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ep8
ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 賢者の宿屋と純潔の少女たち
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もう俺は死んでしまいそうだった。
どういう事だよ!?それに俺、どうしたらいいんだ!?
逃げ出したくてもそれは無理だ。
まるでモンスターハウスじゃねぇか。
てかさ、人によってはご褒美になんのかコレって!?
でも生殺しなんだぜ?ゼンゼン良くねぇよ!
俺の場合は見つかったら佐々木に死刑にされるのが確定だしな。
いずれにせよ、この状況は俺にとってはトラップ以外の何ものでもない。
とにかく……ただひたすら気配を消してやり過ごすしかねぇ。
血管が切れてしまいそうになる頭を抱えて俺はひたすら息を殺した。
「……ほら。ここ。────────当たってるのわかる?」
佐々木の声が聞こえる。妙に落ち着いた様子がなんだか恐ろしく感じられる。
「んっ……あっ……!……はい……」
ドコだよ!?ドコに当ててんだよ!?
マジで俺の血管は切れそうになっていた。ガチで出血しそうだ。
「……ね……ちょっとだけガマンして……?」
湿り気を帯びた艶かしい音が室内に響き、二人のシルエットがカーテンにゆらめいている。
「……くっ!!……ああっ!」
悲鳴のような声と共に大きな吐息が聞こえてきた。
息遣いすらリアルで伝わってくるこの状況。俺の気が狂いそうだ。
「………っ!!!」
荒い息遣いと共に、二人の間の“何か”が終わった気配が伝わってくる。
──────これってアレか?“終わった”って意味なのか!?
しばらくの間、荒い息遣いと衣摺れの音だけが聞こえていた。
佐々木が後輩を抱きしめているんだろうか。
後輩が泣いているような様子が伝わってくる。
「……センパイ……センパイっ………!あたし……!」
「……大丈夫よ。よく頑張ったわね。渚──────」
佐々木が後輩の頭を撫でてるんだろうか。
なんかそんな雰囲気が伝わってくる。
「あたし……こんな……最初は……こんなつもりなんて全然無くて……!」
後輩の声が小さく響く。
ん?こんなつもりないって?
いいのよ、と答える佐々木の声が続けて聞こえてくる。
「……貴女が……思い切って私に打ち明けてくれたこと、嬉しかったわ」
打ち明けた?告白って事か。
……センパイ!と佐々木にしがみつくかのような後輩の声がカーテン越しに伝わってくる。
「……大丈夫よ。これからは何があっても───────私は渚の味方よ」
重なっている二人のシルエット。
なんだこれ、カップル成立なのか!?
後輩からの告白を受けて佐々木は了承したって事だよな?
本来なら知る筈のない佐々木の秘密。それを俺は知ってしまった。
俺はなんだかメチャクチャ恐ろしくなってしまう。
少しの間────────シクシクと泣いている後輩を抱きしめていたような気配の佐々木だったが、頃合いを見計らって後輩にこう声を掛けた。
「さあ、今は少し混乱しているでしょう?今日はもう部活は早退して─────家でゆっくり休みなさい」
はい、と小さく返事をする後輩。
佐々木が身支度を整えてやったのだろうか。床に落ちていたピンクのショーツはいつの間にか無くなっていた。
「……何かあったらいつでも連絡して。夜中でも明け方でもいつでもいいわ」
少しの会話を交わし、後輩と思われる女子は保健室を後にしたようだ。
ドアがピシャリと閉まる音が室内に響く。
「……さて───────」
佐々木が言葉を発したかと思うと、俺の居るベッドの横のカーテンを勢いよく開けた。
「……っ!???」
意味あり気に笑う佐々木が目の前に立っている。
「──────いつからそこに居たのかしら?………まあいいわ。感想を聞かせて貰いましょうか?」
どういう事だよ!?それに俺、どうしたらいいんだ!?
逃げ出したくてもそれは無理だ。
まるでモンスターハウスじゃねぇか。
てかさ、人によってはご褒美になんのかコレって!?
でも生殺しなんだぜ?ゼンゼン良くねぇよ!
俺の場合は見つかったら佐々木に死刑にされるのが確定だしな。
いずれにせよ、この状況は俺にとってはトラップ以外の何ものでもない。
とにかく……ただひたすら気配を消してやり過ごすしかねぇ。
血管が切れてしまいそうになる頭を抱えて俺はひたすら息を殺した。
「……ほら。ここ。────────当たってるのわかる?」
佐々木の声が聞こえる。妙に落ち着いた様子がなんだか恐ろしく感じられる。
「んっ……あっ……!……はい……」
ドコだよ!?ドコに当ててんだよ!?
マジで俺の血管は切れそうになっていた。ガチで出血しそうだ。
「……ね……ちょっとだけガマンして……?」
湿り気を帯びた艶かしい音が室内に響き、二人のシルエットがカーテンにゆらめいている。
「……くっ!!……ああっ!」
悲鳴のような声と共に大きな吐息が聞こえてきた。
息遣いすらリアルで伝わってくるこの状況。俺の気が狂いそうだ。
「………っ!!!」
荒い息遣いと共に、二人の間の“何か”が終わった気配が伝わってくる。
──────これってアレか?“終わった”って意味なのか!?
しばらくの間、荒い息遣いと衣摺れの音だけが聞こえていた。
佐々木が後輩を抱きしめているんだろうか。
後輩が泣いているような様子が伝わってくる。
「……センパイ……センパイっ………!あたし……!」
「……大丈夫よ。よく頑張ったわね。渚──────」
佐々木が後輩の頭を撫でてるんだろうか。
なんかそんな雰囲気が伝わってくる。
「あたし……こんな……最初は……こんなつもりなんて全然無くて……!」
後輩の声が小さく響く。
ん?こんなつもりないって?
いいのよ、と答える佐々木の声が続けて聞こえてくる。
「……貴女が……思い切って私に打ち明けてくれたこと、嬉しかったわ」
打ち明けた?告白って事か。
……センパイ!と佐々木にしがみつくかのような後輩の声がカーテン越しに伝わってくる。
「……大丈夫よ。これからは何があっても───────私は渚の味方よ」
重なっている二人のシルエット。
なんだこれ、カップル成立なのか!?
後輩からの告白を受けて佐々木は了承したって事だよな?
本来なら知る筈のない佐々木の秘密。それを俺は知ってしまった。
俺はなんだかメチャクチャ恐ろしくなってしまう。
少しの間────────シクシクと泣いている後輩を抱きしめていたような気配の佐々木だったが、頃合いを見計らって後輩にこう声を掛けた。
「さあ、今は少し混乱しているでしょう?今日はもう部活は早退して─────家でゆっくり休みなさい」
はい、と小さく返事をする後輩。
佐々木が身支度を整えてやったのだろうか。床に落ちていたピンクのショーツはいつの間にか無くなっていた。
「……何かあったらいつでも連絡して。夜中でも明け方でもいつでもいいわ」
少しの会話を交わし、後輩と思われる女子は保健室を後にしたようだ。
ドアがピシャリと閉まる音が室内に響く。
「……さて───────」
佐々木が言葉を発したかと思うと、俺の居るベッドの横のカーテンを勢いよく開けた。
「……っ!???」
意味あり気に笑う佐々木が目の前に立っている。
「──────いつからそこに居たのかしら?………まあいいわ。感想を聞かせて貰いましょうか?」
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