87 / 99
五章 天狗様、奔る
十
しおりを挟む
「あの猪は、俺だけど……?」
「へ!?」
藍も男も、走り出そうとしている姿勢のまま、固まってしまった。
「……気付いてなかったのか?」
「気付くわけない……」
「何でだよ」
「何がですか」
お互いに一旦硬直を解くも、どちらもうーんと唸って頭を抱えてしまった。どうも、双方共に認識が違っていたらしい。
「ちょっと待って。とりあえず確認させてください。太郎さんが今、眠ったまま目を覚まさないんですけど……あなたはそれには関係してないと?」
「そう言ってるだろうが」
「でも、度々私の前に現れては何かしてましたよね? あれは一体何?」
「お前を危険から守るためだろうが」
藍の眉間に、さらに眉が引き寄せられていく。
「えーと、この前夢に出てきて結界の向こう側がどうとかって言ってたのは……」
「なんだか、自分で結界を破れないみたいだったから、ちょっと指南をしようと思って」
「じゃあ……私が太郎さんの結界ともう一つの結界に囲まれて、いない人みたいになってたことがあったけど……」
「あいつがこの山から、礫でお前を狙ってるのがわかってたから、隠したんだ。それぐらいしないと、あいつに見つかるから……」
「……神社で、呼子ちゃんを助けるためか、木を倒してたのは?」
「あれは……比良山の天狗に警告するつもりだったんだ。お前に当てるつもりはなかった」
男は、反省しているように、少ししゅんとしてしまった。
「じゃあ、さっき言った”あいつ”っていうのは……」
「”あいつ”だ」
そう言って男は、空を見上げた。それが指すのは、空から来る何者かというよりも、藍たちの頭上から降ってくる轟音と雄叫びのことだった。
忌々しいように、そしてどこか恐れるような瞳でその声の方向を探る男を見て、藍は思った。この男は、本当に太郎を害した者ではないのだと。
だとすれば、また一つ疑問が浮かんだ。
「じ、じゃあ……何で私にそこまでしてくれるの? 私、あなたに何かした?」
藍はこれまで会ったこともない相手だった。出会いは子猫を助けた現場だったが、藍と猪の間には特に恩義などなかったはずだ。
そんな風に疑問ばかり口にする藍に、男は苛立ったように口調を荒くした。
「お前の……眷属にされたからに決まってるだろうが!」
「は!?」
疑問から来る藍の叫びが、森の中に響き渡った。藍は慌てて口を押さえたが、もう遅いと気付いた。
空気の流れが変わった。音が、近づいてくる。
男の言う”あいつ”に、気付かれたのだとわかった。
「行くぞ。とにかく離れないと」
「すみません、ご迷惑を……!」
今度こそ問答無用とばかりに、男は藍の腕を掴んで走り出した。
「眷属になったからには、ちゃんとするさ。見返りだって貰ってるわけだしな」
「夢の中で気を貰うって言ってた、あれ?」
「そうだ」
理屈はわからないが、どうやら夢であって、夢ではなかったらしい。ようやく、藍の中で色々な事実が結びつき始めた。
だがすべてが一本に繋がるには、今は慌ただしすぎる。舗装されていないどころか、踏みならされていない山を走るのは、さすがに堪える。逃げなければという必死の思いだけでどうにか走り続けているが、歩く度に草や木々の葉に阻まれ、思うように進めない。
この山に慣れているらしい男の足に到底付いていけるものではなくて、どんどん開きが生じ始めていた。
その時、背後からとてつもないうなり声が聞こえた。
「ひっ」
ぶぅぅんっ!と風を切る轟音だった。音を鳴らした主の姿が、藍の前に現れた。
それ自体が山のように大きく、闇の奥でもぎらりと目を光らせ、大きな牙を剥き出しにして周囲を威嚇している。肉体は筋骨隆々であり、全身が真っ黒く光って鋼鉄のようだった。そして何よりも、額には天を貫かんばかりに伸びる角を携えた、鬼のような姿だった。
そんな鬼が、とてつもない怒気を纏って藍たちの前に立っている。
太郎の言葉が、頭の中で繰り返された。
ーー神聖な気は白いことが多いし、邪悪な気はだいたい黒い
あの言葉は本当なのだろう。今、藍の目の前にいるこの鬼は、夜の闇よりも、ずっとずっと深く濃い、重い黒で塗りつぶされている。
藍は竦む足を叱咤し、何とか立ち上がろうとした。だが、震えるばかりで動けない。
(どうすれば……!)
奥歯までがカタカタと鳴る中、藍の手に触れたのは、覚えのある感触だった。いつもポケットに入れている、音のしない鈴だ。
取り出してみると、どういうわけか、淡く白い光に包まれている。
再び真っ黒な腕を振り上げる鬼に、藍は無意識に、手にした鈴を突き出した。
すると、今度は苦しそうな叫び声が山中に響いた。その声が、再び地面を震わせていた。だが驚く間もなく、男が藍の前に跪いた。
「……つかまれ」
男は足を止めて、藍をおぶった。そして、また先ほどと同じくらいの速度で走り出した。
背後では、苦しみ悶える黒い鬼が、苦々しい怒りの視線を藍たちに向けていた。
「す、すごい……!」
「これくらい、何でもない」
いったいどんな鍛え方をしているのか。藍は聞いてみたくてうずうずし始めていた。男に必死にしがみつきながら、そして背後に注意を向けながら、藍は思い切って話しかけた。
「あ、あの……!」
「何だよ」
「お、お名前伺っても?」
「喋ると舌噛むぞ……慧だ」
「”慧”さん……」
「慧でいい!」
男……慧の走る速度はどんどん増していく。言葉通り、下手に喋ると舌を噛みそうだ。だが聞かずにはおれなかった。風を切る音が耳元で轟音となって過ぎていく中、藍はさらに続けた。
「慧! ただのあやかしとか、猪じゃないよね!」
「喋るなって言ってるのに……そうだよ、ただの猪じゃない。元・天狗だ」
「へ!?」
慧は、なかば自棄気味な様子で叫んでいた。
「俺は……愛宕山八天狗社が一狗、太郎坊の弟子だったんだ!」
「ええぇ!?」
「お前……声が大きいんだよ!」
「へ!?」
藍も男も、走り出そうとしている姿勢のまま、固まってしまった。
「……気付いてなかったのか?」
「気付くわけない……」
「何でだよ」
「何がですか」
お互いに一旦硬直を解くも、どちらもうーんと唸って頭を抱えてしまった。どうも、双方共に認識が違っていたらしい。
「ちょっと待って。とりあえず確認させてください。太郎さんが今、眠ったまま目を覚まさないんですけど……あなたはそれには関係してないと?」
「そう言ってるだろうが」
「でも、度々私の前に現れては何かしてましたよね? あれは一体何?」
「お前を危険から守るためだろうが」
藍の眉間に、さらに眉が引き寄せられていく。
「えーと、この前夢に出てきて結界の向こう側がどうとかって言ってたのは……」
「なんだか、自分で結界を破れないみたいだったから、ちょっと指南をしようと思って」
「じゃあ……私が太郎さんの結界ともう一つの結界に囲まれて、いない人みたいになってたことがあったけど……」
「あいつがこの山から、礫でお前を狙ってるのがわかってたから、隠したんだ。それぐらいしないと、あいつに見つかるから……」
「……神社で、呼子ちゃんを助けるためか、木を倒してたのは?」
「あれは……比良山の天狗に警告するつもりだったんだ。お前に当てるつもりはなかった」
男は、反省しているように、少ししゅんとしてしまった。
「じゃあ、さっき言った”あいつ”っていうのは……」
「”あいつ”だ」
そう言って男は、空を見上げた。それが指すのは、空から来る何者かというよりも、藍たちの頭上から降ってくる轟音と雄叫びのことだった。
忌々しいように、そしてどこか恐れるような瞳でその声の方向を探る男を見て、藍は思った。この男は、本当に太郎を害した者ではないのだと。
だとすれば、また一つ疑問が浮かんだ。
「じ、じゃあ……何で私にそこまでしてくれるの? 私、あなたに何かした?」
藍はこれまで会ったこともない相手だった。出会いは子猫を助けた現場だったが、藍と猪の間には特に恩義などなかったはずだ。
そんな風に疑問ばかり口にする藍に、男は苛立ったように口調を荒くした。
「お前の……眷属にされたからに決まってるだろうが!」
「は!?」
疑問から来る藍の叫びが、森の中に響き渡った。藍は慌てて口を押さえたが、もう遅いと気付いた。
空気の流れが変わった。音が、近づいてくる。
男の言う”あいつ”に、気付かれたのだとわかった。
「行くぞ。とにかく離れないと」
「すみません、ご迷惑を……!」
今度こそ問答無用とばかりに、男は藍の腕を掴んで走り出した。
「眷属になったからには、ちゃんとするさ。見返りだって貰ってるわけだしな」
「夢の中で気を貰うって言ってた、あれ?」
「そうだ」
理屈はわからないが、どうやら夢であって、夢ではなかったらしい。ようやく、藍の中で色々な事実が結びつき始めた。
だがすべてが一本に繋がるには、今は慌ただしすぎる。舗装されていないどころか、踏みならされていない山を走るのは、さすがに堪える。逃げなければという必死の思いだけでどうにか走り続けているが、歩く度に草や木々の葉に阻まれ、思うように進めない。
この山に慣れているらしい男の足に到底付いていけるものではなくて、どんどん開きが生じ始めていた。
その時、背後からとてつもないうなり声が聞こえた。
「ひっ」
ぶぅぅんっ!と風を切る轟音だった。音を鳴らした主の姿が、藍の前に現れた。
それ自体が山のように大きく、闇の奥でもぎらりと目を光らせ、大きな牙を剥き出しにして周囲を威嚇している。肉体は筋骨隆々であり、全身が真っ黒く光って鋼鉄のようだった。そして何よりも、額には天を貫かんばかりに伸びる角を携えた、鬼のような姿だった。
そんな鬼が、とてつもない怒気を纏って藍たちの前に立っている。
太郎の言葉が、頭の中で繰り返された。
ーー神聖な気は白いことが多いし、邪悪な気はだいたい黒い
あの言葉は本当なのだろう。今、藍の目の前にいるこの鬼は、夜の闇よりも、ずっとずっと深く濃い、重い黒で塗りつぶされている。
藍は竦む足を叱咤し、何とか立ち上がろうとした。だが、震えるばかりで動けない。
(どうすれば……!)
奥歯までがカタカタと鳴る中、藍の手に触れたのは、覚えのある感触だった。いつもポケットに入れている、音のしない鈴だ。
取り出してみると、どういうわけか、淡く白い光に包まれている。
再び真っ黒な腕を振り上げる鬼に、藍は無意識に、手にした鈴を突き出した。
すると、今度は苦しそうな叫び声が山中に響いた。その声が、再び地面を震わせていた。だが驚く間もなく、男が藍の前に跪いた。
「……つかまれ」
男は足を止めて、藍をおぶった。そして、また先ほどと同じくらいの速度で走り出した。
背後では、苦しみ悶える黒い鬼が、苦々しい怒りの視線を藍たちに向けていた。
「す、すごい……!」
「これくらい、何でもない」
いったいどんな鍛え方をしているのか。藍は聞いてみたくてうずうずし始めていた。男に必死にしがみつきながら、そして背後に注意を向けながら、藍は思い切って話しかけた。
「あ、あの……!」
「何だよ」
「お、お名前伺っても?」
「喋ると舌噛むぞ……慧だ」
「”慧”さん……」
「慧でいい!」
男……慧の走る速度はどんどん増していく。言葉通り、下手に喋ると舌を噛みそうだ。だが聞かずにはおれなかった。風を切る音が耳元で轟音となって過ぎていく中、藍はさらに続けた。
「慧! ただのあやかしとか、猪じゃないよね!」
「喋るなって言ってるのに……そうだよ、ただの猪じゃない。元・天狗だ」
「へ!?」
慧は、なかば自棄気味な様子で叫んでいた。
「俺は……愛宕山八天狗社が一狗、太郎坊の弟子だったんだ!」
「ええぇ!?」
「お前……声が大きいんだよ!」
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
九尾の狐に嫁入りします~妖狐様は取り換えられた花嫁を溺愛する~
束原ミヤコ
キャラ文芸
八十神薫子(やそがみかおるこ)は、帝都守護職についている鎮守の神と呼ばれる、神の血を引く家に巫女を捧げる八十神家にうまれた。
八十神家にうまれる女は、神癒(しんゆ)――鎮守の神の法力を回復させたり、増大させたりする力を持つ。
けれど薫子はうまれつきそれを持たず、八十神家では役立たずとして、使用人として家に置いて貰っていた。
ある日、鎮守の神の一人である玉藻家の当主、玉藻由良(たまもゆら)から、神癒の巫女を嫁に欲しいという手紙が八十神家に届く。
神癒の力を持つ薫子の妹、咲子は、玉藻由良はいつも仮面を被っており、その顔は仕事中に焼け爛れて無残な化け物のようになっていると、泣いて嫌がる。
薫子は父上に言いつけられて、玉藻の元へと嫁ぐことになる。
何の力も持たないのに、嘘をつくように言われて。
鎮守の神を騙すなど、神を謀るのと同じ。
とてもそんなことはできないと怯えながら玉藻の元へ嫁いだ薫子を、玉藻は「よくきた、俺の花嫁」といって、とても優しく扱ってくれて――。
仲町通りのアトリエ書房 -水彩絵師と白うさぎ付き-
橘花やよい
キャラ文芸
スランプ中の絵描き・絵莉が引っ越してきたのは、喋る白うさぎのいる長野の書店「兎ノ書房」。
心を癒し、夢と向き合い、人と繋がる、じんわりする物語。
pixivで連載していた小説を改稿して更新しています。
「第7回ほっこり・じんわり大賞」大賞をいただきました。
後宮にて、あなたを想う
じじ
キャラ文芸
真国の皇后として後宮に迎え入れられた蔡怜。美しく優しげな容姿と穏やかな物言いで、一見人当たりよく見える彼女だが、実は後宮なんて面倒なところに来たくなかった、という邪魔くさがり屋。
家柄のせいでら渋々嫁がざるを得なかった蔡怜が少しでも、自分の生活を穏やかに暮らすため、嫌々ながらも後宮のトラブルを解決します!
切り札はいつも貴女
楠富 つかさ
キャラ文芸
私立星花女子学園を舞台にした物語。占術同好会に入りたい主人公、遊行寺玲唯は読みが同じ戦術同好会に入ってしまう。カードゲームで遊ぶ同好会には、なんと部員がたった一人しかいない。彼女に誘われ、玲唯はカードゲームの世界に足を踏み入れることに。
太陽と月の終わらない恋の歌
泉野ジュール
キャラ文芸
ルザーンの街には怪盗がいる──
『黒の怪盗』と呼ばれる義賊は、商業都市ルザーンにはびこる悪人を狙うことで有名だった。
夜な夜な悪を狩り、盗んだ財産を貧しい家に届けるといわれる黒の怪盗は、ルザーンの光であり、影だ。しかし彼の正体を知るものはどこにもいない。
ただひとり、若き富豪ダヴィッド・サイデンに拾われた少女・マノンをのぞいては……。
夜を駆ける義賊と、彼に拾われた少女の、禁断の年の差純愛活劇!
マスクなしでも会いましょう
崎田毅駿
キャラ文芸
お店をやっていると、様々なタイプのお客さんが来る。最近になってよく利用してくれるようになった男性は、見た目とは裏腹にうっかり屋さんなのか、短期間で二度も忘れ物をしていった。今度は眼鏡。その縁にはなぜか女性と思われる名前が刻まれていて。
【完結】王太子と宰相の一人息子は、とある令嬢に恋をする
冬馬亮
恋愛
出会いは、ブライトン公爵邸で行われたガーデンパーティ。それまで婚約者候補の顔合わせのパーティに、一度も顔を出さなかったエレアーナが出席したのが始まりで。
彼女のあまりの美しさに、王太子レオンハルトと宰相の一人息子ケインバッハが声をかけるも、恋愛に興味がないエレアーナの対応はとてもあっさりしていて。
優しくて清廉潔白でちょっと意地悪なところもあるレオンハルトと、真面目で正義感に溢れるロマンチストのケインバッハは、彼女の心を射止めるべく、正々堂々と頑張っていくのだが・・・。
王太子妃の座を狙う政敵が、エレアーナを狙って罠を仕掛ける。
忍びよる魔の手から、エレアーナを無事、守ることは出来るのか?
彼女の心を射止めるのは、レオンハルトか、それともケインバッハか?
お話は、のんびりゆったりペースで進みます。
花の色は無味無臭
和田亜那留
キャラ文芸
花の色は無味無臭
ある日、町の中心にある花屋さんに変わった花が並べられていた。
「皆さん、今日は新しい花を取り扱いました!これがその花です。」
店主が示したのは、見たこともないような奇妙な色の花だった。その花はまるで透明なようで、見る角度によっては頼りなく浮かんでいるようにも見える。その花の株の横には大きな看板が掲げられていた。
「新感覚の花!無味無臭!」
「これが、新感覚の花、”ミナミムシュクシュ”です!」
「なんだその名前?よくわからないな。」
お客さんはそう言いつつも立ち止まる。
「まぁまぁ、名前なんてどうでもいいじゃないですか。大事なのはその見た目と香りです。」
「でも、無味無臭って…」
「まさにその通り!この花は見た目も香りも何もない、まさに無味無臭なんです!」
「なるほど…でもそれってどうやって育てるの?」
「それは…えっと…普通の花を育てるのとはちょっと違うかもしれないですね。」
「それじゃあ、水や肥料を与える必要がないんですか?」
「そうなんです!全く与える必要がないんです!」
「なるほど…でも、それって家で飾ってもしょうがないじゃないですか。」
「そ、そうなんですね…でも、それがこの花の特徴なんです!」
「特徴って…まさか価格が高いんじゃないでしょうね?」
「その通り!この花は他の花とは違い、特別価格で販売されています!」
「特別価格…それっていくらくらいですか?」
「それは…一万円です!」
「一万円!?まさか冗談でしょう?」
「冗談じゃないんです!この花は他の花とは違って、特別なんです!」
「うーん…でも無味無臭の花に一万円って…」
「理解できないかもしれませんが、これは新感覚の花なんです!」
「まあ、花屋さんも一つぐらい変わった花を取り扱うのもいいかもしれませんね。」
「そうですね!ぜひ、皆さんにこの新感覚の花、”ミナミムシュクシュ”をお試しいただきたいんです!」
「うーん…ちょっと考えてから決めますね。」
その日から、街の人々は不思議な花、”ミナミムシュクシュ”に興味津々だった。果たして、その花は本当に無味無臭なのか?そして、人々は一万円という高価な価格を払ってその花を買うのか?
それは今後のお楽しみだ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる