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難読名字:「目」の読み方([ヒント]3文字で「○○ん」)

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難読名字シリーズ第3段。

今回の名字は「目」です。

目さん。
嘘みたいですが実在する名字です。

もちろん難読名字ですので、「め」さんでも「もく」さんでもありません。

正直、知っていない限りは読めないこの名字。

「目」さん…読み方の正解は…

「サガン」さんです!!

「目」で「サガン」!!常識を覆す読み方ですよね。

何をどうやっても読めません。

どうして「目」と書いて「サガン」と読むのか…

「目」さんの由来について調べてみると、深い深い歴史がありました…

いきなりですが、日本史において701年は何の年かわかりますか?

鳴れ一発(701)の大砲。

そう、大宝律令が制定された年です。

では、大宝律令とは何か?
わかっているようで説明するのは難しいですよね。

超ざっくり言うと、大宝律令とは「国の制度の基本を定めた法律」の事です。

その「大宝律令」の中で、政治を行う「国司」(こくし)という役人についても定められました。

「国司」には四段階の役職があり、偉い順に長官(かみ)・次官(すけ)・判官(じょう)・主典(さかん)と呼ばれていました。

日本史において、四等官制と呼ばれるものだそうです。(私は学校で習ったかどうかは覚えていません!)

これらの役職は、守(かみ)・介(すけ)・掾(じょう)・目(さかん)という字が当てられ、後に「目」と書いて「サガン」という名字が誕生したとの事です。

ちなみに1番下の役職が目(さかん)と名付けられたのは、補佐官(ほさかん)に由来してると言われています。

なんとも深い歴史のある深い由来でした。

一文字の名字なのに、こんなにも面白い歴史が詰まっているとは…まだまだ世の中には知らない事がたくさんありそうです。


…ちなみに

学のない私ですが、この「目」という名字の読み方だけは幼い頃から知ってました。

と言いますのも、私の実家の近所に「目」さんが住んでいたからです。

他の「鈴木」や「田中」等のよくある名字とは異なり、「サガン」さんはアニメやゲームのキャラクターのような響きで、子供ながら憧れの感情を抱いていました。(ドラゴンボールのミスターサタンの影響かもしれません…)

また、漢字が読めなかった幼稚園頃の私でも、大きく一文字「目」とだけ書かれている表札はインパクトがあり、「目」を「サガン」と読む事は大人たちの会話の中で理解をしていたと思います。

さらに、子供でもわかりやすい形をひた「目」という漢字は、マクドナルドの「M」と同じような「何かのマーク」と感じ、親しみさえ覚えていました。

そんな私にとって「目」が「サガン」と読む事は当然で、小学校二年生頃に漢字ドリルで「目」が出てきた時、「め」という読み方と、その意味が「目玉の目」である事に衝撃を受けました。

当たり前が覆る。

天動説だった世界が地動説に変わるような、死火山だと思っていた山が休火山だったような…そんな気持ちでした。

しかし、その後様々な漢字を学ぶ中で(世の中には珍しい読み方の漢字があって、「サガン」もその一つ)くらいの認識に変わりました。

そして今日この記事を書くまで、何度も「目」の読み方の由来を調べて(一つ賢くなった!)と思っては忘れ、また調べては忘れ繰り返してきました…

今回こそは!!もう忘れませんよ!!

皆さんのご近所にも珍しい難読名字の方がいらっしゃれば、教えていただけると幸いです。
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