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地獄
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「さあ、此方に居らっしゃい。」
女は手招きした。
榮氏は放心状態が続いていた。何の意思も無く、ただ、生きていた。
(来るんじゃなかった。)
ずっと、そればかりを後悔していた。
「榮妃様。」
侍女は心配して声を掛けてくれる。前は微笑んで返していたが、今ではそんな余裕も失せてしまった。
この頃、腹が気になって仕方が無い。
殺しては駄目、と櫖淑妃に諌められたが、それでも、憎く感じてしまう。
(生まれたら、即刻、捨ててしまおうかしら。)
恐ろしい、でも、榮氏は笑っていた。
「榮妃様、どうかなさったのですか。」
急に箍が外れた様に笑いだした榮氏を、侍女は不審に思ったらしい。
(うぐっ…………)
そのまま、榮氏は腹を抱えて倒れたらしい。何も、分からなかった。だが、二度目の死は嫌だなと、そんなことを考えていた。
「さあ、此方に居らっしゃい。」
女が手招きした。
(あぁ、何処だろう。)
生暖かさを、そして、悪意を孕んだ風が頬を擽る。大変、不快だ。昔居たあの場所を思い出す。
(妈妈………)
こんな声をしていたのか、懐かしい。生きていた頃は、ひたすらに憎くて、嫌悪していた。
「貴女は、此処にいるべきじゃない。」
心が疲れていたのだろう。一番寵愛されている妃と言えど、夫は自分だけを愛してはくれないのだから。
「妈妈…………」
勝手に、足が動いた。母はにこりと笑っている。昔、父が生きていた頃の顔だ。母親らしい顔だった。
母は榮氏に手を伸ばした。
(え…………)
母は笑っていた。にこやかだが、優しくはなかった。残酷な笑みだった。
呆然と、した。
恐る恐る、手の伸ばされた先を見ると、腹で、抉っていた。
(これは、夢…………)
そう、思いたかった。
それと同時に、ああ、己はこの女の娘なんだと思ってしまった。血染めの舞姫の母は、血染めの女だ。お揃いだ、お似合いだ。
「如何…して………………?」
口から零れたのは、それだけだった。
「如何してかって?」
母を気持ちが悪いと思った。不快だ、不愉快だ。こんなのを、一瞬でも懐かしいと思ってしまった。
「懍懍の邪魔だもの。」
懍懍とは、母の再婚相手の連れ子、彼の雀斑娘だ。
「妾が、雀斑女に、負けるの?」
「だって、あんただけ幸せになるのは、懍懍が不憫だもの。」
雀斑娘、懍懍は、石女地獄で、筍を掘っているらしい。
「私達が地獄で拷問させられているのに、あんたは、優雅にお妃様をやってるんでしょう?淑妃様ですって?随分と成り上がったのね。」
母は榮氏の腹を指した。
「女御子ね。」
根拠はない。だが、榮氏もそう思う。
「頂戴、その子。」
何故、と振り払った。
「そしたら、懍懍が石女地獄から、抜け出せるわよ。きっと。妹が哀れじゃないの?」
「哀れじゃないわ、妾が殺したのだもの。それに、この子を奪ったって、雀斑女は血の池に堕ちるだけだわ!」
「だって、あんた、この子はいらないんでしょ?」
榮氏の顔が曇る。
「だったら、分けてくれたって、いいじゃないの。」
榮氏は頭を振る。
「違う!違うわよ!だってこの子は、た………」
旲瑓様の子だもの、そう言おうとして、口篭る。
旲瑓の子だから、生きて欲しい。逆に、旲瑓の子だから、死んで欲しい。やっとの思いで自分の得た愛情を、分け与えるのが、心にも苦しい。
「私が憎いか?莉鸞。」
母はけらけらと高笑い。
「此処は九泉だもの。」
母は己の足元を指さして、顔に指さして。足は骨に、顔の肉は溶けてしまっていた。
「穢れの多い世界ですものねぇ。」
嫌だ。嫌だ。己も、あんな肉塊になってしまうのだろうか。幸せも、何も、手に入れていないのに。
「やめ…………」
母は榮氏を掴もうとして、手を伸ばす。榮氏は恐ろしくなって、目を閉じてしまった。
(もう、駄目だ…………)
手が伸びて来た。
あぁ、終わりだな、肉塊になるべき時ぞ、来たるか。榮氏は泣いた。
「莉鸞。」
だが、名を呼んだのは、低く、優しい声であった。母ではなかった。
(誰だろう。)
振り返る。其処に居るのが、鬼じゃなければ良いな、なんて、思っていた。
「旲瑓様…………?」
そこに居たのは、我が背、旲瑓だった。如何して、と聞きたくなった。
「戻ろう、莉鸞。」
榮氏に手を差し伸べた。
「もう、お前は危ない処まで来てしまっているんだ。」
深刻な顔をされた。
榮氏が苦しんでいると聞いて、旲瑓は公務もそこそこに飛んで来た。
寝台に寝転がった榮氏は、大きな腹を抱えたまま、意識を喪っていた。
恐ろしくなった。何が何だかわからなくなって、何となく、父妟纛を呼んだ。
『魘されている。夢の中で、何かあったのだろうか。』
父は考え込んでいた。
『榮氏はどんな出自の妃なんだ?』
突然聞かれたので、如何したのかと思いつつ、
『虐待に耐えかね、身内を殺害し、処刑された、舞姫です。』
と答えた。
『初めて逢ったのは、九泉と現し世の境でした。私は魂を喰らわれそうになりましたよ。でも、莉鸞は哀れでした。だから、拾ってしまったのです。親を憎む気持ちは、分からなくなかったので。』
『ほう。』
『莉鸞は如何して魘されているのですか?』
『恐らく、九泉にいるのだろうな、意識は。親を殺したのだろう?祟られているのかもしれない。術士でも呼んで、夢の中に入って、助けてやれ。九泉は穢れの多い世界。元の状態で戻って来れるとは、限らない。まして、榮氏は死人だ。』
そのまま、九泉にて、堕獄するかもしれない、と。
後悔するなよ、と囁かれた。
父は後悔しているのだろうか。愛した人、姮殷-櫖淑妃-を死なせてしまったことが。
そうならないように、ということなのだろう。
「戻ろう、莉鸞。」
時間だ、戻れなくなってしまうよ、と言われてしまった。
左腕を、旲瑓が引く。右腕を、母が引く。だが、母は非力で、力尽きたのか、離れてくれた。
「行こう。」
そうして、戻って来たのだろう。
榮氏は小さなものを腕に抱いていた。
皆が言った通り、女御子だった。
榮氏が意識を取り戻してから、すぐに生まれた。榮氏はぐったりとして、力尽きてまた死ぬかと思った。
茶毛で、紅い目の、旲瑓によく似た子だった。
霛塋と名付けた。
-墓場の尸の意の、名を。
この娘のせいで、地獄で苦しんだのだと、怨みの名を。
女は手招きした。
榮氏は放心状態が続いていた。何の意思も無く、ただ、生きていた。
(来るんじゃなかった。)
ずっと、そればかりを後悔していた。
「榮妃様。」
侍女は心配して声を掛けてくれる。前は微笑んで返していたが、今ではそんな余裕も失せてしまった。
この頃、腹が気になって仕方が無い。
殺しては駄目、と櫖淑妃に諌められたが、それでも、憎く感じてしまう。
(生まれたら、即刻、捨ててしまおうかしら。)
恐ろしい、でも、榮氏は笑っていた。
「榮妃様、どうかなさったのですか。」
急に箍が外れた様に笑いだした榮氏を、侍女は不審に思ったらしい。
(うぐっ…………)
そのまま、榮氏は腹を抱えて倒れたらしい。何も、分からなかった。だが、二度目の死は嫌だなと、そんなことを考えていた。
「さあ、此方に居らっしゃい。」
女が手招きした。
(あぁ、何処だろう。)
生暖かさを、そして、悪意を孕んだ風が頬を擽る。大変、不快だ。昔居たあの場所を思い出す。
(妈妈………)
こんな声をしていたのか、懐かしい。生きていた頃は、ひたすらに憎くて、嫌悪していた。
「貴女は、此処にいるべきじゃない。」
心が疲れていたのだろう。一番寵愛されている妃と言えど、夫は自分だけを愛してはくれないのだから。
「妈妈…………」
勝手に、足が動いた。母はにこりと笑っている。昔、父が生きていた頃の顔だ。母親らしい顔だった。
母は榮氏に手を伸ばした。
(え…………)
母は笑っていた。にこやかだが、優しくはなかった。残酷な笑みだった。
呆然と、した。
恐る恐る、手の伸ばされた先を見ると、腹で、抉っていた。
(これは、夢…………)
そう、思いたかった。
それと同時に、ああ、己はこの女の娘なんだと思ってしまった。血染めの舞姫の母は、血染めの女だ。お揃いだ、お似合いだ。
「如何…して………………?」
口から零れたのは、それだけだった。
「如何してかって?」
母を気持ちが悪いと思った。不快だ、不愉快だ。こんなのを、一瞬でも懐かしいと思ってしまった。
「懍懍の邪魔だもの。」
懍懍とは、母の再婚相手の連れ子、彼の雀斑娘だ。
「妾が、雀斑女に、負けるの?」
「だって、あんただけ幸せになるのは、懍懍が不憫だもの。」
雀斑娘、懍懍は、石女地獄で、筍を掘っているらしい。
「私達が地獄で拷問させられているのに、あんたは、優雅にお妃様をやってるんでしょう?淑妃様ですって?随分と成り上がったのね。」
母は榮氏の腹を指した。
「女御子ね。」
根拠はない。だが、榮氏もそう思う。
「頂戴、その子。」
何故、と振り払った。
「そしたら、懍懍が石女地獄から、抜け出せるわよ。きっと。妹が哀れじゃないの?」
「哀れじゃないわ、妾が殺したのだもの。それに、この子を奪ったって、雀斑女は血の池に堕ちるだけだわ!」
「だって、あんた、この子はいらないんでしょ?」
榮氏の顔が曇る。
「だったら、分けてくれたって、いいじゃないの。」
榮氏は頭を振る。
「違う!違うわよ!だってこの子は、た………」
旲瑓様の子だもの、そう言おうとして、口篭る。
旲瑓の子だから、生きて欲しい。逆に、旲瑓の子だから、死んで欲しい。やっとの思いで自分の得た愛情を、分け与えるのが、心にも苦しい。
「私が憎いか?莉鸞。」
母はけらけらと高笑い。
「此処は九泉だもの。」
母は己の足元を指さして、顔に指さして。足は骨に、顔の肉は溶けてしまっていた。
「穢れの多い世界ですものねぇ。」
嫌だ。嫌だ。己も、あんな肉塊になってしまうのだろうか。幸せも、何も、手に入れていないのに。
「やめ…………」
母は榮氏を掴もうとして、手を伸ばす。榮氏は恐ろしくなって、目を閉じてしまった。
(もう、駄目だ…………)
手が伸びて来た。
あぁ、終わりだな、肉塊になるべき時ぞ、来たるか。榮氏は泣いた。
「莉鸞。」
だが、名を呼んだのは、低く、優しい声であった。母ではなかった。
(誰だろう。)
振り返る。其処に居るのが、鬼じゃなければ良いな、なんて、思っていた。
「旲瑓様…………?」
そこに居たのは、我が背、旲瑓だった。如何して、と聞きたくなった。
「戻ろう、莉鸞。」
榮氏に手を差し伸べた。
「もう、お前は危ない処まで来てしまっているんだ。」
深刻な顔をされた。
榮氏が苦しんでいると聞いて、旲瑓は公務もそこそこに飛んで来た。
寝台に寝転がった榮氏は、大きな腹を抱えたまま、意識を喪っていた。
恐ろしくなった。何が何だかわからなくなって、何となく、父妟纛を呼んだ。
『魘されている。夢の中で、何かあったのだろうか。』
父は考え込んでいた。
『榮氏はどんな出自の妃なんだ?』
突然聞かれたので、如何したのかと思いつつ、
『虐待に耐えかね、身内を殺害し、処刑された、舞姫です。』
と答えた。
『初めて逢ったのは、九泉と現し世の境でした。私は魂を喰らわれそうになりましたよ。でも、莉鸞は哀れでした。だから、拾ってしまったのです。親を憎む気持ちは、分からなくなかったので。』
『ほう。』
『莉鸞は如何して魘されているのですか?』
『恐らく、九泉にいるのだろうな、意識は。親を殺したのだろう?祟られているのかもしれない。術士でも呼んで、夢の中に入って、助けてやれ。九泉は穢れの多い世界。元の状態で戻って来れるとは、限らない。まして、榮氏は死人だ。』
そのまま、九泉にて、堕獄するかもしれない、と。
後悔するなよ、と囁かれた。
父は後悔しているのだろうか。愛した人、姮殷-櫖淑妃-を死なせてしまったことが。
そうならないように、ということなのだろう。
「戻ろう、莉鸞。」
時間だ、戻れなくなってしまうよ、と言われてしまった。
左腕を、旲瑓が引く。右腕を、母が引く。だが、母は非力で、力尽きたのか、離れてくれた。
「行こう。」
そうして、戻って来たのだろう。
榮氏は小さなものを腕に抱いていた。
皆が言った通り、女御子だった。
榮氏が意識を取り戻してから、すぐに生まれた。榮氏はぐったりとして、力尽きてまた死ぬかと思った。
茶毛で、紅い目の、旲瑓によく似た子だった。
霛塋と名付けた。
-墓場の尸の意の、名を。
この娘のせいで、地獄で苦しんだのだと、怨みの名を。
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