従業員の健康管理「人事担当者が書く健康トピックス」（衛生委員会や保険便りのネタにお役立てください）

労働災害と危険予知活動

1．労働災害・通勤災害の定義
　労働災害とは、労働者が就業中に業務が原因となった負傷、疾病、傷害または死亡をいいます。業務と傷病等の間に因果関係が認められる場合、労働災害が成立します。
　通勤災害とは、通勤によって労働者が被った傷病等をいいます。この場合の「通勤」とは、①住居と就業場所との間の往復、②単身赴任先住居と帰省先住居との間の移動、③就業場所から他の就業場所への移動を、合理的な経路及び方法で行うことを指します。

２．近年の労働災害統計
　厚生労働省の統計によると、令和2年の労働災害による死者は802人、4日以上の休業をした方は131,156人です。死者・休業者共に年々減少傾向にはありますが、それでも10万人以上の方が休業されていますので、誰もが他人事ではないと認識する必要があります。

3．危険予知活動
　危険予知活動とは、現場や作業に潜む危険要因とそれにより発生する災害について話し合い、作業者の意識を高めて災害を防止するものです。労働災害の発生は、不注意によるものが最も多いと言われています。一見危険がなさそうな作業中にも災害は発生しますので、ご自身の身を守る為にも危険予知活動を継続的に実施してください。