寝込みを襲われて、快楽堕ち♡

すももゆず

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コスプレ拘束玩具責めで快楽堕ち♡①

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 入谷は最近、バイトを始めた。
 寮からチャリで10分ほど先の商店街はずれにある、小さな昔ながらの本屋らしい。

「入谷、バイトどんな感じ?」
「大学からは離れてるから学生は来ないし、店主のおじいちゃんは良い人だし、落ち着けていいところだよ」
「よかったじゃん」

 入谷は物への欲が少ないと感じる。買い食いみたいな小さな出費をほとんどしない。月に何冊か、好きな作家の小説を買ってくるぐらいだ。それ以外の読みたい本は大学の図書館で借りている。親御さんからけっこう仕送り貰ってるみたいだし、普通に生活する分にはバイトしなくても大丈夫そうだけど。

「なんか欲しいものでもあるのか?」
「そう、最近たくさんあるんだ。そのために少しでも稼ぎたくて」
「そっか。俺もバイト始めないとなあ」
「ナツは明るいし、人に好かれるから飲食店が向いてそうだけど……」

 考え込み、なんかぶつぶつとつぶやき始めた。

「居酒屋とかで酔っ払いに絡まれたらと思うと……カフェとかでも女の子がたくさん来るし……接客はまずいな。やっぱりどこにも出したくない……うん、俺、大手に就職してナツのこと養うね。ナツはどこにも行かずに俺のこと待っててくれればいいから」
「こっわ! 話ぶっ飛びすぎだろ! それに俺は自由でいたいし、監禁とかごめんだからな!」
「冗談。さすがにそこまで強制しないよ」

 妙に圧のある笑顔だな……冗談なのか本気なのか分からんが……まあ、欲のない入谷が何か欲しいものを見つけたならよかったと思った。

 でもこの時に入谷を問い詰めて止めていればと、のちに後悔することになった。入谷の欲しいものの正体。その実態を俺はまだ知らなかった。





 それからしばらく経った、とある日。
 友達と夜飯を食べて寮に帰るなり、俺は風呂上がりの入谷に頭を下げた。

「入谷! 頼む、俺の代わりにレポートの文字入力してくれ! 明日の朝提出なの忘れてた!」

 入谷からの返事はない。あれ?と思って顔を上げた先の入谷の表情に、小さな怒りが灯っている気がした。深いため息の後、入谷は口を開く。

「恋人の俺がバイトしてる間、レポート忘れて友達と呑気に楽しくご飯食べて、夜遅く帰ってきてするお願いがそれですか」
「怒ってる……よな」
「バイト終わってメッセージ確認して、俺がどれだけ嫉妬したかナツには分かんないでしょうね」

 珍しくチクチク言葉だ……マジで怒ってる。

「急に決まったんだよ、それはごめんて。入谷が協力してくれないとまずいんだ。俺がタイピング苦手なの、知ってるだろ。今からやったら間に合わないんだよ、頼む!」
「徹夜すればいいじゃん」
「それができたら頼んでないわ!」

 ……完全にへそを曲げてる。座って本を読み始めた。

 知り合ったばかりの入谷だったら、自分の気持ちを押し殺して「仕方ないなぁ」と協力してくれただろう。俺の前でこれだけ自分の気持ちを出せるようになったのは進歩だと思うが……なんとか機嫌を直さないと。

 対入谷専用の最終兵器を出すしかない!

「お詫びに、入谷のやりたいプレイに一回付き合う!」

 瞬間に入谷は顔を上げて本を閉じた。反応早すぎだろ。

「どんなことでも受け入れてくれる?」
「課題がちゃんと終わったらな」
「よし、じゃあやろう。今すぐに」

 すぐに機嫌を取り戻した入谷はにこりと笑った。こうなるように誘い込まれた気もするが……レポートのためだ!


 入谷がノートパソコンに向かい、俺が言った文章がリズム良く打ち込まれていく。ほぼ喋るのと同じくらいのスピードだ。

「なんでそんなタイピング早いんだ?」
「……昔は無心でネットの海を彷徨ってストレス解消してたからね」
「えっ……こわ……」
「俺は顔が良くて人気者だけど」
「自分で言うな」

 思わず話の途中でツッコんでしまったが、入谷はクスクス声を上げて楽しそうだ。

「根が明るいナツとは違って根暗だから、ひとりで過ごす方が落ち着くんだよ。まあ、それもナツと出会うまでの話だけど。今はナツと過ごす時間がいちばん楽しいし、癒される」
「お、おう……」
「だから、なるべく早く帰ってきてね」

 やっぱり入谷の笑顔には圧を感じる……
 でもそう言われるとなあ……帰んなきゃなあって気がしてくるんだよな……こいつ、ずるいんだよ……

「さ、とにかく終わらせて寝よう」

 今日はヤらないんだろうか、と疑問に思ったのが伝わったようだ。

「今ヤったら、ナツは一回イって寝ちゃうだろうからね。せっかくのチャンスはたっぷり長ーく楽しまないと」

 含みのある悪い笑みだった。ヒエ、と肝が冷える。まずったかもしれん。俺、何されるんだ……!?





 そして数日後……入谷のバイトのない日、ラブホにて。

 入谷はでかいハンドバッグを持ってきていた。途中で何入ってるのか聞いても、着くまでナイショとはぐらかされた。そしてそのカバンが開かれる。入谷がご機嫌に取り出したのは……

「セーラー服でーす!」
「セーラー服!?」

 入谷は綺麗にたたまれていたセーラー服を広げた。白と紺の上下に赤いリボンがついた、オーソドックス(?)なやつ。戸惑う俺を見て、入谷はさらに口角を上げる。

「これだけじゃないよ」

 次に出てきたのはチャイナ服と警官(男もの)の服。これだけだとコスプレプレイがやりたかったのか、前にメイド服着たとき興奮してたしな……と思ったが、次は手錠が出てきた。話が変わってきた。痕が残らないように取り付けるところがふわふわしている。次はピンクの小さい機械が何個か。スイッチ付き。

「ど、どこにこんなたくさん買う金が……」

 まさか!?
 入谷の方をバッと向くと、「よくぞ聞いてくれた」の表情で頷いた。

「やっとバイト代が入ったんだ」
「入谷の欲しいものって……」
「もちろんナツに使うための、えっちなグッズだよ。やってみたかったんだよね、コスプレ拘束玩具プレイ♡」
「盛りすぎだろ! もっと金の使い所を考えろ!」
「それでも、約束は約束だもんね?」

 手錠を持った入谷がじりじりと近づいてくる。俺に逃げ道は……ない。

「う、うわーーん! 入谷の変態!!」




 最初は警官服。躊躇ってたら脱がせようとしてくる。そっちの方が恥ずかしいから自分で着替えた。男ものだから前のメイド服よりはマシだけど、それでもくそ恥ずい……!
 入谷は上機嫌でパシャパシャとスマホのシャッターを切っている。

「俺の見立ては正しかった……ナツ、すっごく似合ってるよ!」
「あんま嬉しくねえ……」
「新人警察官みたいだね。初々しくてえっちだな……」

 こいつ、俺のこと好きすぎだろ。入谷はじろじろと見たり動画を撮ったりしながら俺の周りを回る。360度全身を余すことなく見られている。
 そして柔らかく自然な動作で手を取られた。何かと思っていたら……カチャン、と両手に手錠をかけられた。

「おい、入谷!?」
「いくらお巡りさんでも、油断してたらこうやって逆に掴まっちゃうよ?」

 手を動かしてもガチャガチャと鎖が揺れるだけだ。意外と丈夫だし、身動きも取りづらい。
 俺はすっかり手錠に気を取られていた。すると今度は足の方からガチャンと音がした。いつのまにかしゃがんでいた入谷が顔を上げる。足にも同じ枷がかけられてしまった。

「お前なあ……っ!」
「暴れると危ないよ。ベッドに行こうね」

 ひょい、と抱えられ、大きなベッドに転がされた。入谷もベッドに乗って俺を見つめてくる。綺麗な顔面に浮かべた真っ黒な笑みから、興奮した様子が伝わってくる。変態だ。

「な、なにする気だよ……まさかほんとにこのまま閉じ込めたり……」
「ここラブホだからそれは現実的に無理だよ。大丈夫、安心して。俺はナツに気持ちいいことしかしないよ」
「……っ、入谷の気持ちいいは、気持ちよすぎる!」
「そうだね、ナツもこの状況に興奮してるもんね」

 入谷の腕が伸び、股間を柔らかく撫でられた。それだけでぶるりと全身が震えた。ほんとだ、俺、勃ってる……俺にこんな趣味はないはずなのに……!

「パンパンに膨らんで窮屈そう……」
「あ、あっ♡」

 黒ズボンの前が寛げられた。パンツに先走りが滲んで一部色が変わっているのに気づいて、顔がカッと熱くなる。これじゃ期待してるみたいだ。入谷はくすりと声を漏らした。お前だって勃ってるくせに!

「気持ちいいの楽しみだね。簡単に捕まっちゃったお巡りさんへのご褒美はこれ♡」

 入谷がバッグから取り出したのは、いわゆる電マというやつだ。実物は初めて見た。それをパンツ越しにちんこに当てられた。

「こ、これで……どうすんの……」
「ナツはメスイキも潮吹きも上手になったよね。でも、男の子イキも定期的にしてないと忘れちゃいそうだからね」

 何言ってんだこいつは。爽やかな笑顔から卑猥な言葉が紡がれ、脳がバグりそうだ。
 そして、握った電マのスイッチを入れた。

 ぶい~~~~~~んっ!♡♡♡

「んあっ!?♡ あ!?♡ あぁ~~~~~~っ!?♡」

 瞬間、電マの振動がちんこに伝わり、電流になって全身へと回った。突然すぎて脳が処理をしきれないまま、雷に打たれたみたいに身体が勝手に跳ねあがった。それでも電マは急所を外れることなく追ってくる。俺の反応を読んでいたように、動きに合わせてくる、逃げられない♡♡

「初めての電マはどう?」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ んっ♡ う、ぐぅ~~~~っ♡♡♡」
「聞くまでもなさそうだね♡ 足動かせないのに腰ヘコヘコして可愛い♡ 早く精液出したいね♡」
「これ、こわいっ♡ たすけてっ♡ いりやっ♡ いりやぁ♡」
「責めてる張本人に懇願するなんて、ほんと、俺を煽るのが上手いんだから……♡」

 気持ちいい♡ パンツの生地に滲みた先走りがぬめって振動に加わってるのもやばい♡ 自由に身体動かせないのに、それでも必死で情けなく腰を振ってしまう♡

「慣れてきたみたいだし、直接当てるね♡」
「え……? ……っあああああああ♡♡♡」

 布越しと直接、全然違うっ♡ 先走りがびちゃびちゃ飛び散ってる♡ これ、だめなやつ♡ 全身ガクガクして、頭の奥まで痺れておかしくなるっ♡ 

「ぶるぶる♡ きもひぃ♡ むり、むり♡ やらぁ♡ きもちい♡ だめぇ、だめっ♡ あ♡ あ♡ あー……♡」
「嫌なのか気持ちいいのか、どっち? 答えないと強くしちゃうよ?」
「あっ♡ きもちい♡♡ きもちい、からっ♡ んおっ♡ いりや、これ、すごいきもちいの♡ だめになっちゃうっ♡ うぐぅ~~♡ イきたいっ♡ イぐぅ♡♡」
「俺はナツのこと、メスイキしかできなくなって俺以外で満足できない身体にしたいんだけど、男らしく精液びゅるびゅる無駄撃ちする姿も好きなんだ。俺のためにびゅーって出して?」
「いりやの、ためっ……♡ ん、ひ……♡ あ、でる……っ♡ ああああああ♡♡♡」 

 ゾクゾクゾクゾクッ♡♡♡
 びゅっ……♡ びゅくびゅく~~っ♡♡

「あ……っ♡ はぁっ、はっ、はあぁ……♡ あ、ひ……♡」

 腰を高く上げて絶頂に昇りつめる。勢いよく出た精液が警官服と顔まで飛んできた。
 電マのスイッチが切られ、力が抜けてベッドに倒れ込む。入谷は満足と自愛に満ちた笑みを浮かべて飛び散った精液と額の汗をぬぐってくれた。

「青い警官服に精液が映えてる。可愛いね、ナツ……♡」

 やばいこと言ってんのに、そんな幸せそうな顔されたら俺までほんわりとした幸せな気持ちになってくる。甲斐甲斐しくしてくれてるのも、きゅんとしてしまう。こんなアブノーマルでハードなことさせられてるのに……

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