従業員の健康管理「人事担当者が書く健康トピックス」（衛生委員会や保険便りのネタにお役立てください）

雨天時は通勤災害に注意を

1．通勤災害について
　通勤災害とは、通勤により被った負傷、疾病、障がい又は死亡を指します。この「通勤」とは、住居と勤務場所の間を、合理的な経路および方法により移動する事と定義されています。

2．通勤途中で寄り道をした場合
　通勤途中で経路を逸脱した場合、その逸脱から後の移動は「通勤」には該当しません。例えば、帰り道に居酒屋に立ち寄り、その後交通事故に巻き込まれた場合は、通勤災害になりません。
　しかし、その逸脱が日常生活上必要かつ最小限度の行為である場合は、通勤経路に戻った後の移動は「通勤」となります。具体的には、日用品の購入や通院による逸脱の場合、元の通勤経路に戻った後の移動は「通勤」として扱います。

3．雨天時の通勤災害
　雨天時は「履き慣れた靴」「歩き慣れた道」であっても、転倒しやすい事を意識してください。さらに、傘を持っていると受け身を取ることが難しく、重症化しやすい事も併せて認識してください。
　また、階段での転倒は大きな怪我の原因となります。階段は晴れた日でも転倒事故があり得ますので、足元の悪い雨の日は最大限に注意をしてください。さらに、雨天時はマンホールやタイル・道路の白線等も滑りやすくなりますので、避けて通るようにしましょう。