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ep7.5
ep7.5『夢千夜』 “PTA vs RTA SEX” 第一夜
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こんな夢を見た。
六時限目、理科の授業中だった。
アルコールランプを使った実験の最中。
不意に女子の悲鳴が理科室内に響き渡る。
焦げ臭い匂いが周囲に漂っていた。
カラン、と冷たい金属が床に落ちた音が聞こえる。
振り返ると、そこには─────────蹲っている男子生徒の姿があった。
クラスの中では大人しい部類の男子、宮田が呆然とした様子で立ち尽くしている。
女子たちの悲鳴が次々と上がっていく。
床にはポタポタと血が滴り落ちていた。
蹲っている生徒は────────クラス内でもウザがられているキョロ充の田所だった。
さっきまで、宮田と田所は戯れあっているように見えたが……
周囲もいつもの調子で『またか』といった様子で特に気にも留めずに居たんだろう。
だけど。
そうじゃなかった。
そうじゃなかったんだ。
ゲラゲラと笑って居たのは田所だけだった。
巫山戯てアルコールランプの火を宮田の前髪に近づける。
そんな事をすれば前髪が焦げるのなんて当たり前で──────下手をすれば火傷しかねない。
そんな事、ちょっと考えれば分かる事だった。
それなのに。
俺達のクラスでは誰一人────────それを止めなかったんだ。
いつもみたいに気付かないフリをしていたんだ。
いや。
一緒になって笑っていたんだ。
関わるのなんて面倒だし、誰もやりたくなんてないんだ。
だけど。
それがどういう事になるかなんて────────ちょっと考えればすぐに理解出来た筈なんだよ。
床に広がった血溜まりがどんどんと大きくなっていく。
気付いた時にはもう────────前髪を焦がされた宮田はポケットから出した刃物で田所の腹部を刺していた。
六時限目、理科の授業中だった。
アルコールランプを使った実験の最中。
不意に女子の悲鳴が理科室内に響き渡る。
焦げ臭い匂いが周囲に漂っていた。
カラン、と冷たい金属が床に落ちた音が聞こえる。
振り返ると、そこには─────────蹲っている男子生徒の姿があった。
クラスの中では大人しい部類の男子、宮田が呆然とした様子で立ち尽くしている。
女子たちの悲鳴が次々と上がっていく。
床にはポタポタと血が滴り落ちていた。
蹲っている生徒は────────クラス内でもウザがられているキョロ充の田所だった。
さっきまで、宮田と田所は戯れあっているように見えたが……
周囲もいつもの調子で『またか』といった様子で特に気にも留めずに居たんだろう。
だけど。
そうじゃなかった。
そうじゃなかったんだ。
ゲラゲラと笑って居たのは田所だけだった。
巫山戯てアルコールランプの火を宮田の前髪に近づける。
そんな事をすれば前髪が焦げるのなんて当たり前で──────下手をすれば火傷しかねない。
そんな事、ちょっと考えれば分かる事だった。
それなのに。
俺達のクラスでは誰一人────────それを止めなかったんだ。
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いや。
一緒になって笑っていたんだ。
関わるのなんて面倒だし、誰もやりたくなんてないんだ。
だけど。
それがどういう事になるかなんて────────ちょっと考えればすぐに理解出来た筈なんだよ。
床に広がった血溜まりがどんどんと大きくなっていく。
気付いた時にはもう────────前髪を焦がされた宮田はポケットから出した刃物で田所の腹部を刺していた。
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