[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep8

ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』  いつでも過去は追ってくる

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とは言え、と小泉はため息をつきながら続けた。

「こういったコンテンツは主に都会のものだろう?この近辺のような半ば衰退した地方都市では同じようには行かんだろうし───────そもそも悪目立ちし過ぎるじゃないか」

そういやそうだな。このエリアはクソ田舎だし、メンズ地下アイドルなんて見たこともねぇし。

「けどさ。このカリスマってヤツは元ホストって話じゃねぇか。都会で得たノウハウやらテクニックやらで上手いことやってんじゃねぇの?」

俺がそう口にすると佐々木は机の上のノートパソコンを開いた。

「そうね……わたしも最初はそう思ってたわ」

ん?何か違うのか?

佐々木はカタカタとキーボードを叩き、SNSの画面を表示させた。

「このカリスマのアカウントの過去の書き込みをかなり遡って調べてみたのだけれど────────」

佐々木が画面をスクロールさせる。俺と小泉はモニターを覗き込んだ。

画面のアイコン部分にはカリスマらしき人物の画像が表示されている。

どうやらこれがカリスマのアカウントらしい。

[本日はお疲れ様っした!]

[こちらこそありがとー!!また次回に向けて盛り上げて行こー!]

いくつかの会話と思われる文章。

“お疲れ様”、と話しかけている方がカリスマのようだ。

「ん?普通のやり取りにに見えるけど……?こっから何か判ったのか?」

そうね、と佐々木は続けてキーボードを叩く。

「このカリスマの話し相手──────この人とは現在、お互いにフォローはし合って無いようなの。つまり、現在は疎遠になってるって意味じゃないかしら?」

俺は会話の日付を見た。確かに今から2年前のもののようだ。

「それってさ、前は仲良くて相互フォローしてたけど今はどっちともフォロー外したってこと?」

俺が尋ねると佐々木は頷きながらカチカチとマウスをクリックする。

「そう考えるのが自然よね。それで、この時の会話の相手のプロフィール欄を見たのだけど───────」

俺は再び画面を見る。そこには不可解な文言がズラリと並んでいた。

[玲斗@コス垢][成人済み][プリアリ箱推し(エール多め)][アイぷり∞(ゆずきゅん)]

[レイヤーさんと繋がりたい][次回10月18日開催][呟きは雑多です][禁無断転載]

は?

なんだこの意味不明な言葉の羅列は。何かの呪文か?

「????」

意味が判らず俺が言葉を失っていると、後ろから小泉が口を開く。

「────────このアカウント主はレイヤーと呼ばれるコスプレを趣味とする界隈の人物と思われるな」

コスプレ?








なんだろう、この件には小泉のよく知ってる系統の人物が関わってくるってこと?
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