[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep9

ep9『ナイト・オブ・ファイヤー』 Talking about SEX and LIFE その⑪

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まあでもwwwと概史がまるで番組の司会者のように話をまとめようとしている。

「佑ニーサンが言ってた話もなんか解る気がするんスよねwww」

なんて言うか、佑ニーサンの話の肝の部分は『ライフプラン設計』的な感じだったじゃないスか、と言いながらカウンターの方を向く。

「それと対照的っていうか、どっちかって言うと『精神論』的な視点からガックン先輩は話してたって思いましたねww」

概史が無難にそう言ってのけると、鈴木先輩が驚いたようなリアクションを見せる。

「おい概史。お前、そんなキャラじゃったか!?妙に口が達者じゃのう?!」

まあまあwwwいやwwwいつも見てるYouTuberの真似で受け売りっスよwwwと概史は何気なく言ってのける。

なるほど、YouTubeか。

道理で最近、なんか小生意気さに磨きが掛かったと思ってたがそういうことか。

「佑ニーサンの話が社会学だとしたらwwwガックン先輩の話は哲学とかそういうジャンルじゃないスかwww」

だから、どっちも正しくてどっちも正解じゃないスかねwwwと概史がうまい具合に着地させると──────鈴木先輩はポンと手を打った。

「なるほど。そう言われたらそうじゃのう。確かに───────」

佐藤の話はどっちか言やあ、サムライとかのイメージじゃったのう、我慢して何も食わん的な─────と鈴木先輩が俺に振ってくる。

「サムライ?食べない?」

俺は思わず聞き返す。

「それってもしかして──────『武士は食わねど高楊枝』的なヤツですか?」

俺がそう尋ねると、鈴木先輩はガハハと笑った。

「おう!それじゃそれ!」

なかなか思い出せんですぐには出て来んかったけぇ、と鈴木先輩はまた大きな声で笑った。

「佐藤も概史も二人とも賢いのう!」

鈴木先輩がまた俺の頭をグシャグシャと撫でた。

「ちょ……!辞めて下さいよ!」

そう言いつつも俺は──────さっきの鈴木先輩の言葉が妙に引っ掛かっていた。

『武士は食わねど高楊枝』

これって諺(ことわざ)だよな?

そう。一般的な言葉である筈だ。

だけど。

どうしてだか俺は─────────この言葉に対し、妙な感覚を抱いていた。

前に俺、同じような事を誰かに話した?

なんだか凄く大事な事も一緒に話した気がする。

わからない。

何も思い出せない。

妙に胸がザラザラする。

けど、これだけは言える。

今も俺の気持ちは変わってない。
















セックスするより大事なことがあるってこと。それだけは俺の中で絶対なんだ。
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