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ep10.
ep10.『聖母と道化、その支配人』スタァ誕生前夜⑤
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それにしたってあんまりにもあんまり過ぎるじゃないか。
ため息をつく俺の横でステージ衣装の水森唯はニッコリと笑った。
「さあ、プロデューサーさん!これから忙しくなるんだから──────────」
いや、ちょっと待ってくれ。
「そうは言っても俺にだって都合ってもんがあるぞ」
一度引き受けると言ってしまったものの、バイトとの兼ね合いもある。
「あんまりバイト休んでたら生活していけないしさ。たまに顔を出す程度しか出来ねぇと思うけど────────」
俺がそう口にした瞬間だった。
ドアがノックされ、先ほどの受付女性が部屋に入ってくる。
「社長からです」
受付女性はそう言うと俺に封筒を手渡し、一礼して部屋を出た。
「……封筒?」
水森の祖父さんからか?
訳のわからないまま、とりあえず封筒を開けた俺は思わず声を上げた。
「……は?なんだよこれ────────」
そこに入っていたのは─────────────8万円分の小切手だった。
「8万!?意味がわかんねぇんだけど……」
思わず俺がそう口にすると水森唯はこう言った。
「今回の報酬よ。おそらく……バイトは休んで貰うことになると思うから」
報酬!?
中学生に渡す金額にしちゃ多くないか?!
「……」
俺が困惑していると水森唯はこう続けた。
「佐藤君、確か、貴方が一カ月フルでバイトした金額が8万くらいって言ってたわよね?」
ああ、と俺は頷いた。
「けどさ、それってマジのガチでフル稼働した場合だぜ?放課後と土日の全部をシフトで埋めた場合で───────」
実際にはそこまでは働いて無いからな、と俺が答えると水森唯はそうね、と相槌を打つ。
「兎に角、これは急ぎの案件なの。今すぐにでも取り掛からないと間に合わないわ」
ん?
「……今すぐって?」
何やら次々と一方的に情報が追加されるので俺は何が何だかわからなくなっていた。
「いや、それよりさ。そもそもふれあい祭りだのアイドルのステージってのはいつあるんだよ?」
一番肝心なことを聞き忘れていたことを思い出した俺はそう尋ねた。
「……一カ月後よ。時間はないの」
「は!????」
一カ月後!??
それってメチャクチャ過ぎるスケジュールじゃね!??
頭おかしいのか?
と、言うより──────────────────
一カ月後に[スタァ☆レモネイド]のステージを完璧に仕上げて復活させる役割を俺が背負うってこと?!
ため息をつく俺の横でステージ衣装の水森唯はニッコリと笑った。
「さあ、プロデューサーさん!これから忙しくなるんだから──────────」
いや、ちょっと待ってくれ。
「そうは言っても俺にだって都合ってもんがあるぞ」
一度引き受けると言ってしまったものの、バイトとの兼ね合いもある。
「あんまりバイト休んでたら生活していけないしさ。たまに顔を出す程度しか出来ねぇと思うけど────────」
俺がそう口にした瞬間だった。
ドアがノックされ、先ほどの受付女性が部屋に入ってくる。
「社長からです」
受付女性はそう言うと俺に封筒を手渡し、一礼して部屋を出た。
「……封筒?」
水森の祖父さんからか?
訳のわからないまま、とりあえず封筒を開けた俺は思わず声を上げた。
「……は?なんだよこれ────────」
そこに入っていたのは─────────────8万円分の小切手だった。
「8万!?意味がわかんねぇんだけど……」
思わず俺がそう口にすると水森唯はこう言った。
「今回の報酬よ。おそらく……バイトは休んで貰うことになると思うから」
報酬!?
中学生に渡す金額にしちゃ多くないか?!
「……」
俺が困惑していると水森唯はこう続けた。
「佐藤君、確か、貴方が一カ月フルでバイトした金額が8万くらいって言ってたわよね?」
ああ、と俺は頷いた。
「けどさ、それってマジのガチでフル稼働した場合だぜ?放課後と土日の全部をシフトで埋めた場合で───────」
実際にはそこまでは働いて無いからな、と俺が答えると水森唯はそうね、と相槌を打つ。
「兎に角、これは急ぎの案件なの。今すぐにでも取り掛からないと間に合わないわ」
ん?
「……今すぐって?」
何やら次々と一方的に情報が追加されるので俺は何が何だかわからなくなっていた。
「いや、それよりさ。そもそもふれあい祭りだのアイドルのステージってのはいつあるんだよ?」
一番肝心なことを聞き忘れていたことを思い出した俺はそう尋ねた。
「……一カ月後よ。時間はないの」
「は!????」
一カ月後!??
それってメチャクチャ過ぎるスケジュールじゃね!??
頭おかしいのか?
と、言うより──────────────────
一カ月後に[スタァ☆レモネイド]のステージを完璧に仕上げて復活させる役割を俺が背負うってこと?!
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