[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

SPD

文字の大きさ
上 下
807 / 1,060
ep9

ep9『夢千夜』 “偽りの花嫁” 第二十五夜

しおりを挟む
「……ふ……あ……!」

口を押さえていたからか、小泉の顔がみるみる赤く染まっていく。

「……っ!」

あんまり呼吸出来なくてもマズいよな。死ぬかもしれん。

俺が手を離すと──────激しく乱れた呼吸のまま、小泉が俺を睨みつけた。

「まあそう怒るなよ」

散々掻き回した小泉の身体から指を引き抜き、ハンカチで拭う。

「……爪ぐらいちゃんと切っとけ!」

馬鹿!!と小泉が俺を叩く。

「───────そんなに伸びてたっけ?」

俺は改めて自分の爪を見た。

確かに、いつもより伸びているかもしれない。

普段はマメに切ってるんだけどな。

こういうのって突然だからな。準備できてなくてもしょうがねぇし─────────

「わーったよ。俺が悪かった」

そう言いながら俺はポケットからチェーン付きのケースを取り出す。

「……っ!」

俺がゴムを出した気配が伝わったんだろう。小泉が身体を固くする。

「まあそうビビるなよ。すぐ終わるんだし」

俺はそう言いながらゴムのパッケージを破り、自分の方の準備を整えた。

小泉の表情には絶望と観念が入り混じったような色が浮かんでいるように思えた。

「……ほら。力抜けって」

そう言いながら俺は───────自分自身の先端を小泉の身体の柔らかく繊細な部分に充てがう。

ぬるりとした感触と生暖かい温度が俺を包み込む。

ゆっくりとその場所に沈むように────────俺は深く潜り込んでいく。

「あ……ああ!!」

小泉が堪らず悲鳴を上げた。

「だから騒いじゃ駄目だって!」

小泉の口を塞ごうとした俺は─────咄嗟に口の中に指を突っ込んでしまう。

「……んっ!」

なんかよく分からん構図になってるようだが─────俺は左手で小泉の膝を押さえ、そのまま更に腰を進めた。

「……ぁ……ぁぁ!」

小泉の口から小さな吐息が漏れる。

「ほら。心配しなくてもなんとか入ったじゃねぇか」

人間、諦めなけりゃどうにかなるもんだな。

「ほら。昨日の全校朝礼でも校長が言ってたろ?『何事にも諦めず挑戦していく姿勢が大事です』ってさ──────」

俺がそう言うと、小泉はすかさず首を振った。

「そんな訳あるか!第一、校長が言ったのはそういう意味じゃないだろうが!?」

ブチ切れ気味の小泉の反論に対し、俺は適当に答える。

「違わねぇんじゃねぇの?そもそも、最初から諦めてたら何も達成出来ねぇだろうが」













小泉がまだ何か言いたそうにこちらを見ていたが────────悠長にもしていられないと思った俺は更に深い部分まで一気に腰を進めた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)

チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。 主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。 ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。 しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。 その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。 「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」 これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

秘密のキス

廣瀬純一
青春
キスで体が入れ替わる高校生の男女の話

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

将棋部の眼鏡美少女を抱いた

junk
青春
将棋部の青春恋愛ストーリーです

榛名の園

ひかり企画
青春
荒れた14歳から17歳位までの、女子少年院経験記など、あたしの自伝小説を書いて見ました。

処理中です...