718 / 1,060
ep8
ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 不本意な共同作業
しおりを挟む
上野は無言のまま小さく頷く。
本当にいいんだろうか。
入れっぱなしという選択はまずあり得ないし、今の上野には家族に打ち明けて病院へ行くっていう決断も出来ないんだろう。
だったら。
躊躇しつつも俺は腹を括った。
やるしかねぇよな。
俺はまず、指用のコンドームの封を切った。
なんか小さい気がする。
まあ、指用だから当たり前なんだが───────
俺は人差し指に一つ付け、念の為に中指にも付けることにした。
こういう時ってどうなんだろう、指って2本入れるか?
いや、よくわからんよな───────
初めてのことなので戸惑いつつも今度はローションの封を切る。
ぬるりとした感触が指用コンドームを貫通して伝わってくる。
ローションは手のひらや薬指にも垂れてくる。
なんかぬめぬめしているが、とりあえずここまで来たら迷ってても仕方がない。
俺は上野の膝に左手を添えた。
「なあ、マジで今から指、入れるけど……」
上野はまた小さく頷いた。
2本の指が未知の柔らかい部分に触れる。
「……っ!」
上野が身体をビクリと反応させた。
この場合ってさ、多分時間かけてじっくりとかやってたら上野の負担になるよな───────?
こんな敏感な場所、彼氏以外の男に触られるなんて全く想定外だろうし……
素早く取り出して安心させてやった方が精神衛生上いいだろう。
さっき上野が使ったローションも含めると2包使ったことになる。
指用コンドームに付いていたゼリーも含めると相当なヌルヌルっぷりなんじゃねぇか?
多分、平常時よりもスルっと入るだろう。
そう思った俺はまず人差し指を穴の中に差し入れた。
「……あっ!」
上野が小さく声を上げる。
まあ、ビビるよな。
「……!?」
指を入れて真っ直ぐに奥に進んだ俺は思わず硬直した。
指先に当たる硬い感触。
は!?
こんなすぐに宝石にぶち当たると思っていなかった俺は戸惑いを隠せなかった。
「なあ、上野……この硬いのが宝石で合ってるよな──────?」
俺の問いかけに対し、上野は無言のままパクパクと口を開き、また小さく頷いた。
上野の呼吸が荒くなる。
息が苦しそうだ。一刻も早くこれを取り除いてやった方がいいだろう。
ローションと指用コンドームでブーストを掛けたお陰か、予想外にすんなりと宝石の位置まで辿り着いたが────────
問題はここからどうやってこれを取り出すかだ。
本当にいいんだろうか。
入れっぱなしという選択はまずあり得ないし、今の上野には家族に打ち明けて病院へ行くっていう決断も出来ないんだろう。
だったら。
躊躇しつつも俺は腹を括った。
やるしかねぇよな。
俺はまず、指用のコンドームの封を切った。
なんか小さい気がする。
まあ、指用だから当たり前なんだが───────
俺は人差し指に一つ付け、念の為に中指にも付けることにした。
こういう時ってどうなんだろう、指って2本入れるか?
いや、よくわからんよな───────
初めてのことなので戸惑いつつも今度はローションの封を切る。
ぬるりとした感触が指用コンドームを貫通して伝わってくる。
ローションは手のひらや薬指にも垂れてくる。
なんかぬめぬめしているが、とりあえずここまで来たら迷ってても仕方がない。
俺は上野の膝に左手を添えた。
「なあ、マジで今から指、入れるけど……」
上野はまた小さく頷いた。
2本の指が未知の柔らかい部分に触れる。
「……っ!」
上野が身体をビクリと反応させた。
この場合ってさ、多分時間かけてじっくりとかやってたら上野の負担になるよな───────?
こんな敏感な場所、彼氏以外の男に触られるなんて全く想定外だろうし……
素早く取り出して安心させてやった方が精神衛生上いいだろう。
さっき上野が使ったローションも含めると2包使ったことになる。
指用コンドームに付いていたゼリーも含めると相当なヌルヌルっぷりなんじゃねぇか?
多分、平常時よりもスルっと入るだろう。
そう思った俺はまず人差し指を穴の中に差し入れた。
「……あっ!」
上野が小さく声を上げる。
まあ、ビビるよな。
「……!?」
指を入れて真っ直ぐに奥に進んだ俺は思わず硬直した。
指先に当たる硬い感触。
は!?
こんなすぐに宝石にぶち当たると思っていなかった俺は戸惑いを隠せなかった。
「なあ、上野……この硬いのが宝石で合ってるよな──────?」
俺の問いかけに対し、上野は無言のままパクパクと口を開き、また小さく頷いた。
上野の呼吸が荒くなる。
息が苦しそうだ。一刻も早くこれを取り除いてやった方がいいだろう。
ローションと指用コンドームでブーストを掛けたお陰か、予想外にすんなりと宝石の位置まで辿り着いたが────────
問題はここからどうやってこれを取り出すかだ。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。



体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる