10 / 11
10P
しおりを挟む
「あ…いけない、忘れ物! お姉ちゃん、由紀ちゃんにもうすぐ行くからって言っといて」
「わかったわ。でもあんた、ほんとに早くしなさいよ?」
「うん」
稚菜は急いで姉夫婦の寝室へ戻った。
そして、部屋の真ん中でぼんやりと突っ立っている真雄の前に手を差し出しす。
「はい、まさお義兄さん。約束のお小遣い、ちょーだい♪」
「やっぱり覚えてたか~~」
「当然!」
「それじゃあ……これ、さっきのお礼とお小遣い」
そう言って真雄は、早苗にもらった2万円のうち、1万円札を稚菜に渡した。
「えっ、こんなにたくさんいいの?」
「いま細かいのがないんだよ……なんなら、後でお釣りをくれるかい?」
「ヤーダ! うふふ、でもありがとう。これだけあったら、買い物に行って由紀ちゃんと楽しめるよ!」
稚菜は真雄の腕にぎゅっと縋りついて、彼の頬に軽くちゅっとキスをした。
お釣り分のサービスだ。
「あんまり無駄遣いしちゃダメだぞ?」
「わかってますって。それじゃ、私も行ってきまーす!」
「あぁ…気をつけて行っといで」
稚菜は機嫌よく手を振りながら、元気いっぱいに玄関から駆け出して行く。
「わかったわ。でもあんた、ほんとに早くしなさいよ?」
「うん」
稚菜は急いで姉夫婦の寝室へ戻った。
そして、部屋の真ん中でぼんやりと突っ立っている真雄の前に手を差し出しす。
「はい、まさお義兄さん。約束のお小遣い、ちょーだい♪」
「やっぱり覚えてたか~~」
「当然!」
「それじゃあ……これ、さっきのお礼とお小遣い」
そう言って真雄は、早苗にもらった2万円のうち、1万円札を稚菜に渡した。
「えっ、こんなにたくさんいいの?」
「いま細かいのがないんだよ……なんなら、後でお釣りをくれるかい?」
「ヤーダ! うふふ、でもありがとう。これだけあったら、買い物に行って由紀ちゃんと楽しめるよ!」
稚菜は真雄の腕にぎゅっと縋りついて、彼の頬に軽くちゅっとキスをした。
お釣り分のサービスだ。
「あんまり無駄遣いしちゃダメだぞ?」
「わかってますって。それじゃ、私も行ってきまーす!」
「あぁ…気をつけて行っといで」
稚菜は機嫌よく手を振りながら、元気いっぱいに玄関から駆け出して行く。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました

お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。




シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる