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1.出会い
魔法とは
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怪我人を見ているグレイに近寄る。
「お手伝いします」
「おお。ありがたい。
2人銃で足を撃たれて回復魔法を使ったが他のものは数日で治る怪我じゃから手当のみにする。
見てくれると助かる」
何故全員に回復魔法を使わないのだろう?と思い聞いてみると魔力は生まれつきで量が決まり、魔法の使える種類は強化と防御を除き相性次第となる。水や炎などの自然系の魔法は出すのは簡単だが遠くに出したりすることが難しく自分の近くにしか出せなくて、防御魔法は耐久と持続具合は魔力に比例する。
強化魔法は自身の肉体に力を付与するから肉体を鍛えてないと耐えられないが肉体を作れば魔力に応じて強化するらしい。
回復は練習などいらないが魔力に完全に依存して大抵のものは3人の怪我を治せればよく、10人も治せるのは一級らしい。
だから大したことのない怪我は自分で治すとのこと。
「なら自分が治しても問題ありませんか?」
そう聞くとグレイは驚いたように言う。
「それでもいいができるのかい?」
「こっちの世界にきて力が弱くなったけど触れる状態なら回復が使えるしこっちの世界の基準より多くの人を治せるようだから大丈夫だと思うけど力が合わない可能性は否定できない」
グレイは少し悩み怪我をしているクルーに何か話をする。
「こいつが試しにやってもらってもいいと言っている。何か異変があればすぐにやめると言えるのならお願いしたい」
「わかりました。失礼します」
手のひらに触れて力を使う。己の体と1つになるようなイメージで力を流し、怪我している箇所を修復していく。
クルーが淡い光に包まれる。
「終わりました」
「おお!治ってる!ありがとうな!」
クルーは自分の体を確認して喜んでくれた。
よかった。力の種類は違うけど大丈夫のようだ。
そう思っていたら後ろから声をかけられる。
「どうしたんだ?」
ヴィルターだ。
力のことや回復させることができると伝えると驚いたが頭を撫でてありがとうと言ってくれた。
ふわふわする。
その調子で残りも治していく。
役に立ててよかった。
そうしているうちに掃除も終わり少し臭いが残るが元の甲板になった。
何かの準備を始めているクルーを見て話を聞くと戦いの後は重傷者がいない限り宴をするからその準備とのこと。
それを手伝っていると夜になり宴が始まった。
またヴィルターの隣に座り宴を楽しむ。
今回は自分で作った料理があるからそれを食べる。
そうしていると酔っ払った今日治したクルーが近づいてくる。
「今日はありがとうございやした」
そんな陽気に言われながらお酒を飲んでいるのをみると突然倒れ込んできた。
避けようと思ったら後ろから持ち上げられた。
見てみるとヴィルターだ。
黙ってそのまま自分の膝の上に下ろす。
どういうことかとジッと見ていると
「危ないからここにいろ」
と言われる。
「あーー!頭、日菜ちゃん膝の上に置いてる!!」
「ずりーよ」
「そうだそうだ」
などヤジが飛んでくる。
ヴィルターは少し顔を赤くしながら
「うるせえ!」
と言うとクルーは揶揄いながらまた各々で騒ぎ始めた。
「下ろしても大丈夫ですよ?」
ヴィルターが少し悲しい顔をした。
「日菜が嫌じゃないならそこにいてやれ。
可愛いものを愛でる口実ができてそいつは喜んでいるだけだから」
オスカーに言われヴィルターを見ると頭を撫でてきた。
嫌ではないからそのまま宴を楽しむことにした。
「お手伝いします」
「おお。ありがたい。
2人銃で足を撃たれて回復魔法を使ったが他のものは数日で治る怪我じゃから手当のみにする。
見てくれると助かる」
何故全員に回復魔法を使わないのだろう?と思い聞いてみると魔力は生まれつきで量が決まり、魔法の使える種類は強化と防御を除き相性次第となる。水や炎などの自然系の魔法は出すのは簡単だが遠くに出したりすることが難しく自分の近くにしか出せなくて、防御魔法は耐久と持続具合は魔力に比例する。
強化魔法は自身の肉体に力を付与するから肉体を鍛えてないと耐えられないが肉体を作れば魔力に応じて強化するらしい。
回復は練習などいらないが魔力に完全に依存して大抵のものは3人の怪我を治せればよく、10人も治せるのは一級らしい。
だから大したことのない怪我は自分で治すとのこと。
「なら自分が治しても問題ありませんか?」
そう聞くとグレイは驚いたように言う。
「それでもいいができるのかい?」
「こっちの世界にきて力が弱くなったけど触れる状態なら回復が使えるしこっちの世界の基準より多くの人を治せるようだから大丈夫だと思うけど力が合わない可能性は否定できない」
グレイは少し悩み怪我をしているクルーに何か話をする。
「こいつが試しにやってもらってもいいと言っている。何か異変があればすぐにやめると言えるのならお願いしたい」
「わかりました。失礼します」
手のひらに触れて力を使う。己の体と1つになるようなイメージで力を流し、怪我している箇所を修復していく。
クルーが淡い光に包まれる。
「終わりました」
「おお!治ってる!ありがとうな!」
クルーは自分の体を確認して喜んでくれた。
よかった。力の種類は違うけど大丈夫のようだ。
そう思っていたら後ろから声をかけられる。
「どうしたんだ?」
ヴィルターだ。
力のことや回復させることができると伝えると驚いたが頭を撫でてありがとうと言ってくれた。
ふわふわする。
その調子で残りも治していく。
役に立ててよかった。
そうしているうちに掃除も終わり少し臭いが残るが元の甲板になった。
何かの準備を始めているクルーを見て話を聞くと戦いの後は重傷者がいない限り宴をするからその準備とのこと。
それを手伝っていると夜になり宴が始まった。
またヴィルターの隣に座り宴を楽しむ。
今回は自分で作った料理があるからそれを食べる。
そうしていると酔っ払った今日治したクルーが近づいてくる。
「今日はありがとうございやした」
そんな陽気に言われながらお酒を飲んでいるのをみると突然倒れ込んできた。
避けようと思ったら後ろから持ち上げられた。
見てみるとヴィルターだ。
黙ってそのまま自分の膝の上に下ろす。
どういうことかとジッと見ていると
「危ないからここにいろ」
と言われる。
「あーー!頭、日菜ちゃん膝の上に置いてる!!」
「ずりーよ」
「そうだそうだ」
などヤジが飛んでくる。
ヴィルターは少し顔を赤くしながら
「うるせえ!」
と言うとクルーは揶揄いながらまた各々で騒ぎ始めた。
「下ろしても大丈夫ですよ?」
ヴィルターが少し悲しい顔をした。
「日菜が嫌じゃないならそこにいてやれ。
可愛いものを愛でる口実ができてそいつは喜んでいるだけだから」
オスカーに言われヴィルターを見ると頭を撫でてきた。
嫌ではないからそのまま宴を楽しむことにした。
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