JC💋フェラ

２Ｐ

稚菜たちが家の前まで帰って来ると、ちょうど玄関から姉の早苗さなえが甥っ子の拓人たくとを連れて出てきたところだった。今年３歳になる拓人は、めざとく稚菜を見つけて大きな声で母親に報告する。

「ママー、わかなお姉ちゃんが帰って来たですよ～！」
「あら稚菜、お帰りなさい。今日は早かったのね」
「ただいま～お姉ちゃん、拓ちゃん。今日はテストの最終日だったの。朝そう言ったでしょ？」
「そういえば……そんなこと言ってたわね」
「うん」
「こんにちは～」

稚菜の隣で由紀がはにかみながら挨拶をする。

「お帰りなさい。由紀ちゃんもいま帰りなのね」
「はい」
「それよりお姉ちゃん、私たちこれから街に行こうと思ってるんだ。それでね……」
「なあに？」
「それで……ちょっとだけ、お小遣いを援助して欲しいな～って」
「あ～ら、そういうことだったら真雄まさおさんに言ってちょうだい。私はこれから拓ちゃんを連れて、買い物に行くところなんだから」
「まさお義兄にいさん居るの！？」
「ええ、今日は会社の創立記念日で臨時のお休みなのよ」
「やったぁ！　私、ちょっとお願いしてみる。由紀ちゃん待っててね」

稚菜はそう言うと、勢い込んで家の中に入って行った。早苗は呆れたように軽く肩をすくめ、息子の手を引いて駅の方へと歩き出す。由紀はふたりを見送りながらバイバイと手を振った。

稚菜は兄と共同で使っている部屋にカバンを置くと、セーラー服のままパタパタと廊下を走って居間へ向かう。