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嫉妬
しおりを挟む「あっ…やらっ…これじゃっ……水泳に…でれな…っ~~~」
今日は水泳の授業がある日だった。
朝颯に会いプールセットを持って登校しようとしたところ、どうしてか不機嫌になりその水着をズタズタに破られた後ずっと中をかき回されていた。
遠くからチャイムの音が聞こえた。もう水泳の授業には間に合わない。
「他のこと考えてる余裕あるんだ…」
「っ……あっ…」
私の中に颯の指が2本ほど入りグチュグチュと動き回っていた。手前の方をスリスリ擦られると中からトロリと液が溢れ出し、奥の上の方をトントンと押されるとぎゅっと締まる感じがして気持ち良かった。
ひたすらそれを繰り返され頭がおかしくなりそうだった。そして物足りなくもなっていた。
「…ねぇ、はやてっ…ここにっ」
「なに?」
颯は的確に気持ちのいいところを刺激してくるがイキそうになるとその動きを緩めてきた。
颯自身を中に挿れて欲しい…。その考えで支配されていた。
私は颯の大きくそそり勃ったソレに手を伸ばした。
「ホント、すみれはエッチで変態なんだから…ほら、欲しいならちゃんとお願いして」
「っ…恥ずかしい…」
「今更?すみれがド変態でハメられるの好きってこと知ってるのにそんなこと言う?」
「…その大きな で私の を気持ちよくして下さいっ…」
「…プライドもクソもないんだね。そんなに好き?かわいいなぁ…♡」
奥まで一気に貫かれてその瞬間にイッてしまった。目の前がチカチカしてまた颯の形に沿って中がぎゅっと締まるとまたイッてしまった。
「あっ…あっ…らめ…おかしくなる……」
「ずっとその顔、しててくれるとっ……はぁそんなに締め付けないでっ…僕も限界っ」
そこからはイキッぱなしでガンガンと強く打ち付けられ、下半身の小さな膨らみもつねられて気持ち良すぎて頭の中はそればかりになった。
「あん…あっそれ、あっなんかでちゃうっーーーー」
「本当に淫乱ド変態女だなっ…どうしようもないっ…」
颯はイライラしながら私の首を絞めてきた。
「好きでもない男にこんなことされてさぁ、そこまで喘ぐのって才能だよ。このクソ 。他の誰かとヤッたら殺すから」
首を絞められて苦しいはずなのに、繋がったそこはただただ気持ちよかった。
✴︎✴︎✴︎
「なんかお姉ちゃんやつれてない?」
今日はなんの日だっけ。目の前には家族と創士君がいた。いつものたまに会うやつだ。周りを見ると最近できたと噂のレストランだった。珍しく兄もいた。
「菫さん」
ゾッとした。その声は…
「竜胆さん…」
「どうしたの?体調悪いの?」
そうだ。竜胆さんは兄の婚約者になったのだ。うちの家はこうして集まるのが好きだから将来の家族も、とよく誘うのだ。
それに竜胆さんは同級生なのだ。こんなに怯えていてはおかしく思われる。なんとか笑顔を作り「大丈夫」とだけ答えた。
「本当に大丈夫か?菫」
創士君が肩に手を置き顔を覗き込んできた。顔色が悪いのを悟られてはならないと思わず距離を取ると驚いていた。
「あ、ごめん……」
「…いいよ。俺こそごめんな。急に近づいて」
創士君のその優しい笑顔にホッとした。と、同時に今のことを打ち明けてしまいたい気持ちになった。正義感の強い彼はきっと助けれくれる…。
でも、やはりあの悲しそうな顔の颯の顔がチラついてどうしても動けなかった。
兄と颯はなかなかお似合いだ。私だけ父に似たのでパッとしないが、兄と妹は母に似て容姿がよかった。
……しかしどうするつもりなんだろうか。このまま結婚しても男だと分かったら兄は困るかもしれない。それに竜胆家は跡取りが必要だ。
戸籍の問題、跡取りの問題…。
考えれば考えるほど明るい未来は無かった。
✴︎✴︎✴︎
食事の合間にトイレに来ていて手を洗っていると颯が来た。
「創士くん、優しいね」
「…」
不用意に発言すると怒るので何も言えなかった。
「本当、すみれって抱かれている時以外は真っ白で綺麗だよね。何も知らない少女のようだ。この前はあんなに乱れてたのに」
また嘲笑っていた。ツカツカと距離を詰めてきて逃げ場を失ってしまった。
「創士君に僕らのエッチ見せてあげる?」
耳元でそう言われて怒りに打ち震えそうになった。その顔を見て颯は喜んでいた。
「ふふ、しないよそんなの。だってすみれが淫乱ってわかったらすぐ取って食われちゃうからね」
そう言ってトイレの個室に連れられてキスされた。
服を少し脱がされて創士くんが触れた方の肩が露わにされた。そこに思いっきり噛みつかれた。
「っ……」
いたい…力の限り噛んでいる。歯が離れると颯の口から血がタラリと落ちていた。私の肩についた歯形を見て獣のような鋭い瞳が少し柔らかくなった。が、少し悲しそうな顔をしていた。
その悲しそうな顔を笑顔にしたい。これは一体どういう気持ちなのだろうか。未熟な私にはよくわからなかった。
「どうやったら2人で幸せになれるのかな…」
私は颯に抱きついていた。颯は信じられないものを見るかのように大きな猫目が開かれていた。
「…どういう意味でそれを言ってるの?」
「ん?2人でっていうのは贅沢だったかな。正確には颯に幸せになってほしい…」
「っ……」
颯は顔を真っ赤にしてその場を離れていった。どうしてそういう表情になったのかよくわからなかったが、私の考えが高慢すぎて怒ったのかもしれない。
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