[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep.9.5

ep9.5『夢千夜』 “かりそめの花嫁” 第一夜 別ルート

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こんな夢を見た。




俺は赤い絨毯の敷かれた廊下を全速力で走っている。

廊下にはいくつかの扉が見える。

だけど、俺は自分が行くべき部屋を理解していた。

廊下を曲がり、奥の部屋に飛び込む。

そこに立っていたのは──────────純白の花嫁衣装に身を包んだ小泉だった。

驚いた表情を浮かべる小泉。

まあ、当然だよな。

こっちは急に飛び込んで来たんだから。

……佐藤、とただ一言呟いた小泉はそれきり黙った。

俺は必死で今までの経緯を説明する。

時間が無いのはそうなんだが、とりあえずきちんと小泉に納得して貰わないと先に進めないと思ったからだ。

俺の話を聞き終わった小泉は俯いた。

そうだよな。

いきなり来てさ、今から抱かせてくれとか無茶ぶりもいいとこだもんな。

即答なんて出来る筈は無いんだ。

だけど。

赤ん坊と妊婦の命が懸かっているとなれば話は別だ。

なんだか脅迫してるみたいで俺も気は進まないんだが──────────事情が事情なだけに仕方がない。

俯いたままの小泉は小さな声でただ一言、わかった、とだけ言った。

え?

いいのか?

なんかもっとギャアギャアと騒がれるかと思ってたんだが───────やけにあっさりと了承したな?

まあ、どういう風の吹き回しだかは知らねぇが小泉の了承は取り付けたんだ。

こうなったら一刻も早く“作業”に取り掛かるべきだろう。

俺は小泉の目の前に立ち、その両肩に手を置いた。

そうだ。

急がなくちゃいけないんだ。

戸惑ったりしてる場合じゃない。

すぐに─────────この場所で“開始”するべきなんだよ。

覚悟が決まりきらない俺は頭を空っぽにしたままそれを“実行”に移す。









そのままゆっくりと俺達は─────────震える唇を重ねた。
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