975 / 1,060
ep10.
ep10.『聖母と道化、その支配人』 非実在の恋人
しおりを挟む
それで、と水森唯は強調するようにこう続けた。
「……肝心の─────────小泉先生の推しのジャンルとキャラを教えて貰ってもいいかしら?」
佐藤君は知ってるんでしょう、と水森唯はいつになく食い気味に俺に尋ねてくる。
そんなにそれって重要か?
「ああ、確か───────」
アイぷりだとか言ってたっけ、なんか細くてカラフルな髪の兄ちゃん達がたくさん出てくる、と俺が答えると水森唯の目の色が更に変わった。
「”アイドル♡ぷりんす∞“!?」
水森唯はいきなり身を乗り出した。
「え?ああ、確かそういう正式名称だったような気もするな────────」
俺がそう答えると水森唯は更にヒートアップするようにこう捲し立てた。
「……そうなの!?まさか小泉先生が“アイぷり”クラスタだったなんて……!」
じゃあ小泉先生も[マネージャーさん]ってわけね、としみじみ頷く水森唯に対し、今度は俺が質問を返す。
「なんだよ[マネージャーさん]ってのは?」
水森唯は待ってましたとばかり、口を開いてこう解説を始めた。
「”アイドル♡ぷりんす∞“ってジャンルはね、元は女性向けコンシューマーゲームから始まったんだけど────────その後にCDリリースやラジオ番組のメディアミックスで人気に火がついてからはアニメや2・5次元ミュージカル、映画なんかの展開を経て大きく成長したコンテンツなの」
それで満を持してリリースされたスマホアプリ版の”アイドル♡ぷりんす∞“ではね、プレイヤーがアイドル達のマネージャーとなってサポートするっていうストーリーになっていて、と熱を込めて続ける水森唯の話に俺はふんふんと相槌を打つ。
「そういう訳で“アイぷり”のファンのことを[マネージャーさん]と呼ぶのが定着したって訳」
一作目のコンシューマー版の頃からは一部ユーザーがそう名乗ってただけなんだけど、と水森唯はスラスラと答える。
随分詳しいじゃねぇか?
水森唯はひょっとしたらそうなんじゃないかとも思ってたが──────────
もしかして小泉に近い限界オタクだったりするのか?
「……肝心の─────────小泉先生の推しのジャンルとキャラを教えて貰ってもいいかしら?」
佐藤君は知ってるんでしょう、と水森唯はいつになく食い気味に俺に尋ねてくる。
そんなにそれって重要か?
「ああ、確か───────」
アイぷりだとか言ってたっけ、なんか細くてカラフルな髪の兄ちゃん達がたくさん出てくる、と俺が答えると水森唯の目の色が更に変わった。
「”アイドル♡ぷりんす∞“!?」
水森唯はいきなり身を乗り出した。
「え?ああ、確かそういう正式名称だったような気もするな────────」
俺がそう答えると水森唯は更にヒートアップするようにこう捲し立てた。
「……そうなの!?まさか小泉先生が“アイぷり”クラスタだったなんて……!」
じゃあ小泉先生も[マネージャーさん]ってわけね、としみじみ頷く水森唯に対し、今度は俺が質問を返す。
「なんだよ[マネージャーさん]ってのは?」
水森唯は待ってましたとばかり、口を開いてこう解説を始めた。
「”アイドル♡ぷりんす∞“ってジャンルはね、元は女性向けコンシューマーゲームから始まったんだけど────────その後にCDリリースやラジオ番組のメディアミックスで人気に火がついてからはアニメや2・5次元ミュージカル、映画なんかの展開を経て大きく成長したコンテンツなの」
それで満を持してリリースされたスマホアプリ版の”アイドル♡ぷりんす∞“ではね、プレイヤーがアイドル達のマネージャーとなってサポートするっていうストーリーになっていて、と熱を込めて続ける水森唯の話に俺はふんふんと相槌を打つ。
「そういう訳で“アイぷり”のファンのことを[マネージャーさん]と呼ぶのが定着したって訳」
一作目のコンシューマー版の頃からは一部ユーザーがそう名乗ってただけなんだけど、と水森唯はスラスラと答える。
随分詳しいじゃねぇか?
水森唯はひょっとしたらそうなんじゃないかとも思ってたが──────────
もしかして小泉に近い限界オタクだったりするのか?
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
愛娘(JS5)とのエッチな習慣に俺の我慢は限界
レディX
恋愛
娘の美奈は(JS5)本当に可愛い。そしてファザコンだと思う。
毎朝毎晩のトイレに一緒に入り、
お風呂の後には乾燥肌の娘の体に保湿クリームを塗ってあげる。特にお尻とお股には念入りに。ここ最近はバックからお尻の肉を鷲掴みにしてお尻の穴もオマンコの穴もオシッコ穴も丸見えにして閉じたり開いたり。
そうしてたらお股からクチュクチュ水音がするようになってきた。
お風呂上がりのいい匂いと共にさっきしたばかりのオシッコの匂い、そこに別の濃厚な匂いが漂うようになってきている。
でも俺は娘にイタズラしまくってるくせに最後の一線だけは超えない事を自分に誓っていた。
でも大丈夫かなぁ。頑張れ、俺の理性。
俺のセフレが義妹になった。そのあと毎日めちゃくちゃシた。
ねんごろ
恋愛
主人公のセフレがどういうわけか義妹になって家にやってきた。
その日を境に彼らの関係性はより深く親密になっていって……
毎日にエロがある、そんな時間を二人は過ごしていく。
※他サイトで連載していた作品です
お尻たたき収容所レポート
鞭尻
大衆娯楽
最低でも月に一度はお尻を叩かれないといけない「お尻たたき収容所」。
「お尻たたきのある生活」を望んで収容生となった紗良は、収容生活をレポートする記者としてお尻たたき願望と不安に揺れ動く日々を送る。
ぎりぎりあるかもしれない(?)日常系スパンキング小説です。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる