42 / 99
前編
メイシン公爵令息
しおりを挟む
「ティアナちゃ~ん!よく来てくれましたわ‼︎‼︎」
「おおおオバさまぁぁぁぁ……」
メイシン公爵家のエントランスにて馬車を降りた私に向かい突進して来る可憐な巨体。思わず二、三歩後退ったが遅かった。ふくよかなお胸とお腹に抱きしめられ息が出来ない。
「たた助け……て……」
「母上、そろそろ解放なさいませ。死にますよ」
何処かで聞いたセリフだなぁとデジャブを感じていた私の上から重みが消える。
「王妃様も、座り込んでいないでさっさと立ってくださいね」
ヘタリ込んでいる私に手を差し伸べる美丈夫。オバさま譲りの深緑色の髪を背後でひとつにまとめ、金色の瞳を細めて立つ美丈夫こそ、メイシン公爵家の次期当主であるタッカー様だ。
言葉の節々に散りばめられた嫌味と口元に浮かべられた冷笑から、彼が私を歓迎していないであろう事は分かる。
この男に会いたくないから態々、面会時間を調節したのに、なんで居るのよぉ。王宮での仕事はどうした?サボりか?サボりなのか?
悪態でもついていないとやっていられない。
しかし、差し伸べられた手を取らない訳にもいかない。仕方なく、手に手を重ねれば、強い力で引かれ、奴の胸に抱き止められていた。
「ティアナ、しっかり食べているのか?痩せたのではないか?」
耳元で囁かれた言葉に思わず視線を上げれば、細められた金の瞳とかち合い、頬に赤が走る。慌てて視線を下すが、一瞬変わった表情が頭に残り消え去らない。
何なの?さっきまで嫌味な笑みを浮かべていたのに、今の顔は何なのよぉ……
今の映像を打ち払うように頭を振り、慌てて距離をとる。
「タッカー様、女性にそのような事をお聞きになるのは、マナー違反ですわ。それに挨拶もまだですし」
「……あっあぁ、すまない」
「あら、まぁまぁ。これはタッカーが悪いわね。ティアナちゃんごめんなさいね。いくつになっても口下手なんだから。これでは、何処ぞの殿方と変わりないわね」
二人の間に割って入って来たオバさまが、にこやかにタッカー様に釘を刺す。
「そもそもの原因は母上ではありませんか!客人に抱きつき、押し倒すなど公爵夫人に在るまじき行動です。ご自身のサイズ感をきちんと考えてください」
「うっ、まぁ‼︎ タッカー、貴方ぁ‼︎‼︎ もう少し女心を理解しなさい。そんなだから、好きな女性に勘違いされるのよ!もぉ、知らないわ。せっかく久々の再会をセッティングしてあげたのに。ティアナちゃん、行きましょ」
「えっ、えぇ。オバさま……」
プリプリと怒るオバさまに手を掴まれ歩き出す。すれ違いざまに見た彼の表情は何だか寂しそうにも見えた。
※
オバさまに連れられ歩く事数分、美しい花々が咲き、見事な噴水がキラキラと輝く庭を見渡せるサンルームへと通され、本来の目的であるお茶会が始まった。
目の前には、美味しそうなお菓子のタワーに、可愛らしい花柄のカップが置かれている。ソーサーを手に持ち、カップを口元へと運べば、鼻腔を抜けていく心地よい紅茶の香りにやっと気分を落ち着かせる事が出来た。
今でもドキドキが収まらない。
タッカー様って、あんなだったかしら?
昔の彼が脳裏に浮かぶ。
『こんな簡単な事も出来ないのか』
『カトラリーすらまともに扱えないのか』
嫌味や叱責しか受けた事が無かったように思う。辺境から出て来た礼儀知らずの田舎令嬢だと蔑まれていると、ずっと思っていた。そして、馬鹿にするように歪められた口元を見るたびに彼の事が嫌いになっていった。
だからこそ、結婚を機に今日まで彼と会う事を避けて来た。ただ、久々に再会したタッカー様は、私の知る彼ではないのかもしれない。昔の彼なら、手を差し伸べる事すらしなかっただろう。
陛下に嫁いで早数年、彼も私もあの頃の二人ではない。様々な経験をし成長もした。彼もまた、変わったのかもしれない。
「本当、ごめんなさいね。あの子ったら昔から、女心が分かっていないというか、未だに成長出来ていないのね。だから、好きな女性にも勘違いされるのに、分かっているのかしら。ティアナちゃん、気分を害したでしょ」
「いいえ。こちらこそ大人気なかったと反省しております。それよりも、タッカー様には、お相手の女性がいらっしゃるのですか?まだ、誰とも婚約の話は出ていなかったと記憶しておりますが」
メイシン公爵家のタッカー様と言えば、未だに婚約者がいない将来有望な独身貴族として、うら若い令嬢達が婚約者の座を狙う筆頭である。あの冷徹な物言いを抜きにしても、家柄とあの容姿で、虜になる令嬢は数知れずと、社交界で話題になる事も多い。
ただ今まで噂になった令嬢はいなかったと思うが、まさかの片想いなのか?
「それがねぇ、あの子の片想いなのよ。初恋を拗らせているというか、未だにその女性の事が忘れられないみたいなの。だからね、誰とも結婚しないのですって」
「それはまた、難儀な事ですね」
「本当よ。本人にもパートナーがいなければ、次期当主は務まらないと言っているのだけど、結婚するくらいなら家督を弟に譲るとまで言い出す始末で、わたくし達も、後継の座を捨ててまで貫く想いを無碍にも出来なくて、未だに婚約者を決められないでいるの」
「そうですか……
その女性とは婚約は結べないのですか?身分が低いだけなら、後見人をつけるなどすれば」
「それがね、どうやら想い人は人妻らしいのよ」
「はっ⁈ 人妻ですか?」
信じられない。あの辛辣な物言いを武器に、夜会で群がる令嬢達を容赦なく切り捨てるタッカー様の想い人が人妻だなんて。潔癖そうに見えて、人は見かけに寄らないのだろうか。
「そうなのよぉ。本当、想い人が人妻だなんて難儀な男よね。でも、その想い人どうやら夫と上手く行っていないとかで、別れる別れないの瀬戸際らしいのよ。だから、タッカーの恋心も再燃しちゃったというか、本当執念深いわよね。誰に似たのかしら」
おっとりとした口調で、息子の事をこき下ろすイザベラ様。間違いなくタッカー様は、オバさまに似たのだろうなぁと思いつつも、愛らしい笑みを浮かべ紅茶を嗜む彼女に、その事を告げる勇気はない。
「はは、ははは……さぁ?」
「それでね、私達もあの子の気持ちを考慮して、その方が現夫と離縁して、タッカーの気持ちに応えるなら認めようと思っているの」
夫に相手にされない妻というのは、珍しいものではないのかもしれない。特に、この国の後継制度では、暗黙の了解のように愛人を持つ事を黙認している。その結果、後継の男児を産んだ愛人に正妻の立場を奪われたり、逆に産んだ男児だけを奪われ、捨てられる女性が後をたたない。絶対的に女性の立場が弱いこの国では、妻という立場だから安心という訳ではない。政略結婚が当たり前の貴族社会では、不幸な妻が多いのが現実だった。
後継の座を捨ててまで愛を貫こうとするタッカー様の気持ちは、夫の愛を得られなかった妻にとっては眩しく映ることだろう。そんな真っ直ぐな想い向けられて心が動かない筈がない。
「タッカー様の気持ちをお相手の女性は知っているのですか?」
「どうでしょう。きっと、タッカーの事は何とも思ってないのではないかしら。あぁ、違うわね。どちらかというと嫌っているというか、避けているというか……」
「えっと、何と言えばよいか。また、どうして?」
「単純な話ね。好きな娘ほど虐めちゃう男心ってやつかしら。本当馬鹿らしい」
「どういう性格して……」
「本当よね。どうやら本人も無自覚でやっていたらしいわ。その娘が人妻になって、自分の恋心に気づいたって、手遅れなのにね。でも、散々後悔したらしいし、母親としては最後の足掻きくらいは協力してあげようと思ってね。でも、あの様子じゃあ、成長してないわ。ティアナちゃん、どう思う?久々にタッカーに会った感想は?」
「タッカー様に会った感想ですか⁈ えっとそのぉ……」
本当の事なんて言える訳ない。苦手ですなんて。
「そうよねぇ。本当、あの性格どうにかならないかしら。ティアナちゃんは、タッカーに会いたくないから、あの子の勤務時間に合わせて、態々面会時間を指定してきたのですものね」
「いやぁ……そんな事は……」
「いいのよ。昔のあの子の態度を考えれば、苦手意識を持っても仕方ない。全面的にタッカーが悪いわ。しっかり反省すればいい。ただね、あの子に会うリスクを侵してでも、わたくしに会わなければならなかったのはどうしてかしら?」
にこやかに微笑んでいたオバさまの表情が変わる。手に持っていたカップをソーサーに戻し、視線を上げた彼女のキラリと輝く金色の瞳とかち合う。
やはり、オバさまの目は誤魔化せない。今回のお茶会の真の目的にも気づいている。
「オバさまは、ご存知ですか?バレンシア公爵家の闇を……」
「おおおオバさまぁぁぁぁ……」
メイシン公爵家のエントランスにて馬車を降りた私に向かい突進して来る可憐な巨体。思わず二、三歩後退ったが遅かった。ふくよかなお胸とお腹に抱きしめられ息が出来ない。
「たた助け……て……」
「母上、そろそろ解放なさいませ。死にますよ」
何処かで聞いたセリフだなぁとデジャブを感じていた私の上から重みが消える。
「王妃様も、座り込んでいないでさっさと立ってくださいね」
ヘタリ込んでいる私に手を差し伸べる美丈夫。オバさま譲りの深緑色の髪を背後でひとつにまとめ、金色の瞳を細めて立つ美丈夫こそ、メイシン公爵家の次期当主であるタッカー様だ。
言葉の節々に散りばめられた嫌味と口元に浮かべられた冷笑から、彼が私を歓迎していないであろう事は分かる。
この男に会いたくないから態々、面会時間を調節したのに、なんで居るのよぉ。王宮での仕事はどうした?サボりか?サボりなのか?
悪態でもついていないとやっていられない。
しかし、差し伸べられた手を取らない訳にもいかない。仕方なく、手に手を重ねれば、強い力で引かれ、奴の胸に抱き止められていた。
「ティアナ、しっかり食べているのか?痩せたのではないか?」
耳元で囁かれた言葉に思わず視線を上げれば、細められた金の瞳とかち合い、頬に赤が走る。慌てて視線を下すが、一瞬変わった表情が頭に残り消え去らない。
何なの?さっきまで嫌味な笑みを浮かべていたのに、今の顔は何なのよぉ……
今の映像を打ち払うように頭を振り、慌てて距離をとる。
「タッカー様、女性にそのような事をお聞きになるのは、マナー違反ですわ。それに挨拶もまだですし」
「……あっあぁ、すまない」
「あら、まぁまぁ。これはタッカーが悪いわね。ティアナちゃんごめんなさいね。いくつになっても口下手なんだから。これでは、何処ぞの殿方と変わりないわね」
二人の間に割って入って来たオバさまが、にこやかにタッカー様に釘を刺す。
「そもそもの原因は母上ではありませんか!客人に抱きつき、押し倒すなど公爵夫人に在るまじき行動です。ご自身のサイズ感をきちんと考えてください」
「うっ、まぁ‼︎ タッカー、貴方ぁ‼︎‼︎ もう少し女心を理解しなさい。そんなだから、好きな女性に勘違いされるのよ!もぉ、知らないわ。せっかく久々の再会をセッティングしてあげたのに。ティアナちゃん、行きましょ」
「えっ、えぇ。オバさま……」
プリプリと怒るオバさまに手を掴まれ歩き出す。すれ違いざまに見た彼の表情は何だか寂しそうにも見えた。
※
オバさまに連れられ歩く事数分、美しい花々が咲き、見事な噴水がキラキラと輝く庭を見渡せるサンルームへと通され、本来の目的であるお茶会が始まった。
目の前には、美味しそうなお菓子のタワーに、可愛らしい花柄のカップが置かれている。ソーサーを手に持ち、カップを口元へと運べば、鼻腔を抜けていく心地よい紅茶の香りにやっと気分を落ち着かせる事が出来た。
今でもドキドキが収まらない。
タッカー様って、あんなだったかしら?
昔の彼が脳裏に浮かぶ。
『こんな簡単な事も出来ないのか』
『カトラリーすらまともに扱えないのか』
嫌味や叱責しか受けた事が無かったように思う。辺境から出て来た礼儀知らずの田舎令嬢だと蔑まれていると、ずっと思っていた。そして、馬鹿にするように歪められた口元を見るたびに彼の事が嫌いになっていった。
だからこそ、結婚を機に今日まで彼と会う事を避けて来た。ただ、久々に再会したタッカー様は、私の知る彼ではないのかもしれない。昔の彼なら、手を差し伸べる事すらしなかっただろう。
陛下に嫁いで早数年、彼も私もあの頃の二人ではない。様々な経験をし成長もした。彼もまた、変わったのかもしれない。
「本当、ごめんなさいね。あの子ったら昔から、女心が分かっていないというか、未だに成長出来ていないのね。だから、好きな女性にも勘違いされるのに、分かっているのかしら。ティアナちゃん、気分を害したでしょ」
「いいえ。こちらこそ大人気なかったと反省しております。それよりも、タッカー様には、お相手の女性がいらっしゃるのですか?まだ、誰とも婚約の話は出ていなかったと記憶しておりますが」
メイシン公爵家のタッカー様と言えば、未だに婚約者がいない将来有望な独身貴族として、うら若い令嬢達が婚約者の座を狙う筆頭である。あの冷徹な物言いを抜きにしても、家柄とあの容姿で、虜になる令嬢は数知れずと、社交界で話題になる事も多い。
ただ今まで噂になった令嬢はいなかったと思うが、まさかの片想いなのか?
「それがねぇ、あの子の片想いなのよ。初恋を拗らせているというか、未だにその女性の事が忘れられないみたいなの。だからね、誰とも結婚しないのですって」
「それはまた、難儀な事ですね」
「本当よ。本人にもパートナーがいなければ、次期当主は務まらないと言っているのだけど、結婚するくらいなら家督を弟に譲るとまで言い出す始末で、わたくし達も、後継の座を捨ててまで貫く想いを無碍にも出来なくて、未だに婚約者を決められないでいるの」
「そうですか……
その女性とは婚約は結べないのですか?身分が低いだけなら、後見人をつけるなどすれば」
「それがね、どうやら想い人は人妻らしいのよ」
「はっ⁈ 人妻ですか?」
信じられない。あの辛辣な物言いを武器に、夜会で群がる令嬢達を容赦なく切り捨てるタッカー様の想い人が人妻だなんて。潔癖そうに見えて、人は見かけに寄らないのだろうか。
「そうなのよぉ。本当、想い人が人妻だなんて難儀な男よね。でも、その想い人どうやら夫と上手く行っていないとかで、別れる別れないの瀬戸際らしいのよ。だから、タッカーの恋心も再燃しちゃったというか、本当執念深いわよね。誰に似たのかしら」
おっとりとした口調で、息子の事をこき下ろすイザベラ様。間違いなくタッカー様は、オバさまに似たのだろうなぁと思いつつも、愛らしい笑みを浮かべ紅茶を嗜む彼女に、その事を告げる勇気はない。
「はは、ははは……さぁ?」
「それでね、私達もあの子の気持ちを考慮して、その方が現夫と離縁して、タッカーの気持ちに応えるなら認めようと思っているの」
夫に相手にされない妻というのは、珍しいものではないのかもしれない。特に、この国の後継制度では、暗黙の了解のように愛人を持つ事を黙認している。その結果、後継の男児を産んだ愛人に正妻の立場を奪われたり、逆に産んだ男児だけを奪われ、捨てられる女性が後をたたない。絶対的に女性の立場が弱いこの国では、妻という立場だから安心という訳ではない。政略結婚が当たり前の貴族社会では、不幸な妻が多いのが現実だった。
後継の座を捨ててまで愛を貫こうとするタッカー様の気持ちは、夫の愛を得られなかった妻にとっては眩しく映ることだろう。そんな真っ直ぐな想い向けられて心が動かない筈がない。
「タッカー様の気持ちをお相手の女性は知っているのですか?」
「どうでしょう。きっと、タッカーの事は何とも思ってないのではないかしら。あぁ、違うわね。どちらかというと嫌っているというか、避けているというか……」
「えっと、何と言えばよいか。また、どうして?」
「単純な話ね。好きな娘ほど虐めちゃう男心ってやつかしら。本当馬鹿らしい」
「どういう性格して……」
「本当よね。どうやら本人も無自覚でやっていたらしいわ。その娘が人妻になって、自分の恋心に気づいたって、手遅れなのにね。でも、散々後悔したらしいし、母親としては最後の足掻きくらいは協力してあげようと思ってね。でも、あの様子じゃあ、成長してないわ。ティアナちゃん、どう思う?久々にタッカーに会った感想は?」
「タッカー様に会った感想ですか⁈ えっとそのぉ……」
本当の事なんて言える訳ない。苦手ですなんて。
「そうよねぇ。本当、あの性格どうにかならないかしら。ティアナちゃんは、タッカーに会いたくないから、あの子の勤務時間に合わせて、態々面会時間を指定してきたのですものね」
「いやぁ……そんな事は……」
「いいのよ。昔のあの子の態度を考えれば、苦手意識を持っても仕方ない。全面的にタッカーが悪いわ。しっかり反省すればいい。ただね、あの子に会うリスクを侵してでも、わたくしに会わなければならなかったのはどうしてかしら?」
にこやかに微笑んでいたオバさまの表情が変わる。手に持っていたカップをソーサーに戻し、視線を上げた彼女のキラリと輝く金色の瞳とかち合う。
やはり、オバさまの目は誤魔化せない。今回のお茶会の真の目的にも気づいている。
「オバさまは、ご存知ですか?バレンシア公爵家の闇を……」
9
お気に入りに追加
2,892
あなたにおすすめの小説
転生おばさんは有能な侍女
吉田ルネ
恋愛
五十四才の人生あきらめモードのおばさんが転生した先は、可憐なお嬢さまの侍女でした
え? 婚約者が浮気? え? 国家転覆の陰謀?
転生おばさんは忙しい
そして、新しい恋の予感……
てへ
豊富な(?)人生経験をもとに、お嬢さまをおたすけするぞ!
【完結】国に勝利を齎して『お前とは結婚しない! 』と告げられるが、私は既に結婚しています
紫宛
恋愛
ゼファード帝国には、5人の将軍が存在する。
1人は剛腕のヴァイツ、
1人は魔炎のフェイド、
1人は竜星のシルヴァ、
1人は双剣のアルフィ、
1人は黎明のティルセリア、
その中でも、黎明のティセリアは女性で若く、平民から実力だけで将軍までのし上がった実力者。
今回、隣国との戦争で3年続いた戦争に勝利という終止符を打ち帝都に帰還した。
勝利を祝う為に、催されたパーティでこの国の第2皇子ゲイリオに『お前とは結婚しない!俺は聖女マリアリアと結婚する! 』と宣言されました。
続編を別のタイトルにて、執筆中。
本編ティルセリアとアルヴィスのその後~子供が出来るまで~。番外編として、ゲイリオ皇子のその後、マリアの過去、将軍達の日常、両陛下の秘密、等など投稿予定です。
よろしくお願いします(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
2話完結。
ごめんなさい、2話完結出来なかった……!
3話完結です。よろしくお願いします(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
素人作品です。
9月29日
ご指摘頂いた内容は、分かる範囲で修正させて頂きました。
ありがとうございましたm(_ _)m
同日19時
ご指摘頂いた内容、勘当、離縁について調べ直し、修正致しました。
あらすじでの名前の修正及び、誤字修正致しました。
ありがとうございましたm(_ _)m
10月1日
5代将軍→5大将軍、修正致しました。
ケダモノ王子との婚約を強制された令嬢の身代わりにされましたが、彼に溺愛されて私は幸せです。
ぽんぽこ@書籍発売中!!
恋愛
「ミーア=キャッツレイ。そなたを我が息子、シルヴィニアス王子の婚約者とする!」
王城で開かれたパーティに参加していたミーアは、国王によって婚約を一方的に決められてしまう。
その婚約者は神獣の血を引く者、シルヴィニアス。
彼は第二王子にもかかわらず、次期国王となる運命にあった。
一夜にして王妃候補となったミーアは、他の令嬢たちから羨望の眼差しを向けられる。
しかし当のミーアは、王太子との婚約を拒んでしまう。なぜならば、彼女にはすでに別の婚約者がいたのだ。
それでも国王はミーアの恋を許さず、婚約を破棄してしまう。
娘を嫁に出したくない侯爵。
幼馴染に想いを寄せる令嬢。
親に捨てられ、救われた少女。
家族の愛に飢えた、呪われた王子。
そして玉座を狙う者たち……。
それぞれの思いや企みが交錯する中で、神獣の力を持つ王子と身代わりの少女は真実の愛を見つけることができるのか――!?
表紙イラスト/イトノコ(@misokooekaki)様より
勇者の幼なじみに転生してしまった〜幼女並みのステータス?!絶対に生き抜いてやる!〜
白雲八鈴
恋愛
恋愛フラグより勇者に殺されるフラグが乱立している幼馴染み、それが私。
ステータスは幼女並み。スライムにも苦戦し、攻撃が全くかすりもしない最弱キャラって、私はこの世界を生き残れるの?
クソゲーと言われたRPGゲームの世界に転生してしまったんだけど、これが幼児並みのステータスのヒロインの一人に転生してしまった。もう、詰んでるよね。
幼馴染みのリアンは勇者として魔王を討伐するように神託がくだされ、幼馴染みを送り出す私。はぁ、ゲームのオープニングと同じ状況。
だけど、勇者の幼馴染みを見送った日に新たな出会いをした。それが私にとって最悪の結末を迎えることになるのか、それとも幸運をもたらすことになるのか。
勇者に殺されるか、幸運を掴んで生き残るか···。
何かと、カスだとかクズだとか自称しながらも、勇者のイベントフラグをバキバキ折っていくヒロインです。
*物語の表現を不快に感じられた読者様はそのまま閉じることをお勧めします。
*誤字脱字はいつもながら程々にあります。投稿する前に確認はしておりますが、漏れてしまっております。
*始めの数話以降、一話おおよそ2000文字前後です。
*他のサイトでは別のタイトルで投稿しています。
*タイトルを少し変更しました。(迷走中)
忘れられた幼な妻は泣くことを止めました
帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
ワガママ令嬢に転生かと思ったら王妃選定が始まり私は咬ませ犬だった
天冨七緒
恋愛
交通事故にあって目覚めると見知らぬ人間ばかり。
私が誰でここがどこなのか、部屋に山積みされていた新聞で情報を得れば、私は数日後に始まる王子妃選定に立候補している一人だと知る。
辞退を考えるも次期王妃となるこの選定は、必ず行われなければならず人数が揃わない限り辞退は許されない。
そして候補の一人は王子の恋人。
新聞の見出しも『誰もが認める王子の恋人とワガママで有名な女が王妃の座を巡る』とある。
私は結局辞退出来ないまま、王宮へ移り王妃選定に参加する…そう、参加するだけ…
心変わりなんてしない。
王子とその恋人の幸せを祈りながら私は王宮を去ると決めている…
読んでくださりありがとうございます。
感想を頂き続編…らしき話を執筆してみました。本編とは違い、ミステリー…重たい話になっております。
完結まで書き上げており、見直ししてから公開予定です。一日4・5話投稿します。夕方の時間は未定です。
よろしくお願いいたします。
それと、もしよろしければ感想や意見を頂ければと思っております。
書きたいものを全部書いてしまった為に同じ話を繰り返しているや、ダラダラと長いと感じる部分、後半は謎解きのようにしたのですが、ヒントをどれだけ書くべきか書きすぎ等も意見を頂ければと思います。
宜しくお願いします。
旦那様は大変忙しいお方なのです
あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。
しかし、その当人が結婚式に現れません。
侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」
呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。
相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。
我慢の限界が――来ました。
そちらがその気ならこちらにも考えがあります。
さあ。腕が鳴りますよ!
※視点がころころ変わります。
※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
俺の婚約者は地味で陰気臭い女なはずだが、どうも違うらしい。
ミミリン
恋愛
ある世界の貴族である俺。婚約者のアリスはいつもボサボサの髪の毛とぶかぶかの制服を着ていて陰気な女だ。幼馴染のアンジェリカからは良くない話も聞いている。
俺と婚約していても話は続かないし、婚約者としての役目も担う気はないようだ。
そんな婚約者のアリスがある日、俺のメイドがふるまった紅茶を俺の目の前でわざとこぼし続けた。
こんな女とは婚約解消だ。
この日から俺とアリスの関係が少しずつ変わっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる