276 / 289
婚姻届
【61】
しおりを挟む
眩しい程に明るくなった部屋には、目も鼻も真っ赤にしたあまねくんの姿。
彼は立ち上がると、クローゼットを開けて奥の方から何かを取り出した。
「……本にはこれが挟んであったの」
そう言って手渡されたのは写真3枚だった。
「こ、これっ……」
思わず赤面する。写真は全て昔の私で、1枚は面積の少ない水着姿、2枚目はお尻のアップ、3枚目はソフトクリームを舐めるために舌を出しているもの。
「ごめんなさい! 大学生の頃からずっとオカズにしてて……」
「は!?」
「夜中にいつもこっそり1人で抜いてたんだけど、ある日物音がして急いでこの本に挟んでやり過ごしたんだ……。
あの……その、コレクションは他にもあって、特にこれがお気に入りだったんだけど、もちろん他のでも抜いてて……ここに挟んだの忘れて陽菜ちゃんに貸しちゃって……。
慌てて返してって連絡したんだけど、彼女そのまま海外に行っちゃってさ……。見られてるよね?」
あまねくんは、真っ赤な顔をして俯いている。
「そりゃそうでしょうね……」
「多分俺、貸す本にエロい写真挟んで嫌がらせした変態野郎だと思われてるんだけどさ……。別に陽菜ちゃんに変態呼ばわりされるのはいいんだけど、昔律に好きな女で抜いてるのバレたら嫌われるよって言われて……まどかさんにだけは絶対バレちゃいけないって思ってて……。
で、でもまどかさん妊娠しちゃってえっちできないし……俺、まどかさん大好きだし……どうしても抜かずにいられなくて……やっぱり軽蔑する? 嫌いになる?」
「……いや、別に……」
「本当!?」
あまねくんは、前のめりになって私との距離を詰める。
違った。思ってたのと全然違った。何、この展開……。
こんなに悲しい気持ちになって、寂しくなって涙まで流してたのに……そもそもコレクションって何?
「あの、ものは相談なんだけどそのコレクション見せてくれない?」
「え!? それは……」
「ダメなの?」
「ダメじゃないけど……取り上げない?」
まるで怯えたような目でこちらを見る彼。
彼は立ち上がると、クローゼットを開けて奥の方から何かを取り出した。
「……本にはこれが挟んであったの」
そう言って手渡されたのは写真3枚だった。
「こ、これっ……」
思わず赤面する。写真は全て昔の私で、1枚は面積の少ない水着姿、2枚目はお尻のアップ、3枚目はソフトクリームを舐めるために舌を出しているもの。
「ごめんなさい! 大学生の頃からずっとオカズにしてて……」
「は!?」
「夜中にいつもこっそり1人で抜いてたんだけど、ある日物音がして急いでこの本に挟んでやり過ごしたんだ……。
あの……その、コレクションは他にもあって、特にこれがお気に入りだったんだけど、もちろん他のでも抜いてて……ここに挟んだの忘れて陽菜ちゃんに貸しちゃって……。
慌てて返してって連絡したんだけど、彼女そのまま海外に行っちゃってさ……。見られてるよね?」
あまねくんは、真っ赤な顔をして俯いている。
「そりゃそうでしょうね……」
「多分俺、貸す本にエロい写真挟んで嫌がらせした変態野郎だと思われてるんだけどさ……。別に陽菜ちゃんに変態呼ばわりされるのはいいんだけど、昔律に好きな女で抜いてるのバレたら嫌われるよって言われて……まどかさんにだけは絶対バレちゃいけないって思ってて……。
で、でもまどかさん妊娠しちゃってえっちできないし……俺、まどかさん大好きだし……どうしても抜かずにいられなくて……やっぱり軽蔑する? 嫌いになる?」
「……いや、別に……」
「本当!?」
あまねくんは、前のめりになって私との距離を詰める。
違った。思ってたのと全然違った。何、この展開……。
こんなに悲しい気持ちになって、寂しくなって涙まで流してたのに……そもそもコレクションって何?
「あの、ものは相談なんだけどそのコレクション見せてくれない?」
「え!? それは……」
「ダメなの?」
「ダメじゃないけど……取り上げない?」
まるで怯えたような目でこちらを見る彼。
0
お気に入りに追加
133
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる