サブスクを止めるー闘病短歌

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十九、~3/13

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 諏訪に二泊三日で出かけた。待望の露天風呂付客室の宿と、充実の諏訪大社の四社巡り。ガラスの里では蜻蛉玉作りの体験。だいたい手先が不器用で、こういう工芸体験の類はスルーしてきた。更に今は手足とも指が痺れていて猶更やりにくいのだが、それでも今回はやってみたいと思っていた。蜻蛉玉を残せるから。
 とにかく、飯はすべて美味く、諏訪湖の景色は陸からも遊覧船で湖上からも堪能し、楽しみにしていただけの甲斐があった旅行だった。あと幾度か、夫婦での旅行を楽しみたいと、神社でもお願いしてしまうほど。
 記録でもあるので、即、作歌して、推敲時間もあまり取らないが、旅の歌なら、もう少しじっくり作っても良いのかもしれない。それで歌の出来が良くなるかどうかは分からないが。


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 半年を超えて生き延び 実現す
 部屋付き露天風呂夫婦旅

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 湯船から 舞い降りる雪 眺めてる
 素晴らしき世界 口ずさみつつ

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 我が魂を 一欠片ひとかけ 玻璃はりに 封じ置く
 貴女に寄り添い 護れ 蜻蛉珠

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 蕎麦 美味し
 鰻重 美味し
 酒 美味し
 諏訪の早春
 空気も美味し

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 まつろわぬ 諏訪の祭神
 我もまた
 従容と黄泉に
 下りはしない

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 御柱 一本づつに手を触れて
 その立ち姿 胸に刻まん
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