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難読名字:「殿垣内」の読み方([ヒント]1文字目の読み方は「との」)

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前回の記事、難読名字「鴨脚(いちょう)」を書いている時、更にいくつかの難読名字を思い出しました。

このシリーズ少しだけ続けようと思います…


今回の難読名字は…

「殿垣内」です。読めますか?

いや、そもそも、これ名字ですか?って思いませんか?

漢字が3文字の時点で名字では無い何かに見えます。

「殿」という字が使われている為、ものすごく由緒のある名字である事がうかがえます!

さて、この難読名字「殿垣内」。

読み方…

正解は…!?

「とのがいと」さんです!

「がいと」!!「かきうち」でなく!!がいと…!?

「垣内」で「がいと」。

しつこいですが、「垣内」で「がいと」です。

一生忘れられない程のインパクトがありますよね。

私自身は平々凡々な名字なので、記憶に残る名字は羨ましく感じます。 

神宮寺とか綾小路とか殿垣内とか…かっこいいですよね。


さて、私がこのインパクトのある名字を知ったきっかけは、同じ会社の別部署に「殿垣内」さんが働いていた事です。

以下、私と殿垣内さんのファーストコンタクトです。

プルルル!プルルル!(会社の内線)

[殿垣内さん]
「〇〇部のトノガイトです。申請されている稟議の件でお電話したのですが…」(すごく早口)

[私]
(!?なんて!?〇〇部の誰?えらく早口だし聞き取れない…しかも、あの稟議は上司の指示で書いたから詳細はわかってないんだよな…名前だけ聞いて取り次ごう…)

「もしもし。あの…申し訳ございません、もう一度お名前よろしいですか?」

[殿垣内さん]
「〇〇部のトノガイトです。」(超早口)

[私]
(いやいや、なんて?トゥエノゲイト?外国の方かな?確かにあの部署は専門家集団だし、日本人以外の方も在籍してそうだな。)

「トゥエノゲイトさんですね。上司に繋ぎますので、しばらくお待ちください。」

ピッ(保留ボタンを押して)

「××さん(当時の上司)、トゥエノゲイトとかいう〇〇部の方から、昨日の稟議の件でお電話です。外国の方も在籍してるんですね!」

[上司]
「ん?なんて!?何ゲイツ?そんなビルゲイツみたいな人、〇〇部にいたか?まぁ稟議の件ね、俺が話しておくよ。俺日本語しか話せないから緊張するな…」

ガチャ(上司が受話器を取り…)

「ハァイ、モシモシ、××デス。あ、トノちゃん?なんだよ!トノちゃんかよ!いや、部下が外国の人とかいうからさ!ハハハ!」

…上司が仲良さそうに話している間、社内システムで〇〇部の在籍一覧を確認し、「トノちゃん」が誰なのかを探しました。

そして「殿垣内」という名字を見つけましたが、もちろん読み方はわからず、ただ外国の方では無い事だけを理解しました。


この後、上司にこの件を言い振らされ会社中で恥をかいたのは言うまでもありません


ちなみに、後日、会社の行事で殿垣内さんに会う機会がありました。

リアルで見てもバリバリの日本人でした…

そして、「殿」という字が名前に入っているにも関わらず腰の低いジェントルマンでした。

平々凡々な名前の私は、もっともっと謙虚に生きていかねばなりませんね。
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