3 / 13
慰め会
しおりを挟む「竜胆様、学校に来ていないらしいですわよ」
そう、あのホテルで会って以来2ヶ月も学校に来ていなかった。寮にも居ないらしく何かあったのだろうかとみんな心配していた。親衛隊の連絡が何故か私にも来たが、誰も理由を知らなかった。
気になるがどう動いていいのかわからない。モヤモヤした気持ちのまま今日も一日過ぎていった。
この間の食事会の時、妹から竜胆さんについての話を聞いた。妹たち中等部の“学園の花“のイメージは華美で自信家なイメージだった。しかし私はお淑やかで優しげなイメージだった。
それと慰め会のことも有名だった。女同士だから一時の戯れと誰とでもエッチをしていたらしい。嫉妬や何やらで揉めたこともあるが親衛隊が出来てやや落ち着いたらしい。
とにかく金・権力・女というイメージだったらしい。でも学校は好きで勉強や部活、行事も真面目に取り組んできたとのことだ。
高等部に進学したあたりから時々休むことが増えたらしい。必ず金曜日は登校してきていたが、その日はとても控えめで誰もあまり近付かなかったらしい。
「何となく2人いる気がするな…」
別人格かはたまた姉妹か。竜胆さんのことを知らなさすぎて予想でしか話ができない。
授業が終わり寮に帰った。今日は部活もなかったのでフリーだ。私服に着替えて夕飯の時間までダラダラ過ごそうとした。
ガタン
外で何かが倒れる音がした。慌てて部屋の外を見ると竜胆さんが倒れていた。大変だ。慌てて竜胆さんを部屋に入れてベットに寝かせた。痩せているとはいえかなり身体が大きくなっており抱えるのは少し苦労した。
気を失っているみたい。ほのかに線香の香りがした。しかも学年指定の赤いネクタイは外されていた。
まるでお葬式の帰りみたいだった。
✴︎✴︎✴︎
夕飯の時間になっても起きる様子は無かったので軽食なら食べれるかなと少し分けてもらってきた。
部屋に帰ると竜胆さんは目を覚ましてベットに腰をかけていた。
「竜胆さん、体調はいかがですか?すみません、勝手に私の部屋に通して休ませてしまって」
「いや…こちらこそ」
表情が完全に抜け落ちていた。目に光がない。何かあったのだろう。食事は部屋のローテーブルに置いた。
「食事は取られますか?私は一人部屋なので良ければ使ってください」
私が部屋を出ようとすると手を取られた。
「どこいくの」
「友達の部屋にでも行こうかと」
「…ここにいてよ」
グイッとベットに引きづり込まれた。竜胆さんに押し倒されていた。すると唇に何かが触れていた。
キスされていた。
「んっむ…」
キスって軽く触れるものだと思っていたけどこんなに食べるみたいにするものなのかと思っていたが、キスされていることに頭が完全に支配されていた。キスされた時に何か液体を舌でぐっと流し込まれた。
ちゅっちゅという音が部屋に微かに響き、顔を固定されて口の中で動き回る舌が私の思考を鈍らせていた。どうしてか身体が熱い…。
「ははっ…。その顔初めて見た」
竜胆さんも初めて見る顔をしていた。目が獣のようにギラついていてどこか満足した顔をしていた。
「ずっと、ずっとずっとずっとすみれを見てるとイライラしてた」
竜胆さんの手が私の部屋着を脱がそうと動いていた。それが嫌でなかった。身体が疼いて仕方がなかった。
「優しくしても、何をしてもみんなと同じようにされるのが嫌だった。特別扱いしても嬉しそうじゃなかった。すみれは優しいけどその優しさは僕のだけじゃないことが嫌だった」
Tシャツを脱がされてキャミソールになったところ、竜胆さんはその中に手を滑らせた。
「でも我慢できた。だってすみれには特定の相手がいないと思ってたから。でもこの前ホテルで男と…しかも家族ぐるみでってことは特別な相手だろう?」
胸を優しく触られて、耳元でキスをしたり囁かれたりして、話の内容に集中出来なかった。
「僕は中等部で初めて見た時からずっとずっとずっと…その澄ました顔を崩したくて崩したくて仕方がなかった。でもこうすればよかったんだね」
触られるとお腹の奥の方がじわじわと熱くなる感覚と共に胸の先を焦らすように触ってくれないことに物足りなさを感じていた。嫌なのに、こういうことを思う自分が。それでももっとと竜胆さんを求める気持ちが強かった。
「とても嫌そうなのに、気持ちいいことには抵抗できないんだね。愚かでかわいい」
このままでは慰め会のようにいいようにされてしまうと思い抵抗した。私はこういうことをしたい訳ではない。
「やっ、めてください」
「無理」
竜胆さんは制服を脱ぎ、片手で私の両手を押さえつけた。裸をみるとついているはずのものがなく、ついていないはずのものがついていた。
「男の人…だったんですか?」
「そうだよ。この前“いつもの僕“ってきいたでしょ?本当の竜胆凪は女の子だ。僕の双子の姉さん」
話しながらキャミソールを上に捲られて胸が完全に竜胆さんにさらけ出されてしまった。恥ずかしさで少し抵抗した後が手を拘束されているので動けなかった。胸には触れるが、その尖った先には絶対触れてくれなかった。
「僕はたまに入れ替わって登校していたんだ。登校してた時は中等部の時から絶対すみれに会いにいってたのに、すみれは僕のこと眼中になかったね」
鎖骨を舐め取られたり胸の形をなぞるように舐められたりするが決定的なものを貰えなくて不完全燃焼だった。ねだるように見つめていると、猫のような目が満足げに細められるのだ。
「あ、そうだ。誤解しないで欲しいんだけど慰め会は僕はやってないよ。セフレが沢山いたのは姉さんだ」
「そんなことっ…私に話しても、いいんですかっ…あっ」
胸の先を指で強く掴まれて痛かったが欲しかったものを与えられて身体は喜んでいた。
「そんなことはどうだっていい。姉さんはもう死んだ」
「えっ…」
頭がスッと冴えたが、その顔を見て指を私の下半身の小さな膨らみに持っていった。話を逸らすように愛撫を再開した。
そんなところに指が行くのは初めてだったので最初は少し痛かったが優しくてグリグリと触られるとものすごい快感が襲ってきた。
「やっ…やらっやめてっなにこれっ、あっ…あっ…あ」
抵抗するのを完全に忘れていた。もう与えられる感覚が気持ち良すぎて、言われたことの半分以上理解できてなかった。腰をグッグッと指の方へ押しつけていた。
「きもちいいの?初めてかな?1人でシないんだ」
指の動きが優しいものから少し激しくなり刺激が強くて一気に何かが上りつめる感覚があった。
「やっ、まっれ、まって、なにかきたう、きちゃう、あっあっ、あっーーーー」
目の前がチカチカとし、お腹がキューとなる感覚と指の先までピリピリと痺れるような感覚があった。
「すみれって淫乱だったんだね」
もう対抗する気も無くなったのを気づかれたのか掴んでいる手が離されていた。彼は私の中に指を滑り込ませた。
「ここヌルヌルだからすぐ入ったよ。流石に処女かな?こんなにキツそうだし」
「そ、そんなとこに指をいれっ…んあっそれらめ、らめ」
指を1本いれて入り口のあたりを優しくスルスルと触られながら上にある小さな膨らみもちゅと吸われた。
「…やだ、やだ」
頭や指を外そうと手を持っていくがもう力が入らなかった。またアレがきちゃう。そう思うとまた絶頂を迎えてしまった。
「またイッちゃったね、やっぱりこういうの好きなんだよ。好きでもない奴にこんな風にされて喘いでるなんて、変態」
クスクスと嘲笑されていると思った矢先、私の中に太くて大きなものがググッと挿ってきた。
「い、いたいっ…やめて、それだけはお願いっお願い」
「無理」
彼のモノが私の奥底まで貫いてきた。痛みもあったがそれだけではなくじわじわと気持ちよさもあった。
「はぁ…その顔、最高に唆る」
腰をグッと上に持ち上げられガンガンと強く腰を打ち付けられた。初めての経験で比較対象がないのでわからないがかなり奥の方まで来ているのではと思うくらいコツンコツンと奥の何かに当たっていた。
「何これ、すみれの中狭い、すごいきゅうきゅう吸い付いてきて、止まん…ないっよ…」
私の中を好きなように打ち付けながらまたその獲物を捕らえる目で見つめてきて、食べるようなキスをしてきた。
上も下も竜胆さんに侵入されておかしくなりそうだった。
「ね、…颯ってよんで?」
耳元でそう囁かれてクラクラした。誰も知らない秘密の名前だ。
「はは、また締め付けてっ…変態」
「あっ、らって…きもちぃ…んやっ」
急に動きが激しくなった。竜胆さんは余裕のない顔になり私を貪ることに夢中になっていた。
「すみれ、すみれ…はぁっ…中に出してもいい?」
「やっダメ!あっ…ダメ…」
「名前呼んで?はぁっ…そしたら…外に出したげるっ…」
「は、やてっ…はやっあっ…」
彼の名前を呼ぶと彼のモノが大きくなり素早く引き抜かれた。
私のお腹の上に彼の精液が撒き散らされていた。その光景を見た後、私は気を失ってしまった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
寵愛の檻
枳 雨那
恋愛
《R18作品のため、18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。》
――監禁、ヤンデレ、性的支配……バッドエンドは回避できる?
胡蝶(こちょう)、朧(おぼろ)、千里(せんり)の3人は幼い頃から仲の良い3人組。胡蝶は昔から千里に想いを寄せ、大学生になった今、思い切って告白しようとしていた。
しかし、そのことを朧に相談した矢先、突然監禁され、性的支配までされてしまう。優しくシャイだった朧の豹変に、翻弄されながらも彼を理解しようとする胡蝶。だんだんほだされていくようになる。
一方、胡蝶と朧の様子がおかしいと気付いた千里は、胡蝶を救うために動き出す。
*表紙イラストはまっする(仮)様よりお借りしております。
【R18】カッコウは夜、羽ばたく 〜従姉と従弟の托卵秘事〜
船橋ひろみ
恋愛
【エロシーンには※印がついています】
お急ぎの方や濃厚なエロシーンが見たい方はタイトルに「※」がついている話をどうぞ。読者の皆様のお気に入りのお楽しみシーンを見つけてくださいね。
表紙、挿絵はAIイラストをベースに私が加工しています。著作権は私に帰属します。
【ストーリー】
見覚えのあるレインコート。鎌ヶ谷翔太の胸が高鳴る。
会社を半休で抜け出した平日午後。雨がそぼ降る駅で待ち合わせたのは、従姉の人妻、藤沢あかねだった。
手をつないで歩きだす二人には、翔太は恋人と、あかねは夫との、それぞれ愛の暮らしと違う『もう一つの愛の暮らし』がある。
親族同士の結ばれないが離れがたい、二人だけのひそやかな関係。そして、会うたびにさらけだす『むき出しの欲望』は、お互いをますます離れがたくする。
いつまで二人だけの関係を続けられるか、という不安と、従姉への抑えきれない愛情を抱えながら、翔太はあかねを抱き寄せる……
托卵人妻と従弟の青年の、抜け出すことができない愛の関係を描いた物語。
◆登場人物
・ 鎌ヶ谷翔太(26) パルサーソリューションズ勤務の営業マン
・ 藤沢あかね(29) 三和ケミカル勤務の経営企画員
・ 八幡栞 (28) パルサーソリューションズ勤務の業務管理部員。翔太の彼女
・ 藤沢茂 (34) シャインメディカル医療機器勤務の経理マン。あかねの夫。
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
【R18】隣のデスクの歳下後輩君にオカズに使われているらしいので、望み通りにシてあげました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向け33位、人気ランキング146位達成※隣のデスクに座る陰キャの歳下後輩君から、ある日私の卑猥なアイコラ画像を誤送信されてしまい!?彼にオカズに使われていると知り満更でもない私は彼を部屋に招き入れてお望み通りの行為をする事に…。強気な先輩ちゃん×弱気な後輩くん。でもエッチな下着を身に付けて恥ずかしくなった私は、彼に攻められてすっかり形成逆転されてしまう。
——全話ほぼ濡れ場で小難しいストーリーの設定などが無いのでストレス無く集中できます(はしがき・あとがきは含まない)
※完結直後のものです。
憧れの童顔巨乳家庭教師といちゃいちゃラブラブにセックスするのは最高に気持ちいい
suna
恋愛
僕の家庭教師は完璧なひとだ。
かわいいと美しいだったらかわいい寄り。
美女か美少女だったら美少女寄り。
明るく元気と知的で真面目だったら後者。
お嬢様という言葉が彼女以上に似合う人間を僕はこれまて見たことがないような女性。
そのうえ、服の上からでもわかる圧倒的な巨乳。
そんな憧れの家庭教師・・・遠野栞といちゃいちゃラブラブにセックスをするだけの話。
ヒロインは丁寧語・敬語、年上家庭教師、お嬢様、ドMなどの属性・要素があります。
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
下品な男に下品に調教される清楚だった図書委員の話
神谷 愛
恋愛
クラスで目立つこともない彼女。半ば押し付けれられる形でなった図書委員の仕事のなかで出会った体育教師に堕とされる話。
つまらない学校、つまらない日常の中の唯一のスパイスである体育教師に身も心も墜ちていくハートフルストーリー。ある時は図書室で、ある時は職員室で、様々な場所で繰り広げられる終わりのない蜜月の軌跡。
歪んだ愛と実らぬ恋の衝突
ノクターンノベルズにもある
☆とブックマークをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる