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2の十五、~11/9
しおりを挟む落とし物のカメラを葛西署まで行って回収、富岡八幡宮へのお礼も済ませてくる。もちろん、1年を超えた延命への御礼。東京大神宮にもお礼し、映画も二本見た。色々と積極的に外出したり、新しい本を読んだり、けれども腫瘍マーカー数値への不安と動揺を払拭するには至らない。
口内炎と便秘の副作用が強めに出ているのも、負担感を強めているかもしれない。
逃げを打つのではなく、改めて、死生観と向き合い、自分の姿勢を正す必要があるのだろう。
と思っている内に謳ったシジフォスの歌。ついでに物語も思いついてしまったので、短編として投稿します。
「シジフォスとヘルメス」。カミュの「シジフォスの神話」をネタ元にした物語です。宜しければお読みください。
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波の音に 誘われ そっと 振り返る
我が子の幼い 日々の煌めき
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旧友と久方ぶりに飯を食い
癌でも無けりゃ 会えなかったか
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生きてきた
ただそれだけで 戦友と
思わせるような
不思議な絆
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変えられる
死を無くすことは 出来ずとも
恐るに足らずと言い放てれば
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駆け足で 短い実りの秋が来た
束の間蒼天 高く哀しく
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岩を押し 抗い続けるシジフォスの
共闘不可の 戦線参加
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