[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない！〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる！？

ep9

ep9『夢千夜』 “偽りの花嫁” 第二十四夜

「なんで隠すんだよ、意味わかんねぇな？」

これから何するか解ってない訳じゃねぇだろ、と半ば呆れながら言うと小泉はそれに反発する。

「こんな明るい場所で───────全部見えるじゃないか！？」

いや、見えるも何も今からブチ込むトコなんだけど。

どうすんだよこれ。

鍵も掛けてねぇし、とっとと終わらせねぇと後がないんだが。

「入れられるのはいいけど見られるのは嫌ってことか？」

俺がそう訊くと小泉はブンブンと首を振った。

「馬鹿！どっちも了承した覚えはないわ！」

今更ゴタゴタ五月蝿いな。

「あーもう。わーったから。苦情なら後で纏めて聞くから」

それでいいか？と小泉を宥めすかせるようにしながら俺は胸ポケットからカードケースを取り出した。

「……っ！？」

小泉が反射的に身構える。

「ちょっと冷んやりするけど我慢しろよ」

そう言いながらローションの封を切る。

開いたクロッチ部分を必死な様子で抑える小泉の手。

俺はその指をこじ開けるようにしてローションを流し込んだ。

「……ヒッ！？」

小さな叫び声が上がる。

トロトロとした温かい感触が太腿の内側を伝って流れ落ちていく。

「ほら。無駄な抵抗はよせって。いい加減観念しなよ」

自分で言っといてなんだが、立て篭もり犯に呼びかける刑事みたいな台詞じゃねぇか。

自分自身の一番弱い箇所を守るために固くギュッと結ばれたその指を──────少しずつほどいていく。

「……っ！」

自分の置かれた状況を理解したんだろうか。

小泉の抵抗する力が少し緩む。

「ほら。なるべく痛くないようにすぐ終わらせるから────────」

俺は無防備な姿を晒している小泉の下腹部に指を滑らせた。

暖かく柔らかな部分はとろりと俺の指を捉える。

そのまま深い箇所まで指を沈み込ませると、小泉の身体が大きくのけ反った。

「……っ！……あ！」

俺は慌てて左手で小泉の口を抑える。

「声大きいって！」

誰かに見つかったら社会的に死ぬからな。俺はともかくとしても小泉の方が即死だ。












『結婚式場の控え室でウェディングドレス着たまま教え子の男子中学生とセックスする女教師』とか──────露見したら一大スキャンダルじゃねぇか。