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それぞれの生活

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 慣れないながらも亜純は頑張ったが、悠生は「もうちょっと奥までして」「もうちょっと手動かしてみて」とあまり満足はしていないようだった。
 10分ほど経つと悠生は亜純の後頭部を一度撫で、そのまま自分の腹部の方まで引き寄せた。

「うぐ!?」

 亜純の喉の奥まで竿が刺さり、吐き気を催す。ガッチリと頭を押さえつけられ、何度も上下する。
 亜純は呼吸ができず、涙が滲んだ。

「ううっ、ぐっ、ぐぅっ……」

 上下運動に合わせて亜純が呻き声を上げた。

「あー……気持ち……」

 けれど悠生は気持ちよさそうに恍惚の声を上げた。亜純はどうにか逃れようと悠生の太腿を何度か叩いたが、それも無意味に終わった。

「あ、イきそ……でるっ」

 その後も何度か繰り返されると、口の中が熱くなった。ベタベタと粘り気のある液体が口内いっぱいに注ぎ込まれた。

「うげっ………」

 亜純は思わずその場に吐き出した。口から鼻に抜ける生臭さが不快で仕方がなかった。むせ込みながら唾液と鼻水の涙を流しながらシーツを汚した。

「わ……大丈夫? ごめんね。無理させちゃったね」

 悠生はそう言いながらティッシュペーパーを数枚とって亜純の頬と口元を拭うと、ポトッとシーツにそれを落とした。
 それから更に数枚追加して、亜純の前に積み重ねた。

 初めて口にした精液の味は、不快でしかなく亜純は恐怖を感じた。

「今度は亜純ちゃんが気持ちよくなる番だからねぇ」

 汚れたシーツもそのままに、悠生は亜純の背後に回るとグッと亜純の腰を持ち上げて四つん這いにさせた。それからまだ硬いまま膨張した竿を亜純の陰部にあてがった。

「まっ……」

 亜純はさぁっと血の気が引くのを感じた。今のですっかり気分は下がってしまい、潤っていたはずの下半身も萎縮している。
 けれど、亜純の意思とは無関係に、悠生は2人の距離を縮めた。
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