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第四章
209『騎士のダンジョン(仮) 20階層』
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コーロナヴァルを仲間に迎えた翌日から、改めて攻略を始めたアンナリーナたちは、16階層を突破しその日のうちに17階層と18階層の境の階段に到着していた。
「あの停滞はなんだったんだろうね」
今夜は馬車を出す空間がないため、テントをひと張り張っている。
中にツリーハウスと繋がっている扉があるため、問題ない。
その事に慣れないコーロナヴァルだけがおっかなびっくりして、扉を通っていった。
「おう、お疲れ」
アンナリーナに促されて、戻ってきたリビングに、昨夜は見かけなかったドワーフが彼らを出迎えた。
「やあ、新入り。
リーナ様のツリーハウスにようこそ。
早速、得物を見てやるよ」
「クウ」
コーロナヴァルは大人しく頭を下げた。
アンナリーナはそんな彼らを置き去りにして、例の扉の並ぶ廊下に向かう。そして空間魔法を使って新たな部屋を作った。
そこからは、イジとアラーニェも加わって部屋を調えていく。
アンナリーナは従魔用の大型のベッドと机と椅子、クローゼットなどを用意すると、あとは2人に任せて部屋を出る。リビングでは、まだガムリと剣について話し合っているコーロナヴァルを横目に、アンナリーナはダンジョンに戻った。
「熊さん、セト、あと数日ここを探索したら、一度アシードに戻ろうと思うの」
「お?
何だ。ギリギリまで潜るんじゃなかったのか?」
「うん、また戻ってくるよ。
ただ、少し買い物とかもしておきたいな……って」
アンナリーナはテオドールの横に腰を下ろす。
「うん? 何か欲しいものがあるのか?」
「それもあるけど……私たちの生存確認を周りにアピールしておこうと思って。
ダンジョンに潜りっぱなしで、行方不明扱いされて、船をキャンセルされたら堪らないもの」
実は、これは大いにあり得た。
ダンジョン入り口の兵士などはすでに心配し始めていたのだ。
「それが転移で戻らない理由か」
「うん」
結果的にアンナリーナのこの決断は、重大な結果を迎える事になる。
「18、19階層と、広大だけどあっさりと抜けられたね。
真っ直ぐってわけでは無いけどほぼ一本道で、ただ魔獣はかなり出没するけど」
20階層の道半ば、岩石地帯となったこの階層の、見晴らしの良い丘の上でアンナリーナたちは休憩していた。
「もう少し進むか?
この先、野営に向いた場所があるかわからないが」
実はダンジョンが岩石地帯に変わり、魔獣の種類もガラリと変わった。
岩トカゲやサソリ系だけでなく、地中に潜み、地下から襲ってくるものもいるのだ。
その点、今いるここは岩山の上なので地下から襲われる事はない。
少し早いが、ここで野営をしても良いとテオドールは思っていた。
「そうだね。
ここは場所も広いし、ツリーハウスの皆も呼んで焼肉でもしようか?
たまにはいいよね」
未だ、20階層にはアンナリーナたちの他は誰もやってきていない。
彼女とその従属するものたちにとってはまだ小手調べのようなものだが、今アシードにいる他の冒険者にとっては高い壁となって立ちはだかっている。
将来、より高ランクな冒険者が探索するようになれば、また変わってくるだろうが、現在はアンナリーナたちの独壇場だ。
「質の良い岩トカゲの皮も、ずいぶん手に入った。
これで岩石系の魔獣が出てくれば、万々歳なんだがな」
テオドールはゴロ・ゴローンの事を言っているのだろう。
これから下層に進むに至って、デラガルサよりも希少な金属を産するゴロ・ゴローンが出没すれば、さらに価値あるダンジョンとなる。
「そうね。
じゃあ、野営の準備を進めていって。
私はもう少し、セトたちと狩ってくる」
実は岩トカゲはとても美味なのだ。
「あの停滞はなんだったんだろうね」
今夜は馬車を出す空間がないため、テントをひと張り張っている。
中にツリーハウスと繋がっている扉があるため、問題ない。
その事に慣れないコーロナヴァルだけがおっかなびっくりして、扉を通っていった。
「おう、お疲れ」
アンナリーナに促されて、戻ってきたリビングに、昨夜は見かけなかったドワーフが彼らを出迎えた。
「やあ、新入り。
リーナ様のツリーハウスにようこそ。
早速、得物を見てやるよ」
「クウ」
コーロナヴァルは大人しく頭を下げた。
アンナリーナはそんな彼らを置き去りにして、例の扉の並ぶ廊下に向かう。そして空間魔法を使って新たな部屋を作った。
そこからは、イジとアラーニェも加わって部屋を調えていく。
アンナリーナは従魔用の大型のベッドと机と椅子、クローゼットなどを用意すると、あとは2人に任せて部屋を出る。リビングでは、まだガムリと剣について話し合っているコーロナヴァルを横目に、アンナリーナはダンジョンに戻った。
「熊さん、セト、あと数日ここを探索したら、一度アシードに戻ろうと思うの」
「お?
何だ。ギリギリまで潜るんじゃなかったのか?」
「うん、また戻ってくるよ。
ただ、少し買い物とかもしておきたいな……って」
アンナリーナはテオドールの横に腰を下ろす。
「うん? 何か欲しいものがあるのか?」
「それもあるけど……私たちの生存確認を周りにアピールしておこうと思って。
ダンジョンに潜りっぱなしで、行方不明扱いされて、船をキャンセルされたら堪らないもの」
実は、これは大いにあり得た。
ダンジョン入り口の兵士などはすでに心配し始めていたのだ。
「それが転移で戻らない理由か」
「うん」
結果的にアンナリーナのこの決断は、重大な結果を迎える事になる。
「18、19階層と、広大だけどあっさりと抜けられたね。
真っ直ぐってわけでは無いけどほぼ一本道で、ただ魔獣はかなり出没するけど」
20階層の道半ば、岩石地帯となったこの階層の、見晴らしの良い丘の上でアンナリーナたちは休憩していた。
「もう少し進むか?
この先、野営に向いた場所があるかわからないが」
実はダンジョンが岩石地帯に変わり、魔獣の種類もガラリと変わった。
岩トカゲやサソリ系だけでなく、地中に潜み、地下から襲ってくるものもいるのだ。
その点、今いるここは岩山の上なので地下から襲われる事はない。
少し早いが、ここで野営をしても良いとテオドールは思っていた。
「そうだね。
ここは場所も広いし、ツリーハウスの皆も呼んで焼肉でもしようか?
たまにはいいよね」
未だ、20階層にはアンナリーナたちの他は誰もやってきていない。
彼女とその従属するものたちにとってはまだ小手調べのようなものだが、今アシードにいる他の冒険者にとっては高い壁となって立ちはだかっている。
将来、より高ランクな冒険者が探索するようになれば、また変わってくるだろうが、現在はアンナリーナたちの独壇場だ。
「質の良い岩トカゲの皮も、ずいぶん手に入った。
これで岩石系の魔獣が出てくれば、万々歳なんだがな」
テオドールはゴロ・ゴローンの事を言っているのだろう。
これから下層に進むに至って、デラガルサよりも希少な金属を産するゴロ・ゴローンが出没すれば、さらに価値あるダンジョンとなる。
「そうね。
じゃあ、野営の準備を進めていって。
私はもう少し、セトたちと狩ってくる」
実は岩トカゲはとても美味なのだ。
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