219 / 577
第三章
112『疲労』
しおりを挟む
アマルにも手伝ってもらって、アンナリーナを風呂に入れ、濡れた身体を拭き、髪を乾かしてベッドに寝かしつける。
一度、ぼんやりと覚醒したアンナリーナにポーションを飲ませて、毛布を肩まで引き上げた。
アマルを残し寝室を出ていく。
居間には心配そうなセトとイジ、そしてネロがいた。
「お休みになったから、とりあえずは大丈夫。
私は向こうに行って来るけど、イジには手伝って欲しいことがあるから残っていて」
アラーニェがドレスの裾を揺らしながらテントとの “ 扉 ”に向かって、セトはネロの面倒を見る事になった。
「テオドール殿、ちょっとよろしいですか?」
声をかけられるまで、気配一つさとらせなかったアラーニェが、すぐそばに立っている。
テオドールには今更だが、ダージェとボリスは初めてまともに見たその美貌に言葉も出ない。
「申し訳ないのですが、あちらにお願いできますか?」
他の2人の手前微笑んでいるが、その瞳の奥に宿る怒りの感情に気づいたテオドールは、瞬時に席を立った。
「テオドール殿、リーナ様が体調を崩されかけています」
この洞窟でテオドールの寝床となっているテントに入ったアラーニェがそう言って睨みつけてきた。
「!! リーナの具合は?!」
目隠しの為のタペストリーを跳ねあげて、テオドールが居間に現れた。
そのまま部屋を突っ切って寝室に向かう。
「お熱などはありません。
ただ、お疲れが酷くすでにお休みです」
「ああ、気づいてやればよかった……
最近は調子が良かったからすっかり失念していたが、あいつは本当は繊細で虚弱な女の子だったんだ。
すまなかった、アラーニェ」
「お休みの前にポーションを飲んで頂けましたので、明朝には回復なさるかと。でも出来れば明日一日はベッドでお休み頂きたいのです」
「ああ、もちろんだ。
……やはり俺が、こんな依頼を受けなかったらよかったんだ。
リーナ、ごめんな。
アラーニェ、リーナを王都に戻すべきだろうか」
従魔たちにとって、仮に王都に戻るという事になったとしても、アンナリーナが此処にいる事には変わりない。
それよりもアラーニェは、目の前の男が泣きそうな顔をして主人の髪を撫でている事が意外だった。
もし、テオドールが主人の体調よりも先にこの先のスケジュールを持ち出していたら、遠慮なく自らの爪で引き裂いてやろうと思っていたのだ。
「テオドール殿、リーナ様はこのままお休み頂いて、明朝は私とアマルが食事の支度を致します。
よろしいですか?」
「世話をかける。よろしく頼む」
その場から離れ辛そうなテオドールが、それでも気持ちを振り切って洞窟内のテントへと戻っていく。
そんな後ろ姿を、複雑な思いで見送ったアラーニェだった。
ツリーハウスの中のアイテムボックスは自由に使えるが、アンナリーナのアイテムバッグから物を取り出すことは出来ない。
だからアラーニェは今夜のうちに朝食の仕込みをする事にする。
玉ねぎ、人参、蕪、蓮根。それらは荒いみじん切りにして鍋に入れる。
水で戻さなくてもよい、ひよこ豆も加えてオリーブオイルでゆっくりと炒め始めた。
玉ねぎに火が通る頃、水を入れて煮込み始める。
その間にジャガイモと里芋を賽の目切りにし、水に浸す。
アラーニェは【時短】のスキルを持っていないので、こうして時間と手間をかけてスープを作っていた。
玉ねぎはほぼ蕩けて、後から投入した芋類はホクホク、最後にたっぷりと入れて煮込んだチョリソーはプリプリに仕上がった。
このまま、保存用のアイテムボックスにしまい込む。
パンは形成し、二次発酵も済ませて、あとは焼くばかりのものがアイテムボックスに保管してある。
野菜は、トマトとチーズにオリーブオイルをかければよいだろう。
あとは肉だが……ミノタウロスのモモ肉をサイコロ状に切り、塩胡椒、数種のハーブで味付けし、これは魔導冷蔵庫にしまった。
前夜に、テオドールからリーナは先に休んだとしか聞いていなかったダージェたちは、朝食の用意をしているアラーニェを見て、びっくりしている。
据え置かれたままになっている魔導コンロにスープをかけ、テーブルにトマトのサラダと焼きたてのロールパン、ツリーハウスの魔導オーブンで焼いてきたミノタウロスのサイコロステーキ・バーベキューソースを出した。
「リーナ様はまだお休みなので、こちらをお召し上がり下さい」
「ちょっと待ってくれ。
リーナちゃん、寝てるって言うけど、この先の事、大丈夫なのかい」
ダージェは顔色を変えた。
一度、ぼんやりと覚醒したアンナリーナにポーションを飲ませて、毛布を肩まで引き上げた。
アマルを残し寝室を出ていく。
居間には心配そうなセトとイジ、そしてネロがいた。
「お休みになったから、とりあえずは大丈夫。
私は向こうに行って来るけど、イジには手伝って欲しいことがあるから残っていて」
アラーニェがドレスの裾を揺らしながらテントとの “ 扉 ”に向かって、セトはネロの面倒を見る事になった。
「テオドール殿、ちょっとよろしいですか?」
声をかけられるまで、気配一つさとらせなかったアラーニェが、すぐそばに立っている。
テオドールには今更だが、ダージェとボリスは初めてまともに見たその美貌に言葉も出ない。
「申し訳ないのですが、あちらにお願いできますか?」
他の2人の手前微笑んでいるが、その瞳の奥に宿る怒りの感情に気づいたテオドールは、瞬時に席を立った。
「テオドール殿、リーナ様が体調を崩されかけています」
この洞窟でテオドールの寝床となっているテントに入ったアラーニェがそう言って睨みつけてきた。
「!! リーナの具合は?!」
目隠しの為のタペストリーを跳ねあげて、テオドールが居間に現れた。
そのまま部屋を突っ切って寝室に向かう。
「お熱などはありません。
ただ、お疲れが酷くすでにお休みです」
「ああ、気づいてやればよかった……
最近は調子が良かったからすっかり失念していたが、あいつは本当は繊細で虚弱な女の子だったんだ。
すまなかった、アラーニェ」
「お休みの前にポーションを飲んで頂けましたので、明朝には回復なさるかと。でも出来れば明日一日はベッドでお休み頂きたいのです」
「ああ、もちろんだ。
……やはり俺が、こんな依頼を受けなかったらよかったんだ。
リーナ、ごめんな。
アラーニェ、リーナを王都に戻すべきだろうか」
従魔たちにとって、仮に王都に戻るという事になったとしても、アンナリーナが此処にいる事には変わりない。
それよりもアラーニェは、目の前の男が泣きそうな顔をして主人の髪を撫でている事が意外だった。
もし、テオドールが主人の体調よりも先にこの先のスケジュールを持ち出していたら、遠慮なく自らの爪で引き裂いてやろうと思っていたのだ。
「テオドール殿、リーナ様はこのままお休み頂いて、明朝は私とアマルが食事の支度を致します。
よろしいですか?」
「世話をかける。よろしく頼む」
その場から離れ辛そうなテオドールが、それでも気持ちを振り切って洞窟内のテントへと戻っていく。
そんな後ろ姿を、複雑な思いで見送ったアラーニェだった。
ツリーハウスの中のアイテムボックスは自由に使えるが、アンナリーナのアイテムバッグから物を取り出すことは出来ない。
だからアラーニェは今夜のうちに朝食の仕込みをする事にする。
玉ねぎ、人参、蕪、蓮根。それらは荒いみじん切りにして鍋に入れる。
水で戻さなくてもよい、ひよこ豆も加えてオリーブオイルでゆっくりと炒め始めた。
玉ねぎに火が通る頃、水を入れて煮込み始める。
その間にジャガイモと里芋を賽の目切りにし、水に浸す。
アラーニェは【時短】のスキルを持っていないので、こうして時間と手間をかけてスープを作っていた。
玉ねぎはほぼ蕩けて、後から投入した芋類はホクホク、最後にたっぷりと入れて煮込んだチョリソーはプリプリに仕上がった。
このまま、保存用のアイテムボックスにしまい込む。
パンは形成し、二次発酵も済ませて、あとは焼くばかりのものがアイテムボックスに保管してある。
野菜は、トマトとチーズにオリーブオイルをかければよいだろう。
あとは肉だが……ミノタウロスのモモ肉をサイコロ状に切り、塩胡椒、数種のハーブで味付けし、これは魔導冷蔵庫にしまった。
前夜に、テオドールからリーナは先に休んだとしか聞いていなかったダージェたちは、朝食の用意をしているアラーニェを見て、びっくりしている。
据え置かれたままになっている魔導コンロにスープをかけ、テーブルにトマトのサラダと焼きたてのロールパン、ツリーハウスの魔導オーブンで焼いてきたミノタウロスのサイコロステーキ・バーベキューソースを出した。
「リーナ様はまだお休みなので、こちらをお召し上がり下さい」
「ちょっと待ってくれ。
リーナちゃん、寝てるって言うけど、この先の事、大丈夫なのかい」
ダージェは顔色を変えた。
2
お気に入りに追加
612
あなたにおすすめの小説
【完結】ちびっこ錬金術師は愛される
あろえ
ファンタジー
「もう大丈夫だから。もう、大丈夫だから……」
生死を彷徨い続けた子供のジルは、献身的に看病してくれた姉エリスと、エリクサーを譲ってくれた錬金術師アーニャのおかげで、苦しめられた呪いから解放される。
三年にわたって寝込み続けたジルは、その間に蘇った前世の記憶を夢だと勘違いした。朧げな記憶には、不器用な父親と料理を作った思い出しかないものの、料理と錬金術の作業が似ていることから、恩を返すために錬金術師を目指す。
しかし、錬金術ギルドで試験を受けていると、エリクサーにまつわる不思議な疑問が浮かび上がってきて……。
これは、『ありがとう』を形にしようと思うジルが、錬金術師アーニャにリードされ、無邪気な心でアイテムを作り始めるハートフルストーリー!
ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~
碓氷唯
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
【完結】五度の人生を不幸な出来事で幕を閉じた転生少女は、六度目の転生で幸せを掴みたい!
アノマロカリス
ファンタジー
「ノワール・エルティナス! 貴様とは婚約破棄だ!」
ノワール・エルティナス伯爵令嬢は、アクード・ベリヤル第三王子に婚約破棄を言い渡される。
理由を聞いたら、真実の相手は私では無く妹のメルティだという。
すると、アクードの背後からメルティが現れて、アクードに肩を抱かれてメルティが不敵な笑みを浮かべた。
「お姉様ったら可哀想! まぁ、お姉様より私の方が王子に相応しいという事よ!」
ノワールは、アクードの婚約者に相応しくする為に、様々な事を犠牲にして尽くしたというのに、こんな形で裏切られるとは思っていなくて、ショックで立ち崩れていた。
その時、頭の中にビジョンが浮かんできた。
最初の人生では、日本という国で淵東 黒樹(えんどう くろき)という女子高生で、ゲームやアニメ、ファンタジー小説好きなオタクだったが、学校の帰り道にトラックに刎ねられて死んだ人生。
2度目の人生は、異世界に転生して日本の知識を駆使して…魔女となって魔法や薬学を発展させたが、最後は魔女狩りによって命を落とした。
3度目の人生は、王国に使える女騎士だった。
幾度も国を救い、活躍をして行ったが…最後は王族によって魔物侵攻の盾に使われて死亡した。
4度目の人生は、聖女として国を守る為に活動したが…
魔王の供物として生贄にされて命を落とした。
5度目の人生は、城で王族に使えるメイドだった。
炊事・洗濯などを完璧にこなして様々な能力を駆使して、更には貴族の妻に抜擢されそうになったのだが…同期のメイドの嫉妬により捏造の罪をなすりつけられて処刑された。
そして6度目の現在、全ての前世での記憶が甦り…
「そうですか、では婚約破棄を快く受け入れます!」
そう言って、ノワールは城から出て行った。
5度による浮いた話もなく死んでしまった人生…
6度目には絶対に幸せになってみせる!
そう誓って、家に帰ったのだが…?
一応恋愛として話を完結する予定ですが…
作品の内容が、思いっ切りファンタジー路線に行ってしまったので、ジャンルを恋愛からファンタジーに変更します。
今回はHOTランキングは最高9位でした。
皆様、有り難う御座います!
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる