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ep9
ep9『ナイト・オブ・ファイヤー』 花嫁は遅れてやって来る
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「え…!?」
鈴木先輩が驚いたようにこちらを見る。
「あーwなるほどwwwサプライズでウェディングフォトプレゼントとかwwwめっちゃいいかもwww」
概史がまたテンションを上げる。
「そうじゃの…!確かに……!今からでも遅うは無いってことなんじゃな…!」
鈴木先輩がそう言うと、佑ニーサンがこう首を捻る。
「ん~。ウェディングが絡むサプライズとかフラッシュモブの系統は賛否両論あるからねぇ~?」
喜ぶ子も居るけど、嫌がられるパターンも考えられるよ…?という佑ニーサンの言葉に俺は少し驚く。
「え…!?プレゼントとかサプライズとかって絶対に喜ばれるんじゃねぇの!?」
嫌って女子も居るのか、と俺が尋ねると──────佑ニーサンが腕組みをしながら答える。
「まあ、フラッシュモブは目立ちたくないって女の子には嫌がらせでしか無いだろうし~。あと、サプライズウェディングも考えものみたいよ~?」
えーwと概史がそれに反応する。
「フラッシュモブは滑った時が悲惨ってのは想像つくんスけどwwwサプライズでウェディングはなんでダメなんスか?」
そうだよな。
なんでダメなんだ?いいじゃねぇか、面白そうでさ。
「ほら、さっきも言ったと思うけどさ~女の子にとって結婚式やウェディングドレスには特別な夢や憧れがあるんだよ~?」
勝手に趣味じゃないドレスや式場を手配されても困るとか、自分で選びたいってのもあるだろうし~という佑ニーサンの言葉は確かに説得力があるように思えた。
「そうじゃのう。言われてみれば確かに──────」
それよりもっと大事なことがあってね~?と佑ニーサンが続ける。
「女の子はウェディングドレスを着る日に向けて、コンディションを整えたいんじゃないかな~?ダイエットしたりムダ毛のお手入れしたり、お肌の状態をベストにしときたいとかさ~?」
急に式場に連れて来られて、『今からウェディングドレス着るぞ!』って言われても~『なんで予め言っといてくれなかったの!?』みたいに思われるパターンも考えられるよ~と佑ニーサンが懇々と説く。
なるほど、それは思い浮かばなかった。
一世一代の晴れ舞台。
それは試合に向けて減量するプロボクサー並みの熱量で─────────女子にとっては大切で真剣なことなんだろう
繊細な女心となると、やっぱり佑ニーサンは詳しいんだな。
「そう言われてみればそうじゃの。八宇も、普段から肌の手入れやら体重の管理やらでワーワー言うとるし……」
そのままで十分可愛いんじゃがの、とさりげなく惚気をブッ込んでくる鈴木先輩も十分可愛い気もしてくる。
いいなあ。
可愛い奥さんと子ども達が家にいて、毎日賑やかな生活なんだろうなあ、と俺はぼんやりと考える。
「あ~じゃあ、こっちのプランはどう~?」
佑ニーサンが結婚情報誌の別のページを捲って見せる。
「ほら~。こっちは『家族挙式のチャペル挙式!衣裳・写真込みで99,000円~』って書いてあるよ~?」
フォトウェディングに簡易な挙式も付いてるみたいよ、と佑ニーサンがチャペルの写真を指し示す。
「は!?その値段で式が挙げれるんか!?」
鈴木先輩が興奮した様子で立ち上がる。
「その値段じゃったら──────ちょっと日雇いのバイト増やしたらどうにか出来そうじゃの!!」
もしかして。
鈴木先輩は近いうちに結婚式を挙げるって流れになってるのか───────────!?
鈴木先輩が驚いたようにこちらを見る。
「あーwなるほどwwwサプライズでウェディングフォトプレゼントとかwwwめっちゃいいかもwww」
概史がまたテンションを上げる。
「そうじゃの…!確かに……!今からでも遅うは無いってことなんじゃな…!」
鈴木先輩がそう言うと、佑ニーサンがこう首を捻る。
「ん~。ウェディングが絡むサプライズとかフラッシュモブの系統は賛否両論あるからねぇ~?」
喜ぶ子も居るけど、嫌がられるパターンも考えられるよ…?という佑ニーサンの言葉に俺は少し驚く。
「え…!?プレゼントとかサプライズとかって絶対に喜ばれるんじゃねぇの!?」
嫌って女子も居るのか、と俺が尋ねると──────佑ニーサンが腕組みをしながら答える。
「まあ、フラッシュモブは目立ちたくないって女の子には嫌がらせでしか無いだろうし~。あと、サプライズウェディングも考えものみたいよ~?」
えーwと概史がそれに反応する。
「フラッシュモブは滑った時が悲惨ってのは想像つくんスけどwwwサプライズでウェディングはなんでダメなんスか?」
そうだよな。
なんでダメなんだ?いいじゃねぇか、面白そうでさ。
「ほら、さっきも言ったと思うけどさ~女の子にとって結婚式やウェディングドレスには特別な夢や憧れがあるんだよ~?」
勝手に趣味じゃないドレスや式場を手配されても困るとか、自分で選びたいってのもあるだろうし~という佑ニーサンの言葉は確かに説得力があるように思えた。
「そうじゃのう。言われてみれば確かに──────」
それよりもっと大事なことがあってね~?と佑ニーサンが続ける。
「女の子はウェディングドレスを着る日に向けて、コンディションを整えたいんじゃないかな~?ダイエットしたりムダ毛のお手入れしたり、お肌の状態をベストにしときたいとかさ~?」
急に式場に連れて来られて、『今からウェディングドレス着るぞ!』って言われても~『なんで予め言っといてくれなかったの!?』みたいに思われるパターンも考えられるよ~と佑ニーサンが懇々と説く。
なるほど、それは思い浮かばなかった。
一世一代の晴れ舞台。
それは試合に向けて減量するプロボクサー並みの熱量で─────────女子にとっては大切で真剣なことなんだろう
繊細な女心となると、やっぱり佑ニーサンは詳しいんだな。
「そう言われてみればそうじゃの。八宇も、普段から肌の手入れやら体重の管理やらでワーワー言うとるし……」
そのままで十分可愛いんじゃがの、とさりげなく惚気をブッ込んでくる鈴木先輩も十分可愛い気もしてくる。
いいなあ。
可愛い奥さんと子ども達が家にいて、毎日賑やかな生活なんだろうなあ、と俺はぼんやりと考える。
「あ~じゃあ、こっちのプランはどう~?」
佑ニーサンが結婚情報誌の別のページを捲って見せる。
「ほら~。こっちは『家族挙式のチャペル挙式!衣裳・写真込みで99,000円~』って書いてあるよ~?」
フォトウェディングに簡易な挙式も付いてるみたいよ、と佑ニーサンがチャペルの写真を指し示す。
「は!?その値段で式が挙げれるんか!?」
鈴木先輩が興奮した様子で立ち上がる。
「その値段じゃったら──────ちょっと日雇いのバイト増やしたらどうにか出来そうじゃの!!」
もしかして。
鈴木先輩は近いうちに結婚式を挙げるって流れになってるのか───────────!?
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