる。」

今まで一度も聞いた事のない恭平のその突き放すような言葉に、横にいる仁聖も戸惑いながら彼の静かな表情に釘付けになる。戸惑いに満ちた視線の先で恭平の言葉が覆らないと知った慶太郎は、微かに震えるような瞳で一瞬彼を見つめたかと思うとそっとコップを置いて踵を返す。無言のまま玄関の扉が閉じる音を耳にした瞬間、凍り付いた様な表情のまま恭平が視線を動かさずに掠れた声を零した。

「仁聖、悪いけど慶太郎を少し送って来てくれないか?…俺には…送られたくないだろうから。」

その言葉にハッとした様に仁聖はその表情を見つめ、さっとその腕を引くと軽く唇を重ね「行ってくる」とだけ囁いてその姿から身を離していた。
熱帯夜の纏わりつく様な外気の中を早足で進みながら仁聖は、エレベーターの前で追いついた姿に無言のまま並ぶ。その姿に視線を向けるでもなく、俯いた視線のまま慶太郎は酷く落ち込んだ掠れ声を溢す。

「…僕を笑いに来たのかよ………。」
「そんな無駄な事するかよ。……恭平が送って欲しいって言うから来た。お前の事心配してる。」

その言葉に俯いたままの視線が震える。大事にしてくれていないわけじゃない。何時だって大切に身を案じてくれていると分かっていたから甘えようとしていた。もっと自分だけに全てを向けて欲しかった。突き放すだけならまだ怒る事も出来るのに、何処までも兄として優しい気持ちがあるのに気がつかされて悔しくなる。軽やかな音を立てるエレベータの音に、無意識に乗り込みながら慶太郎は更に呟く様な声を放つ。

「…あんな事…言われた事一度もない…兄さんからあんな風な…。」
「分かってる…恭平があんな言い方する人間じゃない事くらい。」

機械的な駆動音の中で囁く様に交わされた言葉に、横に並んだままの慶太郎が息を詰める。仁聖は先程触れた唇の感触を思い出す。
外の熱さえも忘れてしまった様な、酷く凍り付いた様な感触の血の気の引いた冷たい唇の震える様な感触。それが、彼の気持ちを示している事くらい分かっている。この世の中にほんの数人しかいない。彼の実父ともう一人しかいない血縁を彼が無下にできない事はよく分かっていた。それでも恭平が、そうした理由が自分には分かる。

「……どうして…お前なんだ…僕じゃなく……、どうして…。」
「…俺にも分からない。」

初めて聞くその不安げな声に慶太郎は、初めて訝しげな視線を向けた。しかし、その視線を見るでもなくエレベーターの表示板を眺めたままの仁聖は、不安げな表情を滲ませたまま呟くように声を繋げた。

「どうして恭平が俺を選んでくれたか…分からないけど、俺には………。」



※※※



キィと微かな音を立てて開いたドアの向こうに広がる静けさに仁聖は静かに足を進めた。光にあふれたリビングにその姿はないのは予期出来ていた様な気がして、そのまま闇に沈んだ寝室に視線を向ける。そっと扉を開くとベットの上に膝を抱える様にして夜具に身を沈める姿があって、仁聖はベットを軋ませてその体に近寄ると、その姿勢のままの体を抱き締め伏せられたままの耳元にそっと口を寄せた。

「……恭平…ただいま。」
「…おかえり………、慶太郎は?」

微かな甘い香りを感じながら仁聖がその項に唇を寄せながら「途中までおくって来たよ」と囁く。その言葉に恭平が小さく微笑むのを感じながら仁聖は、そっとその耳朶に口づけて淡いく滲む様な吐息を溢す。膝を抱えたままの姿勢で腕の中にある体は何処か頼りなく儚げな気がした。大切な物を抱き留める様にそっと抱き締めた腕の中で身動ぎもしない恭平は実は泣いているのではないかと危惧しながら、その青年の向けてくれる思いが切ないほど胸に痛い。

「恭平……、ごめん。」

腕の中でピクリとその頭が動くのを感じながら、闇に沈んだままのその黒髪が揺れるのを見つめる。

「ごめん…。」
「何でお前が謝るんだ…、お前が謝る事なんか何もない。」

微かにくぐもった声が視線を向けるでもなく小さく囁くのを聞きながら、仁聖は更にその体を抱き寄せてもう一度その耳元にごめんと耳元で囁く。不器用なほど真っ直ぐな想いの示し方が嬉しいのに、そんな思いをさせてしまう事が苦しくて仕方がない。

「恭平が慶太郎の事、大事にしてる事くらい知ってる……。」

そっと耳元で囁く声にまだ顔を上げないまま恭平の頭がもう一度闇の中で揺れる。ヒクリと震える体に彼の本心を示していて、仁聖は愛おしげに身を寄せ肌の仄かな熱を感じていた。そしてフワリとほろ苦い微笑みを敷いて耳元に寄せられた唇が、自嘲気味な響きを含んだ言葉を囁きかける。

「………俺が嫌な顔してたの見たから…あんな事言ったんだろ?」
「違う…。」

フルと腕の中で震える艶やかで軽やかな黒髪を感じながら、その髪に指を滑らせるように触れる。柔らかく暖かい感触に甘く溶ける様な香りを感じながら、仁聖はその体勢を崩しもせずに言葉を繋ぐ。

「……凄い嫌な顔してたんだな…俺。…ごめん、恭平。」
「そうじゃない…俺が選んだんだ!俺がお前を選んだ。それだけだ!」

不意に向けられた視線は予測とは違い大きく光ってはいたが、涙に濡れてはいない。ただ強い視線に射抜かれ息を飲みながら仁聖は、彼の瞳をじっと見つめ返す。闇の中でも確かに輝いて見えるその瞳は、宝石の様にキラキラと輝いて見えた。

「俺は………お前のあんな……。」

見つめる瞳に吸い寄せられたような仁聖の視線を受けながら、恭平はまるで震える様な声を零す。

「お前の……あんな………悲しくて寂しそうな顔……もう俺は見たくない。」
「俺が…?……寂しい…?」

その言葉に意味が分からないという表情を浮かべた仁聖が戸惑う様に、恭平の瞳を覗きこむ。そんなつもりはなかったのにと心の中で呟きながら腕の中の恭平を見下ろすと、酷く真剣な視線に迎え入れられて戸惑いは更に増していく。

「…そんな風に見えたんだ…?俺…そんなつもり全然………。」

苦笑交じりの仁聖の言葉に、不意に恭平の手が腕の中から延びてきて頬を包む様に触れる。

「お前は自分で気が付いてない…。」

ベットの上でまるで抱き寄せられ頬に触れられている仕草に微かな胸の疼きを感じる。真っ直ぐな視線に息を詰める仁聖を仄かに漂う様な香りを放ち、腕の中の姿は揺るない真摯な光で抱き寄せる指がしなやかに滑る。

「俺は傍にいるから……だから、もう…あんな悲しい顔しなくていい…。」

囁く様なその声に何故か、ズキンと激しく胸の奥がざわめいた気がした。仁聖は思わず音を立てて息を飲みこんだ。自分が言った同じ言葉よりも、彼が口にした言葉はずっと激しく胸が痛むほどの衝撃を感じる。真っ直ぐな嘘のないその視線を見つめると仁聖は、自分が無意識に小さく体を震わせるのに気がついた。それを知ったように、そっと引き寄せる恭平の手が優しく頬を撫でて微笑む。

「恭平、お…俺。」
「お前を一番にしてやるから………ちゃんと俺が…お前を満たしてやるから……。」
「っ………。」

その言葉が何故こんなに激しく胸を打つのかが分からずに凍りつく。凍りついたままの仁聖に、フワリと引き寄せる仕草で恭平が唇を重ねる。優しく労る様な甘いキスに欲情の疼きではなく、不意に感じた胸の痛みにも似た息苦しいほどの感情。それに仁聖は戸惑いながら、そのキスをただジッと初めてされるものの様に受け止める。
大切な宝物のように慈しみ愛おしげにされるキスに、胸が満たされて泣きたくなってくる。そんな自分の感情が理解できなくて身を震わせた仁聖に、信弥はその手を頬に滑らせ親指で柔らかく彼の唇をなぞる様に撫でながら、まるで蕾が綻ぶように淡く美しい微笑みを浮かべた。

「愛してる……仁聖……。」

キュ…と胸の奥が詰まる思いに一瞬唇を噛んだ仁聖は、同じ言葉を繋ごうとして声が詰まる自分に気がついた。彼と同じ言葉を繋ぎたいのに、どうしてもその言葉が自分の口から形にならず繋ぐ事が出来ない。そんな自分に戸惑いながら、自分が出来る最大限の言葉を形にする。

「……俺も……好きだよ……大好き……。」

その気持ちが分かっているとでも言いたげに、腕の中の微笑みがもう一度柔らかく自分を引き寄せて唇を重ね、今度はその行為に仁聖は自分の熱が体の奥底で疼くのを自覚していた。

触れる素肌の熱と薫る様に滲む汗の感触を心地よく感じながら、弾ける吐息と甘い睦言を囁く二つの声。それを闇の中に自覚する。交わす度に褥の行為は、淫らに甘く誘う様な歓喜に変わって自分の内面を作り変えてしまう。本当なら決して受け入れる許容範囲には無い筈の行為を自分が、仁聖が唯一であればある程に受け入れて待ちわびている。腕を伸ばし抱き寄せる肌が、自分にの奥に滑り込んで掻き乱していく。身を仰け反らせそれ受け入れながら、滴る様に甘い自分のものとは思えない甲高く極まっていく声を意識の向こうで感じた。

今でなくても……何時か……お前が躊躇わずに………。

恭平の中でその想いは迫る激しい渦を巻く歓喜に満ちた快楽に蕩ける様に滲んでいった。
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