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ep7.5『夢千夜』 “PTA vs RTA SEX” 第十七夜

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「……っ!」

俺は大きく肩で息をしながら放心気味にその場に立ち尽くす。

気力を使い果たしたのか脱力した小泉がこちら側にしなだれかかってくる。

俺達はズルズルとその場にへたり込みそうになるが────────とりあえず小泉を抱き止めたまま、室内の中央に移動した。

“死角”部分は立ってるのがやっとの狭いスペースだからな。

まあ、とりあえず無事に終わったようだ。

少し安堵しつつ小泉に声を掛ける。

「なあ、センセェ。大丈夫?」

小泉は無言のまま何も答えない。

なんか怒ってるんだろうか。

「……悪ィ。やっぱ痛かったよな?」

一応ダメージが最小限で済むようにさ、すぐに終わる感じで頑張ったつもりなんだけど、と俺は弁解めいた言葉を口にするが小泉は無反応だ。

「……なあ、センセェ?」

俺が肩を揺さぶると小泉はハッとしたように顔を上げる。

「……佐藤?」

小泉は俺の顔を見ると無言になり────────少し間を開けてこう答えた。

「……済まない。一瞬寝落ちしていたようだ」

寝落ち!?

こんな“”の真っ最中にか!?

いやいやいや……

俺は心底意味が分からなかったが───────毎日夜中までソシャゲのイベント走ったり深夜アニメをリアタイ視聴してる小泉のことだ。

寝不足なのはいつものことだろう。

そう考えれば不自然なことではないかもしれないが────────

「まあいいや。兎に角、無事に終わったからさ。センセェおつかれ」

俺がそう言うと小泉は少し脱力したかのように机にもたれ掛かった。

心身共に摩耗して疲労困憊といった様子だった。

俺は付けていたゴムを外し、根元を縛って床に放り投げる。

結構な量が出てんな、とか考えながら──────────思わず俺は反射的に声を上げた。

「……ってぇ……」

小泉がその言葉に反応する。

「……ん?””?」

お前も“”、と小泉は怪訝そうな表情で俺に訊いてきた。

「……あ。んー。まあ、ちょっとだけなんだけど」

俺は言葉を濁しながらそう答えた。

「ちょっとって?」

気になるじゃないか、と小泉は気怠げな様子ながらも更に問いただしてくる。

「いや、なんつうかさ。最近溜まってたから───────」

「……?」

俺の言葉の意味が判らない様子で小泉はキョトンとした表情を浮かべた。

「……まあ、その──────暫く出してない状態で急に出したらさ、なんかちょっと痛くなるっつぅか」

「え…?」

小泉は意外そうな顔で────────俺を凝視しながらこう言った。














「……そうだったのか。てっきり痛いのは自分だけだと思っていたものだから─────────」



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