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タバコはハイリスクノーリターン
しおりを挟む1.喫煙と疾患
喫煙は肺ガンをはじめとする、多くのガンを引き起こすことが明らかになっています。また、タバコの有害物質は肺から急速に血液中に移行し全身に広がっていくため、呼吸器疾患だけにとどまらず脳卒中、心筋梗塞、慢性気管支炎、歯周病、胃潰瘍、肌の老化までもが、喫煙による影響を受ける喫煙関連疾患であることがわかっています。
2.タバコと費用
タバコの値段は年々上昇しており、2021年10月にも値上げがされ、一箱 約460円~600円になりました。なんと、1日20本喫煙する方は、30年で6,570,000円ものタバコ代を払うことになります。
3.禁煙が難しい理由
(1) 身体的依存
ニコチンが大脳の快楽中枢に作用することで依存を引き起こします。身体的依存を克服する為には投薬治療が有効です。
(2) 心理的依存
仕事の区切りの一服等、喫煙が生活習慣の一部になった状態です。禁煙する為には、生活習慣そのものを見直す「強い意志」が必要です。
4.企業が禁煙を推奨するメリット
(1) 従業員の健康確保
喫煙による健康被害は深刻です。前述の通り、ガン等のリスクが高まるだけでなく、日常生活でも目覚めの悪さや腸の活動にも影響します。従業員に禁煙していただく事は、企業にとっても健全な労働力の確保に繋がります。
(2) 労働生産性の向上
ニコチン中毒になると、喫煙後30分もすると体内のニコチンが切れてイライラや落ち着かない等の症状が現れます。ニコチン中毒から従業員を守ることは、労働生産性の向上に繋がります。
(3) 従業員のモラル向上
労働時間中の喫煙は、非喫煙者との間で不平等が生じます。喫煙者の割合を減らすことは、従業員のモラルや満足度の向上に繋がります。つまり、禁煙の推奨は非喫煙者を含めた全従業員にとってメリットがあります。
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