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紅
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白い衣裳を召し、腰に翡翠の玉を飾った女が、長椅子に座っていた。
手には、簪があった。
『何故、そんな附子顔で、後宮にいられるの?』
稜鸞は、言っていた。取り巻きの女官達も、くすくすと笑っていた。
十人並の容姿なのは、分かっている。それでも無理にいるのだ。だが、そんな下らないことで莫迦にされるのは耐えられない。
嘗ては、花嫁衣裳に合わせて、髪を結っていた。東方の姫君の様な髪飾りに、四本の簪が二本ずつ、対に挿してあった。
ふと、彼の人を思い出して、髪を綺麗に結うのをやめた。
このまま、散るがよい。そう、思った。自分がいなくとも、我が主の心を癒す女は、この後宮に居るはずだ。なら、何故此処に居なければならない。
不穏な噂を耳にした。前々から気がついていた。だが、自分には関係の無いことだ。心に留めることもしなかった。
-この後宮の女共は、皆、永寧長公主の身代わりだ。
それを知って、納得した。榮氏にも圓氏にも、永寧長公主に似寄る所がある。面影も感じられそうな。
旲瑓が愛す女は、後にも先にも、永寧長公主だけなのだろう。ただし、それを口にすることは赦されない。
此処にある恋情は、総て、偽りの、仮初のものだ。それに縋るなど、空しいだけなのに。
女達は、未だ気がついていない。知らない方が幸せなのだろう。知ってしまったら、人生の無情さを知るやもしれぬ。
「そんなものでしょうに。」
嘗て愛し、今でも心の底から慕う、俐氏の影が脳裏にちらついた。
『月が綺麗ですね。』
そんな言葉で、愛を誓った人は、もう、居ない。死んだ子の年を数える様なもの。頭では理解しているのに、心では理解できない。
嗚呼、あの人は今、何をしているのだろう。九泉の、三瀬の河の辺の賽の河原で、石でも積んでいるのだろうか。努力の報われない地獄を課され、今も喘いでいるのだろうか。
手を差し伸べたい。救いの糸を地獄に垂らしてみたい。そうしたら、あの人は縋ってくれるのか。
『寳闐。』
次の日だった。
いつもの通り、最上級妃、榮氏の宮で、朝の礼が行われる。
やはり通常の通り、妃達は着飾って参上する。真新しいことなぞ、何も無い。だが、今日は違った。
「見て、あれ。」
一人の妃が指をさした。
美しく、艶やかな黒髪。たなびくのは、青い薄絹の裱。細い首と腰に飾られた翡翠。陽の光を浴びて輝くのは、黄金の額飾りに、四本の簪。
白い顔に艶やかに引かれた、紅。眦はほんのり青く、映えた。ふわりと匂う趣味の良い香り。香。
皆、驚いていた。身内である稜鸞さえ、知らなかった、圓氏の顔。
悔しい。稜鸞は唇を噛んだ。いつも貶していた圓氏とは、月とすっぽんだった。
(これが、寳闐…………)
如何して寳闐が賢妃に、稜鸞が昭儀なのか、分かった気がした。この、品のある美しさなのかもしれない。また、稜鸞とは違い、寳闐が野心の無い姫だからかもしれない。
妃嬪も、ポカンと間抜けに口を開いていた。変わり果てた圓氏。
其処に居たのは、地味で、男子の様に髪を括り、喪服を召した妃ではなかった。白と青が良く似合う、艶やかな美しさを持つ佳人だった。
(あの人のことは、忘れない。)
圓氏は、簪と髪を揺らして歩いた。
『もう、僕のことは忘れて、幸せにお生きよ。』
夢現な状態で、泣いていた。夢の中の、儚い逢瀬だった。昔のままの姿をした愛しい人は、忘れてくれと懇願した。
嫌だと言った。忘れたくない、貴方と共にと手を伸ばした。彼の服の解れた糸を掴んだ。
既に死んだ俐氏。自害しない限り、永久に生き続ける圓氏。二人の距離は、永遠だ。
突然、床が崩れた。俐氏は堕ちて行った。やめてやめてと叫んだ。
奈落の底に倒れた俐氏には、虫が集っていた。
握っていた糸に目を向けると、紅く染まって、雫がぽたぽたと垂れていた。それが血だと気がついたのは、随分と後だった。
思い切って、その奈落の底へ飛び降りた。だが、その瞬間、穴は塞がってしまい、圓氏は床に叩きつけられた。
泣いた。やっと逢えると思った。目が覚めた頃には、涙で床を濡らしてしまっていた。
『再見、寳闐。』
再見とは、言えなかった。別れの言葉さえ、言えなかった。
後ろ髪を引かれる思いで生きている。
迎えが来るのは、随分と先だ。
だったら、それまで、強く生きて行こうと思った。心は疾うに死んでしまった。
『今まで楽しかったよ。謝謝。』
ニコリと笑った顔が、脳に焼き付いている。
これからは、これを生き甲斐にしていよう。そう、心に決めた。
だから、この日は着飾った。
妃嬪達は、どう思っただろうか。
何を言われようと、構わない。
これが、自分の生きる道なのだ。
手には、簪があった。
『何故、そんな附子顔で、後宮にいられるの?』
稜鸞は、言っていた。取り巻きの女官達も、くすくすと笑っていた。
十人並の容姿なのは、分かっている。それでも無理にいるのだ。だが、そんな下らないことで莫迦にされるのは耐えられない。
嘗ては、花嫁衣裳に合わせて、髪を結っていた。東方の姫君の様な髪飾りに、四本の簪が二本ずつ、対に挿してあった。
ふと、彼の人を思い出して、髪を綺麗に結うのをやめた。
このまま、散るがよい。そう、思った。自分がいなくとも、我が主の心を癒す女は、この後宮に居るはずだ。なら、何故此処に居なければならない。
不穏な噂を耳にした。前々から気がついていた。だが、自分には関係の無いことだ。心に留めることもしなかった。
-この後宮の女共は、皆、永寧長公主の身代わりだ。
それを知って、納得した。榮氏にも圓氏にも、永寧長公主に似寄る所がある。面影も感じられそうな。
旲瑓が愛す女は、後にも先にも、永寧長公主だけなのだろう。ただし、それを口にすることは赦されない。
此処にある恋情は、総て、偽りの、仮初のものだ。それに縋るなど、空しいだけなのに。
女達は、未だ気がついていない。知らない方が幸せなのだろう。知ってしまったら、人生の無情さを知るやもしれぬ。
「そんなものでしょうに。」
嘗て愛し、今でも心の底から慕う、俐氏の影が脳裏にちらついた。
『月が綺麗ですね。』
そんな言葉で、愛を誓った人は、もう、居ない。死んだ子の年を数える様なもの。頭では理解しているのに、心では理解できない。
嗚呼、あの人は今、何をしているのだろう。九泉の、三瀬の河の辺の賽の河原で、石でも積んでいるのだろうか。努力の報われない地獄を課され、今も喘いでいるのだろうか。
手を差し伸べたい。救いの糸を地獄に垂らしてみたい。そうしたら、あの人は縋ってくれるのか。
『寳闐。』
次の日だった。
いつもの通り、最上級妃、榮氏の宮で、朝の礼が行われる。
やはり通常の通り、妃達は着飾って参上する。真新しいことなぞ、何も無い。だが、今日は違った。
「見て、あれ。」
一人の妃が指をさした。
美しく、艶やかな黒髪。たなびくのは、青い薄絹の裱。細い首と腰に飾られた翡翠。陽の光を浴びて輝くのは、黄金の額飾りに、四本の簪。
白い顔に艶やかに引かれた、紅。眦はほんのり青く、映えた。ふわりと匂う趣味の良い香り。香。
皆、驚いていた。身内である稜鸞さえ、知らなかった、圓氏の顔。
悔しい。稜鸞は唇を噛んだ。いつも貶していた圓氏とは、月とすっぽんだった。
(これが、寳闐…………)
如何して寳闐が賢妃に、稜鸞が昭儀なのか、分かった気がした。この、品のある美しさなのかもしれない。また、稜鸞とは違い、寳闐が野心の無い姫だからかもしれない。
妃嬪も、ポカンと間抜けに口を開いていた。変わり果てた圓氏。
其処に居たのは、地味で、男子の様に髪を括り、喪服を召した妃ではなかった。白と青が良く似合う、艶やかな美しさを持つ佳人だった。
(あの人のことは、忘れない。)
圓氏は、簪と髪を揺らして歩いた。
『もう、僕のことは忘れて、幸せにお生きよ。』
夢現な状態で、泣いていた。夢の中の、儚い逢瀬だった。昔のままの姿をした愛しい人は、忘れてくれと懇願した。
嫌だと言った。忘れたくない、貴方と共にと手を伸ばした。彼の服の解れた糸を掴んだ。
既に死んだ俐氏。自害しない限り、永久に生き続ける圓氏。二人の距離は、永遠だ。
突然、床が崩れた。俐氏は堕ちて行った。やめてやめてと叫んだ。
奈落の底に倒れた俐氏には、虫が集っていた。
握っていた糸に目を向けると、紅く染まって、雫がぽたぽたと垂れていた。それが血だと気がついたのは、随分と後だった。
思い切って、その奈落の底へ飛び降りた。だが、その瞬間、穴は塞がってしまい、圓氏は床に叩きつけられた。
泣いた。やっと逢えると思った。目が覚めた頃には、涙で床を濡らしてしまっていた。
『再見、寳闐。』
再見とは、言えなかった。別れの言葉さえ、言えなかった。
後ろ髪を引かれる思いで生きている。
迎えが来るのは、随分と先だ。
だったら、それまで、強く生きて行こうと思った。心は疾うに死んでしまった。
『今まで楽しかったよ。謝謝。』
ニコリと笑った顔が、脳に焼き付いている。
これからは、これを生き甲斐にしていよう。そう、心に決めた。
だから、この日は着飾った。
妃嬪達は、どう思っただろうか。
何を言われようと、構わない。
これが、自分の生きる道なのだ。
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