687 / 1,060
ep8
ep8『愚者の宝石と盲目の少女たち』 拷問と罰ゲーム
しおりを挟む
おいおいおいおい。冗談だろ?
カーテンの向こうの二人が密着したシルエットが透けて見える。
ベッドが軋む音、息を呑む音が静かな室内に響く。
嘘だろ?
「センパイ、私……」
何かを言いかけた女子の言葉を遮るように佐々木の声が聞こえてくる。
「大丈夫よ。何も怖くないから……ね?」
衣摺れのような音と共に二人が動く気配がする。
マジか?どうなってんの?てか、二人ともナニしてんだよ!?
「……ちょっ!!その……!これくらい自分で脱ぎますから……!!」
悲鳴のような声と共に二人が揉み合っているかのような気配がする。
「……っ!!」
何かが落ちた気配がする。
カーテンの隙間からチラリと見えたそれは────────薄ピンク色のショーツだった。
……!????
え!??は!??なんでパンツ落ちてんの!??床に!???
は!???
マジで何やってんだよ佐々木!??
俺の脳内はパニックになる。
確かに『保健室はダンジョン内の回復スポット』って思ってたけどさ、ガチで宿屋になってるとは思わねぇじゃん!?
佐々木のことだ。悪質極まりないドッキリに違いない。
純情な童貞の俺を揶揄ってやがるんだ。ひでぇ事しやがるな。
いや、マジでこれ、脱ぎたてのパンツが床に落ちてんの!?
ドッキリにしちゃ手が込みすぎている。
俺は息を殺し、身動き一つ取れずに固まったままで様子を窺った。
どうする?
今から保健室を出るなんて出来ねぇし─────────
俺の混乱を他所に、カーテンの向こうの二人の行為はエスカレートしていく。
「……センパイ……っ!……やっぱり私─────ちょっと怖いです………!」
今にも泣きそうな声で訴える女子。
「……心配しないで。……絶対に痛くしないわ。約束する」
ややパニック状態になっているようなもう一人の女子とは対照的に佐々木の声は落ち着いている。
てか、なんなんだ!?佐々木はこういうのに対して手慣れてるのか!?
え!?保健室を占拠してるのってそういう────────
背中に冷や汗が滝のように流れる。
「……ひっ!?……あ!?」
佐々木の指か手がどこかに触れたのか、もう一人の女子は反射的な反応のような悲鳴を上げる。
「……急だとビックリするわよね。……痛くないようにちょっとずつ慣らしていくから───────」
待って!!マジで!!何を慣らすの!?え!?
荒い息遣いと共に粘り気を帯びた水音が室内に響く。
「……んっ!!……あ……ああっ!!」
最初こそやや逃げ腰だったかのようなもう一人の女子───────『センパイ』という言葉から一年だと思われるが─────の声が艶っぽくなっていく気配が感じ取れた。
俺の心臓は急激に跳ねて爆発しそうになる。
佐々木!?ホントに何してんの!?
「……ふふ……そう。全身の力を抜いて……私に身を任せて……いいわ。上手ね」
後輩と思われる女子の声にならない声と吐息が室内に響く。
「~っ!」
一方で佐々木が余裕あり気なのも気になる。マジでどうなってんの!?
ガチで隣でなんかヤッてんじゃん!?
佐々木はともかく、後輩の女子の反応が演技だとは到底思えない。
演技で出せるような声ではない本気の嬌声がおれの脳天に直撃する。
俺の心臓が爆発四散しそうだ。
何これ、マジで俺への罰ゲームなの?今の俺の状況って拷問じゃん。
どゆこと!??え!?
そもそもさ、どう考えても俺って邪魔じゃね?
『百合に挟まる男は死刑』って佑ニーサンが以前に言ってた気がするが───────
待って、俺ってこの後死刑になんの!?
カーテンの向こうの二人が密着したシルエットが透けて見える。
ベッドが軋む音、息を呑む音が静かな室内に響く。
嘘だろ?
「センパイ、私……」
何かを言いかけた女子の言葉を遮るように佐々木の声が聞こえてくる。
「大丈夫よ。何も怖くないから……ね?」
衣摺れのような音と共に二人が動く気配がする。
マジか?どうなってんの?てか、二人ともナニしてんだよ!?
「……ちょっ!!その……!これくらい自分で脱ぎますから……!!」
悲鳴のような声と共に二人が揉み合っているかのような気配がする。
「……っ!!」
何かが落ちた気配がする。
カーテンの隙間からチラリと見えたそれは────────薄ピンク色のショーツだった。
……!????
え!??は!??なんでパンツ落ちてんの!??床に!???
は!???
マジで何やってんだよ佐々木!??
俺の脳内はパニックになる。
確かに『保健室はダンジョン内の回復スポット』って思ってたけどさ、ガチで宿屋になってるとは思わねぇじゃん!?
佐々木のことだ。悪質極まりないドッキリに違いない。
純情な童貞の俺を揶揄ってやがるんだ。ひでぇ事しやがるな。
いや、マジでこれ、脱ぎたてのパンツが床に落ちてんの!?
ドッキリにしちゃ手が込みすぎている。
俺は息を殺し、身動き一つ取れずに固まったままで様子を窺った。
どうする?
今から保健室を出るなんて出来ねぇし─────────
俺の混乱を他所に、カーテンの向こうの二人の行為はエスカレートしていく。
「……センパイ……っ!……やっぱり私─────ちょっと怖いです………!」
今にも泣きそうな声で訴える女子。
「……心配しないで。……絶対に痛くしないわ。約束する」
ややパニック状態になっているようなもう一人の女子とは対照的に佐々木の声は落ち着いている。
てか、なんなんだ!?佐々木はこういうのに対して手慣れてるのか!?
え!?保健室を占拠してるのってそういう────────
背中に冷や汗が滝のように流れる。
「……ひっ!?……あ!?」
佐々木の指か手がどこかに触れたのか、もう一人の女子は反射的な反応のような悲鳴を上げる。
「……急だとビックリするわよね。……痛くないようにちょっとずつ慣らしていくから───────」
待って!!マジで!!何を慣らすの!?え!?
荒い息遣いと共に粘り気を帯びた水音が室内に響く。
「……んっ!!……あ……ああっ!!」
最初こそやや逃げ腰だったかのようなもう一人の女子───────『センパイ』という言葉から一年だと思われるが─────の声が艶っぽくなっていく気配が感じ取れた。
俺の心臓は急激に跳ねて爆発しそうになる。
佐々木!?ホントに何してんの!?
「……ふふ……そう。全身の力を抜いて……私に身を任せて……いいわ。上手ね」
後輩と思われる女子の声にならない声と吐息が室内に響く。
「~っ!」
一方で佐々木が余裕あり気なのも気になる。マジでどうなってんの!?
ガチで隣でなんかヤッてんじゃん!?
佐々木はともかく、後輩の女子の反応が演技だとは到底思えない。
演技で出せるような声ではない本気の嬌声がおれの脳天に直撃する。
俺の心臓が爆発四散しそうだ。
何これ、マジで俺への罰ゲームなの?今の俺の状況って拷問じゃん。
どゆこと!??え!?
そもそもさ、どう考えても俺って邪魔じゃね?
『百合に挟まる男は死刑』って佑ニーサンが以前に言ってた気がするが───────
待って、俺ってこの後死刑になんの!?
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる