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外では玄関先の門石に背をつけて、由紀が退屈そうに待っていた。
稚菜は意気揚々と声を掛ける。
「由紀ちゃん、お待たせ~」
「あ、稚菜ちゃん、お小遣いもらえた?」
「うん、バッチリだよ!」
「いくらもらえたの?」
稚菜は先ほど真雄からもらった1万円札を、彼女の前でピラピラと振って見せた。
「すごい! そんなにたくさん?」
「うん、ちょっとアルバイトもしたからね~」
「ええっ、どんなアルバイト? 1万円ももらえるんだったら、私もやってみたいよ!」
「うふふ、内緒♡」
稚菜は意味ありげな笑みを漏らし、お金を財布へしまった。そんな様子を由紀は羨ましそうに見つめている。
「由紀ちゃん、早く街に行こう! お小遣いもたっぷりあるから、今日は奢ってあげるよ!」
「ほんと、嬉しい!? 稚菜ちゃん、早く行こう!」
ふたりの少女は楽しそうに、仲良く手をつないで走り出した。
〈終〉
稚菜は意気揚々と声を掛ける。
「由紀ちゃん、お待たせ~」
「あ、稚菜ちゃん、お小遣いもらえた?」
「うん、バッチリだよ!」
「いくらもらえたの?」
稚菜は先ほど真雄からもらった1万円札を、彼女の前でピラピラと振って見せた。
「すごい! そんなにたくさん?」
「うん、ちょっとアルバイトもしたからね~」
「ええっ、どんなアルバイト? 1万円ももらえるんだったら、私もやってみたいよ!」
「うふふ、内緒♡」
稚菜は意味ありげな笑みを漏らし、お金を財布へしまった。そんな様子を由紀は羨ましそうに見つめている。
「由紀ちゃん、早く街に行こう! お小遣いもたっぷりあるから、今日は奢ってあげるよ!」
「ほんと、嬉しい!? 稚菜ちゃん、早く行こう!」
ふたりの少女は楽しそうに、仲良く手をつないで走り出した。
〈終〉
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