1,058 / 1,153
ep10.
ep10.『聖母と道化、その支配人』スタァ誕生前夜⑭
しおりを挟む
「……は………!?」
……え……!?と絶句したまま固まる御月に向かって俺はもう一度こう言った。
「アイドルだからな。美少女じゃないとダメなんだ」
そうなるとなかなかメンバー探しが難航しててな、と俺が続けると御月は頷く。
「……そうか……それは確かに……」
けどさ、と俺はズイと身を乗り出す。
「諸星キクコはその点で言うと申し分ないんだ。なにせ────────」
女子校でも下級生に慕われててファンクラブまであるそうじゃないか、という俺の言葉に御月は深く頷いた。
「……そうだな……確かに」
女性アイドルだからこそ女性ファンからの支持も大事になってくるって訳だな、と一人納得する御月に畳み掛けるように俺はこう続けた。
「そうそう!推し活ってやつ!それにさ、女性アイドルってインフルエンサーやモデル的な需要もあるじゃんか」
アイドルオタク層だけに向けて商売やってちゃ生き残れないギョーカイなんだよ!と俺がもっともらしいことを思いついたままに勢いで口にすると御月は感心したように相槌を打った。
「……なるほどな……同性である女性から見て憧れの存在であることが必要不可欠と……」
そこでだ、と俺はダメ押しでこう強調した。
「諸星キクコならそれが出来る。そう思わないか?」
うむ、と御月は頷きスマホを取り出す。
何やら素早い動きで短いメッセージを送っているようだ。
「……キクコを呼び出した。今から来てくれるそうだ」
────────────よし!
ここまではうまく行った。
諸星キクコの彼氏である御月レイジの協力を取り付けることには成功したが──────────────
肝心の諸星キクコ本人が首を縦に振るかどうか。そこが問題だよな。
……え……!?と絶句したまま固まる御月に向かって俺はもう一度こう言った。
「アイドルだからな。美少女じゃないとダメなんだ」
そうなるとなかなかメンバー探しが難航しててな、と俺が続けると御月は頷く。
「……そうか……それは確かに……」
けどさ、と俺はズイと身を乗り出す。
「諸星キクコはその点で言うと申し分ないんだ。なにせ────────」
女子校でも下級生に慕われててファンクラブまであるそうじゃないか、という俺の言葉に御月は深く頷いた。
「……そうだな……確かに」
女性アイドルだからこそ女性ファンからの支持も大事になってくるって訳だな、と一人納得する御月に畳み掛けるように俺はこう続けた。
「そうそう!推し活ってやつ!それにさ、女性アイドルってインフルエンサーやモデル的な需要もあるじゃんか」
アイドルオタク層だけに向けて商売やってちゃ生き残れないギョーカイなんだよ!と俺がもっともらしいことを思いついたままに勢いで口にすると御月は感心したように相槌を打った。
「……なるほどな……同性である女性から見て憧れの存在であることが必要不可欠と……」
そこでだ、と俺はダメ押しでこう強調した。
「諸星キクコならそれが出来る。そう思わないか?」
うむ、と御月は頷きスマホを取り出す。
何やら素早い動きで短いメッセージを送っているようだ。
「……キクコを呼び出した。今から来てくれるそうだ」
────────────よし!
ここまではうまく行った。
諸星キクコの彼氏である御月レイジの協力を取り付けることには成功したが──────────────
肝心の諸星キクコ本人が首を縦に振るかどうか。そこが問題だよな。
0
あなたにおすすめの小説
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる