[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep8

ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 秘密結社と不可解な活動

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『……魔術結社!?』

急に出てきた非現実的なワードに俺と佐々木は思わず顔を見合わせる。

ああ、と小泉は頷いた。

「オカルト業界でも最大手とでも言うべきだろうか……有名な組織の一つに『黄金の夜明け団』ってのがあるんだが」

それが分裂した組織の一つに『A∴O∴』ってのがあったのを見た気がする、と小泉は続けた。

なるほど、なんか似てる気がするな。少なくとも茶畑のセンよりかはこっちのが近いような雰囲気だし。

先生、と佐々木が手を挙げて小泉に質問する。

「ホームズの短編で5番目に発表された作品に『オレンジの種五つ』というものがあるんですけど────────その中にKKKという秘密結社が登場するんです」

そういった類の組織なんでしょうか、と尋ねる佐々木に対し、小泉は少し考え込む素振りを見せる。

てか、なんだよ佐々木のヤツ。ホームズ作品を全部暗記してやがるのか!?

てか、KKKってなんだよ?ファスナーとか作ってる会社なのか?

「そうだな……KKKを例に挙げるなら───────どちらかにはフリーメイソンの方が近いニュアンスなんじゃないか?」

「フリーメイソン?」

俺は反射的に聞き返す。

なんだなんだ、次から次に秘密結社の名前が出てくるじゃねぇか。てか、こんだけ有名だったら秘密でもなんでもなくね?

ふむ、と小泉は頷く。

「フリーメイソンは都市伝説などで“謎の秘密結社”扱いされることが多いんだが……実態は『フツーにライオンズクラブ的なものと変わらない』とする情報もあるな」

「ライオンズクラブってあれか、街中とか公園でたまに名前を見掛けるヤツか?」

公園の遊具とかに[ライオンズクラブ寄贈]とかって書いてあるし、と俺が言うと佐々木も頷いた。

「そうね。ライオンズクラブって言えば……町内会とか子ども会みたいなイメージが強いわよね」

そういうのもあるみたいだぞ、と小泉が解説を始める。

「フリーメイソンの各支部では地元の子どもや障害のある子どもを招待して“子ども祭り”なんかをやってるらしいって話を聞くな。輪投げとかの出し物があったり、食べ物や飲み物は無料で振る舞われるとか」

「何それ!マジで子ども会じゃねぇか!」

てか、めっちゃ楽しそうじゃん。行ってみてぇんだけど。

ん?

「じゃあライオンズクラブが一般人の集まりって考えたらさ、フリーメイソンもちょっと敷居の高いサークルみたいなもんなのか?」(※1)

俺がそう口にすると小泉も考え込む素振りをみせた。

「そうだな。年会費も8000円くらいと聞くしな。私の推してるVtuberの個人ファンクラブなんかプレミアム会員だと年会費が19800円もするぞ!?」

ハァ!?Vtuberのファンクラブ高っっか!!!!

佐々木も相槌を打つ。

「そう考えるとフリーメイソンの方が随分と良心価格な気もしますね」

「それってめっちゃ善良な組織じゃね?秘密結社でもなんでもなくね!?」

俺がそう言うと小泉も同意する。

「さっきはKKKの話題が出たのでついフリーメイソンの名前を出したが───────正確には『海外が発祥の秘密結社』という以外の共通点は無いようだな。KKKはテロ活動も行なっている組織のようだが、フリーメイソンは互助会に近い団体だろう」

それに、と小泉は続けた。

「今のご時世にそう大掛かりな謎の秘密結社の末端組織がこの近辺にあるとも考えにくいし」

PTAですら敬遠されて活動辞退や不参加の表明をする保護者が多いんだぞ、と小泉は思い出したようにボヤく。

てか、PTA活動ってそんなに不人気だったんかよ。知らんかった。

つまりだ、と小泉はこう結論づけた。

「魔術結社風の表記ではあるが───────  『C ∴M ∴』なる差出人がそうであると断定するには決め手に欠けるな」

確かに、と佐々木も頷く。

「今回のこの人物と何らかの関わりがあると結論付けるには早過ぎるかもしれないけど───────」

頭の片隅に入れておく必要はありそうね、と佐々木は手元のノートにメモを走らせた。

謎の組織っぽい差出人である 『C ∴M ∴』。












結局、コイツの手掛かりはそれ以上得られないまま俺達は一旦解散した。


















(※1)フリーメイソンには入会資格があり、誰でも入れると言う訳では無い。
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