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ep9
ep9『ナイト・オブ・ファイヤー』 大脱出
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馬場がどういうつもりでそう言ったのかはわからない。
だけど、躊躇してる場合じゃねぇってことだけは理解できる。
俺は鈴木先輩の所に走り、目隠しシスターにバレないようにそっと耳打ちした。
「……そりゃ本当きゃあ?」
驚いたように鈴木先輩が俺を見る。
「──────俺が行きます」
先輩が動いたら目立つでしょう?と俺が言うと鈴木先輩は小さく頷いた。
「……頼んでええんか?」
俺は何も言わず頷き、ダッシュで走って停めてあるマグナに跨った。
奥さんの身柄の安全が確保出来ない限り、鈴木先輩は無抵抗であることを余儀なくされている。
まあ、ロードローラーの佑ニーサンが居るから雑魚どもは一掃出来るんだろうが─────────
そう思った瞬間だった。
一台のハイエースが現場に猛スピードでやって来た。
嫌な予感がする。
ハイエースに乗っている人物を見た俺は目を疑った。
「は……?嘘だろ?」
そこに居たのは───────── 武者路(むしゃのこうじ)雪平(ゆきひら)と鬼怒川(きぬがわ)豪翔(ごうし)の二人だった。
なんで二人がここに!?
目隠しシスターが手に無線機を持っているのが見えた。
援軍を呼んだのか!?
武者小路は確か─────────薬学部だったよな……!?
あの二人はシスター達の謎の組織と絡みがあるのか?
どうしたらいいかわからない。
二人は車から降りてくる。
くっ、どうしたらいいんだ!?
「誰か来たみたいっスね…!?」
概史も不可解そうに二人を見つめる。
「アイヤー!新しいお客さんアルな!?」
ウォンも戸惑った様子で二人を見ている。まあ、この状況で来たのがハイエースなんてちょっと不穏な流れしか感じねぇよな。
まあ無理もない、コイツらのことは誰も知らない筈なんだ。
時間は何度か戻ってるしな。
けど、どうする?
俺が躊躇していると──────鈴木先輩がこう叫んだ。
「行ってくれ!佐藤!」
頼む、と言った表情の鈴木先輩の顔は初めて見る気がした。
そうだよな。今、行けるのは俺しか居ねぇんだから。
「後は頼んだぜ。ウォン総長」
俺がそう声を掛けると、ウォンはドンと胸を叩いた。
「なんかよくわかんないけど、任されたアル!」
大丈夫アル!という根拠のない自信は何処から来るんだかわかんねぇが─────────コイツらならどうにかなるだろう。
俺はマグナのエンジンを掛け、町外れの廃墟に向かった。
だけど、躊躇してる場合じゃねぇってことだけは理解できる。
俺は鈴木先輩の所に走り、目隠しシスターにバレないようにそっと耳打ちした。
「……そりゃ本当きゃあ?」
驚いたように鈴木先輩が俺を見る。
「──────俺が行きます」
先輩が動いたら目立つでしょう?と俺が言うと鈴木先輩は小さく頷いた。
「……頼んでええんか?」
俺は何も言わず頷き、ダッシュで走って停めてあるマグナに跨った。
奥さんの身柄の安全が確保出来ない限り、鈴木先輩は無抵抗であることを余儀なくされている。
まあ、ロードローラーの佑ニーサンが居るから雑魚どもは一掃出来るんだろうが─────────
そう思った瞬間だった。
一台のハイエースが現場に猛スピードでやって来た。
嫌な予感がする。
ハイエースに乗っている人物を見た俺は目を疑った。
「は……?嘘だろ?」
そこに居たのは───────── 武者路(むしゃのこうじ)雪平(ゆきひら)と鬼怒川(きぬがわ)豪翔(ごうし)の二人だった。
なんで二人がここに!?
目隠しシスターが手に無線機を持っているのが見えた。
援軍を呼んだのか!?
武者小路は確か─────────薬学部だったよな……!?
あの二人はシスター達の謎の組織と絡みがあるのか?
どうしたらいいかわからない。
二人は車から降りてくる。
くっ、どうしたらいいんだ!?
「誰か来たみたいっスね…!?」
概史も不可解そうに二人を見つめる。
「アイヤー!新しいお客さんアルな!?」
ウォンも戸惑った様子で二人を見ている。まあ、この状況で来たのがハイエースなんてちょっと不穏な流れしか感じねぇよな。
まあ無理もない、コイツらのことは誰も知らない筈なんだ。
時間は何度か戻ってるしな。
けど、どうする?
俺が躊躇していると──────鈴木先輩がこう叫んだ。
「行ってくれ!佐藤!」
頼む、と言った表情の鈴木先輩の顔は初めて見る気がした。
そうだよな。今、行けるのは俺しか居ねぇんだから。
「後は頼んだぜ。ウォン総長」
俺がそう声を掛けると、ウォンはドンと胸を叩いた。
「なんかよくわかんないけど、任されたアル!」
大丈夫アル!という根拠のない自信は何処から来るんだかわかんねぇが─────────コイツらならどうにかなるだろう。
俺はマグナのエンジンを掛け、町外れの廃墟に向かった。
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